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4章 ピエール王国を目指して
第15話 キューの正体
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「ピエール王国へ行くには、北に行かなくてはならない」ジルが言った。
「では戻るようだな。俺達はここから北西にある西の魔女の城から来たのだ」コングが言った。
「西の魔女か。最近はおとなしくしているが、一昔前は怪しい魔法を使って、人を惑わしていたそうだ」とジル。
「西の魔女さんは悪い人じゃないよ」ちいが言った。
「西の魔女さんの所へ寄ってから行こうよ」キューが提案した。
「そうだな。休憩がてらに良いだろう」コングも皆、賛成した。
しばらく歩いて、夕方になった頃に西の魔女の城に着いた。扉が勝手に開いた。皆は中に入った。扉は勝手に閉まった。西の魔女が、
「あんた達が来るのを待っていたよ。待ちくたびれたよ」
「さすがだな。何でもお見通しだ」コングが感心して言った。
「夕飯の支度もできているよ」皆は喜び、テーブルについた。魔女が用意してくれたご飯を食べた。ちいは見たことがない動物の肉やスープに戸惑った。皆は夢中で食べている。
「ピエール王国へ行く事になってな」コングが言った。
「ピエール王国かい。ふむ。私もピエール王国に用事があるんだよ。王子を探すように頼まれていてね。今朝、使いが来たよ。風の魔法を使って探すのだよ」
「あ、あの・・このキューは風の魔法をつかったの・・」ちいがか細く言った。
「僕が!風の魔法を!」キューは驚いた。
「キューが風の魔法を・・」魔女は鋭い目つきでキューを見た。魔女は席を立ち、大きな水晶をもってきて呪文を唱えた。
「やはり!このブタが王子と映し出している!王子はこのブタだ!魔法がかけられているのさ。キューは王子だ!」皆はどよめいた。キューは、
「ぼ、僕が王子!?」どぎまぎした。
「やっぱりキューは王子様だったのね。わたし見たもん。キューが人間になるの」
「この子が人間になるのを見たのだね?」魔女がちいに尋ねた。
「そう。ネックレスが光って、月からも光がキューに届いたの。そしたら人間になったわ」ちいはキューのネックレスを指差した。
「ちょっと見せておくれ」魔女はキューのネックレスをしげしげと見た。
「魔道士ドルゾーのネックレスだと思うが」ジルが言った。
「そうだね。複雑な魔法がかけてあるね」
「月から光が来たのはいつだい?」
「昨日よ」
「満月の光りか・・」魔女は考え込んだ。
「みんな、庭先に移動しておくれ」
皆は庭先へ歩いた。
「ムムム」魔女は力を込めた。突然、魔女の手から黄色い光の玉が現れた。その玉はす~と上空に移動した。月にそっくりな玉だった。
「これは、月の魔法。この玉は月のパワーが本物と変わらぬものだよ。そして満月はこうだ」魔女はさらに力を入れて、呪文を唱えた。キューのネックレスは光り輝き、玉からも光が一直線に伸びた。キューは光り輝き、ボワンとキューの体は人間になった。
「おお!」皆は驚いた。
「ま、また人間に!」
「は、裸・・」ちいはまた照れた。
「は!タオルを!」キューも恥ずかしそうに照れた。魔女はタオルを手渡した。
「むむ。変化の魔法か。こりゃ、厄介なものを」
「とけないのか?」コングは聞いた。
「変化の魔法はかけた者しかとけないよ」魔女が残念そうに言った。
「ぼ、僕は王子・・思い出せない」キューは頭をかかえた。光の玉は徐々にしぼみだした。
「月の魔法の限度さ」魔女が言った。
月の玉は小さくなり、消失した。キューもブタに戻った。
「ブヒ、ぼ、僕は人間だったのだ」
「王子だよ。お前は。ピエール王国に皆で行こうかね」魔女が言った。
外はどっぷりと暗闇に満ちていた。
「では戻るようだな。俺達はここから北西にある西の魔女の城から来たのだ」コングが言った。
「西の魔女か。最近はおとなしくしているが、一昔前は怪しい魔法を使って、人を惑わしていたそうだ」とジル。
「西の魔女さんは悪い人じゃないよ」ちいが言った。
「西の魔女さんの所へ寄ってから行こうよ」キューが提案した。
「そうだな。休憩がてらに良いだろう」コングも皆、賛成した。
しばらく歩いて、夕方になった頃に西の魔女の城に着いた。扉が勝手に開いた。皆は中に入った。扉は勝手に閉まった。西の魔女が、
「あんた達が来るのを待っていたよ。待ちくたびれたよ」
「さすがだな。何でもお見通しだ」コングが感心して言った。
「夕飯の支度もできているよ」皆は喜び、テーブルについた。魔女が用意してくれたご飯を食べた。ちいは見たことがない動物の肉やスープに戸惑った。皆は夢中で食べている。
「ピエール王国へ行く事になってな」コングが言った。
「ピエール王国かい。ふむ。私もピエール王国に用事があるんだよ。王子を探すように頼まれていてね。今朝、使いが来たよ。風の魔法を使って探すのだよ」
「あ、あの・・このキューは風の魔法をつかったの・・」ちいがか細く言った。
「僕が!風の魔法を!」キューは驚いた。
「キューが風の魔法を・・」魔女は鋭い目つきでキューを見た。魔女は席を立ち、大きな水晶をもってきて呪文を唱えた。
「やはり!このブタが王子と映し出している!王子はこのブタだ!魔法がかけられているのさ。キューは王子だ!」皆はどよめいた。キューは、
「ぼ、僕が王子!?」どぎまぎした。
「やっぱりキューは王子様だったのね。わたし見たもん。キューが人間になるの」
「この子が人間になるのを見たのだね?」魔女がちいに尋ねた。
「そう。ネックレスが光って、月からも光がキューに届いたの。そしたら人間になったわ」ちいはキューのネックレスを指差した。
「ちょっと見せておくれ」魔女はキューのネックレスをしげしげと見た。
「魔道士ドルゾーのネックレスだと思うが」ジルが言った。
「そうだね。複雑な魔法がかけてあるね」
「月から光が来たのはいつだい?」
「昨日よ」
「満月の光りか・・」魔女は考え込んだ。
「みんな、庭先に移動しておくれ」
皆は庭先へ歩いた。
「ムムム」魔女は力を込めた。突然、魔女の手から黄色い光の玉が現れた。その玉はす~と上空に移動した。月にそっくりな玉だった。
「これは、月の魔法。この玉は月のパワーが本物と変わらぬものだよ。そして満月はこうだ」魔女はさらに力を入れて、呪文を唱えた。キューのネックレスは光り輝き、玉からも光が一直線に伸びた。キューは光り輝き、ボワンとキューの体は人間になった。
「おお!」皆は驚いた。
「ま、また人間に!」
「は、裸・・」ちいはまた照れた。
「は!タオルを!」キューも恥ずかしそうに照れた。魔女はタオルを手渡した。
「むむ。変化の魔法か。こりゃ、厄介なものを」
「とけないのか?」コングは聞いた。
「変化の魔法はかけた者しかとけないよ」魔女が残念そうに言った。
「ぼ、僕は王子・・思い出せない」キューは頭をかかえた。光の玉は徐々にしぼみだした。
「月の魔法の限度さ」魔女が言った。
月の玉は小さくなり、消失した。キューもブタに戻った。
「ブヒ、ぼ、僕は人間だったのだ」
「王子だよ。お前は。ピエール王国に皆で行こうかね」魔女が言った。
外はどっぷりと暗闇に満ちていた。
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