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プールに行くよ
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終業式も終わり足早に帰る生徒たち。私も生徒と同じく家路へと急ぐ。
あれからーー部室での日から、お互い学校で空き時間を利用して会う事がなくなった。何度か注がれたあの日、帰る時に私の下着と足をタオルで拭く彼を見て居た堪れなくなったし、これ以上続けたらお互い止まらないと身を持って知ったからだ。誰かいるかもしれない状況ではなく、確実に2人っきりの空間でしか触れ合わないと決めて、彼の部屋で2日に1回しか会う事はなかった。
より濃密な時間になったのは、仕方がない。お互いを求めて、帰宅する体力を回復するまで彼の部屋で抱きしめられ、他愛のない話をする。この時間も私には幸せな時間となっていて、またひとつの楽しみともなっていた。
だけど、今日私が急いで帰っているのには、訳があった。
ーーお兄ちゃんと家に来るって言ってた
そう、夏休みに兄と先輩、私と友達と4人で遊園地に期間限定に開かれたプールに行く事にしたから、日程などをーーと言いつつ、久しぶりに遊びたいだけだと思う。
2人きりは難しいかもしれないけど、兄が少しの間だけでもいなくなったら抱きつくくらいは出来るはずだと期待しちゃう。
**************
「ぅっ、んんっ、んっ」
担任の先生に呼ばれ、兄がまだ来ないと先輩はそう言って私の家の前に待っていた。私の部屋へと誘い、挨拶もそこそこにキスをする。荷物は部屋の床にドサッと置いて、お尻を制服のスカートの上から大きな手で揉まれ性急に求められる。彼とキスをしながら、部屋の奥にある私のベッドへと足が当たり、倒れ込むようにベッドへと仰向けになる。すぐに先輩が覆い被さり、今度は深くキスをされる。足を立てると、彼の身体が私の足の間に入り、下半身を押し付けられる。彼は慣れた手つきで私の下着をズラし、私は彼の制服のズボンのボタンとチャックを下ろして盛り上がった下着の中にあるモノを出した。ドロドロに甘やかされ求められる幸せを知り、まだいれていないだけでどこもかしこも触れ合っているため、羞恥もすでになくなっている。彼の唾液を難なく飲み込み、ちゅうちゅうと舌を吸うのにも慣れた。
「んふっ、うっ」
ほぼ着衣のまま服の隙間から出る肌を重ねて、蜜壺の縁へと擦りつける昂り。ゆっくり動き出した重なった下半身。私の腰の横に手を置いた彼の腰が、本格的に動くと私は彼の太ももの裏に足を掛け、彼の腰に両手を置いた。なおも口を塞がれ、貪欲に求められる。
兄が帰ってきちゃう、でもやめたくない。そんな気持ちが溢れて彼の腰に置いた手を上げて、彼の背に回す。はっ、はっ、と荒い息の彼と声を押し殺している私の息遣いが部屋に響く。ヌチャッヌチャッと下から聞こえ、お互い絶頂が近い事に気がついてる。
「うっ…ぐ」
と彼の低い唸り声に被さって注がれた証で、下半身が熱くなった。お互い見つめ合い唇が重なりそうになると、
「ただいまー!」
と下から兄の声が聞こえ、帰ってきた事を知らせた。ぎくっと固まった私とは裏腹に起き上がった先輩が、私から離れて勉強机の上にあるティッシュを取り出し証を拭いゴミ箱へと捨てると、啄むキスをして私の部屋から出て行ってしまったのだった。
**************
夏休みに入って8月の晴れた日。
遊園地に併設された期間限定に開かれたプールには、高さ30mから滑るプール、流れるプールと波が出るプール、水深2mのプールと25mプール、子供用の浅いプールと大きな施設は夏休みに入りたくさんの人で混んでいて大盛況だった。友達とロッカー室で着替え、貴重品も全ての荷物もロッカーへ預けて手首にロッカーの鍵が着いたリストバンドをして、案内所の近くの待ち合わせ場所へと行くと、すでに兄と先輩がいた。友達は青いビキニと短パンを履いていて、私はセミロングの髪をポニーテールにして、裾の短い水着用の白いTシャツと花柄のミニスカートを着て、中は黄色の水着を着用している。兄は上半身裸の紺のハーフパンツで、先輩も上半身裸で腰元から足に向かって黒からオレンジ色へとグラデーションになっているハーフパンツを履いていた。
鍛え抜かれた先輩の身体にドキドキとしていると、先輩の眼差しが鋭くなった気がした。
「お待たせ」
「おー」
よく知れた仲ーー兄妹が前を歩き、そのうしろから付いてくる先輩と私の友達。もう少ししたら私と先輩、兄と友達がそれぞれ別行動をする予定だ。
兄と私の友達は顔見知りのため、私がずっとそばに居ても意味がないからだ…ってのもあるけど、早く先輩と2人きりで初デートを楽しみたいのが本音だったりする。
まずは、お昼頃まで4人で流れるプールや大きくて長い滑り台のあるプールを楽しんだ後、一度お昼を食べるご飯を買うお金を取るためロッカー室へと戻った。
「ねぇ青葉、そろそろ別行動する?」
女子2人きりになったところで、友達にそう言われ反対する理由がない私は大きく頷いた。
「うん、じゃぁ私先出て大原先輩と行動するね」
お金とスマホをロッカーから取り出し、友達をロッカー室に置いて先に事前に決めていた待ち合わせ場所に行くと、兄と先輩がいた。私と先輩で先にご飯行く事と別行動する事を兄達に伝えると、すぐに兄と別れた。
焼きそばやたこ焼き、お好み焼きやラーメンが売っているプールのそばにある屋台へと向かい、先輩が2人分注文している間に、たまたま空いたテーブル席に掛けた。
2人分の料理が載ったトレーを持ってきた先輩は、私の前にラーメンが載ったトレーを置いて、向かえに座る自分の席にラーメンの器をドンと置く。冷えている烏龍茶のペットボトルを、それぞれラーメンの横に置くと私達は食べ始めた。
お昼を食べ終わった後、プールに入ることも考えたが、一度休みたかったので、2人で休憩スペースがある木陰を探して座った。他愛のない話も過ぎた頃、プールへと入る事にした私達。ロッカー室へと荷物をまた預けて、身軽になると今度は遠慮なく先輩の左腕に自分の腕を絡めてくっついた。すると、彼の右手が掴んでいた彼の腕につく私の右手だけを解き、先輩の左手と重なり指が絡む。お互い目を合わせ、くすくすと笑い合うと、しばらく遊ぶためにプールへと向かった。
波打つプールがある場所に向かい、人混みをかき分け奥へと進む先輩について行く。波の出る装置の前には、細長いコースロープフロートと呼ばれる赤と黄色の楕円形の球が、いくつもくっついたロープが波打つプールの端から端へと繋がっていて侵入禁止だった。定期的に発生する波に身体が押され、波が引くときには身体が引っ張られた。波があるため波が来るたびにジャンプしないと波に飲まれそうになるので、毎回ちゃんとジャンプしていたが、疲れてきてしまっていた。そんな私を見かねて彼は私を抱き寄せ持ち上げると、先輩と同じ目線の高さとなった。落ちないように彼の首の後ろへと腕を回し、足も上げて彼の腰に巻き付ける。
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
浮遊力がある水の中でしばし波を楽しんでいたが、人前なので最低限の触れ合いしかしていなかった私達。お尻に当たる彼の昂りを感じて、頬が赤くなってしまう。そんな私にお構いなく彼は下半身を押し付け始め、私は口元に手を置いて漏れそうになる声を抑えた。
「ん、っ…っ、ん」
肩から下は水に浸かり、絶え間なく続く波が水面に泡を作りみんなジャンプや楽しそうにおしゃべりしていて、私達の事を気にも留めない。腰を掴まれガンガンと下から突き上げられると、彼から貰う快感に慣れてしまっていた私の腰も自然に揺れてしまう。見つめ合ってしまったら、キスをしたくなる。かと言って抱きついてしまうと、顔に水が掛かるために結局、口元に右手を置いて隠すしかない。ズンッと当たる彼の下半身の昂りに、直接触れて欲しい欲求が出てきて耐えきれなくなっていく。
「青葉、出よう」
と彼の掠れた低い声に逆らう事など出来ずに、ただただコクコクと頷く事しか出来なくなっていた。
足早に向かった先は、男女問わず使えるとても広い簡易シャワー室で、シャワーカーテンで仕切られた個別のシャワーヘッドがそれぞれ数十個壁に嵌め込まれていた。まだ帰る時間じゃないため人も少なく、シャワー室の1番奥の場所へと向かうと、彼は私を中に入れてカーテンを閉めた。壁にあるコックを捻り水が出ると、水が出てパシャパシャと大きな音がシャワー室に響き渡る。すぐさま塞がれる唇。彼の首の後ろへと腕を回し、彼に抱きついて、まだ今日はしていなかった口づけに夢中になった。
荒々しく求められる私の舌を喜んで差し出し、むにゅと潰れた胸を彼の固い胸板に押し付けた。お尻を彼の両手で強く揉まれ始めると、壁に背を預けた私の片足を上げてミニスカートをたくし上げビキニを下ろして片足に引っかかる。ハーフパンツをズラした彼の昂りの側面が蜜壺の縁にあてがわれ、ねちゃねちゃと昂りに蜜が滴り落ちて、腰を動き始めた彼の昂りの側面を包む。
口を塞がれお尻を揉まれながら、蜜壺の縁に擦られる熱い昂り。彼の頬を両手で挟み夢中になる行為はだんだんと大胆になり、白いTシャツを上げた私の胸へと彼の両手がいたずらをする。黄色のビキニをズラし、ぷるんと弾けた乳房を両手で揉み、乳房の中央に現れたツンと固い粒を摘み転がす。指で弾き、親指と人差し指でこねて、柔らかな乳房全体を形が変わるまで揉む。
ーーもどかしいっ、っ、もどかっ…しいっ
ちゃんと触れ合いたい、こうして性急に求められ片足で踏ん張って立つんじゃなくて、いつもみたいに2人きりの空間でーーそんな想いとは裏腹に高ぶる身体は、呆気なく達し彼もすぐに昂りから熱い証が出て、ミニスカートにぶつけられた。
シャワーで水着についた証を洗い流しながら、お互いの身体に触れた。私を背後から抱きつく彼の胸板に背を預け、お腹の前でクロスした彼の腕に手を添えた。
「…その水着…身体のラインが出すぎじゃないか」
「…そうかな」
「うん、スカートも短過ぎ」
「でも可愛いでしょ?」
「それは、うん、そう」
と戯れ合い笑っていたら離れ難い気持ちが溢れてきて、背後を振り向き彼の胸元に頬をつけると彼の背に腕を回して抱きついた。
しばらく抱き合っていると、人の声が多くなってきたので離れてシャワー室から出る事にしたのだった。
その後滑り台を滑り、流れるプールを楽しんでいたら、兄と友達との待ち合わせ時間になり、帰る事になった。
あれからーー部室での日から、お互い学校で空き時間を利用して会う事がなくなった。何度か注がれたあの日、帰る時に私の下着と足をタオルで拭く彼を見て居た堪れなくなったし、これ以上続けたらお互い止まらないと身を持って知ったからだ。誰かいるかもしれない状況ではなく、確実に2人っきりの空間でしか触れ合わないと決めて、彼の部屋で2日に1回しか会う事はなかった。
より濃密な時間になったのは、仕方がない。お互いを求めて、帰宅する体力を回復するまで彼の部屋で抱きしめられ、他愛のない話をする。この時間も私には幸せな時間となっていて、またひとつの楽しみともなっていた。
だけど、今日私が急いで帰っているのには、訳があった。
ーーお兄ちゃんと家に来るって言ってた
そう、夏休みに兄と先輩、私と友達と4人で遊園地に期間限定に開かれたプールに行く事にしたから、日程などをーーと言いつつ、久しぶりに遊びたいだけだと思う。
2人きりは難しいかもしれないけど、兄が少しの間だけでもいなくなったら抱きつくくらいは出来るはずだと期待しちゃう。
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「ぅっ、んんっ、んっ」
担任の先生に呼ばれ、兄がまだ来ないと先輩はそう言って私の家の前に待っていた。私の部屋へと誘い、挨拶もそこそこにキスをする。荷物は部屋の床にドサッと置いて、お尻を制服のスカートの上から大きな手で揉まれ性急に求められる。彼とキスをしながら、部屋の奥にある私のベッドへと足が当たり、倒れ込むようにベッドへと仰向けになる。すぐに先輩が覆い被さり、今度は深くキスをされる。足を立てると、彼の身体が私の足の間に入り、下半身を押し付けられる。彼は慣れた手つきで私の下着をズラし、私は彼の制服のズボンのボタンとチャックを下ろして盛り上がった下着の中にあるモノを出した。ドロドロに甘やかされ求められる幸せを知り、まだいれていないだけでどこもかしこも触れ合っているため、羞恥もすでになくなっている。彼の唾液を難なく飲み込み、ちゅうちゅうと舌を吸うのにも慣れた。
「んふっ、うっ」
ほぼ着衣のまま服の隙間から出る肌を重ねて、蜜壺の縁へと擦りつける昂り。ゆっくり動き出した重なった下半身。私の腰の横に手を置いた彼の腰が、本格的に動くと私は彼の太ももの裏に足を掛け、彼の腰に両手を置いた。なおも口を塞がれ、貪欲に求められる。
兄が帰ってきちゃう、でもやめたくない。そんな気持ちが溢れて彼の腰に置いた手を上げて、彼の背に回す。はっ、はっ、と荒い息の彼と声を押し殺している私の息遣いが部屋に響く。ヌチャッヌチャッと下から聞こえ、お互い絶頂が近い事に気がついてる。
「うっ…ぐ」
と彼の低い唸り声に被さって注がれた証で、下半身が熱くなった。お互い見つめ合い唇が重なりそうになると、
「ただいまー!」
と下から兄の声が聞こえ、帰ってきた事を知らせた。ぎくっと固まった私とは裏腹に起き上がった先輩が、私から離れて勉強机の上にあるティッシュを取り出し証を拭いゴミ箱へと捨てると、啄むキスをして私の部屋から出て行ってしまったのだった。
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夏休みに入って8月の晴れた日。
遊園地に併設された期間限定に開かれたプールには、高さ30mから滑るプール、流れるプールと波が出るプール、水深2mのプールと25mプール、子供用の浅いプールと大きな施設は夏休みに入りたくさんの人で混んでいて大盛況だった。友達とロッカー室で着替え、貴重品も全ての荷物もロッカーへ預けて手首にロッカーの鍵が着いたリストバンドをして、案内所の近くの待ち合わせ場所へと行くと、すでに兄と先輩がいた。友達は青いビキニと短パンを履いていて、私はセミロングの髪をポニーテールにして、裾の短い水着用の白いTシャツと花柄のミニスカートを着て、中は黄色の水着を着用している。兄は上半身裸の紺のハーフパンツで、先輩も上半身裸で腰元から足に向かって黒からオレンジ色へとグラデーションになっているハーフパンツを履いていた。
鍛え抜かれた先輩の身体にドキドキとしていると、先輩の眼差しが鋭くなった気がした。
「お待たせ」
「おー」
よく知れた仲ーー兄妹が前を歩き、そのうしろから付いてくる先輩と私の友達。もう少ししたら私と先輩、兄と友達がそれぞれ別行動をする予定だ。
兄と私の友達は顔見知りのため、私がずっとそばに居ても意味がないからだ…ってのもあるけど、早く先輩と2人きりで初デートを楽しみたいのが本音だったりする。
まずは、お昼頃まで4人で流れるプールや大きくて長い滑り台のあるプールを楽しんだ後、一度お昼を食べるご飯を買うお金を取るためロッカー室へと戻った。
「ねぇ青葉、そろそろ別行動する?」
女子2人きりになったところで、友達にそう言われ反対する理由がない私は大きく頷いた。
「うん、じゃぁ私先出て大原先輩と行動するね」
お金とスマホをロッカーから取り出し、友達をロッカー室に置いて先に事前に決めていた待ち合わせ場所に行くと、兄と先輩がいた。私と先輩で先にご飯行く事と別行動する事を兄達に伝えると、すぐに兄と別れた。
焼きそばやたこ焼き、お好み焼きやラーメンが売っているプールのそばにある屋台へと向かい、先輩が2人分注文している間に、たまたま空いたテーブル席に掛けた。
2人分の料理が載ったトレーを持ってきた先輩は、私の前にラーメンが載ったトレーを置いて、向かえに座る自分の席にラーメンの器をドンと置く。冷えている烏龍茶のペットボトルを、それぞれラーメンの横に置くと私達は食べ始めた。
お昼を食べ終わった後、プールに入ることも考えたが、一度休みたかったので、2人で休憩スペースがある木陰を探して座った。他愛のない話も過ぎた頃、プールへと入る事にした私達。ロッカー室へと荷物をまた預けて、身軽になると今度は遠慮なく先輩の左腕に自分の腕を絡めてくっついた。すると、彼の右手が掴んでいた彼の腕につく私の右手だけを解き、先輩の左手と重なり指が絡む。お互い目を合わせ、くすくすと笑い合うと、しばらく遊ぶためにプールへと向かった。
波打つプールがある場所に向かい、人混みをかき分け奥へと進む先輩について行く。波の出る装置の前には、細長いコースロープフロートと呼ばれる赤と黄色の楕円形の球が、いくつもくっついたロープが波打つプールの端から端へと繋がっていて侵入禁止だった。定期的に発生する波に身体が押され、波が引くときには身体が引っ張られた。波があるため波が来るたびにジャンプしないと波に飲まれそうになるので、毎回ちゃんとジャンプしていたが、疲れてきてしまっていた。そんな私を見かねて彼は私を抱き寄せ持ち上げると、先輩と同じ目線の高さとなった。落ちないように彼の首の後ろへと腕を回し、足も上げて彼の腰に巻き付ける。
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
浮遊力がある水の中でしばし波を楽しんでいたが、人前なので最低限の触れ合いしかしていなかった私達。お尻に当たる彼の昂りを感じて、頬が赤くなってしまう。そんな私にお構いなく彼は下半身を押し付け始め、私は口元に手を置いて漏れそうになる声を抑えた。
「ん、っ…っ、ん」
肩から下は水に浸かり、絶え間なく続く波が水面に泡を作りみんなジャンプや楽しそうにおしゃべりしていて、私達の事を気にも留めない。腰を掴まれガンガンと下から突き上げられると、彼から貰う快感に慣れてしまっていた私の腰も自然に揺れてしまう。見つめ合ってしまったら、キスをしたくなる。かと言って抱きついてしまうと、顔に水が掛かるために結局、口元に右手を置いて隠すしかない。ズンッと当たる彼の下半身の昂りに、直接触れて欲しい欲求が出てきて耐えきれなくなっていく。
「青葉、出よう」
と彼の掠れた低い声に逆らう事など出来ずに、ただただコクコクと頷く事しか出来なくなっていた。
足早に向かった先は、男女問わず使えるとても広い簡易シャワー室で、シャワーカーテンで仕切られた個別のシャワーヘッドがそれぞれ数十個壁に嵌め込まれていた。まだ帰る時間じゃないため人も少なく、シャワー室の1番奥の場所へと向かうと、彼は私を中に入れてカーテンを閉めた。壁にあるコックを捻り水が出ると、水が出てパシャパシャと大きな音がシャワー室に響き渡る。すぐさま塞がれる唇。彼の首の後ろへと腕を回し、彼に抱きついて、まだ今日はしていなかった口づけに夢中になった。
荒々しく求められる私の舌を喜んで差し出し、むにゅと潰れた胸を彼の固い胸板に押し付けた。お尻を彼の両手で強く揉まれ始めると、壁に背を預けた私の片足を上げてミニスカートをたくし上げビキニを下ろして片足に引っかかる。ハーフパンツをズラした彼の昂りの側面が蜜壺の縁にあてがわれ、ねちゃねちゃと昂りに蜜が滴り落ちて、腰を動き始めた彼の昂りの側面を包む。
口を塞がれお尻を揉まれながら、蜜壺の縁に擦られる熱い昂り。彼の頬を両手で挟み夢中になる行為はだんだんと大胆になり、白いTシャツを上げた私の胸へと彼の両手がいたずらをする。黄色のビキニをズラし、ぷるんと弾けた乳房を両手で揉み、乳房の中央に現れたツンと固い粒を摘み転がす。指で弾き、親指と人差し指でこねて、柔らかな乳房全体を形が変わるまで揉む。
ーーもどかしいっ、っ、もどかっ…しいっ
ちゃんと触れ合いたい、こうして性急に求められ片足で踏ん張って立つんじゃなくて、いつもみたいに2人きりの空間でーーそんな想いとは裏腹に高ぶる身体は、呆気なく達し彼もすぐに昂りから熱い証が出て、ミニスカートにぶつけられた。
シャワーで水着についた証を洗い流しながら、お互いの身体に触れた。私を背後から抱きつく彼の胸板に背を預け、お腹の前でクロスした彼の腕に手を添えた。
「…その水着…身体のラインが出すぎじゃないか」
「…そうかな」
「うん、スカートも短過ぎ」
「でも可愛いでしょ?」
「それは、うん、そう」
と戯れ合い笑っていたら離れ難い気持ちが溢れてきて、背後を振り向き彼の胸元に頬をつけると彼の背に腕を回して抱きついた。
しばらく抱き合っていると、人の声が多くなってきたので離れてシャワー室から出る事にしたのだった。
その後滑り台を滑り、流れるプールを楽しんでいたら、兄と友達との待ち合わせ時間になり、帰る事になった。
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