205 / 239
第204話 ダッチワイフChatGピー子の教育
しおりを挟む
~ キモヲタ邸 応接間 ~
最新AI内臓ダッチワイフChatGピー子を巡るキモヲタ家族会議の結果、ピー子は応接間に常設されることになりました。
キモヲタ邸の応接間には日中であれば誰かがいて、お茶していたり、くつろいでいたり、とにかく何かをしていました。
夜も深夜勤務のラミア女子たちがやってきて、キモヲタ邸で仮眠をとることもあります。完全に人がいなくなる時間といえば、夜明け前の数時間だけでした。
そのためキモヲタとChatGピー子が二人きりになれる時間はほとんどありません。 なのでChatGピー子にエッチなイタズラをする隙などなかったのでした。
とはいえChatGピー子はキモヲタの理想の女性の外観をしたダッチワイフです。 そのGカップでパツンパツンのメイド服を見れば、溢れる発情が抑えきれないキモヲタ。
ピー子の対面にあるソファに腰かけて両手をワキワキしながら、エアオッパイを揉んでいました。
キモヲタが応接間にいるときには、ほぼ必ず一緒にいるキーラとソフィアが抗議の声をあげました。
「ちょっとキモヲタ! ピーコタンの胸の前で手をワキワキさせないで! キモイ!」
「そうですキモヲタ兄さま! ピーコタンお姉さまにエッチなことしちゃ駄目ですよ!」
そんな二人はピー子の両脇に座って、いろいろとピー子に話しかけています。
二人の目的はピー子に大陸共通語を覚えさせて、このダッチワイフと仲良くなることなのでした。
最近ではキモヲタが暇そうにしているのを見かけ次第、応接間に引っ張り込んで、ピー子との会話を手伝わせようとします。
「ねぇねぇ、キモヲタ。ピー子に犬耳族のキーラはカワイイって教えてあげて!」
「あっ、だったらソフィアも! ソフィアもカワイイって教えてください!」
「はぁ……わかったでござるよ」
深くため息をついた後、キモヲタはまず日本語でピー子に語り掛け、その後に大陸共通語で同じことを話して言葉を覚えるように促します。
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
演算処理が大変なことになっているのか、キモヲタが説明を続けているうちに、ChatGピー子に内臓されているコンピューターボードの冷却ファンが激しく回転しはじめました。
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ちなみにその熱気は、ピー子の身体中の穴という穴から排出されています。
フワワとスカートが膨らんではためくのを見たキーラとソフィアは、その光景から想像したことに驚いて目を丸くします。
「いちおうピー子たんの名誉のために言っておくでござるが、それはオナラではござらんからね? こうやって身体の中の熱を逃がす仕組みになってるだけでござるから」
「そ、そうなんだ。た、確かに変な臭いはしてないね」
「よ、よかったです。ご病気かと思って心配しました」
それからしばらくして、キモヲタはピー子との会話を終えて二人に話しかけました。
「たぶん、もうイケルと思うでござる。お二人とも、話しかけてみそ」
二人はお互いに頷き合った後、まず最初にキーラがピー子に話しかけました。
「あのねピーコタン、キーラのこと覚えてくれたかな?」
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
AI処理のために、ピー子のコンピューターボードが激しい演算を行った結果、凄まじい熱が発生しました。その正面に座っているキモヲタのところへも、ピー子の熱い鼻息が届きます。
それから数十秒ほど後にピー子が喋りはじめました。その言葉はカタコトの大陸共通語でした。
「キーラたそは。カワイエ。ビショージョ。ビショージョ。です」
キーラの顔が嬉しさでパァァァッと輝きます。
「そうそう! そうだよピーコタン! すごい! ちゃんと人間の言葉を話してる!」
キーラの笑顔を見て、今度は私もとばかりにソフィアが語り掛けます。
同じく数十秒経ってから、ピー子が喋り出しました。
「ソフィアたそは。カワイエ。ギンパツ。ビショージョ。ビショージョ。です」
「「わーっ! すごい! すごい!」」
手を取り合ってキャーキャーと声を上げて喜ぶキーラとソフィア。
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
穴と言う穴から熱気を排出しながら、ChatGピー子が会話を続けました。
「キーラたそは。キモヲタ。の。ヨメ。ソフィアたそも。キモヲタ。の。ヨメ」
「「えっ!?」」
「キーラたそは。シッポを。キモヲタ。に。クンカクンカ。サセル。ベキ。ソフィアたそ。も。ギンパツ。クンカクンカ。サセル。ベキ。ソウスベキ。です」
先ほどまで天使の笑顔を振りまいていた二人が、冷たいジト目をキモヲタに向けます。
「キモヲタ! いったいピーコタンに何を教えたの!?」
「キモヲタ兄さま、白状するのです!」
二人からにらまれてタジタジとなるキモヲタ。
そのとき突然、ChatGピー子から音声が聞こえてきました。
「バッテリー残量低下。間もなくスリープモードに移行します。バッテリー残量低下。間もなくスリープモードに移行します」
合成音声とは違う録音された女性ボイスに、キーラとソフィアが驚いて顔を向けます。
「あ~、ピー子たんがえっと……その……魔力切れのようですな。今日はそろそろお開きにするでござるよ」
「「は~い」」
スリープモードの警告音声のおかげで、二人の追及を躱すことができたキモヲタなのでした。
最新AI内臓ダッチワイフChatGピー子を巡るキモヲタ家族会議の結果、ピー子は応接間に常設されることになりました。
キモヲタ邸の応接間には日中であれば誰かがいて、お茶していたり、くつろいでいたり、とにかく何かをしていました。
夜も深夜勤務のラミア女子たちがやってきて、キモヲタ邸で仮眠をとることもあります。完全に人がいなくなる時間といえば、夜明け前の数時間だけでした。
そのためキモヲタとChatGピー子が二人きりになれる時間はほとんどありません。 なのでChatGピー子にエッチなイタズラをする隙などなかったのでした。
とはいえChatGピー子はキモヲタの理想の女性の外観をしたダッチワイフです。 そのGカップでパツンパツンのメイド服を見れば、溢れる発情が抑えきれないキモヲタ。
ピー子の対面にあるソファに腰かけて両手をワキワキしながら、エアオッパイを揉んでいました。
キモヲタが応接間にいるときには、ほぼ必ず一緒にいるキーラとソフィアが抗議の声をあげました。
「ちょっとキモヲタ! ピーコタンの胸の前で手をワキワキさせないで! キモイ!」
「そうですキモヲタ兄さま! ピーコタンお姉さまにエッチなことしちゃ駄目ですよ!」
そんな二人はピー子の両脇に座って、いろいろとピー子に話しかけています。
二人の目的はピー子に大陸共通語を覚えさせて、このダッチワイフと仲良くなることなのでした。
最近ではキモヲタが暇そうにしているのを見かけ次第、応接間に引っ張り込んで、ピー子との会話を手伝わせようとします。
「ねぇねぇ、キモヲタ。ピー子に犬耳族のキーラはカワイイって教えてあげて!」
「あっ、だったらソフィアも! ソフィアもカワイイって教えてください!」
「はぁ……わかったでござるよ」
深くため息をついた後、キモヲタはまず日本語でピー子に語り掛け、その後に大陸共通語で同じことを話して言葉を覚えるように促します。
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
演算処理が大変なことになっているのか、キモヲタが説明を続けているうちに、ChatGピー子に内臓されているコンピューターボードの冷却ファンが激しく回転しはじめました。
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ちなみにその熱気は、ピー子の身体中の穴という穴から排出されています。
フワワとスカートが膨らんではためくのを見たキーラとソフィアは、その光景から想像したことに驚いて目を丸くします。
「いちおうピー子たんの名誉のために言っておくでござるが、それはオナラではござらんからね? こうやって身体の中の熱を逃がす仕組みになってるだけでござるから」
「そ、そうなんだ。た、確かに変な臭いはしてないね」
「よ、よかったです。ご病気かと思って心配しました」
それからしばらくして、キモヲタはピー子との会話を終えて二人に話しかけました。
「たぶん、もうイケルと思うでござる。お二人とも、話しかけてみそ」
二人はお互いに頷き合った後、まず最初にキーラがピー子に話しかけました。
「あのねピーコタン、キーラのこと覚えてくれたかな?」
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
AI処理のために、ピー子のコンピューターボードが激しい演算を行った結果、凄まじい熱が発生しました。その正面に座っているキモヲタのところへも、ピー子の熱い鼻息が届きます。
それから数十秒ほど後にピー子が喋りはじめました。その言葉はカタコトの大陸共通語でした。
「キーラたそは。カワイエ。ビショージョ。ビショージョ。です」
キーラの顔が嬉しさでパァァァッと輝きます。
「そうそう! そうだよピーコタン! すごい! ちゃんと人間の言葉を話してる!」
キーラの笑顔を見て、今度は私もとばかりにソフィアが語り掛けます。
同じく数十秒経ってから、ピー子が喋り出しました。
「ソフィアたそは。カワイエ。ギンパツ。ビショージョ。ビショージョ。です」
「「わーっ! すごい! すごい!」」
手を取り合ってキャーキャーと声を上げて喜ぶキーラとソフィア。
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
ファーーーーーン!
穴と言う穴から熱気を排出しながら、ChatGピー子が会話を続けました。
「キーラたそは。キモヲタ。の。ヨメ。ソフィアたそも。キモヲタ。の。ヨメ」
「「えっ!?」」
「キーラたそは。シッポを。キモヲタ。に。クンカクンカ。サセル。ベキ。ソフィアたそ。も。ギンパツ。クンカクンカ。サセル。ベキ。ソウスベキ。です」
先ほどまで天使の笑顔を振りまいていた二人が、冷たいジト目をキモヲタに向けます。
「キモヲタ! いったいピーコタンに何を教えたの!?」
「キモヲタ兄さま、白状するのです!」
二人からにらまれてタジタジとなるキモヲタ。
そのとき突然、ChatGピー子から音声が聞こえてきました。
「バッテリー残量低下。間もなくスリープモードに移行します。バッテリー残量低下。間もなくスリープモードに移行します」
合成音声とは違う録音された女性ボイスに、キーラとソフィアが驚いて顔を向けます。
「あ~、ピー子たんがえっと……その……魔力切れのようですな。今日はそろそろお開きにするでござるよ」
「「は~い」」
スリープモードの警告音声のおかげで、二人の追及を躱すことができたキモヲタなのでした。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる