1 / 239
第1話 転移直後のヒーロームーブでござる!
しおりを挟む
とある森の奥深く。
エルフの女剣士が大木にもたれかかり、疲れ切った表情で荒い息をついていました。
オークの一団が、彼女を取り囲んでじりじりとその包囲を狭めます。
エルフの金色の髪は千々に乱れ、白い肌にはいくつもの傷が刻まれ、そこから血が流れ出ていました。
「はぁ……はぁ……み、みんなは……無事かしら……」
近づくオークにレイピアを向けて威嚇しながら、彼女は冒険者パーティの仲間のことを心配していました。
「ブヒッ! ブブブブヒッ!」
ついに獲物を追い詰めたと確信したオークたちはニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべ、下卑た声をあげながらエルフへとにじり寄ります。
『オークは捕虜にした他種族の雌を凌辱してから喰らう』
これは冒険者にとって常識として知られていることでした。
オークに襲われた犠牲者たちを見たことがあるエルフは、それが自分に降りかかる前に自死するか戦いのなかで死ぬかの決断をしようとしていました。
そして彼女が選んだのは、自分の舌を噛み切って最期まで戦いに身を投じるというものでした。
オークたちを睨みつける彼女の口から、真っ赤な血が溢れ出てきます。
これまでに何度もエルフを襲ってきたオークたちは、いま彼女が何をしたのかを察知して一斉に襲い掛かりました。
エルフの女性が人生最後の戦いに臨むために、レイピアを構えてオークたちに突進します。ですが多くの血が失われていた身体は重く、普段なら軽くかわせていたオークの棍棒をまともに喰らってしまいました。
「ぐはっ!?」
大量の血を吐きながら、彼女は地面に倒れ込んでしまいます。
(あぁ、ここで私は終わってしまうのか。オークにこの身体を穢されても、祖たるエレンディアは私を迎えてくれるだろうか)
伸し掛かってくるオークの醜く歪んだ顔を睨みつつ、エルフついに訪れる死を覚悟するのでした。
彼女に跨ったオークが興奮した声を上げながら、その服を乱暴に引き剝がします。
「グブブッ! グビグブブブブッ!」
幸いなことにエルフの意識は薄れつつあり、痛みの感覚も鈍くなってきていました。
そしてついに彼女の瞳から光が失われようとした、
そのとき――
ピカァァァァァァァ!
突然、目の前に大きな光の球が現れました。
ぼんやりとした意識の中で、エルフはその光の球を見ていました。
プシュー!
蒸気が吹き出すような音とともに光が消失すると、そこにあったのは真っ白な肉塊。
「なんだオークだったか……」
その肉塊を白いオークだと思ったエルフは、そのまま意識をまどろみの中へと沈めていくのでした。
しかしオークたちといえば、肉塊に対して油断なく警戒していました。何故ならその白い塊は、仲間でもオークでもなかったからです。
白い塊がヌボッと立ち上がると、何やらブツブツと音を発しはじめました。
その音はオークの言葉でも豚の泣き声でもありませんでした。
「ククククッ! 今まさに美少女がモンスターに襲われている場面に転移させるとは、あの天使様もよくわかっておられるようでござるな! デュフコポー」
白い塊と見えたそれはオークでも豚でもありませんでした。
たった今、女神ラーナリアの導きによって異世界ドラヴィルダに転移した日本人だったのです。
フルチンの日本人だったのです。
「グギギギッ! グギッ! グギギッ!」
エルフに群がっていたオークたちが、いきなり現れた不審者に警戒心を剥き出しにして威嚇してきました。
「グフフフ。このキモヲタ、すでにチートスキルの使い方は完璧にマスターしておりますからな。お主らごとき雑兵、我輩の指先ひとつでダウンですぞ!」
オークたちが、敵愾心を剥き出しにしてキモヲタに襲い掛って行きます。
それに対してキモヲタは、奇妙な掛け声を上げながらオークたちを指さしていくのでした。
「アチョ! ホチョ! ハッ! ヒッ! ワタ!」
するとどうしたことでしょう!
キモヲタに指でさされたオークたちが、次々と地面に倒れ込んで悶絶し始めたのです。
「ぐふふ! 我輩にはお主たちの言葉は分からぬでござるが、お主たちが何を言っているかは分かるでござるぞ!」
両手を腰にあててふんぞり返ったキモヲタは、オークたちを見下ろして言いました。
フルチンで言い放ちました。
「お前たちはこう言っているのでござろう?」
キモヲタは両手で頭を抱き込むような奇妙なポーズを取ります。
フルチンでポーズを取ります。
さらにキモヲタはオークたちに向かってポンとお尻を突き出すと、
「お尻かいぃぃぃぃのぉぉぉぉぉ!」
と大きな声を張り上げました。
そしてオークたちをドォンと指をさしながら、
「だ!」
と、フルチンでフィニッシュポーズを決めるのでした。
オークたちといえば、もはやキモヲタのことなど眼中になく、ひたすらお尻の痒さに苦しめられていました。
地面にお尻を擦りつける者。大木にお尻を擦りつける者。二人でお互いにお尻を擦りつける者。棍棒で必死にお尻を掻こうとする者――
とにかくお尻が痒くて、それを解消すること以外に何も考えられないようでした。
「この隙に美少女を救出して感謝されて、そのままただならぬ関係に陥って、あわよくば我がハーレムのメンバーに……げふんげふん……お友達になるのが異世界の定番ですな!」
ブツブツとつぶやきながら、倒れている女性に近づくキモヲタ。しかしその足は途中で止まってしまいました。
倒れていた女性は衣服を乱暴に破かれ、口から吐き出された大量の血によって顎から首元まで真っ赤に染まっていました。元々は美しかったであろうその姿は、いまや見るも無残なものとなっていたのです。
ブチンッ!
頭の中で何かがキレる音を聞いたキモヲタ。
女性の傍らに転がっていたオークの棍棒を手にとると、お尻の痒さに悶絶しているオークたちに向って歩き出しました。
そして――
ドゴンッ! ボカンッ! ガコンッ! ガンッ!
オークたちの頭に強烈な棍棒の一撃を叩き込んで回ったのです。
すべてのオークに止めを刺した後、キモヲタは再び女性の下へと近づいていきました。
「エッ、エルフ!?」
倒れている女性がエルフであることに気がついたキモヲタ。彼女の胸が微かに上下していることに気がつきました。
「まだ生きてる! 生きていたでござるか!」
キモヲタは大きなお腹をタプンタプンと揺らしながら、あわててエルフの傍らに駆け寄ります。
「良かったでござる! まだ命が失われていないのであれば、我輩のチートスキルが通じるでござるよ!」
キモヲタはエルフの足元に座り込み、彼女の足裏を丁寧にマッサージし始めました。
「スキル【足ツボ治癒】!」
キモヲタが叫ぶとその両手から優しくて暖かな緑の光が広がり、それがエルフ女性の全身に広がっていくのでした。
※天使の資料1
【お尻痒くなーる】
・お尻に猛烈な痒みが生じ、お尻を掻くこと以外何も考えられなくなる。効果は使用者の念の込め具合によって異なるが、およそ1時間から24時間継続する。
エルフの女剣士が大木にもたれかかり、疲れ切った表情で荒い息をついていました。
オークの一団が、彼女を取り囲んでじりじりとその包囲を狭めます。
エルフの金色の髪は千々に乱れ、白い肌にはいくつもの傷が刻まれ、そこから血が流れ出ていました。
「はぁ……はぁ……み、みんなは……無事かしら……」
近づくオークにレイピアを向けて威嚇しながら、彼女は冒険者パーティの仲間のことを心配していました。
「ブヒッ! ブブブブヒッ!」
ついに獲物を追い詰めたと確信したオークたちはニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべ、下卑た声をあげながらエルフへとにじり寄ります。
『オークは捕虜にした他種族の雌を凌辱してから喰らう』
これは冒険者にとって常識として知られていることでした。
オークに襲われた犠牲者たちを見たことがあるエルフは、それが自分に降りかかる前に自死するか戦いのなかで死ぬかの決断をしようとしていました。
そして彼女が選んだのは、自分の舌を噛み切って最期まで戦いに身を投じるというものでした。
オークたちを睨みつける彼女の口から、真っ赤な血が溢れ出てきます。
これまでに何度もエルフを襲ってきたオークたちは、いま彼女が何をしたのかを察知して一斉に襲い掛かりました。
エルフの女性が人生最後の戦いに臨むために、レイピアを構えてオークたちに突進します。ですが多くの血が失われていた身体は重く、普段なら軽くかわせていたオークの棍棒をまともに喰らってしまいました。
「ぐはっ!?」
大量の血を吐きながら、彼女は地面に倒れ込んでしまいます。
(あぁ、ここで私は終わってしまうのか。オークにこの身体を穢されても、祖たるエレンディアは私を迎えてくれるだろうか)
伸し掛かってくるオークの醜く歪んだ顔を睨みつつ、エルフついに訪れる死を覚悟するのでした。
彼女に跨ったオークが興奮した声を上げながら、その服を乱暴に引き剝がします。
「グブブッ! グビグブブブブッ!」
幸いなことにエルフの意識は薄れつつあり、痛みの感覚も鈍くなってきていました。
そしてついに彼女の瞳から光が失われようとした、
そのとき――
ピカァァァァァァァ!
突然、目の前に大きな光の球が現れました。
ぼんやりとした意識の中で、エルフはその光の球を見ていました。
プシュー!
蒸気が吹き出すような音とともに光が消失すると、そこにあったのは真っ白な肉塊。
「なんだオークだったか……」
その肉塊を白いオークだと思ったエルフは、そのまま意識をまどろみの中へと沈めていくのでした。
しかしオークたちといえば、肉塊に対して油断なく警戒していました。何故ならその白い塊は、仲間でもオークでもなかったからです。
白い塊がヌボッと立ち上がると、何やらブツブツと音を発しはじめました。
その音はオークの言葉でも豚の泣き声でもありませんでした。
「ククククッ! 今まさに美少女がモンスターに襲われている場面に転移させるとは、あの天使様もよくわかっておられるようでござるな! デュフコポー」
白い塊と見えたそれはオークでも豚でもありませんでした。
たった今、女神ラーナリアの導きによって異世界ドラヴィルダに転移した日本人だったのです。
フルチンの日本人だったのです。
「グギギギッ! グギッ! グギギッ!」
エルフに群がっていたオークたちが、いきなり現れた不審者に警戒心を剥き出しにして威嚇してきました。
「グフフフ。このキモヲタ、すでにチートスキルの使い方は完璧にマスターしておりますからな。お主らごとき雑兵、我輩の指先ひとつでダウンですぞ!」
オークたちが、敵愾心を剥き出しにしてキモヲタに襲い掛って行きます。
それに対してキモヲタは、奇妙な掛け声を上げながらオークたちを指さしていくのでした。
「アチョ! ホチョ! ハッ! ヒッ! ワタ!」
するとどうしたことでしょう!
キモヲタに指でさされたオークたちが、次々と地面に倒れ込んで悶絶し始めたのです。
「ぐふふ! 我輩にはお主たちの言葉は分からぬでござるが、お主たちが何を言っているかは分かるでござるぞ!」
両手を腰にあててふんぞり返ったキモヲタは、オークたちを見下ろして言いました。
フルチンで言い放ちました。
「お前たちはこう言っているのでござろう?」
キモヲタは両手で頭を抱き込むような奇妙なポーズを取ります。
フルチンでポーズを取ります。
さらにキモヲタはオークたちに向かってポンとお尻を突き出すと、
「お尻かいぃぃぃぃのぉぉぉぉぉ!」
と大きな声を張り上げました。
そしてオークたちをドォンと指をさしながら、
「だ!」
と、フルチンでフィニッシュポーズを決めるのでした。
オークたちといえば、もはやキモヲタのことなど眼中になく、ひたすらお尻の痒さに苦しめられていました。
地面にお尻を擦りつける者。大木にお尻を擦りつける者。二人でお互いにお尻を擦りつける者。棍棒で必死にお尻を掻こうとする者――
とにかくお尻が痒くて、それを解消すること以外に何も考えられないようでした。
「この隙に美少女を救出して感謝されて、そのままただならぬ関係に陥って、あわよくば我がハーレムのメンバーに……げふんげふん……お友達になるのが異世界の定番ですな!」
ブツブツとつぶやきながら、倒れている女性に近づくキモヲタ。しかしその足は途中で止まってしまいました。
倒れていた女性は衣服を乱暴に破かれ、口から吐き出された大量の血によって顎から首元まで真っ赤に染まっていました。元々は美しかったであろうその姿は、いまや見るも無残なものとなっていたのです。
ブチンッ!
頭の中で何かがキレる音を聞いたキモヲタ。
女性の傍らに転がっていたオークの棍棒を手にとると、お尻の痒さに悶絶しているオークたちに向って歩き出しました。
そして――
ドゴンッ! ボカンッ! ガコンッ! ガンッ!
オークたちの頭に強烈な棍棒の一撃を叩き込んで回ったのです。
すべてのオークに止めを刺した後、キモヲタは再び女性の下へと近づいていきました。
「エッ、エルフ!?」
倒れている女性がエルフであることに気がついたキモヲタ。彼女の胸が微かに上下していることに気がつきました。
「まだ生きてる! 生きていたでござるか!」
キモヲタは大きなお腹をタプンタプンと揺らしながら、あわててエルフの傍らに駆け寄ります。
「良かったでござる! まだ命が失われていないのであれば、我輩のチートスキルが通じるでござるよ!」
キモヲタはエルフの足元に座り込み、彼女の足裏を丁寧にマッサージし始めました。
「スキル【足ツボ治癒】!」
キモヲタが叫ぶとその両手から優しくて暖かな緑の光が広がり、それがエルフ女性の全身に広がっていくのでした。
※天使の資料1
【お尻痒くなーる】
・お尻に猛烈な痒みが生じ、お尻を掻くこと以外何も考えられなくなる。効果は使用者の念の込め具合によって異なるが、およそ1時間から24時間継続する。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる