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第78話 轟け雷鳴! 響け足裏! 我が必殺の【足ツボ治癒】
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ハーピーの峡谷を抜けた、峠にあるポツンと一軒の宿。
サリサの宿に泊まることになったキモヲタたちは、久々にベッドで眠って、これまでの長旅の疲れを癒します。
同じく久々に個室で一人の時間をゲットしたキモヲタ。
ベッドの上で、早速、ネットショップ「ナイトタイムラバー」のサイトを閲覧しておりました。そこに突然現れたのは、ネグリジェ姿の女主人サリサでした。
夜の特別サービスに来たというサリサ、ついにキモヲタは前世から持ち越しのDTを卒業することになるのでしょうか。
「で、どうだい? 今なら初回特典で全身マッサージサービスも付けとくよ。私の身体を思う存分マッサージしとくれ」
「断固としてお断りでござる! っていうか、お前がマッサージされる側なんかーい! でござる!」
久々に切れちまったキモヲタは、いつでも【お尻かゆくな~る】を発動できる体勢にありました。西部劇で言うところの、ガンマンがホルスターに手をかけて指をワキワキさせているような状態です。
その気迫を感じ取ったのか、サリサの方も、すっかりと深夜の特別サービス気分が消えてしまったようでした。
「まぁ、いいさ。どうせもう討伐隊はこなくなるんだし、これからは年に数人くるかどうかわからない旅人を気長に待つことにするさね」
キモヲタには、心底どうでもいいことでした。
「はぁ、このまま一人で寂しく死んじまうのかねぇ。ハーレム作ってるアンタには分からないだろうけど、こんなおばさんでも静かな夜はとても男の人肌が恋しいものなのさ」
(そもそも、異性の人肌なんか知らんでござる。とはいえ、こんな人里離れたところで一人寂しい夜を過ごす辛さはなんとなく想像できるでござる)
サリサの寂し気な表情を見て、キモヲタに慈悲の心が沸き起こりました。
「では女将、ハーピーを倒して客を減らしてしまったお詫びに、これをプレゼントするでござる」
そう言って、キモヲタはカバンの中から箱を三つ取り出しました。
「こ、これは! こんなの王都でも見たことない一級品じゃないか! アンタ、こんなの本当にもらっていいのかい!?」
「もちろんでござる。一つは愛用、一つはスペア、そして最後はお友達にプレゼントでもすると良いでござるよ」
「あっ、ありがとう! アンタ! キモヲタだったかね! 本当にありがとう!」
そう言ってサリサは、キモヲタの手をガシッと握りしめて感謝感激するのでした。
三つの箱には、大きくそそり立っているハリボテが入っていました。
箱には日本語の文字が書かれていました。
1つ目の箱には「イボイボ悶絶! 寛太くん」
2つ目の箱には「極上極太ビッグドリル」
3つ目の箱には「ツインモーター内臓 ぐりぐりぐり太くん」
「このぐりぐりぐり太くんは電動なので、この電池……魔法アイテムをここにこうして入れて、ここを押すと……」
ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン!
ぐりぐりぐり太くんは、それはもうえげつない竿の動きを始めます。
「おぉおおおおお!」
ぐりんぐりんぐりん動く、ぐりぐりぐり太くんを手にしたサリサは、その動きに感動するあまり、思わず口から涎が流れ出ていたのでした。
キモヲタは、発情するサリサの白髪交じりの髪と、疲れとストレスで衰え気味の肌をみて、もうひとつサービスをしたくなってきました。
「女将、我輩こう見えても治癒師でござってな。長年凝り固まった身体にこびりついたしつこい疲れもほぐすことができるでござるよ。餞別代りに治癒してやる故、そこに横になるでござる」
「なんだい。アンタもようやくヤル気になったのかい?」
「殺すぞ! さっさとそこに横になるでござる」
「はいはい」
最初、キモヲタは軽く疲れを取るくらいに考えていたのですが、たった今湧いてきた殺意を親指に込めて、思い切りマッサージすることにしました。
(我が怒りの全てをこのババアの足裏に押し込むでござる!)
「轟け雷鳴! 響け足裏! 我が必殺の【足ツボ治癒】!」
グリッ! グリグリッ! グリグリグリィィィ!
「あっへえぇええええええええええええええええええええええええええええええ❤」
サリサの身体が強烈な緑色の光に包まれ、思い切り弓なりにのけぞりました。
グリッ! グリッ! グリッ! グリッ!
「あばばばば❤ イタ気持ちひぃぃいいい! おぼぼぼぼぼぼ❤」
全身をガクガクと震わせてアヘ顔ダブルピースで涎を垂れ流しているサリサですが、その右手にはぐりぐりぐり太くんがしっかりと握られていました。
グリッ! グリグリッ! グリグリグリィィィ!
「うぼぼぼっ❤ だめだめ❤ いぐいぐ❤ おまん○……」
バンッ!
サリサが放送禁止用語を絶叫しかけたその瞬間、大きな音を立ててドアが開かれました。
「キモヲタ! 大丈夫!?」※キーラ
「キモヲタ様!」※ユリアス
「キモヲタ殿! 賊に襲われたか!?」※エルミアナ
「キモヲタうるさい! 静かにして!」※セリア
「えっ?」※キモヲタ
グリグリッ!
「あはっぁああん! もうらめぇぇぇぇぇええ!」
ジョバババババ……(※自主規制)
膀胱まで緩み切ったサリサのスプラッシュ攻撃を、なんとかギリ回避したキモヲタでした。
「……」※キモヲタ
「……」※キーラ
「……」※エルミアナ
「……」※ユリアス
「……」※セリア
壮絶な光景を前に、全員が沈黙する中――
ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン!
サリサの手に握られたぐりぐりぐり太くんだけが、ガンガン動いているのでした。
サリサの宿に泊まることになったキモヲタたちは、久々にベッドで眠って、これまでの長旅の疲れを癒します。
同じく久々に個室で一人の時間をゲットしたキモヲタ。
ベッドの上で、早速、ネットショップ「ナイトタイムラバー」のサイトを閲覧しておりました。そこに突然現れたのは、ネグリジェ姿の女主人サリサでした。
夜の特別サービスに来たというサリサ、ついにキモヲタは前世から持ち越しのDTを卒業することになるのでしょうか。
「で、どうだい? 今なら初回特典で全身マッサージサービスも付けとくよ。私の身体を思う存分マッサージしとくれ」
「断固としてお断りでござる! っていうか、お前がマッサージされる側なんかーい! でござる!」
久々に切れちまったキモヲタは、いつでも【お尻かゆくな~る】を発動できる体勢にありました。西部劇で言うところの、ガンマンがホルスターに手をかけて指をワキワキさせているような状態です。
その気迫を感じ取ったのか、サリサの方も、すっかりと深夜の特別サービス気分が消えてしまったようでした。
「まぁ、いいさ。どうせもう討伐隊はこなくなるんだし、これからは年に数人くるかどうかわからない旅人を気長に待つことにするさね」
キモヲタには、心底どうでもいいことでした。
「はぁ、このまま一人で寂しく死んじまうのかねぇ。ハーレム作ってるアンタには分からないだろうけど、こんなおばさんでも静かな夜はとても男の人肌が恋しいものなのさ」
(そもそも、異性の人肌なんか知らんでござる。とはいえ、こんな人里離れたところで一人寂しい夜を過ごす辛さはなんとなく想像できるでござる)
サリサの寂し気な表情を見て、キモヲタに慈悲の心が沸き起こりました。
「では女将、ハーピーを倒して客を減らしてしまったお詫びに、これをプレゼントするでござる」
そう言って、キモヲタはカバンの中から箱を三つ取り出しました。
「こ、これは! こんなの王都でも見たことない一級品じゃないか! アンタ、こんなの本当にもらっていいのかい!?」
「もちろんでござる。一つは愛用、一つはスペア、そして最後はお友達にプレゼントでもすると良いでござるよ」
「あっ、ありがとう! アンタ! キモヲタだったかね! 本当にありがとう!」
そう言ってサリサは、キモヲタの手をガシッと握りしめて感謝感激するのでした。
三つの箱には、大きくそそり立っているハリボテが入っていました。
箱には日本語の文字が書かれていました。
1つ目の箱には「イボイボ悶絶! 寛太くん」
2つ目の箱には「極上極太ビッグドリル」
3つ目の箱には「ツインモーター内臓 ぐりぐりぐり太くん」
「このぐりぐりぐり太くんは電動なので、この電池……魔法アイテムをここにこうして入れて、ここを押すと……」
ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン!
ぐりぐりぐり太くんは、それはもうえげつない竿の動きを始めます。
「おぉおおおおお!」
ぐりんぐりんぐりん動く、ぐりぐりぐり太くんを手にしたサリサは、その動きに感動するあまり、思わず口から涎が流れ出ていたのでした。
キモヲタは、発情するサリサの白髪交じりの髪と、疲れとストレスで衰え気味の肌をみて、もうひとつサービスをしたくなってきました。
「女将、我輩こう見えても治癒師でござってな。長年凝り固まった身体にこびりついたしつこい疲れもほぐすことができるでござるよ。餞別代りに治癒してやる故、そこに横になるでござる」
「なんだい。アンタもようやくヤル気になったのかい?」
「殺すぞ! さっさとそこに横になるでござる」
「はいはい」
最初、キモヲタは軽く疲れを取るくらいに考えていたのですが、たった今湧いてきた殺意を親指に込めて、思い切りマッサージすることにしました。
(我が怒りの全てをこのババアの足裏に押し込むでござる!)
「轟け雷鳴! 響け足裏! 我が必殺の【足ツボ治癒】!」
グリッ! グリグリッ! グリグリグリィィィ!
「あっへえぇええええええええええええええええええええええええええええええ❤」
サリサの身体が強烈な緑色の光に包まれ、思い切り弓なりにのけぞりました。
グリッ! グリッ! グリッ! グリッ!
「あばばばば❤ イタ気持ちひぃぃいいい! おぼぼぼぼぼぼ❤」
全身をガクガクと震わせてアヘ顔ダブルピースで涎を垂れ流しているサリサですが、その右手にはぐりぐりぐり太くんがしっかりと握られていました。
グリッ! グリグリッ! グリグリグリィィィ!
「うぼぼぼっ❤ だめだめ❤ いぐいぐ❤ おまん○……」
バンッ!
サリサが放送禁止用語を絶叫しかけたその瞬間、大きな音を立ててドアが開かれました。
「キモヲタ! 大丈夫!?」※キーラ
「キモヲタ様!」※ユリアス
「キモヲタ殿! 賊に襲われたか!?」※エルミアナ
「キモヲタうるさい! 静かにして!」※セリア
「えっ?」※キモヲタ
グリグリッ!
「あはっぁああん! もうらめぇぇぇぇぇええ!」
ジョバババババ……(※自主規制)
膀胱まで緩み切ったサリサのスプラッシュ攻撃を、なんとかギリ回避したキモヲタでした。
「……」※キモヲタ
「……」※キーラ
「……」※エルミアナ
「……」※ユリアス
「……」※セリア
壮絶な光景を前に、全員が沈黙する中――
ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン! ヴィィイイン!
サリサの手に握られたぐりぐりぐり太くんだけが、ガンガン動いているのでした。
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