45 / 92
第三章 勇者支援学校編 ー 基礎課程 ー
第44話 シュモネー先生
しおりを挟む
魔物についての生態の講義を担当しているシュモネー先生はアンゴール帝国出身だ。魔物研究のためにゴンドワルナ大陸中を旅していたことがあり、いまは王都に滞在している。
研究で得られた情報の提供とエ・ダジーマで教師を行うことを条件に、シュモネー先生には王国内での研究活動が許されていた。
教壇に立つ先生は肩まで伸ばした銀髪を軽く揺らしながら、魔物についての基礎抗議を続けていた。
切れ長でほんのりタレ目気味な目の中には、濃いオレンジ色の瞳が輝いている。
「大陸に見られる魔物には大きく二つの種類に分けることができます。ひとつは最も数の多い通常種で、わたしたちが一般的に魔物と呼んでいるものです。みなさんの中にも遭遇したことがある方がいるかもしれません」
先生の少し低めのアンニュイな声を心地よく聴きながら、ぼくはその銀髪の毛先を目で追っていた。
先端から数センチが赤色、そこから数センチが黄色に染められている。これはアンゴール帝国の風俗習慣なのだろうか。
王都では諸外国から多くの人々が訪れてくるがアンゴールの人はまず見掛けない。
ウルス王時代の探検家マルコ・デラクススがアンゴール帝国に辿り着くまでは、単に伝説でしか語られてこなかった国だ。交易が行われている現在でも、その実態はほぼ知られてない。
「もうひとつの種類はアンゴール人が妖異と呼ぶものです。この違いについて……キーストンさん」
おっと、先生の髪に見とれてぼーっとしているのがバレてしまったか。
「はい。魔物は倒すと死骸になりますが、あっ、時折リビングデッド化しますが、妖異は泡状になって消えてしまいます」
「そうですね。魔物は良くも悪くもこの世界に属しています。というと嫌な思いをする方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも人と魔物の区別自体が曖昧なものです。その線引きは国によって全く違っていたりもします」
つまるところこの世界の人間は自分たちに不利益をもたらすものを魔物と呼んでいるだけなのだ。
「別の陸ではリビングデッドを農作業に利用している国があるそうですが、そこではリビングデッドは魔物として忌み嫌われてはいないようですね」
生徒たちの間から「うげぇ」という声があがる。
「さすがに遺体を農作業させるなんてことはありませんが、アンゴールでも確かに人と魔物が共存しています。それは単に人と魔物の線引きがこの国よりも曖昧で広いというだけのことでしかありません」
シュモネー先生はコホンと咳をついてから話を続ける。
「魔物はこの世界に属すると言いましたが、それはつまり鋼の剣で傷をつけ、魔力で倒すことができるという意味でもあります。しかし妖異は違います」
「妖異は倒すことができないということですか?」
思わず疑問が口に出てしまった。泡になって消えるなら、それは倒せるということじゃないのか。
「これは先生の私見として聞いてください。妖異も攻撃すると最後には泡状になって消えてしまいますが、それは倒しているのではなく撃退しているに過ぎないと考えています」
その考えを裏付ける例として先生は吸血鬼を取り上げた。吸血鬼は非常にやっかいな魔物ではあるものの、正しく弱点を付くことで灰に戻すことができる。
しかし各地に残る伝承の中には、強力な吸血鬼は死んだ際に泡状になって消えてしまったというものがある。
そうした伝承は、一度は倒されたはずの吸血鬼が長い時を経て復活し、自分を倒したものやその子孫に対して復讐するという後日譚がくっ付いているというものが多い。
キャロルがさっと手をあげてシュモネー先生に質問する。
「地獄に落ちたら戻ってこれないのが魔物で、地獄から這い上がってくるのが妖異ってこと?」
「皆さんの場合はそういう理解でも良いかもしれませんね。ただ魔物も妖異もその存在自体が邪悪だと決めつけてかかるのは誤りです。この国では魔物として扱われていても、他国では神や守護獣だったりするというのは普通にありますから」
「そんなのんきなことじゃ、こっちがやられちゃうよ」
キャロルがある意味当然なことを言った。
「確かにそうですね。先生の場合は、敵は殺意のあるなしで見分けるようにしていますよ。考える時間さえない場合はそれで充分でしょう」
キャロルの方を見ながらシュモネー先生が続ける。
「魔物の中には仲間を殺されたら、その共同体が一丸となって復讐を果たすというものもいます。勇者支援学校でこういうことを言うのもどうかと思いますが、もし敵対を回避することができるなら、なるべくそうすることをお勧めします」
「まぁ、それはそうよね」
「妖異については、現在までの研究から考える限り、その多くがこの世界を侵食することを目的としているように見えます。しかし、そう決めつけてしまうのではなく考えは常に柔軟にしておくことが大事なのだと先生は思ってます」
先生はクラス全員の顔をひととおり見回してから、静かに言った。
「この世界の外から来ていたとしても、もしかすると皆さんと仲良くなりたいと考えている存在もいるかもしれませんよ?」
そして授業の締めくくりに先生は一冊の本を掲げてぼくたちに見せた。
「詳しくは、先生が書いた『びっくり世界のミステリー どんとこい妖異編』が商業棟で販売されていますので読んでみてくださいね。校内割引で市販の1割引きで購入できます。本を持ってきてくれたらサインしますので」
「では本日の授業は以上です」
シュモネー先生は本を高く掲げたまま教室を後にした。
研究で得られた情報の提供とエ・ダジーマで教師を行うことを条件に、シュモネー先生には王国内での研究活動が許されていた。
教壇に立つ先生は肩まで伸ばした銀髪を軽く揺らしながら、魔物についての基礎抗議を続けていた。
切れ長でほんのりタレ目気味な目の中には、濃いオレンジ色の瞳が輝いている。
「大陸に見られる魔物には大きく二つの種類に分けることができます。ひとつは最も数の多い通常種で、わたしたちが一般的に魔物と呼んでいるものです。みなさんの中にも遭遇したことがある方がいるかもしれません」
先生の少し低めのアンニュイな声を心地よく聴きながら、ぼくはその銀髪の毛先を目で追っていた。
先端から数センチが赤色、そこから数センチが黄色に染められている。これはアンゴール帝国の風俗習慣なのだろうか。
王都では諸外国から多くの人々が訪れてくるがアンゴールの人はまず見掛けない。
ウルス王時代の探検家マルコ・デラクススがアンゴール帝国に辿り着くまでは、単に伝説でしか語られてこなかった国だ。交易が行われている現在でも、その実態はほぼ知られてない。
「もうひとつの種類はアンゴール人が妖異と呼ぶものです。この違いについて……キーストンさん」
おっと、先生の髪に見とれてぼーっとしているのがバレてしまったか。
「はい。魔物は倒すと死骸になりますが、あっ、時折リビングデッド化しますが、妖異は泡状になって消えてしまいます」
「そうですね。魔物は良くも悪くもこの世界に属しています。というと嫌な思いをする方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも人と魔物の区別自体が曖昧なものです。その線引きは国によって全く違っていたりもします」
つまるところこの世界の人間は自分たちに不利益をもたらすものを魔物と呼んでいるだけなのだ。
「別の陸ではリビングデッドを農作業に利用している国があるそうですが、そこではリビングデッドは魔物として忌み嫌われてはいないようですね」
生徒たちの間から「うげぇ」という声があがる。
「さすがに遺体を農作業させるなんてことはありませんが、アンゴールでも確かに人と魔物が共存しています。それは単に人と魔物の線引きがこの国よりも曖昧で広いというだけのことでしかありません」
シュモネー先生はコホンと咳をついてから話を続ける。
「魔物はこの世界に属すると言いましたが、それはつまり鋼の剣で傷をつけ、魔力で倒すことができるという意味でもあります。しかし妖異は違います」
「妖異は倒すことができないということですか?」
思わず疑問が口に出てしまった。泡になって消えるなら、それは倒せるということじゃないのか。
「これは先生の私見として聞いてください。妖異も攻撃すると最後には泡状になって消えてしまいますが、それは倒しているのではなく撃退しているに過ぎないと考えています」
その考えを裏付ける例として先生は吸血鬼を取り上げた。吸血鬼は非常にやっかいな魔物ではあるものの、正しく弱点を付くことで灰に戻すことができる。
しかし各地に残る伝承の中には、強力な吸血鬼は死んだ際に泡状になって消えてしまったというものがある。
そうした伝承は、一度は倒されたはずの吸血鬼が長い時を経て復活し、自分を倒したものやその子孫に対して復讐するという後日譚がくっ付いているというものが多い。
キャロルがさっと手をあげてシュモネー先生に質問する。
「地獄に落ちたら戻ってこれないのが魔物で、地獄から這い上がってくるのが妖異ってこと?」
「皆さんの場合はそういう理解でも良いかもしれませんね。ただ魔物も妖異もその存在自体が邪悪だと決めつけてかかるのは誤りです。この国では魔物として扱われていても、他国では神や守護獣だったりするというのは普通にありますから」
「そんなのんきなことじゃ、こっちがやられちゃうよ」
キャロルがある意味当然なことを言った。
「確かにそうですね。先生の場合は、敵は殺意のあるなしで見分けるようにしていますよ。考える時間さえない場合はそれで充分でしょう」
キャロルの方を見ながらシュモネー先生が続ける。
「魔物の中には仲間を殺されたら、その共同体が一丸となって復讐を果たすというものもいます。勇者支援学校でこういうことを言うのもどうかと思いますが、もし敵対を回避することができるなら、なるべくそうすることをお勧めします」
「まぁ、それはそうよね」
「妖異については、現在までの研究から考える限り、その多くがこの世界を侵食することを目的としているように見えます。しかし、そう決めつけてしまうのではなく考えは常に柔軟にしておくことが大事なのだと先生は思ってます」
先生はクラス全員の顔をひととおり見回してから、静かに言った。
「この世界の外から来ていたとしても、もしかすると皆さんと仲良くなりたいと考えている存在もいるかもしれませんよ?」
そして授業の締めくくりに先生は一冊の本を掲げてぼくたちに見せた。
「詳しくは、先生が書いた『びっくり世界のミステリー どんとこい妖異編』が商業棟で販売されていますので読んでみてくださいね。校内割引で市販の1割引きで購入できます。本を持ってきてくれたらサインしますので」
「では本日の授業は以上です」
シュモネー先生は本を高く掲げたまま教室を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる