ヒ・ミ・ツ~許嫁は兄の親友~(旧:遠回りして気付いた想い)[完]

麻沙綺

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中学生と婚約解消

朗報…悠磨

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 オレは亜耶に ︽一緒に帰ろう︾とは言えなかった。
 言う前に、亜耶の方が慌てていたから、声を掛けづらかったのもある。
 それに、首元の ︽チョーカー︾朝から気になった。
 亜耶に誂えたもののように見えて……。それに合わせるかの様な髪飾りも。
 しかも彼女に似合ってるから余計に誰からのプレゼントなのかと気になった(オレでは、無理な合わせ方だ)。
 予想としては、自称単語高橋婚約者からだと思うんだが、本人に聞いた訳じゃないから推測でしかない。
 あっちは、社会人だし、それほど苦じゃないんだろうけど……。

 ハァ~。
 亜耶に釣り合う男に成にはオレは、どれだけ頑張れば良いんだ。
 兄貴から聞いた話だと、到底オレに勝ち目はない。
 だからと言って、諦めるつもりもないのだが、な。
 亜耶を好きすぎて、どうにかなってしまうんじゃないかってさえ思う。
 どうすればいい。



「悠兄ちゃん、さっきから溜め息ばっかり。幸せが逃げちゃうよ。」
 何時の間にかオレの部屋に入り込んでた妹の千春に呆れ顔で言ってくる。
 溜め息で幸せが逃げていくなら、とっくになくなってるぞ。
 何て思っても口にしない。
「その溜め息の原因って、亜耶先輩?」
 千春が、的を獲て言う。
 ちょっと、コイツ怖いかも……。
「あ、あぁ…。そうだ、亜耶の事だ。」
 オレは、ぶっきらぼうに返す。
 そうしないと、平常心で居られそうになかった。
「亜耶先輩、悠兄ちゃんの事好きだと思うよ。」
 唐突に爆弾を告げる妹に、瞠目するオレ。
 亜耶が、オレを好き?
 そんな事、有り得るのだろうか?
 あんな完璧な人が傍に居るのに……。
「なんで、そう思うんだ?」
 妹が何故そう思ったのかを聞かねば、糠喜びになりそうだ。
「だって、直接聞いたんだもん。」
 妹のが満面の笑みを浮かべながら堂々と言葉を放っち、更に驚くオレ。
 えっ、直接って……。
「どうやって……。」
 つい言葉にしてしまい。
「気になる?」
 妹が、ニタニタして笑ってる。
 何その笑い、気持ち悪いんだが……。
「気になるだろ? 普通は。」
 不貞腐れたように答えれば。
「…“うちの悠兄ちゃんの事どう思いますか?”」
 ちょ、ダイレクトすぎやしないか。
「それで?」
 くいぎみに返してるオレって。
「“気になる男の子”って返ってきたんだよ。だからね、諦めずに頑張れば。」
 気になる男の子。
 本当に、亜耶がそう言ったのなら、少しは期待しても良いのかな。
 だが、妹の言葉を鵜呑みにして、後で落ち込むことがたまに合ったからなぁ。
「それにね。亜耶先輩、その時ほんの少しだけ顔を赤らめてたから、脈有りだと思うよ。」
 えっ……。
 何その情報。
 亜耶が、顔を赤らめる?
 思わず想像して、メチャ可愛い。
 ボフッと自分の顔に熱を持つ。
「何、想像してるの? まぁ、とにかくそこまで落ち込む必要ないと思うよ。」
 バシバシと妹が背中を叩く。
「……っ。お前っ、少しは手加減しろよ。」
 妹に悪態をつきながら、顔がニヤケテ仕方がない。
「じゃあ、頑張ってね、悠お兄ちゃん」
 そう言って、妹は出て行った。



 そうだ。
 受験が終わったら、改めて告白しよう。
 そして、デートに誘おう。

 目標が決まれば、それに向かってやるだけ。

 おっし、早速勉強会しだ。


 オレは、机に向かい猛勉強し出した。


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