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4 期末テスト
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「おい、七沢っ」
有馬は階段下のスペースで、俺を壁に追いつめ、やたらと怖い顔で俺を睨みつけてくる。
なに?
なんで有馬怒ってんの?
「お前、なんなの。今度はあいつにすり寄るつもりなのか?」
「えっ?」
思いもよらないことを言われて俺は目を見開く。
「今度は佐久間に勉強教えてくれって頼むのかよ。俺にしたみたいに、あいつにも『なんでもする』って言って、隣でにこにこして、甘えて……っ」
なんで?
なんで俺が佐久間にそんなことする話になってるんだ?
「ダメ。佐久間はダメだ。勝てる気がしない。あいつに近づくな。佐久間のこと好きにならないで」
有馬は必死だ。切なそうな顔で、俺に強い視線をぶつけてくる。
それが俺には信じられない。
有馬、もしかして嫉妬してる……?
「ど、どうしたの、有馬」
俺がなだめようとするのに有馬は止まらない。壁に手をつき俺をさらに追いつめる。
「待てって、なんのことだよ。俺、そんなつもりないし」
「じゃあ佐久間に何をお願いしようとしたんだよ」
うわ、聞いてたんだ! 俺と佐久間の会話!
俺、本当にそんなつもりはないよ。今の俺の心の中には、有馬しかいない。
「……有馬に会いたかったから」
観念して俺は白状する。
「期末テスト終わってからもさ、自宅学習期間で学校なかったしさ。今日だって有馬と話したいのに、全然隙がないし」
メッセージのやり取りはしたけど、それじゃさみしいんだ。直接会って話したいことだってたくさんあった。
「そしたら佐久間に偶然会ったから、佐久間に有馬を呼んできてくれるように頼みたかったの! 佐久間がいるなら、有馬もこの店にいるかもしれないって思って。だっていつも有馬と佐久間は一緒にいるし」
俺が事情を説明するなり、有馬は腕を下ろした。
有馬はもう怒っていなかった。
むしろ、なんかちょっと嬉しそう……?
「なんだ。そうだったんだ」
有馬は胸を撫で下ろす。
「俺を、呼び出したかっただけなんだ」
「そうだよ。有馬以外のやつにそんなこと頼むわけないじゃん。俺には有馬だけ」
有馬はそんなこともわからないのか。
今の俺が、どれだけ有馬に感謝しているか。ここ最近、有馬と話せなくてどれだけ悶々としていたか。
「それにさ、有馬のほうがいい男だ。有馬が佐久間に勝てないなんてことないよ。……俺はそう思うけど」
佐久間がモテるのは知っている。でも、有馬のほうが断然上だ。
俺は一緒にいるなら絶対に有馬がいい。
「七沢、お前って本当にさぁ……」
有馬は俺を見て、表情を柔らかく崩す。
よかった。もう怒ってない。誤解が解けたみたいだ。
有馬は階段下のスペースで、俺を壁に追いつめ、やたらと怖い顔で俺を睨みつけてくる。
なに?
なんで有馬怒ってんの?
「お前、なんなの。今度はあいつにすり寄るつもりなのか?」
「えっ?」
思いもよらないことを言われて俺は目を見開く。
「今度は佐久間に勉強教えてくれって頼むのかよ。俺にしたみたいに、あいつにも『なんでもする』って言って、隣でにこにこして、甘えて……っ」
なんで?
なんで俺が佐久間にそんなことする話になってるんだ?
「ダメ。佐久間はダメだ。勝てる気がしない。あいつに近づくな。佐久間のこと好きにならないで」
有馬は必死だ。切なそうな顔で、俺に強い視線をぶつけてくる。
それが俺には信じられない。
有馬、もしかして嫉妬してる……?
「ど、どうしたの、有馬」
俺がなだめようとするのに有馬は止まらない。壁に手をつき俺をさらに追いつめる。
「待てって、なんのことだよ。俺、そんなつもりないし」
「じゃあ佐久間に何をお願いしようとしたんだよ」
うわ、聞いてたんだ! 俺と佐久間の会話!
俺、本当にそんなつもりはないよ。今の俺の心の中には、有馬しかいない。
「……有馬に会いたかったから」
観念して俺は白状する。
「期末テスト終わってからもさ、自宅学習期間で学校なかったしさ。今日だって有馬と話したいのに、全然隙がないし」
メッセージのやり取りはしたけど、それじゃさみしいんだ。直接会って話したいことだってたくさんあった。
「そしたら佐久間に偶然会ったから、佐久間に有馬を呼んできてくれるように頼みたかったの! 佐久間がいるなら、有馬もこの店にいるかもしれないって思って。だっていつも有馬と佐久間は一緒にいるし」
俺が事情を説明するなり、有馬は腕を下ろした。
有馬はもう怒っていなかった。
むしろ、なんかちょっと嬉しそう……?
「なんだ。そうだったんだ」
有馬は胸を撫で下ろす。
「俺を、呼び出したかっただけなんだ」
「そうだよ。有馬以外のやつにそんなこと頼むわけないじゃん。俺には有馬だけ」
有馬はそんなこともわからないのか。
今の俺が、どれだけ有馬に感謝しているか。ここ最近、有馬と話せなくてどれだけ悶々としていたか。
「それにさ、有馬のほうがいい男だ。有馬が佐久間に勝てないなんてことないよ。……俺はそう思うけど」
佐久間がモテるのは知っている。でも、有馬のほうが断然上だ。
俺は一緒にいるなら絶対に有馬がいい。
「七沢、お前って本当にさぁ……」
有馬は俺を見て、表情を柔らかく崩す。
よかった。もう怒ってない。誤解が解けたみたいだ。
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