ワンナイトラブは副団長と

狭山雪菜

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出会い1

アンナの屋敷に到着すると、すぐに庭へ案内され
椅子に座ってしばらくするとアンナがやってきた


「…エリザベス様申し訳ありません、本当は玄関先でお出迎えしたかったのですが旦那様に止められてまして」
と申し訳なさそうに、美しい顔を歪ませるアンナの背後をチラッと見ると
友人とのお茶会も許さないのか鋭い眼差しを向け不機嫌なオーラを隠さなかった


「……アンナ様私は別にいいわ、だって今ここで何か言ったら立入禁止になってしまうわ」
と後ろにいる騎士団長の不機嫌に気圧され、機嫌を損ねられたら2度とアンナに会えないと察したエリザベスはオブラートに伝えた


アンナは恥ずかしそうにしていたが、幸せなオーラを纏っていて羨ましかった


楽しいお茶会も終わり帰ることにしたエリザベスは
馬車に乗る前に、そういえば注文していた本が入ったと連絡があったわ、と思い出し
御者に本屋に寄る様に伝えた






取り寄せていた本を購入し、馬車の元へ向かう途中で横から急に人が飛び出してきてぶつかった


「きゃっ!!」
と、尻餅をつき倒れてしまった


誰がぶつかってきたのかキッと睨みつけたら
縁談が来ていると言っていた、パレン家の長男ケヴィン様が立っていた


ケヴィン様は、ふんっと
「エリザベス令嬢申し訳ありません」
と全然申し訳無さそうに手を伸ばす

ムッとして手を握り、立ち上がった

「…ケヴィン様、いくら急いでいるとはいえ、前を見ないと危ないですわ」
どうしてもひと言いわないと気が済まないので、ぱんぱんとスカートの汚れを叩く

「ふ…ふんったまたま歩いていたら君が急にでてきたからぶつかったんだ、僕のせいじゃない」
と言って開き直り、私のせいにされた

ムッとして
そちらがっぶつかって来たのでしょう!?
と口を開けた時
「それに、僕は今忙しいんだ!彼女を迎えに行かねばならないっ!可憐で美しい気高い彼女を!………君との縁談があるとは思うが、社交界の悪女とは例え家同士の繋がりとはいえ!こちらから願い下げだっ!!」

と叫ぶ様に言うとそのまま行ってしまった


ーーこちらに縁談の打診をしたのはパレン家なのに酷い言い草だ
それに
社交界の悪女って私の事?!
そんな呼び名があったとは知らない

悪女と呼ばれる程酷い事をした自覚がない私はショックを隠しきれず、トボトボと俯いて歩く



「ああ!ここに居たのか!勝手に出歩いちゃ困るよ!」

とダミ声の男に声をかけられ


急に右腕を掴まれ
連れ攫われた

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