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3.滅亡開始…
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「まずわしがなぜ青年に力を授けたかと言うと…」
「言うと…?」
ゴクリ…
俺は息を飲み、神の言葉を待った。
「抽選でたまたまお前さんが当たったからじゃ!」
「しょうもな!」
すかさずツッコミを入れてしまう俺!
確かに朝もそんなこと言っていたような気がする。
てかそんな理由でこんなことに巻き込まれるとかマジでほんとに迷惑なんですけど!
「まぁまぁ。それでじゃな、どうして抽選で授けることになったかと言うと…ほれ。約6600年前に恐竜が絶滅したのは知ってるじゃろ?」
「知ってるけど…」
「それは、私がやったのじゃ!」
「ええぇぇぇええ!?…アッ」
とんでもなくでかい声で叫んでしまい急いで口を押さえた。
恐竜を絶滅させた…だってぇ!?
「実は天国には物凄く大切で真実を導いてくれる水晶玉があるんじゃが、その時は恐竜を絶滅させろ、というお告げが出たのじゃ。そして今回…」
「人間を絶滅させろ、というお告げが?」
「そうじゃ」
神様は誇らしげに頷く…が、えぇぇええええぇぇぇ!?
まじかよ…。
人類絶滅かよ…。
「だが人間を絶滅させるというのはとても大変な作業なわけで、まぁ誰か適当な人間に能力をチョチョイと与えとけば勝手に滅びちゃうかなーって思ったんじゃ」
適当だなおい!
待って、衝撃すぎて理解するのに脳をフル回転させるも頭が追いつかない。
「でもまぁ青年も犯罪者?みたいな感じになっちゃた事だし、一緒に人間…いや地球を滅ばすの手伝ってくれんか?」
なんちゅーお願いだよ!!
…てか犯罪者とか人事のように…。
怒りがメキメキとわいてくるが、もうちょっと前向きに考えてみる。
もし、ここで手伝っとけば俺は滅びることはないんじゃね…!
そんなこんなでクズな発想を巡らせていると、やっぱり俺は神様を手伝うことにした。
「…で、俺は何をすればいいんだ?」
神様に問うが、まともな答えは帰ってこなかった。
「あー、別に適当にやっちゃっていいよん。もう人間滅ばせばいいだけじゃし」
ほんっっとに適当だな!
そう思いながらもせっかく授かった能力だし、自分は楽しむことに集中する。
とりあえずドラゴンでも登場させとくか。
なんとなく中二病心がくすぐられる俺は、口を開いた。
「超巨大ドラゴンよ!出現!」
「言うと…?」
ゴクリ…
俺は息を飲み、神の言葉を待った。
「抽選でたまたまお前さんが当たったからじゃ!」
「しょうもな!」
すかさずツッコミを入れてしまう俺!
確かに朝もそんなこと言っていたような気がする。
てかそんな理由でこんなことに巻き込まれるとかマジでほんとに迷惑なんですけど!
「まぁまぁ。それでじゃな、どうして抽選で授けることになったかと言うと…ほれ。約6600年前に恐竜が絶滅したのは知ってるじゃろ?」
「知ってるけど…」
「それは、私がやったのじゃ!」
「ええぇぇぇええ!?…アッ」
とんでもなくでかい声で叫んでしまい急いで口を押さえた。
恐竜を絶滅させた…だってぇ!?
「実は天国には物凄く大切で真実を導いてくれる水晶玉があるんじゃが、その時は恐竜を絶滅させろ、というお告げが出たのじゃ。そして今回…」
「人間を絶滅させろ、というお告げが?」
「そうじゃ」
神様は誇らしげに頷く…が、えぇぇええええぇぇぇ!?
まじかよ…。
人類絶滅かよ…。
「だが人間を絶滅させるというのはとても大変な作業なわけで、まぁ誰か適当な人間に能力をチョチョイと与えとけば勝手に滅びちゃうかなーって思ったんじゃ」
適当だなおい!
待って、衝撃すぎて理解するのに脳をフル回転させるも頭が追いつかない。
「でもまぁ青年も犯罪者?みたいな感じになっちゃた事だし、一緒に人間…いや地球を滅ばすの手伝ってくれんか?」
なんちゅーお願いだよ!!
…てか犯罪者とか人事のように…。
怒りがメキメキとわいてくるが、もうちょっと前向きに考えてみる。
もし、ここで手伝っとけば俺は滅びることはないんじゃね…!
そんなこんなでクズな発想を巡らせていると、やっぱり俺は神様を手伝うことにした。
「…で、俺は何をすればいいんだ?」
神様に問うが、まともな答えは帰ってこなかった。
「あー、別に適当にやっちゃっていいよん。もう人間滅ばせばいいだけじゃし」
ほんっっとに適当だな!
そう思いながらもせっかく授かった能力だし、自分は楽しむことに集中する。
とりあえずドラゴンでも登場させとくか。
なんとなく中二病心がくすぐられる俺は、口を開いた。
「超巨大ドラゴンよ!出現!」
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