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11.結婚初夜!?
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婚礼の儀は盛大なざわめきと多少の混乱をもって終了した。
招待客の誰もが、アルバートの妃が平民だと見抜けなかったのだ。唯一知っているのはフィンの父親である軍務伯とフィンのふたりくらいだった。
大広間はもちろん大騒ぎとなったが、アルバートが終始ラルスを気遣い、愛おしそうな目で見つめてくるので、婚礼の儀が終わるころには初恋を実らせたアルバートとラルスに祝福の声が多く寄せられた。
ラルスは婚礼後初めての夜を迎えるために、湯浴みで身体を隅々まで洗われ、閨係のときにも着せられたローブを着せられた。その恰好でアルバートの寝室に連れて来られたのだが、アルバートは部屋にいなかった。どうやらアルバートも湯浴みの最中のようだった。
「疲れた……」
ラルスはアルバートの許可もなしに勝手にベッドに潜り込んだ。慣れない婚礼の儀のせいで、もう体力は限界で、すぐにでも横になって休みたかったのだ。
ふかふかのベッドに入ると、すぐに睡魔が訪れた。ラルスは少しだけ休もうと、重い瞼を閉じた。
それがいけなかったのだ。そのままラルスは眠りに落ち、目を覚ましたころにはすでに外が明るくなっていた。
「あっ……!」
ラルスのすぐ横にはアルバートがいる。アルバートは美しい顔で眠っているようだった。
これはまずい。婚礼のあとの初めての夜だったのに、王太子であるアルバートをまったく気遣うことなく、さっさとひとり先に眠ってしまったのだ。
そんな無礼が許されるものか。
「ど、どうしよう……」
今さら慌てても時は戻らない。勝手にベッドを使ってグウグウ眠っている、こんな図々しい嫁にアルバートは愛想を尽かしていたりしないだろうか。
「わっ……!」
急にアルバートの腕が伸びてきて、ラルスの身体を抱きしめてきた。
「ごめんなさい、ごめんなさいっ! 嫌いにならないでっ!」
びっくりしたのと同時に、反射的に謝ってしまった。ずっとアルバートに申し訳ないと思っていたから。
「そうかそうか。私に嫌われたくないのか。ラルスは可愛いな」
アルバートは目を閉じたままラルスを抱き寄せた。アルバートの胸に閉じ込められるとふわっとアルファのいい匂いがした。
「策略を巡らせて、やっとこのようにラルスを抱きしめることができるようになったのだぞ? それをわざわざ手放す? そのようなことできるばすがなかろう。ラルスは一生私のものだ」
「うぐぐ……」
アルバートは力の加減を知らないのだろうか。ぎゅっと強く抱きしめられて、ラルスは息苦しくなる。
「ああ。幸せだ……。朝目覚めてラルスがすぐそばにいるとは最高だ」
アルバートは身体を離し、今度はラルスの顔をじっと眺めている。こんなに近くで見つめ合うのが恥ずかしくて視線を逸らそうとしたら、ぐいっと顎を掴まれキスをされた。
「で、殿下っ、いけません、朝からそのような……あっ……!」
アルバートは容赦なくラルスの口内へと熱い舌を侵入させてきた。
「あっ……んっ……」
アルバートの情熱的なキスに身体が熱くなる。あっという間にラルスの下半身の欲望が反応を示してしまう。
「やっとラルスの名を呼べるな」
アルバートは呼吸の合間にラルスの名を囁きながら、キスをする。
閨係のときはラルスはフィンの名前で呼ばれていた。だから名前を呼ばれるたびに胸が締めつけられ切なくなったが、今はラルスとしてアルバートとキスを交わすことができる。
キスの次はアルバートの愛撫が始まった。ラルスの太腿を這うアルバートの手によって頼りない薄布のローブはすぐに捲れ上がり、下着もないためきわどい部分にすぐに触れられてしまう。
「そこはいけません殿下っ、あのっ、もう達してしまいそうなのですっ……!」
「ラルスは感じやすいのだな」
キスと愛撫だけですでに先端から液を洩らしていたそこは、アルバートにちょっと弄ばれただけで限界を迎えそうになる。
「あっ、あっ、おやめください、これ以上は殿下の手が汚れてしまいますっ」
「構わぬ。そのまま達していい。ラルス、これは気持ちいいか?」
「あっ、あっ、ああぁぁっ……っ……!」
やってしまった。耐えきれずにアルバートの手に白濁を放ってしまった。申し訳なさと恥ずかしさで、ラルスは耳まで真っ赤になる。
「次はここだな」
さっきからの羞恥の耐えきれないのに、アルバートは今度はオメガの秘孔にゆっくりと指を差し込んできた。
アルバートの指が中で蠢くと、クチュクチュとはしたない音がする。中はすでにびしょ濡れだった。
「あっ、あっ、殿下っ、殿下っ!」
あまりの快感にラルスは理性を保てなくなっていた。アルバートに身体を弄られ、そのたび気持ちがよすぎて腰を揺らした。
「ラルスは可愛い……なんて可愛いらしいんだ」
アルバートはラルスの上に覆いかぶさってきた。アルバートは容赦なくラルスの両脚を広げ、ラルスはあられもない格好にさせられる。
そしてアルバートは自身の勃ち上がったものを濡れた秘孔に当てがってきた。
「あっ、あぁぁぁーっ!」
アルバートに突かれて、強い快感が腹の奥から湧き上がってくる。それがあまりに悦すぎて、ラルスはビクッビクッと何度も身体を震わせた。
「あぁ、ラルスっ、ラルスっ……」
「殿下、そこ、いいっ……あぁっ……!」
気持ちいい。やめたくない。このままアルバートと快楽の中に身を沈めてしまいたい。
「ラルス、好きだ……好きだ……」
「僕も……僕も殿下のことを、心よりお慕いして……あぁっ……!」
結局、そのあとアルバートとともに朝から散々行為に耽ってしまった。
気がついたころにはとっくに朝食の時間も過ぎていて、昼下がりになってやっと食事を口にすることとなってしまった。
給仕係に「殿下に愛されていらっしゃいますね」とニヤニヤされてしまったのは、とても恥ずかしかった。
招待客の誰もが、アルバートの妃が平民だと見抜けなかったのだ。唯一知っているのはフィンの父親である軍務伯とフィンのふたりくらいだった。
大広間はもちろん大騒ぎとなったが、アルバートが終始ラルスを気遣い、愛おしそうな目で見つめてくるので、婚礼の儀が終わるころには初恋を実らせたアルバートとラルスに祝福の声が多く寄せられた。
ラルスは婚礼後初めての夜を迎えるために、湯浴みで身体を隅々まで洗われ、閨係のときにも着せられたローブを着せられた。その恰好でアルバートの寝室に連れて来られたのだが、アルバートは部屋にいなかった。どうやらアルバートも湯浴みの最中のようだった。
「疲れた……」
ラルスはアルバートの許可もなしに勝手にベッドに潜り込んだ。慣れない婚礼の儀のせいで、もう体力は限界で、すぐにでも横になって休みたかったのだ。
ふかふかのベッドに入ると、すぐに睡魔が訪れた。ラルスは少しだけ休もうと、重い瞼を閉じた。
それがいけなかったのだ。そのままラルスは眠りに落ち、目を覚ましたころにはすでに外が明るくなっていた。
「あっ……!」
ラルスのすぐ横にはアルバートがいる。アルバートは美しい顔で眠っているようだった。
これはまずい。婚礼のあとの初めての夜だったのに、王太子であるアルバートをまったく気遣うことなく、さっさとひとり先に眠ってしまったのだ。
そんな無礼が許されるものか。
「ど、どうしよう……」
今さら慌てても時は戻らない。勝手にベッドを使ってグウグウ眠っている、こんな図々しい嫁にアルバートは愛想を尽かしていたりしないだろうか。
「わっ……!」
急にアルバートの腕が伸びてきて、ラルスの身体を抱きしめてきた。
「ごめんなさい、ごめんなさいっ! 嫌いにならないでっ!」
びっくりしたのと同時に、反射的に謝ってしまった。ずっとアルバートに申し訳ないと思っていたから。
「そうかそうか。私に嫌われたくないのか。ラルスは可愛いな」
アルバートは目を閉じたままラルスを抱き寄せた。アルバートの胸に閉じ込められるとふわっとアルファのいい匂いがした。
「策略を巡らせて、やっとこのようにラルスを抱きしめることができるようになったのだぞ? それをわざわざ手放す? そのようなことできるばすがなかろう。ラルスは一生私のものだ」
「うぐぐ……」
アルバートは力の加減を知らないのだろうか。ぎゅっと強く抱きしめられて、ラルスは息苦しくなる。
「ああ。幸せだ……。朝目覚めてラルスがすぐそばにいるとは最高だ」
アルバートは身体を離し、今度はラルスの顔をじっと眺めている。こんなに近くで見つめ合うのが恥ずかしくて視線を逸らそうとしたら、ぐいっと顎を掴まれキスをされた。
「で、殿下っ、いけません、朝からそのような……あっ……!」
アルバートは容赦なくラルスの口内へと熱い舌を侵入させてきた。
「あっ……んっ……」
アルバートの情熱的なキスに身体が熱くなる。あっという間にラルスの下半身の欲望が反応を示してしまう。
「やっとラルスの名を呼べるな」
アルバートは呼吸の合間にラルスの名を囁きながら、キスをする。
閨係のときはラルスはフィンの名前で呼ばれていた。だから名前を呼ばれるたびに胸が締めつけられ切なくなったが、今はラルスとしてアルバートとキスを交わすことができる。
キスの次はアルバートの愛撫が始まった。ラルスの太腿を這うアルバートの手によって頼りない薄布のローブはすぐに捲れ上がり、下着もないためきわどい部分にすぐに触れられてしまう。
「そこはいけません殿下っ、あのっ、もう達してしまいそうなのですっ……!」
「ラルスは感じやすいのだな」
キスと愛撫だけですでに先端から液を洩らしていたそこは、アルバートにちょっと弄ばれただけで限界を迎えそうになる。
「あっ、あっ、おやめください、これ以上は殿下の手が汚れてしまいますっ」
「構わぬ。そのまま達していい。ラルス、これは気持ちいいか?」
「あっ、あっ、ああぁぁっ……っ……!」
やってしまった。耐えきれずにアルバートの手に白濁を放ってしまった。申し訳なさと恥ずかしさで、ラルスは耳まで真っ赤になる。
「次はここだな」
さっきからの羞恥の耐えきれないのに、アルバートは今度はオメガの秘孔にゆっくりと指を差し込んできた。
アルバートの指が中で蠢くと、クチュクチュとはしたない音がする。中はすでにびしょ濡れだった。
「あっ、あっ、殿下っ、殿下っ!」
あまりの快感にラルスは理性を保てなくなっていた。アルバートに身体を弄られ、そのたび気持ちがよすぎて腰を揺らした。
「ラルスは可愛い……なんて可愛いらしいんだ」
アルバートはラルスの上に覆いかぶさってきた。アルバートは容赦なくラルスの両脚を広げ、ラルスはあられもない格好にさせられる。
そしてアルバートは自身の勃ち上がったものを濡れた秘孔に当てがってきた。
「あっ、あぁぁぁーっ!」
アルバートに突かれて、強い快感が腹の奥から湧き上がってくる。それがあまりに悦すぎて、ラルスはビクッビクッと何度も身体を震わせた。
「あぁ、ラルスっ、ラルスっ……」
「殿下、そこ、いいっ……あぁっ……!」
気持ちいい。やめたくない。このままアルバートと快楽の中に身を沈めてしまいたい。
「ラルス、好きだ……好きだ……」
「僕も……僕も殿下のことを、心よりお慕いして……あぁっ……!」
結局、そのあとアルバートとともに朝から散々行為に耽ってしまった。
気がついたころにはとっくに朝食の時間も過ぎていて、昼下がりになってやっと食事を口にすることとなってしまった。
給仕係に「殿下に愛されていらっしゃいますね」とニヤニヤされてしまったのは、とても恥ずかしかった。
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