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#24:Let me have my own way.
Let me have my own way. 01 ✤
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事件の顛末を聞いた一年生男子諸君は、一様に俯き加減に黙りこんだ。
事件の主役である渋撥や禮、当時その場で負傷を目にした美作も平然としている。彼らにとってはこのような事件は何でもないことであるかのように。
「……俺、今の話聞いても近江さんがええ人っちゅう結論には至らんかった」
「俺もや……。恐ろしい伝説のひとつにしか聞こえへんかった」
由仁がボソッと零した。隣に座っている虎徹もコクッと頷いて同意した。
(バット喰らって平気て、どんな石頭やねん‼)
幸島と大鰐も加わり、人間ではないものを見る目付きを渋撥に向けた。
ていうかー、と伊予が口を開いた。
「あのとき、手ぇ縛られてるのが縄やったらもっと簡単にとれたのになー」
和々葉と椛も加わり、うんうん、そうそう、と頷いた。
「は? 何で?」と由仁が素早く尋ねた。
「縄抜けくらい基本やから。ねえ?」
「縄抜けとか簡単な護身術は石楠必修やの」
(オジョーってそーゆもん⁉)
お嬢様たちは当たり前であるかのように笑顔。しかし、一年生諸君はそれが常識ではないことを知っていた。ごく普通の女子高生はそのような技は体得していない。
渋撥は眼球だけを動かして禮に目線をやった。
「禮もでけるんか」
「苦手やけどね。テスト前に練習したよー」
「テストあるんや……💧」と杏。
「あるよ。必修やもん」
禮はケロッと答えた。まあ、禮に至っては今更何が出てきても意外ではないけれど。
「俺、縄抜け得意な女のコはイヤやなー。縛る娯しみがあれへん」
「それを娯しみにすんな」
虎徹の発言に対して幸島が冷静に突っこんだ。
「昔の話はその辺でええんちゃう。せっかく希望どおり、カノジョいてへん一年の男連れてきたんや。仲ようしいや」
美作がそう言うと、和々葉と椛は羞じらってやや頬が赤くなった。
「そ、そー言われるとウチらがめっちゃ必死みたいやないですか」
「カレシ欲しいんやろ?」
「そら欲しいどすけど」
椛と和々葉が大変正直だったから、美作はアハハと笑った。男から恋人が欲しいと言われても知ったことかと突き放すが、年下の女の子に頼られると可愛らしくて応援してやりたくなる。
「コイツらは禮ちゃんの親友のキミらには下手なことでけへんから安心してええで。禮ちゃんの大事なトモダチに妙なことしたら、近江さんから何されるか分からへんもんなー」
「グゥッ……!」
一年生諸君はテーブルの下で拳を握り締めた。
名門・石楠女学院のお嬢様とお近づきになるなど滅多に無いチャンス。ものにしたくないと言ったら嘘になる。しかし、自分たちと親友が天秤にかけられた場合、禮が彼女たちの味方をするのは想像に難くない。傷つけて泣かせでもした日には暴君による制裁が待っている。
話を聞いたときには浮かれたが、よくよく考えたらこれはとてもリスキーな挑戦なのでは。
一年生諸君の胸中が手に取るように分かる美作は、面白そうにニコニコしていた。後輩の感情を思いどおりに手の平で転がすのは愉快なものだ。
杏はまるで関心がないような顔をしていたが、その実、お嬢様たちを観察していた。自分よりも先に美作と知り合い、連絡を取り合うどころか気軽に頼み事ができる関係性、おまけに自分とは正反対の性質の女のコたち、関心がないわけがなかった。
美作に好意を持っているのではないかと疑いの目で観察した結果、杏は否と判定した。好意を持っていれば彼氏候補を斡旋してくれなどという頼みはしない。禮の言だけでは不安だったが自分の目で見て確認し、安堵してようやくシェイクの味がしてきた。
「純ちゃんはカノジョ欲しくないの?」
突然、禮が美作に思わぬ質問をした。杏は思わずシェイクを多めに吸いこんでしまった。
「んー。欲しくないっちゅうことはナイけど、俺モテへんからなあ」
「純ちゃんモテるよねえ? アンちゃん」
――ウチに振るなアホ! 禮のド天然!
剛速球のパスを投げつけられた杏は、シェイクが気管に入りそうになり激しく咳きこんだ。
「そ、そりゃま……ぜんぜんモテへんいうことはナイかなと……」
「モテへんモテへん。俺なんかに本気で惚れてくれる女のコなんかいてへん」
美作は笑いながらパタパタと手を左右に振った。
杏は本心で言ったのだが、後輩が気を遣っているとでも思われたのだろうか。
「そりゃ、禮ちゃんみたいな子が好きになってくれたら男としては最高にハッピーやけどな」
ガッ、と渋撥が美作の胸座を掴んだ。美作は顔面の筋肉を引き攣らせて「例え話です!」と訴えた。
まったくこの暴君と来たら、普段は誰の話でもほとんど聞き流しているくせに禮に関することでは冗談が通じない。
あのー、と和々葉が控えめに小さく挙手した。
「男の子から見てオススメの人って誰デスカ」
一年生男子は牽制するように顔を見合わせた。
しばしの沈黙のあと……大鰐が勢いよくビシッと虎徹を指差した。
「ダントツでオススメでけへんのはアイツ」
虎徹は不意に心外な評価を受けて「はあッ⁉」と大仰に聞き返した。
「アイツは変人や。見た目もパッパラやけど、それ以上に頭の中身がパッパラや。絶対に信用ならん」
「パッパラってなんやねん。陽気でポジティブなラテン系とか、ええ風に言えんか」
「虎徹君、ラテン系が何のことか分かってるか」と由仁。
「あー……多分アレや。アレやろ、ジローラモ」
大鰐は虎徹のことなど初めから真面に取り合うつもりなどなかった。次に親指で幸島を指差した。
「オススメ言うたらコイツ」
「オイ、タイラ」
幸島は完全に虚を突かれた。自分の名前が挙がるなど思ってもみなかった。少女たちの視線が一斉に自分のほうへ向いたのが分かる。何となく顔を元の位置に引き戻すのができず、ひとまず文句言いたげな視線を大鰐に向けた。
「ウチ、けっこーええかも」
「椛はたくまし系の人が好きやもんね」
椛は隣の座っている和々葉にしか聞こえないようにわざわざ小声で伝えたのに、和々葉は通常の声量で返した。椛は「ちょっと」と慌てて頬を仄かに赤くした。
「椛ちゃんはハルが好きなんか?」
由仁が直球で核心を突いてしまい、椛の頬の赤みが増した。
「イ、イヤ、まだ好きとかやなくて。ちょっ、ちょっとええなって思って……」
「やっぱ身長かー」
由仁は肩を落として深い溜息を吐いた。平均身長よりもかなり小柄であることが彼のコンプレックスのひとつだ。
イヤイヤ、と和々葉は笑いながら首を左右に振った。
「身長いうか、雰囲気? この子、何気に守られたい願望あるから」
「ちょっ、やめてや。ウチが面倒臭い女みたいやん~~っ」
「この子何気に守りたい願望あるで。意外と相性よかったりしてな」と虎徹。
由仁は内心虎徹に感謝した。たまにはよいことを言うではないか。
「ちなみに、今日のメンバーでハルちゃんの次に背が高いのは俺やけどなッ✨」
「フォローしたいんか潰したいんかどっちやねんッ💢」
大鰐が伊予に「オマエは?」と問いかけた。ジュースを飲んでいた伊予は「えっ。ウチ?」と顔を上げた。椛と和々葉は彼氏が欲しいと前のめりだが、コイツは他人事のようにしているなと思った。
「どんな男がええんや」
「うーん、ウチはそやなー……。俺に付いてこい系かなあ」
伊予は少しだけ照れてはにかんだ。
「えー。ウソ。すぐケンカになりそやけど」
「伊予ちゃんは何でも言うこときいてくれはる男はんがええんかと思てたえ」
「優柔不断なんよりはハッキリしてる男のほうがええやん。ちょっと強引なくらいガンガン来てくれて、引っ張ってくれる感じのほう好き」
大鰐は自分から尋ねたくせに、フーン、とだけ零した。
虎徹はキリッとキメ顔を作って伊予のほうへ向けた。
「俺、ガンガン攻めるタイプの男やで✨」
「オマエはやらしい意味でガンガンいくんやろ」と大鰐。
「断じて俺はジェントルマンや。性欲よりも食欲が勝るッ」
「ソレ威張るよなことちゃうで虎徹君。そんな食欲ばっかの男、伊予ちゃんも嫌やろ」
伊予はパタパタと手を振って困ったように笑った。
「イヤ、ウチのことはどーでもええんよ。ウチはカレシいてるから」
事件の主役である渋撥や禮、当時その場で負傷を目にした美作も平然としている。彼らにとってはこのような事件は何でもないことであるかのように。
「……俺、今の話聞いても近江さんがええ人っちゅう結論には至らんかった」
「俺もや……。恐ろしい伝説のひとつにしか聞こえへんかった」
由仁がボソッと零した。隣に座っている虎徹もコクッと頷いて同意した。
(バット喰らって平気て、どんな石頭やねん‼)
幸島と大鰐も加わり、人間ではないものを見る目付きを渋撥に向けた。
ていうかー、と伊予が口を開いた。
「あのとき、手ぇ縛られてるのが縄やったらもっと簡単にとれたのになー」
和々葉と椛も加わり、うんうん、そうそう、と頷いた。
「は? 何で?」と由仁が素早く尋ねた。
「縄抜けくらい基本やから。ねえ?」
「縄抜けとか簡単な護身術は石楠必修やの」
(オジョーってそーゆもん⁉)
お嬢様たちは当たり前であるかのように笑顔。しかし、一年生諸君はそれが常識ではないことを知っていた。ごく普通の女子高生はそのような技は体得していない。
渋撥は眼球だけを動かして禮に目線をやった。
「禮もでけるんか」
「苦手やけどね。テスト前に練習したよー」
「テストあるんや……💧」と杏。
「あるよ。必修やもん」
禮はケロッと答えた。まあ、禮に至っては今更何が出てきても意外ではないけれど。
「俺、縄抜け得意な女のコはイヤやなー。縛る娯しみがあれへん」
「それを娯しみにすんな」
虎徹の発言に対して幸島が冷静に突っこんだ。
「昔の話はその辺でええんちゃう。せっかく希望どおり、カノジョいてへん一年の男連れてきたんや。仲ようしいや」
美作がそう言うと、和々葉と椛は羞じらってやや頬が赤くなった。
「そ、そー言われるとウチらがめっちゃ必死みたいやないですか」
「カレシ欲しいんやろ?」
「そら欲しいどすけど」
椛と和々葉が大変正直だったから、美作はアハハと笑った。男から恋人が欲しいと言われても知ったことかと突き放すが、年下の女の子に頼られると可愛らしくて応援してやりたくなる。
「コイツらは禮ちゃんの親友のキミらには下手なことでけへんから安心してええで。禮ちゃんの大事なトモダチに妙なことしたら、近江さんから何されるか分からへんもんなー」
「グゥッ……!」
一年生諸君はテーブルの下で拳を握り締めた。
名門・石楠女学院のお嬢様とお近づきになるなど滅多に無いチャンス。ものにしたくないと言ったら嘘になる。しかし、自分たちと親友が天秤にかけられた場合、禮が彼女たちの味方をするのは想像に難くない。傷つけて泣かせでもした日には暴君による制裁が待っている。
話を聞いたときには浮かれたが、よくよく考えたらこれはとてもリスキーな挑戦なのでは。
一年生諸君の胸中が手に取るように分かる美作は、面白そうにニコニコしていた。後輩の感情を思いどおりに手の平で転がすのは愉快なものだ。
杏はまるで関心がないような顔をしていたが、その実、お嬢様たちを観察していた。自分よりも先に美作と知り合い、連絡を取り合うどころか気軽に頼み事ができる関係性、おまけに自分とは正反対の性質の女のコたち、関心がないわけがなかった。
美作に好意を持っているのではないかと疑いの目で観察した結果、杏は否と判定した。好意を持っていれば彼氏候補を斡旋してくれなどという頼みはしない。禮の言だけでは不安だったが自分の目で見て確認し、安堵してようやくシェイクの味がしてきた。
「純ちゃんはカノジョ欲しくないの?」
突然、禮が美作に思わぬ質問をした。杏は思わずシェイクを多めに吸いこんでしまった。
「んー。欲しくないっちゅうことはナイけど、俺モテへんからなあ」
「純ちゃんモテるよねえ? アンちゃん」
――ウチに振るなアホ! 禮のド天然!
剛速球のパスを投げつけられた杏は、シェイクが気管に入りそうになり激しく咳きこんだ。
「そ、そりゃま……ぜんぜんモテへんいうことはナイかなと……」
「モテへんモテへん。俺なんかに本気で惚れてくれる女のコなんかいてへん」
美作は笑いながらパタパタと手を左右に振った。
杏は本心で言ったのだが、後輩が気を遣っているとでも思われたのだろうか。
「そりゃ、禮ちゃんみたいな子が好きになってくれたら男としては最高にハッピーやけどな」
ガッ、と渋撥が美作の胸座を掴んだ。美作は顔面の筋肉を引き攣らせて「例え話です!」と訴えた。
まったくこの暴君と来たら、普段は誰の話でもほとんど聞き流しているくせに禮に関することでは冗談が通じない。
あのー、と和々葉が控えめに小さく挙手した。
「男の子から見てオススメの人って誰デスカ」
一年生男子は牽制するように顔を見合わせた。
しばしの沈黙のあと……大鰐が勢いよくビシッと虎徹を指差した。
「ダントツでオススメでけへんのはアイツ」
虎徹は不意に心外な評価を受けて「はあッ⁉」と大仰に聞き返した。
「アイツは変人や。見た目もパッパラやけど、それ以上に頭の中身がパッパラや。絶対に信用ならん」
「パッパラってなんやねん。陽気でポジティブなラテン系とか、ええ風に言えんか」
「虎徹君、ラテン系が何のことか分かってるか」と由仁。
「あー……多分アレや。アレやろ、ジローラモ」
大鰐は虎徹のことなど初めから真面に取り合うつもりなどなかった。次に親指で幸島を指差した。
「オススメ言うたらコイツ」
「オイ、タイラ」
幸島は完全に虚を突かれた。自分の名前が挙がるなど思ってもみなかった。少女たちの視線が一斉に自分のほうへ向いたのが分かる。何となく顔を元の位置に引き戻すのができず、ひとまず文句言いたげな視線を大鰐に向けた。
「ウチ、けっこーええかも」
「椛はたくまし系の人が好きやもんね」
椛は隣の座っている和々葉にしか聞こえないようにわざわざ小声で伝えたのに、和々葉は通常の声量で返した。椛は「ちょっと」と慌てて頬を仄かに赤くした。
「椛ちゃんはハルが好きなんか?」
由仁が直球で核心を突いてしまい、椛の頬の赤みが増した。
「イ、イヤ、まだ好きとかやなくて。ちょっ、ちょっとええなって思って……」
「やっぱ身長かー」
由仁は肩を落として深い溜息を吐いた。平均身長よりもかなり小柄であることが彼のコンプレックスのひとつだ。
イヤイヤ、と和々葉は笑いながら首を左右に振った。
「身長いうか、雰囲気? この子、何気に守られたい願望あるから」
「ちょっ、やめてや。ウチが面倒臭い女みたいやん~~っ」
「この子何気に守りたい願望あるで。意外と相性よかったりしてな」と虎徹。
由仁は内心虎徹に感謝した。たまにはよいことを言うではないか。
「ちなみに、今日のメンバーでハルちゃんの次に背が高いのは俺やけどなッ✨」
「フォローしたいんか潰したいんかどっちやねんッ💢」
大鰐が伊予に「オマエは?」と問いかけた。ジュースを飲んでいた伊予は「えっ。ウチ?」と顔を上げた。椛と和々葉は彼氏が欲しいと前のめりだが、コイツは他人事のようにしているなと思った。
「どんな男がええんや」
「うーん、ウチはそやなー……。俺に付いてこい系かなあ」
伊予は少しだけ照れてはにかんだ。
「えー。ウソ。すぐケンカになりそやけど」
「伊予ちゃんは何でも言うこときいてくれはる男はんがええんかと思てたえ」
「優柔不断なんよりはハッキリしてる男のほうがええやん。ちょっと強引なくらいガンガン来てくれて、引っ張ってくれる感じのほう好き」
大鰐は自分から尋ねたくせに、フーン、とだけ零した。
虎徹はキリッとキメ顔を作って伊予のほうへ向けた。
「俺、ガンガン攻めるタイプの男やで✨」
「オマエはやらしい意味でガンガンいくんやろ」と大鰐。
「断じて俺はジェントルマンや。性欲よりも食欲が勝るッ」
「ソレ威張るよなことちゃうで虎徹君。そんな食欲ばっかの男、伊予ちゃんも嫌やろ」
伊予はパタパタと手を振って困ったように笑った。
「イヤ、ウチのことはどーでもええんよ。ウチはカレシいてるから」
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