4 / 10
2日目.入浴
しおりを挟む
懐かしい夢を見た。
田舎にある両親が住む実家、俺は夢の中でそこに居た。
チリンチリンと鳴る風鈴の音。
最初は縁側でぼーっとしてたのだが、どんどん吊り下げられている風鈴の音が耳障りなほどに大きくなっていく。
「な、なんだ!?」
陽介はガバッと布団から起き上がった。
そして自分が自分の部屋にいることに気づく。
いつもと変わらない風景にほっとすると、可愛らしい声が陽介を呼んだ。
「おにーちゃん、おはよ!」
そこには鈴を手に持ったすずがいた。
「私が鈴でおにーちゃんをおこしたの!」
すずは手に持った鈴をカランと鳴らし、とびっきりの笑顔でにかっと笑った。
「おにーちゃんなにしてるの?」
構ってもらえなくつまらなさそうにしてたすずは不思議そうに近づいてきた。
「ああ、今日はお前がいるしバイトを休もうと思って」
「ばいと?」
すずは俺の持っている長方形型の小さい板を見てさらに不思議そうにする。
「これ、なあに?」
俺の持ってるスマホのことか。
「これはスマートフォン、スマホだ。これで今から連絡するんだよ」
「へぇー」
すずは関心したかのように頷きスマホを見つめた。
陽介がボタンのようなものを押すとその瞬間、すずにとって初めて聞く不快な電子音が鳴り響いた。
「プルルルルルル…プルルルルルル…」
「にゃっ…!?」
すずはいきなりの事に声を上げ、後に飛んで四本足で軽く着地した。腰の方を高くあげ、猫よが毛を逆立てるようなポーズをしたすずをなだめるかのように俺は近づいて頭を撫でる。
電話が終わると、昨日と同じように牛乳と魚肉ソーセージをすずに与えた。
「またおなじやつ?」
「すまないな。まだ買い物に行けてないから、食べ物を買いに後で行こうな」
「うん!」
そういえば…。
まだすずを風呂に入れてないことに陽介は気づく。
「お前、食べ終わったら風呂入れよ」
「わかった!(モグモグ…)」
金髪美幼女が魚肉ソーセージを食べているなんて異様な光景だが、モグモグしている所は非常に可愛らしい。
いや、別に俺はロリコンっていうわけじゃないぞ…。
「たべおわったよ!」
満面の笑みでこちらを見上げる。口元には牛乳が付いてしまってる。
自分の口元をトントンと触ると、その仕草に気づいたすずは口についた牛乳をペロッと舐めた。
「風呂入れてきたから入ってこい。」
「わかった!」
すずは行ってしまった。
さ、さすがに俺は幼女を見ても興奮とかしないし、べべ別にむふふな想像とかしないからな!!
気を紛らわすためにスマホをいじると、チャットが来ていたことに気づいた。
〈お前、今日休み?馬鹿のくせに風でも引いたのか?〉
智也からだった。
智也は俺にとって小学生からの1番親しい親友だ。
一緒に田舎から上京してきているため、今もよく遊んだりする。大学は違うがバイトは一緒だ。
〈今あまり体調がよくないんだ〉
嘘をついてしまったが大丈夫だろう。
〈智也が好きそうなの見つけたから今度家に来いよ〉
そう、智也は他人には秘密にしているが正真正銘のロリコンだ。
家にはアレな女の子(幼女)のフィギュアやポスターなどが沢山あり、はっきり言ってキモイが、智也は口が堅いのですずを見せても大丈夫だろう。
ちなみに性格は最悪に悪いが顔は整っているため女子からはかなりモテる。
〈ロリがいるとか?wまぁ、楽しみにしとくよ〉
感がいいな…。当たってるし。
その時、風呂場から声がした。
「おにーちゃん、おようふくちょうだい!」
「えっ、あっ忘れてた」
陽介が立ち上がると同時に風呂場からタオルを体に巻いた天使が現れた。
「あー、い、いま、持ってくから待って、て、ちょ、中で待って、て」
動揺してしまい陽介がキョドっているにも関わらず、すずは近づいてくる。
「さっぱりしたよーっておわぁ!」
その瞬間濡れた状態でタオルを巻いていたすずは足を滑らせた。
幼女を包んだタオルは美しく空中を舞った。俺にはそれがスローモーションに見える。
「いったたた…」
「だ、大丈夫…か…」
陽介の視界には裸の幼女が映っている。
「だぁぁぁぁぁぁあ///////」
「どーしたの??」
打ちつけてしまったお尻を擦りながら、すずはさらに近づいてくる。
「服、渡すから早く着替えてこい!」
「わかったよー…いたた…」
なんというか、ラッキースケベというか…もうヤバイ!
きっと俺は赤面状態になってるだろう。
貧乳と言っていいのかもわからないくらい小さな、それこそ成長前の微乳…!!
…って何妄想してんだ!!やばいやばい、俺のナニが反応し……ちょっとまてまてまて…!!!
こんなんでいいのか俺!!
「く、くそ…おさまらねぇ…」
急いでトイレへ駆け込んだ俺。
幼女の裸で動揺していることに恥ずかしさを覚え、やっとおさまった頃にはその場にうずくまり今あったことを必死で忘れようとした。
田舎にある両親が住む実家、俺は夢の中でそこに居た。
チリンチリンと鳴る風鈴の音。
最初は縁側でぼーっとしてたのだが、どんどん吊り下げられている風鈴の音が耳障りなほどに大きくなっていく。
「な、なんだ!?」
陽介はガバッと布団から起き上がった。
そして自分が自分の部屋にいることに気づく。
いつもと変わらない風景にほっとすると、可愛らしい声が陽介を呼んだ。
「おにーちゃん、おはよ!」
そこには鈴を手に持ったすずがいた。
「私が鈴でおにーちゃんをおこしたの!」
すずは手に持った鈴をカランと鳴らし、とびっきりの笑顔でにかっと笑った。
「おにーちゃんなにしてるの?」
構ってもらえなくつまらなさそうにしてたすずは不思議そうに近づいてきた。
「ああ、今日はお前がいるしバイトを休もうと思って」
「ばいと?」
すずは俺の持っている長方形型の小さい板を見てさらに不思議そうにする。
「これ、なあに?」
俺の持ってるスマホのことか。
「これはスマートフォン、スマホだ。これで今から連絡するんだよ」
「へぇー」
すずは関心したかのように頷きスマホを見つめた。
陽介がボタンのようなものを押すとその瞬間、すずにとって初めて聞く不快な電子音が鳴り響いた。
「プルルルルルル…プルルルルルル…」
「にゃっ…!?」
すずはいきなりの事に声を上げ、後に飛んで四本足で軽く着地した。腰の方を高くあげ、猫よが毛を逆立てるようなポーズをしたすずをなだめるかのように俺は近づいて頭を撫でる。
電話が終わると、昨日と同じように牛乳と魚肉ソーセージをすずに与えた。
「またおなじやつ?」
「すまないな。まだ買い物に行けてないから、食べ物を買いに後で行こうな」
「うん!」
そういえば…。
まだすずを風呂に入れてないことに陽介は気づく。
「お前、食べ終わったら風呂入れよ」
「わかった!(モグモグ…)」
金髪美幼女が魚肉ソーセージを食べているなんて異様な光景だが、モグモグしている所は非常に可愛らしい。
いや、別に俺はロリコンっていうわけじゃないぞ…。
「たべおわったよ!」
満面の笑みでこちらを見上げる。口元には牛乳が付いてしまってる。
自分の口元をトントンと触ると、その仕草に気づいたすずは口についた牛乳をペロッと舐めた。
「風呂入れてきたから入ってこい。」
「わかった!」
すずは行ってしまった。
さ、さすがに俺は幼女を見ても興奮とかしないし、べべ別にむふふな想像とかしないからな!!
気を紛らわすためにスマホをいじると、チャットが来ていたことに気づいた。
〈お前、今日休み?馬鹿のくせに風でも引いたのか?〉
智也からだった。
智也は俺にとって小学生からの1番親しい親友だ。
一緒に田舎から上京してきているため、今もよく遊んだりする。大学は違うがバイトは一緒だ。
〈今あまり体調がよくないんだ〉
嘘をついてしまったが大丈夫だろう。
〈智也が好きそうなの見つけたから今度家に来いよ〉
そう、智也は他人には秘密にしているが正真正銘のロリコンだ。
家にはアレな女の子(幼女)のフィギュアやポスターなどが沢山あり、はっきり言ってキモイが、智也は口が堅いのですずを見せても大丈夫だろう。
ちなみに性格は最悪に悪いが顔は整っているため女子からはかなりモテる。
〈ロリがいるとか?wまぁ、楽しみにしとくよ〉
感がいいな…。当たってるし。
その時、風呂場から声がした。
「おにーちゃん、おようふくちょうだい!」
「えっ、あっ忘れてた」
陽介が立ち上がると同時に風呂場からタオルを体に巻いた天使が現れた。
「あー、い、いま、持ってくから待って、て、ちょ、中で待って、て」
動揺してしまい陽介がキョドっているにも関わらず、すずは近づいてくる。
「さっぱりしたよーっておわぁ!」
その瞬間濡れた状態でタオルを巻いていたすずは足を滑らせた。
幼女を包んだタオルは美しく空中を舞った。俺にはそれがスローモーションに見える。
「いったたた…」
「だ、大丈夫…か…」
陽介の視界には裸の幼女が映っている。
「だぁぁぁぁぁぁあ///////」
「どーしたの??」
打ちつけてしまったお尻を擦りながら、すずはさらに近づいてくる。
「服、渡すから早く着替えてこい!」
「わかったよー…いたた…」
なんというか、ラッキースケベというか…もうヤバイ!
きっと俺は赤面状態になってるだろう。
貧乳と言っていいのかもわからないくらい小さな、それこそ成長前の微乳…!!
…って何妄想してんだ!!やばいやばい、俺のナニが反応し……ちょっとまてまてまて…!!!
こんなんでいいのか俺!!
「く、くそ…おさまらねぇ…」
急いでトイレへ駆け込んだ俺。
幼女の裸で動揺していることに恥ずかしさを覚え、やっとおさまった頃にはその場にうずくまり今あったことを必死で忘れようとした。
0
あなたにおすすめの小説
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる