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7 一緒にいたいから
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「見ろ。神選択肢が現れたぞ」
「えっ……?」
有馬に言われて、俺は選択肢をよく確認する。
ある。
この窮地を一瞬にして挽回するような神選択肢が!
「これだ。『後ろから抱きしめて引き止める』」
有馬がそれを選択すると、画面が切り替わり、主人公がレイミちゃんをバックハグしているキュンな画像が現れた。
この特別イラストはキャラクターの好感度が満たされたときに出てくる画像だ。つまり、有馬はレイミちゃんを攻略したってこと。
主人公は「お前を駒だと思ったことなどない」とか「レイミには才能がある。自分の思うままに生きろ。失敗したときは上司の俺が全責任をとる」とか言っちゃってる!
レイミちゃんは命令されることが嫌だったんだ。でも、自分ひとりの力では世界は救えない。だから協力しなきゃいけないってわかってる、そのジレンマを抱えていた。
でも主人公が「俺が責任取るから好きにしていい」って言ってあげたら、レイミちゃんが仲間になった!
「すげぇ!」
有馬は怖いくらいの才能の持ち主だ。俺が何度やっても失敗したのに、一発でクリアしやがった。
「七沢がいたからクリアできたんだ」
有馬はコントローラーを置き、横にいる俺のほうを向いた。
「どういうこと……? 俺の意見ガン無視してたのに」
「それだよ。七沢は最初に言ってただろ? 『何度やってもクリアできない』って。つまり、七沢の思考じゃない選択肢を選べばいいんだと思ったんだ」
「はっ? そういうことっ?」
たしかに。有馬が選んだのは俺が絶対に選ばないような選択肢だ。俺は嘘でも相手を突き放すようなことはしたくないタイプだ。
「そうしたら、最後に神選択肢が現れた。それだけのことだよ」
「すっげ……俺、一生有馬に勝てる気がしない……」
俺は頭を抱える。
有馬はきっと俺の考えていることなんてみんなお見通しなんだろうなぁ。まぁ、もう、有馬に対して隠し事はひとつもないからバレてもいいけどさ。
「俺は七沢に勝てる気がしない」
ふわっと包み込むように、背後から有馬に抱かれた。
有馬は俺の肩に頬をのせ、俺に甘えるように頭を寄せてくる。
「七沢に嫌われたら、俺、生きていけない」
背中で感じる、有馬の逞しい身体。俺にすがるように抱きしめてくる、有馬の両腕。
鼓動が速くなる。息が苦しくなる。
やばい。
俺、また有馬を好きになる。
「本気だよ? こんな気持ちになるの七沢だけ」
有馬の吐息が俺の首筋に触れ、少しくすぐったい。有馬に俺だけだって言ってもらえて、心が震える。
「俺も、有馬だけ」
有馬の顔が見たくて仕方がなくて振り返る。自然と有馬と近距離で見つめ合うことになる。
このまま、キス、してもいいかな。
どうしよう。そう思うのに、決心がつかない。いざしようと思うと緊張して身体が思うように動かなくなる。
だからお願い。有馬から俺にキスして。
「七沢……」
有馬が俺の期待に応えるように、有馬の唇が近づいてくる――。
「えっ……?」
有馬に言われて、俺は選択肢をよく確認する。
ある。
この窮地を一瞬にして挽回するような神選択肢が!
「これだ。『後ろから抱きしめて引き止める』」
有馬がそれを選択すると、画面が切り替わり、主人公がレイミちゃんをバックハグしているキュンな画像が現れた。
この特別イラストはキャラクターの好感度が満たされたときに出てくる画像だ。つまり、有馬はレイミちゃんを攻略したってこと。
主人公は「お前を駒だと思ったことなどない」とか「レイミには才能がある。自分の思うままに生きろ。失敗したときは上司の俺が全責任をとる」とか言っちゃってる!
レイミちゃんは命令されることが嫌だったんだ。でも、自分ひとりの力では世界は救えない。だから協力しなきゃいけないってわかってる、そのジレンマを抱えていた。
でも主人公が「俺が責任取るから好きにしていい」って言ってあげたら、レイミちゃんが仲間になった!
「すげぇ!」
有馬は怖いくらいの才能の持ち主だ。俺が何度やっても失敗したのに、一発でクリアしやがった。
「七沢がいたからクリアできたんだ」
有馬はコントローラーを置き、横にいる俺のほうを向いた。
「どういうこと……? 俺の意見ガン無視してたのに」
「それだよ。七沢は最初に言ってただろ? 『何度やってもクリアできない』って。つまり、七沢の思考じゃない選択肢を選べばいいんだと思ったんだ」
「はっ? そういうことっ?」
たしかに。有馬が選んだのは俺が絶対に選ばないような選択肢だ。俺は嘘でも相手を突き放すようなことはしたくないタイプだ。
「そうしたら、最後に神選択肢が現れた。それだけのことだよ」
「すっげ……俺、一生有馬に勝てる気がしない……」
俺は頭を抱える。
有馬はきっと俺の考えていることなんてみんなお見通しなんだろうなぁ。まぁ、もう、有馬に対して隠し事はひとつもないからバレてもいいけどさ。
「俺は七沢に勝てる気がしない」
ふわっと包み込むように、背後から有馬に抱かれた。
有馬は俺の肩に頬をのせ、俺に甘えるように頭を寄せてくる。
「七沢に嫌われたら、俺、生きていけない」
背中で感じる、有馬の逞しい身体。俺にすがるように抱きしめてくる、有馬の両腕。
鼓動が速くなる。息が苦しくなる。
やばい。
俺、また有馬を好きになる。
「本気だよ? こんな気持ちになるの七沢だけ」
有馬の吐息が俺の首筋に触れ、少しくすぐったい。有馬に俺だけだって言ってもらえて、心が震える。
「俺も、有馬だけ」
有馬の顔が見たくて仕方がなくて振り返る。自然と有馬と近距離で見つめ合うことになる。
このまま、キス、してもいいかな。
どうしよう。そう思うのに、決心がつかない。いざしようと思うと緊張して身体が思うように動かなくなる。
だからお願い。有馬から俺にキスして。
「七沢……」
有馬が俺の期待に応えるように、有馬の唇が近づいてくる――。
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