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1.学校崩壊
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俺が丁度、自分のアレの処理を終わらせた時だった。
「…えぇ!?」
時計を見るともうすぐ学校の時間だ。
い、行きたくねぇ。
便秘が解消されてめっちゃ体軽いけどほんとにぜんっぜん行く気にはならない…。
願望をついぽろっとこぼしてしまう変な癖が発動し、俺の口からついつい漏れてしまう。
「学校を何かが壊してくれればいいのに………アッ!?」
俺は急いで口を抑える!…がもう遅かった。あぁ~…。
このままだとマジで何かが壊してしまう…!皆が危ない!
俺は急いで謎の使命感により家を飛び出した。
つうがくろを走りながら俺は悔しさに涙目になる。
結局行きたくなかったのになんか行くことになっちゃったじゃないかぁ、…でも!
それよりいい事が頭の中に思い浮かぶ。
せっかく能力があるならついでに今までで憧れてきた中二病っぽい感じのことをやってみよう!と。
「俺には羽が生える!」
すると言った瞬間、俺に黒い羽がつき!空を飛べるようになった!
やったー…ってあれ?なんか小さくないか?
喜びを抑えつつ、地面にあった水溜りで自分の姿を確認する。
そこには真っ黒な鳥がいた。
…カ、カラス!?
羽って言ったけど、まさかカラスになるとは…。
俺が想像してたのは漆黒の翼が生えたカッコイイ〝俺〟だったのにな…。
とりあえず俺はカラスの気分を体験できる良い機会だと思い、急いでそのまま学校へ向かう。
「…!」
学校に到着して人間の姿に戻った俺は、とんでもないものを見る。
「おいおい…そりゃ壊すって言ったけどよ…」
たくさんの叫び声と悲鳴。
逃げ惑う人達。
校庭には祐一が昔博物館で見た恐竜の骨格の、はるかに何倍も大きいティラノサウルスがいた。
吠えながら校舎をバリバリと食べていて、もう半分程は無くなってしまっている。
大体の人は校舎の外へ出ていたが、まだ校舎の中にいる人もいた。
ティラノサウルスは人間には興味がなさそうだったが校舎に混じって食べられた人もいるだろう。
「祐一!今来たのかよ…今やばいんだけどマジで!俺らのクラスにもまだ取り残されてるやつがいて…」
同じクラスの山本武だ。
「これ、俺のせいなんだけど…」
「は?何言ってんの?」
「……クソッ…ティラノサウルスが消滅する!」
…何も起こらない。なぜだ?
…すると急にティラノサウルスの動きが止まる。
違う!ティラノサウルスだけじゃない…全ての人間、時間が止まったのだ。
「フォッフォッフォッ…楽しんでるようじゃな」
俺の前に眩しい光とともににこやかな笑みを浮かべた神様が現れた。
「楽しんでなんかねぇし!てかフォッフォッフォッやめろって…」
「一言言わせてもらうが、この能力は何かを出現させたあと、消滅させることは出来ん」
な、なんだと……!?
「また、一度なっちゃったものももう戻らないのじゃ!」
…えぇ!?
「もっと頭を使うのじゃよ…じゃあ…さらば!」
「はぁ!?」
今度は神々しい光に神が包まれ消えた。そして世界が動き出す。
恐竜が吠えた。地がビリビリと振動し、皆が怯え、叫んだ。
頭を使う…か。
全国模試で12位を取ったことがある俺をなめるなよ!
俺はにやりと笑い、考える。
…さて、こいつをどうするか。
良い考えが思いついた祐一はティラノサウルスの方へ走り出した。
「…えぇ!?」
時計を見るともうすぐ学校の時間だ。
い、行きたくねぇ。
便秘が解消されてめっちゃ体軽いけどほんとにぜんっぜん行く気にはならない…。
願望をついぽろっとこぼしてしまう変な癖が発動し、俺の口からついつい漏れてしまう。
「学校を何かが壊してくれればいいのに………アッ!?」
俺は急いで口を抑える!…がもう遅かった。あぁ~…。
このままだとマジで何かが壊してしまう…!皆が危ない!
俺は急いで謎の使命感により家を飛び出した。
つうがくろを走りながら俺は悔しさに涙目になる。
結局行きたくなかったのになんか行くことになっちゃったじゃないかぁ、…でも!
それよりいい事が頭の中に思い浮かぶ。
せっかく能力があるならついでに今までで憧れてきた中二病っぽい感じのことをやってみよう!と。
「俺には羽が生える!」
すると言った瞬間、俺に黒い羽がつき!空を飛べるようになった!
やったー…ってあれ?なんか小さくないか?
喜びを抑えつつ、地面にあった水溜りで自分の姿を確認する。
そこには真っ黒な鳥がいた。
…カ、カラス!?
羽って言ったけど、まさかカラスになるとは…。
俺が想像してたのは漆黒の翼が生えたカッコイイ〝俺〟だったのにな…。
とりあえず俺はカラスの気分を体験できる良い機会だと思い、急いでそのまま学校へ向かう。
「…!」
学校に到着して人間の姿に戻った俺は、とんでもないものを見る。
「おいおい…そりゃ壊すって言ったけどよ…」
たくさんの叫び声と悲鳴。
逃げ惑う人達。
校庭には祐一が昔博物館で見た恐竜の骨格の、はるかに何倍も大きいティラノサウルスがいた。
吠えながら校舎をバリバリと食べていて、もう半分程は無くなってしまっている。
大体の人は校舎の外へ出ていたが、まだ校舎の中にいる人もいた。
ティラノサウルスは人間には興味がなさそうだったが校舎に混じって食べられた人もいるだろう。
「祐一!今来たのかよ…今やばいんだけどマジで!俺らのクラスにもまだ取り残されてるやつがいて…」
同じクラスの山本武だ。
「これ、俺のせいなんだけど…」
「は?何言ってんの?」
「……クソッ…ティラノサウルスが消滅する!」
…何も起こらない。なぜだ?
…すると急にティラノサウルスの動きが止まる。
違う!ティラノサウルスだけじゃない…全ての人間、時間が止まったのだ。
「フォッフォッフォッ…楽しんでるようじゃな」
俺の前に眩しい光とともににこやかな笑みを浮かべた神様が現れた。
「楽しんでなんかねぇし!てかフォッフォッフォッやめろって…」
「一言言わせてもらうが、この能力は何かを出現させたあと、消滅させることは出来ん」
な、なんだと……!?
「また、一度なっちゃったものももう戻らないのじゃ!」
…えぇ!?
「もっと頭を使うのじゃよ…じゃあ…さらば!」
「はぁ!?」
今度は神々しい光に神が包まれ消えた。そして世界が動き出す。
恐竜が吠えた。地がビリビリと振動し、皆が怯え、叫んだ。
頭を使う…か。
全国模試で12位を取ったことがある俺をなめるなよ!
俺はにやりと笑い、考える。
…さて、こいつをどうするか。
良い考えが思いついた祐一はティラノサウルスの方へ走り出した。
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