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零章
捨てられた子:壱
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「どうするんだ、こいつ」
「どうしましょうかねぇ」
二人の前には一人の赤子がカゴに入れられ置いてある。
明らかに捨てられた子だ。
「こいつをここに置いておく訳にも行かねぇし…」
一人は黒の髪に黒の瞳、そして人にはない猫耳。もう一人は薄いピンクの髪に右が青で左が紫の瞳、そしてまた猫耳。
「では、こうしましょう」
黒髪の猫又がピンク髪の猫又に耳打ちする。
「あぁ、それがいいな」
二人は赤子がみていることに気が付かなかった。
「頼む!!」
「私からもお願いします」
「なんだなんだ?久々に来たと思ったら急に土下座なんかしやがって」
ステライド王国にあるクロアと呼ばれる森にある神殿の応接室に通され、猫又の二人は竜人がドアを開けると同時に土下座した。
「こいつをこの国で育ててくれ!」
「はぁ!?」
「私の意見です。勝手に決めてしまい申し訳ありません」
ピンクの髪をした猫又、弥生はカゴに入っている赤子を赤龍ルベライトに見せる。
ルベライトは黒髪の猫又、蒼玉の方を見る。
「で?なんで俺なんだよ」
「初めはジェダイトに頼もうかと…」
「あいつには無理だって」
「そう考え直したから貴方に頼んでいるんです」
「……」
「どうしましょうかねぇ」
二人の前には一人の赤子がカゴに入れられ置いてある。
明らかに捨てられた子だ。
「こいつをここに置いておく訳にも行かねぇし…」
一人は黒の髪に黒の瞳、そして人にはない猫耳。もう一人は薄いピンクの髪に右が青で左が紫の瞳、そしてまた猫耳。
「では、こうしましょう」
黒髪の猫又がピンク髪の猫又に耳打ちする。
「あぁ、それがいいな」
二人は赤子がみていることに気が付かなかった。
「頼む!!」
「私からもお願いします」
「なんだなんだ?久々に来たと思ったら急に土下座なんかしやがって」
ステライド王国にあるクロアと呼ばれる森にある神殿の応接室に通され、猫又の二人は竜人がドアを開けると同時に土下座した。
「こいつをこの国で育ててくれ!」
「はぁ!?」
「私の意見です。勝手に決めてしまい申し訳ありません」
ピンクの髪をした猫又、弥生はカゴに入っている赤子を赤龍ルベライトに見せる。
ルベライトは黒髪の猫又、蒼玉の方を見る。
「で?なんで俺なんだよ」
「初めはジェダイトに頼もうかと…」
「あいつには無理だって」
「そう考え直したから貴方に頼んでいるんです」
「……」
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