ヒ・ミ・ツ~許嫁は兄の親友~(旧:遠回りして気付いた想い)[完]

麻沙綺

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中学生と婚約解消

婚約者の存在…悠磨

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 塾が終わり、そのまま合流すると通り道のコンビニに寄る事になった。

「なぁ、悠磨。亜耶ちゃんにプレゼント渡すのか?」
 コンビニ入り、彼女たちと別行動になりオレは、飲み物を物色中に順一が声を掛けてきた。
「一応、準備はしてあるが、渡せるかどうか……。」
 彼女に渡せるタイミングがあるかだよなぁ。
 ちょっと奮発して買ったから、もらって欲しい気持ちはあるんだが……。
「……そうか。俺たちが時間を作ってやるか。」
 義之がオレの肩に手を廻して、意味有り気に順一とアイコンタクトをとりだす。
 亜耶を見れば、三人で楽しそうにお菓子を選んでいる。
 あの笑顔をオレが護りたいなんて思いながら……。


 コンビニを出て、順一の家に向かってる途中で。
「ねぇ、亜耶。さっきから気になってたんだけど、荷物多くない?」
 斎藤が、亜耶に聞いてるのが聞こえてきた。
 確かに、オレもそこは不思議思っていたことだ。パーティーのプレゼントにしたって、最低一つあれば十分な筈なのだが、4つもの大小様々な紙袋を手にしている。
「えっ、あぁ。お兄ちゃんにね。」
 と微かに聞こえてくる。
 そういや居たなぁ。
 あのカッコいい人。
 体育祭の時に亜耶に話しかけていた人を思い出す。
「お兄ちゃん。来年の春に結婚するんだ。だから、そのお祝いの品だよ。」
 結婚するんだ。
 あんだけカッコいいのだから、相手が居たって可笑しくないか。

 それにしても多くないか?

 何て思っていたら。
「亜耶! 何してるんだ!」
 突然の怒声に一瞬魚籠ついた。
 辺りをキョロキョロ見渡せば、目の前から身成を整えたスーツを着た男の人が大股で、亜耶に近付いて行く。声は何処かで聞いたこと有るが、スーツ姿がやたらとカッコ良くて、思い出すことが出来ない。
「こんな時間に何してるんだ?」
 その声音は、とても心配してるという声だった。
 だが、一向に誰かわからずに居るオレ。
 会ったことある筈だ。少し離れたところで二人のやり取りを見る。
「何って、これから皆でパーティーをしようと……。」
 亜耶が、動揺しながらも普通に説明してるのだ。
「パーティー?」
 それを聞いた男の人は眉間にシワを寄せて、鸚鵡返しするように口にする。
 何で、彼女の行動を逐一把握しようとしてるのか、わからない。
 彼女の自由じゃないのか?
 何て思うのだが。
「大丈夫、終わったら直ぐ帰るから……。」
 亜耶が、ひどく怯えたように告げると、こっちに向かってきた。
 何とか逃げてきたみたいだ。
 相手を見ると心配そうな顔で、亜耶の事を見ている。
 何って、切な気で彼女の事を見てるんだ。
 オレは、目が逸らせれなかった。

 こっちに来た亜耶に。
「亜耶。さっきの人ってこの間の人だよね。」
 水口が亜耶に確認するように聞いてる。
「う、うん。そうだよ。」
 亜耶は、その言葉を肯定した。
 ってことは、高橋さんなのか?
 全然違う。
 雰囲気とかも何もかもが大人の雰囲気で、とてもオレに敵いそうもない。
「凄い心配性だね。」
 斎藤が、溜め息を付きつつ言う。
 オレは、その言葉に同意する。
 オレの背中に、ずっと鋭い視線が伝わっているのだから。
 亜耶の気持ちは、婚約者あいつに向いてるのか?
 疑問に思いつつ歩みを進めた。









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