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番外編 仕事頑張るまあ 投稿51ヶ月記念小説 売れっ子タレントとマネージャー
「今夜19時から始まる、"ダウト~嘘つきは誰だ⁈~"にスペシャルゲストとして出演させていただきました!犯人を当てる推理をしながら楽しめます!ぜひご覧くださいね!今日も元気にいってらっしゃい!まりりんでした!」
11月の秋も過ぎて肌寒くなってきた早朝、テレビ局の屋上で、5時45分のお天気リポーターが今週の天気を言った後に出た私は、にこにこ笑ってテレビカメラに向かって元気な声をあげた。
秋の特別番組スペシャルでゲスト出演した私は、その宣伝のため朝からお昼の生放送番組までハシゴしてスペシャル番組のアピールをしないといけない。
「…はい、おっけー!」
にこにこしながら手を振り続け、サブディレクターのカットの声で私は両手を下ろして、横にいるお天気リポーターのお姉さんとスタッフに頭を下げた。
「今日ありがとうございました」
「わーこちらこそです!私めちゃくちゃまりりんのファンなんです~」
お天気リポーターのお姉さんは私をみて、胸の前で手を横に振る。
「えー嬉しいです、ありがとうございます」
私も彼女と同じように胸の前で手を振ると、
「めちゃくちゃ顔小さい!スタイルもいいし憧れてます!」
「そんなこと言われると泣きそう!」
泣き真似をして、その場を和ますと、メイクさんやスタイリストやスタッフがやってきて、人集りができていく。
「…まりりん、そろそろ」
みんな私に話しかけ始めると、ワイワイと笑顔が増えていい雰囲気になるのに、一人の低い声が私を呼び止めると、周りの人達は急に黙り込んでしまう。それもそのはずで、180センチを超える大柄なスーツ姿の男が、スタッフの頭よりも抜きん出ていた。厳つい顔は泣く子も黙る怖さで、柔道の有段者のため、ボディーガード兼マネージャーとして私のそばで働く28歳の男だ。
──ただのボディーガードじゃないけど
実は一緒に同棲もしている恋人でもあるんだけど、それはもう会社社長と幹部、私達だけの秘密だ。私はもう結婚してもいいかと思っているけど、社長からはまだ20歳になったばかりだし早いと言われているからしないだけだ。でも普通に考えて彼氏とほぼ24時間一緒にいれるから、私としては他の社会人の人とは違うハッピーしかない生活を送れていると思っている。
「すいません、まりりんは次の現場がありますので」
藤原が一歩前に出たら、スタッフは藤原の迫力に押されたのか、みんな後ろへと下がり、私の前まで道ができる。
「わー、大変ですね!頑張ってください」
「ありがとうございます」
作ってくれた道をぺこりと頭を下げながら、藤原の元へと行くと、彼と私は最後に一礼して次の現場へと向かった。
「ふーんふんふふん、ふふふふふーん」
順調に番宣も終わると、私はクリスマスの鼻歌を口遊む。
来月はクリスマスだ。お店のイルミネーションも店内の販売もクリスマス一色だ。
今年は同棲して初めてのクリスマス。人目を忍んでのデートもホテルも必要ない。
──家の飾り付けをして、ご飯もたくさん準備して
すでに私のSNSのショート動画では、クリスマスにピッタリのおすすめのレシピを保存しているから、材料を買って作るだけだ。
「まりりん、次の現場まではあと2時間あるから」
「そう?待機場所はどこ?」
「同じ局だから、ここの楽屋を使っていいと許可をもらった」
私達は2時間前にこの6畳ほどの畳のある和室の楽屋に通され、番宣も終わってまた戻ってきた。畳の中央には長いローテーブルがあり、その周りには6つの座布団がある。出入口から入って右手には鏡があり、メイクや衣装を見ることができる。出入口には靴を脱ぐスペースと、その横には私服や衣装を掛けるラックが置いてある。
私はローテーブルの真ん中に座り、SNSのショート動画を見ていた。藤原は何件か電話をしたり、いつも持ち歩いてる黒いスケジュール帳を開いていた何かを書き込んだ。
「…ねぇ、まだ電話終わらないの」
私はローテーブルの上にスマホを置くと、楽屋の出入口にいる彼に近づいた。せっかく2人きりになったのに、仕事ばかりの藤原にムカつく。彼の腰に腕を回して分厚い胸板に頬をつけて抱きつくと、彼はスケジュール帳を閉じた。
「まあ」
藤原がこう私を呼ぶのは、プライベートの時のみ。まりりんだから、"まぁ"じゃなくて、フルネームの真中莉乃からそう呼んでいるのだ。
私は彼の頬に手を伸ばすと、彼の頬を親指の腹で撫でた。すると、藤原は私に視線を向けると、鋭い眼差しがなくなり蕩けるように柔らかくなる。
「今日何食べる?」
ふふっと笑いながら、私は背伸びをすると、彼の口に自分の口をくっつけた。そして、口を少し開け、藤原の下唇を甘噛みした。
「まあの食べたいものでいいよ」
いつも通りの藤原の返事に、そう、と軽く答えた私は、甘噛みした彼の下唇に舌を這わした。藤原は私の腰に腕を回すと、ぐるりと体勢を変えて私を壁に押し付けた。
「藤原…夜は仕事ある?」
「ないよ、あっても入れねぇ、もうまあに5日も触ってねぇから気が狂いそうだ」
「良かったぁ、また仕事って言われたらキレるところだったぁ」
秋の特番はもう夏頃に撮り終わったが、今度は年末年始特番の撮影シーズンで、スペシャル番組が多発するため、レギュラー番組と並行して特番の撮影をしていたから、休みがなかったのだ。休みないのは仕事があることだってわかるから有難いし別にいいけど、恋人との時間が1時間も持てないのはすごく辛い。
──なんなら、藤原ってば、私が撮影中に仕事を追加で入れたりしてさ
彼の首に腕を回したら、彼は私を難なく抱き上げて、お尻を掴んで壁に私の背中を預けた。
「メイクはあとで自分で治すから、ちょっとだけご褒美ちょうだい」
「まあ」
「ね?お願い、私頑張ったよ?」
そう言って私は藤原の顎のラインを舐めて、そして上目遣いで藤原を見上げる。藤原も5日も禁欲していたのだ、きっと私以上に辛いはずだ。だって、私達は同棲してから5日も日を空けて抱き合ったことがない期間なんて、よほどの理由がない限りなかったのだ。
「少しだけだぞ」
私が藤原がこれをすると何でも言うことを聞いてくれて、これに弱いってもう私は知ってる甘えたおねだりをすると、藤原はあっさりと承諾した。
「…見てくださいね!まりりんでしたー!」
生テレビに映るまりりんを、目の据わったマネージャーが見ていた。まりりんとして芸能界デビューしてから支える敏腕マネージャーというのは、スタッフや共演者、そしてまりりんのファンすら周知の事実だが、ベテランの域に達した彼女の何が心配なのか、現場にいたみんなは不思議に思っていた。
少しだけいちゃいちゃするはずが、キスをして盛り上がったところで、打ち合わせに来るスタッフやまりりんは10分にも満たないゲスト出演なのに、挨拶にくるレギュラーの芸能人が楽屋に押し寄せてきた。
笑顔で対応するのは当たり前だが、中途半端にお預けされたマネージャーの藤原は、まあの柔らかな舌を味わってしまったばかりに悶々としていたのだ。
CMに入ったと同時に、番組に出ている出演者に囲まれ、笑顔で応える。もうCM明けとなる頃合いを見計らい、その現場を後にすると、背後にマネージャーを従え楽屋へと一直線へと向かった。
番組中だからか、誰からも呼び止まれることなく、藤原の運転する黒塗りの車の後部座席に座り込んで自宅マンションへと向かう。
住民にしか与えられないカードをマンションの地下駐車場入り口に設置された機械にかざすと、入り口を塞いでた鉄製のバーが上がり、地下駐車場に入れるようになる。ゆっくりと坂を下り、住民に割り当てられた駐車場へと前向きで駐車をすると、前方はコンクリートの壁が広がる。まだお昼を少し過ぎたところで、高級マンションの駐車場には車がない。
「藤原、ねえ」
甘えた声を出して藤原を呼ぶと、ぐっ、と彼は低い声を上げた。
「まあ」
藤原はシートベルトを外すと、スーツのフロント部分のボタンとファスナーを下ろしてボクサーパンツから自分自身を取り出すと、バックミラーで後部座席に座る、まあに視線を向けた。
スカートをたくし上げて、足を大きく開いていた私は、下着を脱いで後部座席の座っている自分の横に置いてある。
テレビ局を出て少ししてから、運転する藤原に向かって今の自分の状況を実際に見せながら告げていた。
「濡れてる、さっきキスいっぱいしたから」
「ここなんてびしょびしょ」
「あのキスだけじゃ足りないよ」
「私が番宣してる時の藤原、すごい欲情した目をしていたから感じちゃって大変だったの」
濃い目のスモークガラスの後部座席では、ちょっとやそっとでは、下半身を藤原にしか見せてない私の姿を外から見ることはできないのを知っていた。
「くちゅくちゅしてる」
そう言っては、実際に藤原に聞こえるように下半身に伸ばした指先を蜜壺に入れて、音を立ててかき回したりした。
「んふっぁっ、気持ちいいのっ、んっぁっ」
蜜口にある粒を親指でこねると、一際高い声を出してしまい、足に力が入る。靴を脱いで左足を伸ばして、運転席と助手席の間の隙間から、藤原の腕に足先で触ると、ミシッと藤原のハンドルを力強く握る音が聞こえていたのだ。
そこから、気の遠くなりそうなくらい長い道のりから、自宅マンションにやってきて、今に至るのだ。
藤原は運転席の座席を後ろに引くと、私も後部座席でつけていたシートベルトを外して、起き上がって運転席と助手席の間から身体を滑り込ませて前へと移動した。
「まあ」
藤原の左肩に手を置いて、彼の腰の上に跨ぐと、私はスカートをたくし上げながら、腰を下ろした。
「はっ…ぁ…おっきい」
久しぶりの藤原の昂り。熱くてしょうがない先端が私の蜜口に充てがわれると、私はゆっくりと腰を落とす。藤原の大きな身体に見合う大きな昂りは、私の蜜口を広げていく。
私の腰に手を置いた藤原は、私のお尻の方のスカートを下ろすと、自分達の繋がってるところのみたくし上げたままにして、交わりをじっと見つめた。
「まあ、のが…っ、俺のを美味しそうにするなっ」
「だって美味しいもんっ」
藤原は私の下生えを右の親指でなぞり、下生えの下の割れ目にある粒を親指の腹で触る。
「はっぁ!んっ、っ」
強烈な快感で、かくんと身体に力が入らなくなり、私は藤原の腰の上に座ってしまうと、私達は深く交わった。
「まあ、まぁ、っ」
「あっ、あっ、あっ…んっあ、ぅ、んっ」
藤原は私の腰を掴み、動かないように私を固定すると、腰を動かしていきなり下からガンガンと突く。熱く太くて固い長い塊が私の蜜壺を攻め、久しぶりの快感が私をおかしくさせる。
「うっ…っ、あっ…くっ」
私は藤原が置いた手を退かすと、下から突き上げたタイミングを見計らい、腰を前後に動かした。禁欲していたのは、藤原だけじゃない。私もだ。
「私も欲しかった、藤原っ」
「ま…あっ、っ、ゔ」
藤原の左手を取って自分の右手と重ね、指先を曲げて手を繋ぐと、藤原は右手で運転席の座席を後ろへと倒した。彼の上へと倒れると、藤原は私のお尻を掴み、下からの突き上げを激しくした。
「まあ、一回イくっ」
「はぁっ、はっ、あっ、あついのっ」
そう言って腰を突き出すと、私の蜜壺の中に熱い飛沫を勢いよく注いだ。
彼の絶頂している瞬間に、私の中にいるのが嬉しくて、ぎゅうっと蜜壺を締め付けると、どくん、どくん、と昂りの波打つ感覚が蜜壺に感じた。
「熱い、ん、っ」
藤原の耳を甘噛みして、耳の中に舌を這わせると、藤原の身体から力が抜けていく。
「いっぱい出たね」
彼を見下ろしながら腰を少し左右に振ると、藤原は低い唸り声を上げる。
「まあっ、今度は、まあの番だからな」
不服そうにそう告げた藤原は、私の首を甘噛みする。
「跡つけて」
「まあ、それは」
衣装によっては首の見えるものがあり、太ももの付け根や胸に近いところは付けるけど、藤原はあんまり跡をつけたがらない。
「始まる前に自分で隠すから」
藤原の左手を両手で持ち上げて、自分の右頬につけた。自分の頬を大きな手のひらにすり寄せた。すると、藤原は服の下から右手を忍ばせて、私の服の中で背後に手を回して起き上がった。
「まあ」
熱い吐息が私の首にかかり、ぬるっとした舌が私の首筋を舐めた。決して吸い付くことはなく、ただただ舌を這わされる。それが藤原の答えだと気がついた時には、藤原の抽送が始まっていた。
「あっ、あっ」
「まあっ、俺のっ、ま…あっ、っ」
ゆっくりと跡のつかないほどの強さで噛まれ、舌を這わされる。両手を広げて藤原に抱きつくと、藤原は私を強く抱きしめた。
「あと少ししたら、休みだから…そしたらっ、っ」
「あんっ、ん、ん、っ…っぁ」
耳元で囁きながら私の首に顔を埋める藤原の余裕のない態度に、キュンと胸が高まって今度は私の絶頂がやってきた。
「あっ、あっああ!」
藤原に抱きついたまま絶頂を迎えると、私は彼の腕の中で意識が途切れてしまった。
「…ん、っ」
次目が覚めた時は、自分の寝室のベッドの上にいた。
「起きたか」
聞き慣れた声が聞こえたところを向くと、私の身体に太い腕が巻き付いていたのに気がついた。
「藤原」
寝る時間もあまりなかったから、気を失ったのだと悟った。
「最近ちょっと詰め過ぎたな」
「…本当そう…言っとくけど、藤原が側じゃなかったら、キレてとからね⁉︎」
たいして強くない力で、藤原の胸板を叩くが、ガタイのいい彼にダメージは感じてない。好きな人が隣にいるから頑張れる。もし藤原がマネじゃなかったら、私は仕事を放棄していたはずだ。
「ああ、悪い、その代わり年始は7日まで休みにしたから」
私の言いたいことを理解している藤原は、私にだけする極上の笑顔を見せた。
「…次の仕事は?」
「明日朝の5時から年末特番が入ってくる」
秋の特番が終わったら、まだクリスマスでもないのに年末特番の仕事が入っている。
「なら、今日から明日までは休みなのね?」
「そうだ、それまでは…誰にも邪魔させない」
「…最近は藤原の方が忙しいけどね」
特番の空き時間に藤原にくっついていたいのに、彼は仕事の調整の電話している場合が多い。それも少し寂しいけど、年始にがっつり休みを取るからよしとしよう。
「クリスマスはいーっぱい作りたいのあるからね!」
もうレシピも保存してるの!と言うと、彼は知ってると言う。藤原は大体一緒にいるし、仕事調整の電話をしていても、スマホを見る自慢の彼女のまあを、見ないなんてことがないからだ。
「材料送ってくれたら用意しとく」
私が1人で揃えようと思っていたのに、2人きりの時間がなくなる買い物の時間を惜しむ藤原は、私の代わりにスーパーに行くようだ。
「なら、あとで送る…でも今は」
私の事以外考えないでね、と藤原の口の端にキスをした。そこから2人は、できなかった分、思いっきり求め合った。
年末の仕事を詰めるか、年末年始夜は帰れるけど毎日仕事があるのどっちがいいか選択を、所属事務所社長から迫られた優秀なマネージャーは、年始の休みを3日の予定から7日分しれーっと撮影日を調整して確保した。
それもこれも、同棲したばかりの彼女と甘いひとときを過ごすために、年末まで過密スケジュールを組んだのだった。
11月の秋も過ぎて肌寒くなってきた早朝、テレビ局の屋上で、5時45分のお天気リポーターが今週の天気を言った後に出た私は、にこにこ笑ってテレビカメラに向かって元気な声をあげた。
秋の特別番組スペシャルでゲスト出演した私は、その宣伝のため朝からお昼の生放送番組までハシゴしてスペシャル番組のアピールをしないといけない。
「…はい、おっけー!」
にこにこしながら手を振り続け、サブディレクターのカットの声で私は両手を下ろして、横にいるお天気リポーターのお姉さんとスタッフに頭を下げた。
「今日ありがとうございました」
「わーこちらこそです!私めちゃくちゃまりりんのファンなんです~」
お天気リポーターのお姉さんは私をみて、胸の前で手を横に振る。
「えー嬉しいです、ありがとうございます」
私も彼女と同じように胸の前で手を振ると、
「めちゃくちゃ顔小さい!スタイルもいいし憧れてます!」
「そんなこと言われると泣きそう!」
泣き真似をして、その場を和ますと、メイクさんやスタイリストやスタッフがやってきて、人集りができていく。
「…まりりん、そろそろ」
みんな私に話しかけ始めると、ワイワイと笑顔が増えていい雰囲気になるのに、一人の低い声が私を呼び止めると、周りの人達は急に黙り込んでしまう。それもそのはずで、180センチを超える大柄なスーツ姿の男が、スタッフの頭よりも抜きん出ていた。厳つい顔は泣く子も黙る怖さで、柔道の有段者のため、ボディーガード兼マネージャーとして私のそばで働く28歳の男だ。
──ただのボディーガードじゃないけど
実は一緒に同棲もしている恋人でもあるんだけど、それはもう会社社長と幹部、私達だけの秘密だ。私はもう結婚してもいいかと思っているけど、社長からはまだ20歳になったばかりだし早いと言われているからしないだけだ。でも普通に考えて彼氏とほぼ24時間一緒にいれるから、私としては他の社会人の人とは違うハッピーしかない生活を送れていると思っている。
「すいません、まりりんは次の現場がありますので」
藤原が一歩前に出たら、スタッフは藤原の迫力に押されたのか、みんな後ろへと下がり、私の前まで道ができる。
「わー、大変ですね!頑張ってください」
「ありがとうございます」
作ってくれた道をぺこりと頭を下げながら、藤原の元へと行くと、彼と私は最後に一礼して次の現場へと向かった。
「ふーんふんふふん、ふふふふふーん」
順調に番宣も終わると、私はクリスマスの鼻歌を口遊む。
来月はクリスマスだ。お店のイルミネーションも店内の販売もクリスマス一色だ。
今年は同棲して初めてのクリスマス。人目を忍んでのデートもホテルも必要ない。
──家の飾り付けをして、ご飯もたくさん準備して
すでに私のSNSのショート動画では、クリスマスにピッタリのおすすめのレシピを保存しているから、材料を買って作るだけだ。
「まりりん、次の現場まではあと2時間あるから」
「そう?待機場所はどこ?」
「同じ局だから、ここの楽屋を使っていいと許可をもらった」
私達は2時間前にこの6畳ほどの畳のある和室の楽屋に通され、番宣も終わってまた戻ってきた。畳の中央には長いローテーブルがあり、その周りには6つの座布団がある。出入口から入って右手には鏡があり、メイクや衣装を見ることができる。出入口には靴を脱ぐスペースと、その横には私服や衣装を掛けるラックが置いてある。
私はローテーブルの真ん中に座り、SNSのショート動画を見ていた。藤原は何件か電話をしたり、いつも持ち歩いてる黒いスケジュール帳を開いていた何かを書き込んだ。
「…ねぇ、まだ電話終わらないの」
私はローテーブルの上にスマホを置くと、楽屋の出入口にいる彼に近づいた。せっかく2人きりになったのに、仕事ばかりの藤原にムカつく。彼の腰に腕を回して分厚い胸板に頬をつけて抱きつくと、彼はスケジュール帳を閉じた。
「まあ」
藤原がこう私を呼ぶのは、プライベートの時のみ。まりりんだから、"まぁ"じゃなくて、フルネームの真中莉乃からそう呼んでいるのだ。
私は彼の頬に手を伸ばすと、彼の頬を親指の腹で撫でた。すると、藤原は私に視線を向けると、鋭い眼差しがなくなり蕩けるように柔らかくなる。
「今日何食べる?」
ふふっと笑いながら、私は背伸びをすると、彼の口に自分の口をくっつけた。そして、口を少し開け、藤原の下唇を甘噛みした。
「まあの食べたいものでいいよ」
いつも通りの藤原の返事に、そう、と軽く答えた私は、甘噛みした彼の下唇に舌を這わした。藤原は私の腰に腕を回すと、ぐるりと体勢を変えて私を壁に押し付けた。
「藤原…夜は仕事ある?」
「ないよ、あっても入れねぇ、もうまあに5日も触ってねぇから気が狂いそうだ」
「良かったぁ、また仕事って言われたらキレるところだったぁ」
秋の特番はもう夏頃に撮り終わったが、今度は年末年始特番の撮影シーズンで、スペシャル番組が多発するため、レギュラー番組と並行して特番の撮影をしていたから、休みがなかったのだ。休みないのは仕事があることだってわかるから有難いし別にいいけど、恋人との時間が1時間も持てないのはすごく辛い。
──なんなら、藤原ってば、私が撮影中に仕事を追加で入れたりしてさ
彼の首に腕を回したら、彼は私を難なく抱き上げて、お尻を掴んで壁に私の背中を預けた。
「メイクはあとで自分で治すから、ちょっとだけご褒美ちょうだい」
「まあ」
「ね?お願い、私頑張ったよ?」
そう言って私は藤原の顎のラインを舐めて、そして上目遣いで藤原を見上げる。藤原も5日も禁欲していたのだ、きっと私以上に辛いはずだ。だって、私達は同棲してから5日も日を空けて抱き合ったことがない期間なんて、よほどの理由がない限りなかったのだ。
「少しだけだぞ」
私が藤原がこれをすると何でも言うことを聞いてくれて、これに弱いってもう私は知ってる甘えたおねだりをすると、藤原はあっさりと承諾した。
「…見てくださいね!まりりんでしたー!」
生テレビに映るまりりんを、目の据わったマネージャーが見ていた。まりりんとして芸能界デビューしてから支える敏腕マネージャーというのは、スタッフや共演者、そしてまりりんのファンすら周知の事実だが、ベテランの域に達した彼女の何が心配なのか、現場にいたみんなは不思議に思っていた。
少しだけいちゃいちゃするはずが、キスをして盛り上がったところで、打ち合わせに来るスタッフやまりりんは10分にも満たないゲスト出演なのに、挨拶にくるレギュラーの芸能人が楽屋に押し寄せてきた。
笑顔で対応するのは当たり前だが、中途半端にお預けされたマネージャーの藤原は、まあの柔らかな舌を味わってしまったばかりに悶々としていたのだ。
CMに入ったと同時に、番組に出ている出演者に囲まれ、笑顔で応える。もうCM明けとなる頃合いを見計らい、その現場を後にすると、背後にマネージャーを従え楽屋へと一直線へと向かった。
番組中だからか、誰からも呼び止まれることなく、藤原の運転する黒塗りの車の後部座席に座り込んで自宅マンションへと向かう。
住民にしか与えられないカードをマンションの地下駐車場入り口に設置された機械にかざすと、入り口を塞いでた鉄製のバーが上がり、地下駐車場に入れるようになる。ゆっくりと坂を下り、住民に割り当てられた駐車場へと前向きで駐車をすると、前方はコンクリートの壁が広がる。まだお昼を少し過ぎたところで、高級マンションの駐車場には車がない。
「藤原、ねえ」
甘えた声を出して藤原を呼ぶと、ぐっ、と彼は低い声を上げた。
「まあ」
藤原はシートベルトを外すと、スーツのフロント部分のボタンとファスナーを下ろしてボクサーパンツから自分自身を取り出すと、バックミラーで後部座席に座る、まあに視線を向けた。
スカートをたくし上げて、足を大きく開いていた私は、下着を脱いで後部座席の座っている自分の横に置いてある。
テレビ局を出て少ししてから、運転する藤原に向かって今の自分の状況を実際に見せながら告げていた。
「濡れてる、さっきキスいっぱいしたから」
「ここなんてびしょびしょ」
「あのキスだけじゃ足りないよ」
「私が番宣してる時の藤原、すごい欲情した目をしていたから感じちゃって大変だったの」
濃い目のスモークガラスの後部座席では、ちょっとやそっとでは、下半身を藤原にしか見せてない私の姿を外から見ることはできないのを知っていた。
「くちゅくちゅしてる」
そう言っては、実際に藤原に聞こえるように下半身に伸ばした指先を蜜壺に入れて、音を立ててかき回したりした。
「んふっぁっ、気持ちいいのっ、んっぁっ」
蜜口にある粒を親指でこねると、一際高い声を出してしまい、足に力が入る。靴を脱いで左足を伸ばして、運転席と助手席の間の隙間から、藤原の腕に足先で触ると、ミシッと藤原のハンドルを力強く握る音が聞こえていたのだ。
そこから、気の遠くなりそうなくらい長い道のりから、自宅マンションにやってきて、今に至るのだ。
藤原は運転席の座席を後ろに引くと、私も後部座席でつけていたシートベルトを外して、起き上がって運転席と助手席の間から身体を滑り込ませて前へと移動した。
「まあ」
藤原の左肩に手を置いて、彼の腰の上に跨ぐと、私はスカートをたくし上げながら、腰を下ろした。
「はっ…ぁ…おっきい」
久しぶりの藤原の昂り。熱くてしょうがない先端が私の蜜口に充てがわれると、私はゆっくりと腰を落とす。藤原の大きな身体に見合う大きな昂りは、私の蜜口を広げていく。
私の腰に手を置いた藤原は、私のお尻の方のスカートを下ろすと、自分達の繋がってるところのみたくし上げたままにして、交わりをじっと見つめた。
「まあ、のが…っ、俺のを美味しそうにするなっ」
「だって美味しいもんっ」
藤原は私の下生えを右の親指でなぞり、下生えの下の割れ目にある粒を親指の腹で触る。
「はっぁ!んっ、っ」
強烈な快感で、かくんと身体に力が入らなくなり、私は藤原の腰の上に座ってしまうと、私達は深く交わった。
「まあ、まぁ、っ」
「あっ、あっ、あっ…んっあ、ぅ、んっ」
藤原は私の腰を掴み、動かないように私を固定すると、腰を動かしていきなり下からガンガンと突く。熱く太くて固い長い塊が私の蜜壺を攻め、久しぶりの快感が私をおかしくさせる。
「うっ…っ、あっ…くっ」
私は藤原が置いた手を退かすと、下から突き上げたタイミングを見計らい、腰を前後に動かした。禁欲していたのは、藤原だけじゃない。私もだ。
「私も欲しかった、藤原っ」
「ま…あっ、っ、ゔ」
藤原の左手を取って自分の右手と重ね、指先を曲げて手を繋ぐと、藤原は右手で運転席の座席を後ろへと倒した。彼の上へと倒れると、藤原は私のお尻を掴み、下からの突き上げを激しくした。
「まあ、一回イくっ」
「はぁっ、はっ、あっ、あついのっ」
そう言って腰を突き出すと、私の蜜壺の中に熱い飛沫を勢いよく注いだ。
彼の絶頂している瞬間に、私の中にいるのが嬉しくて、ぎゅうっと蜜壺を締め付けると、どくん、どくん、と昂りの波打つ感覚が蜜壺に感じた。
「熱い、ん、っ」
藤原の耳を甘噛みして、耳の中に舌を這わせると、藤原の身体から力が抜けていく。
「いっぱい出たね」
彼を見下ろしながら腰を少し左右に振ると、藤原は低い唸り声を上げる。
「まあっ、今度は、まあの番だからな」
不服そうにそう告げた藤原は、私の首を甘噛みする。
「跡つけて」
「まあ、それは」
衣装によっては首の見えるものがあり、太ももの付け根や胸に近いところは付けるけど、藤原はあんまり跡をつけたがらない。
「始まる前に自分で隠すから」
藤原の左手を両手で持ち上げて、自分の右頬につけた。自分の頬を大きな手のひらにすり寄せた。すると、藤原は服の下から右手を忍ばせて、私の服の中で背後に手を回して起き上がった。
「まあ」
熱い吐息が私の首にかかり、ぬるっとした舌が私の首筋を舐めた。決して吸い付くことはなく、ただただ舌を這わされる。それが藤原の答えだと気がついた時には、藤原の抽送が始まっていた。
「あっ、あっ」
「まあっ、俺のっ、ま…あっ、っ」
ゆっくりと跡のつかないほどの強さで噛まれ、舌を這わされる。両手を広げて藤原に抱きつくと、藤原は私を強く抱きしめた。
「あと少ししたら、休みだから…そしたらっ、っ」
「あんっ、ん、ん、っ…っぁ」
耳元で囁きながら私の首に顔を埋める藤原の余裕のない態度に、キュンと胸が高まって今度は私の絶頂がやってきた。
「あっ、あっああ!」
藤原に抱きついたまま絶頂を迎えると、私は彼の腕の中で意識が途切れてしまった。
「…ん、っ」
次目が覚めた時は、自分の寝室のベッドの上にいた。
「起きたか」
聞き慣れた声が聞こえたところを向くと、私の身体に太い腕が巻き付いていたのに気がついた。
「藤原」
寝る時間もあまりなかったから、気を失ったのだと悟った。
「最近ちょっと詰め過ぎたな」
「…本当そう…言っとくけど、藤原が側じゃなかったら、キレてとからね⁉︎」
たいして強くない力で、藤原の胸板を叩くが、ガタイのいい彼にダメージは感じてない。好きな人が隣にいるから頑張れる。もし藤原がマネじゃなかったら、私は仕事を放棄していたはずだ。
「ああ、悪い、その代わり年始は7日まで休みにしたから」
私の言いたいことを理解している藤原は、私にだけする極上の笑顔を見せた。
「…次の仕事は?」
「明日朝の5時から年末特番が入ってくる」
秋の特番が終わったら、まだクリスマスでもないのに年末特番の仕事が入っている。
「なら、今日から明日までは休みなのね?」
「そうだ、それまでは…誰にも邪魔させない」
「…最近は藤原の方が忙しいけどね」
特番の空き時間に藤原にくっついていたいのに、彼は仕事の調整の電話している場合が多い。それも少し寂しいけど、年始にがっつり休みを取るからよしとしよう。
「クリスマスはいーっぱい作りたいのあるからね!」
もうレシピも保存してるの!と言うと、彼は知ってると言う。藤原は大体一緒にいるし、仕事調整の電話をしていても、スマホを見る自慢の彼女のまあを、見ないなんてことがないからだ。
「材料送ってくれたら用意しとく」
私が1人で揃えようと思っていたのに、2人きりの時間がなくなる買い物の時間を惜しむ藤原は、私の代わりにスーパーに行くようだ。
「なら、あとで送る…でも今は」
私の事以外考えないでね、と藤原の口の端にキスをした。そこから2人は、できなかった分、思いっきり求め合った。
年末の仕事を詰めるか、年末年始夜は帰れるけど毎日仕事があるのどっちがいいか選択を、所属事務所社長から迫られた優秀なマネージャーは、年始の休みを3日の予定から7日分しれーっと撮影日を調整して確保した。
それもこれも、同棲したばかりの彼女と甘いひとときを過ごすために、年末まで過密スケジュールを組んだのだった。
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