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第五章 悪魔勇者の出現
第84話 サラディナ商会
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サラディナ商会はエ・ダジーマを東門から出て10分くらい歩いた場所にある。川沿いの道路わきに建てられた商会は、一階と地下が物流倉庫となっており、夜遅くまで荷物の出入りが行なわれている。
建物は三階が従業員用の宿舎で、二階の半分がオフィス、残り半分が賓客用の宿泊施設となっている。今回、ぼくが借りる部屋はその宿泊施設の一室だ。
「本当は、私が住むつもりだったんだけどね。そうすれば一日中仕事ができるかと考えたんだけど、実際に住んでみると仕事とプライベートタイムのメリハリが付かなくてねぇ」
サラディナ商会の会長サラディナさんは熟女だ。年齢を聞いたことはないけれど、うちの母上と同じかあるいは年上だと思ってる。
ただし、それは新進気鋭の実業家として、ゴンドワルナ大陸の海運の一手を担おうとしている知識と経験、そして度胸の据わりっぷりから、実際より老齢して見えているだけかもしれない。
そして大人の女の魅力に溢れるサラディナさんは、魅惑のダイナマイツボディを持った抜群のボン・キュッ・ボンスタイルの持ち主だった。
「こ、この度は、お部屋を提供していただき、ま、誠にありがとうございます」
ぼくはサラディナさんにお礼を言って頭を下げる。
再び頭を上げようとしたとき、ぼくの視線がサラディナさんの足元から腰へと昇っていき、最後に開かれた胸元の大きな谷間で止まってしまったことを、世の男性の誰が責められようか。
「むっ……」
ギュッ!
とぼくのすぐ隣に立っていたシーアの手が、ぼくの二の腕を凄まじい力で抓る。
「!?」※ぼく
なんとか悲鳴を上げるのを堪えて、ぼくは改めて視線をサラディナさんの顔へと引き上げた。
「貴族様にお借上げいただけるなんて、私の方がありがたいくらいだよ。もうお金も貰っているし、自分の家だと思って気楽にしてくれていいよ」
「あ、ありがとうございます!」
部屋を借りる際の費用は、アルテシア姫が全額出費してくれている。
「ピュリフィンシートで大儲けさせてもらう予定だから、これはそのための先行投資よ」とアルテシア姫は仰っていた。
この孫娘ときたら、まことに美しくて聡明で素敵なレディに育ってくれたものだ。って、前世のウルス王だったときの自分ならば相好を崩していたことだろう。
サラディナさんが、シーアの前に立ってその手を取る。
「それで、あんたがヴィルフェリーシアだね? 本当に目が見えないのかい? 普通に歩いてたし、不思議な感じだねぇ。まぁ、ここにいるは気のいい連中ばかりだから、何も心配しなくていいよ。困ったことがあったら、何でも相談しなね?」
「あ、ありがとうございます」
アルテシア姫からシーアのことを聞いていたサラディナさんは、ぼくが部屋を借りることが決まった後、シーアが不便な想いをしないように色々な対策をしてくれていたらしい。
自分で目隠しをして建物内を歩いてみたり、実際に盲目の人を呼んで、部屋の使い勝手などのチェックを行ってくれていた。
サラディナさんがシーアの手をがっしりと握るのを見て、ぼくは彼女の真っ直ぐな心根を感じ取ることができた。
ところで、それはそれとして……
レイチェル嬢といい、クラウスくんやキャロルといい、そしてサラディナさんといい、みんなシーアのことを本当に大事に思ってくれている。
それは凄く嬉しい。
嬉しいんだけど、ふと気づいたことがある。
そう言えば、ぼくのことは誰も心配してくれてないんじゃね?
いま、ぼくの目の前では、長身巨乳のシーアとダイナマイツボディのサラディナさんが手を取り合って体を寄せている。
この美女と美熟女によるあい盛りのオカズで、おそらくご飯三杯はイケるだろう。
いやいや、そういう話じゃなく!
ぼくが誰にも心配されてないという寂しい事実!
あれ?
もしかして、ぼく泣いていい? 顔に土砂降りの雨がふってもよさげな状況?
よし、ここは思い切って泣いてしまおう!
そう決意したぼくの背中から暖かいものが包み込んでくる。
シーアの香りがふわっとぼくを包み込む。
「おやおや、ヴィルフェリーシアはご主人様のことがよほど好きなんだねぇ」
サラディナさんが呆れた声でそんなことを言っていた。
ぼくはと言えば、シーアの香りとぬくもりに包まれて、体力と精神力が完全回復していた。
ついさっき、涙を流しかけていたような気がするが、もうそんな気持ちは吹き飛んでしまった。
シーアに抱き付かれただけでこれだよ。
我ながらチョロい。
世の中からいくらモブ扱いされようと、
誰もぼくのことを心配してくれなくても、
シーアがいればそんなの全く問題ないことを、今更ながらに思い出していた。
ちょっと待った!
今更ながらに気付いたことがもうひとつある!
ぼくたちは、これから新しい部屋に移るわけだが、当然、ミーナのお世話役であるノーラは貴族寮に残ることになる。
と、ととと言うことは……
これからはシーアと二人っきりの生活が始まるじゃないか!
ヤバイ! ヤバイヤバイヤバイ!
もしぼくが、これから始まる新しい部屋での生活において、心の教育倫理委員会のリミッターを解除してしまったら、
一瞬で精通して(今はまだなのだ)、シーアと一緒にサッカーチームできるくらいハッスルする自信ある。
「まぁ……しっかり学業は頑張るんだよ」
耳に入って来た女性の声にふと我に返った僕は、サラディナさんからジト目を向けられていたことに気付いた。
「学業を頑張るんだよ」
ぼくにジト目を向けたまま、サラディナさんは大事なことを二回言った。
建物は三階が従業員用の宿舎で、二階の半分がオフィス、残り半分が賓客用の宿泊施設となっている。今回、ぼくが借りる部屋はその宿泊施設の一室だ。
「本当は、私が住むつもりだったんだけどね。そうすれば一日中仕事ができるかと考えたんだけど、実際に住んでみると仕事とプライベートタイムのメリハリが付かなくてねぇ」
サラディナ商会の会長サラディナさんは熟女だ。年齢を聞いたことはないけれど、うちの母上と同じかあるいは年上だと思ってる。
ただし、それは新進気鋭の実業家として、ゴンドワルナ大陸の海運の一手を担おうとしている知識と経験、そして度胸の据わりっぷりから、実際より老齢して見えているだけかもしれない。
そして大人の女の魅力に溢れるサラディナさんは、魅惑のダイナマイツボディを持った抜群のボン・キュッ・ボンスタイルの持ち主だった。
「こ、この度は、お部屋を提供していただき、ま、誠にありがとうございます」
ぼくはサラディナさんにお礼を言って頭を下げる。
再び頭を上げようとしたとき、ぼくの視線がサラディナさんの足元から腰へと昇っていき、最後に開かれた胸元の大きな谷間で止まってしまったことを、世の男性の誰が責められようか。
「むっ……」
ギュッ!
とぼくのすぐ隣に立っていたシーアの手が、ぼくの二の腕を凄まじい力で抓る。
「!?」※ぼく
なんとか悲鳴を上げるのを堪えて、ぼくは改めて視線をサラディナさんの顔へと引き上げた。
「貴族様にお借上げいただけるなんて、私の方がありがたいくらいだよ。もうお金も貰っているし、自分の家だと思って気楽にしてくれていいよ」
「あ、ありがとうございます!」
部屋を借りる際の費用は、アルテシア姫が全額出費してくれている。
「ピュリフィンシートで大儲けさせてもらう予定だから、これはそのための先行投資よ」とアルテシア姫は仰っていた。
この孫娘ときたら、まことに美しくて聡明で素敵なレディに育ってくれたものだ。って、前世のウルス王だったときの自分ならば相好を崩していたことだろう。
サラディナさんが、シーアの前に立ってその手を取る。
「それで、あんたがヴィルフェリーシアだね? 本当に目が見えないのかい? 普通に歩いてたし、不思議な感じだねぇ。まぁ、ここにいるは気のいい連中ばかりだから、何も心配しなくていいよ。困ったことがあったら、何でも相談しなね?」
「あ、ありがとうございます」
アルテシア姫からシーアのことを聞いていたサラディナさんは、ぼくが部屋を借りることが決まった後、シーアが不便な想いをしないように色々な対策をしてくれていたらしい。
自分で目隠しをして建物内を歩いてみたり、実際に盲目の人を呼んで、部屋の使い勝手などのチェックを行ってくれていた。
サラディナさんがシーアの手をがっしりと握るのを見て、ぼくは彼女の真っ直ぐな心根を感じ取ることができた。
ところで、それはそれとして……
レイチェル嬢といい、クラウスくんやキャロルといい、そしてサラディナさんといい、みんなシーアのことを本当に大事に思ってくれている。
それは凄く嬉しい。
嬉しいんだけど、ふと気づいたことがある。
そう言えば、ぼくのことは誰も心配してくれてないんじゃね?
いま、ぼくの目の前では、長身巨乳のシーアとダイナマイツボディのサラディナさんが手を取り合って体を寄せている。
この美女と美熟女によるあい盛りのオカズで、おそらくご飯三杯はイケるだろう。
いやいや、そういう話じゃなく!
ぼくが誰にも心配されてないという寂しい事実!
あれ?
もしかして、ぼく泣いていい? 顔に土砂降りの雨がふってもよさげな状況?
よし、ここは思い切って泣いてしまおう!
そう決意したぼくの背中から暖かいものが包み込んでくる。
シーアの香りがふわっとぼくを包み込む。
「おやおや、ヴィルフェリーシアはご主人様のことがよほど好きなんだねぇ」
サラディナさんが呆れた声でそんなことを言っていた。
ぼくはと言えば、シーアの香りとぬくもりに包まれて、体力と精神力が完全回復していた。
ついさっき、涙を流しかけていたような気がするが、もうそんな気持ちは吹き飛んでしまった。
シーアに抱き付かれただけでこれだよ。
我ながらチョロい。
世の中からいくらモブ扱いされようと、
誰もぼくのことを心配してくれなくても、
シーアがいればそんなの全く問題ないことを、今更ながらに思い出していた。
ちょっと待った!
今更ながらに気付いたことがもうひとつある!
ぼくたちは、これから新しい部屋に移るわけだが、当然、ミーナのお世話役であるノーラは貴族寮に残ることになる。
と、ととと言うことは……
これからはシーアと二人っきりの生活が始まるじゃないか!
ヤバイ! ヤバイヤバイヤバイ!
もしぼくが、これから始まる新しい部屋での生活において、心の教育倫理委員会のリミッターを解除してしまったら、
一瞬で精通して(今はまだなのだ)、シーアと一緒にサッカーチームできるくらいハッスルする自信ある。
「まぁ……しっかり学業は頑張るんだよ」
耳に入って来た女性の声にふと我に返った僕は、サラディナさんからジト目を向けられていたことに気付いた。
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