37 / 52
第2章「未来はなにも分からない」
第37話「お揃い」
しおりを挟む
お店はいいんだけどなー。店主がクセありすぎる。悪い人ではないんだけど、手癖がちょっとね。
「それで、ミラ先輩は手を出されているんですか?」
「……なにを言うの、ハンナ」
「だって、少ないだけで女の子にも手を出しているんですよね、あの人」
ハンナは受付に座ったミナに視線をやる。ミナはひらひらと手を振った。まったく、子供の頃に会った時は、あんな人だとは思わなかった。妙に色気があるなとは、思っていたけど。
「私はちゃんと断っているから大丈夫よ」
「誘われたことはあるんですね」
「気に入ったらすぐだから、あの人」
ミラはハンナを連れつつ、服を見て回る。
「まあ、でもジャンと一緒にここに来たら、諦めたみたい。その辺はしっかりしてるから。その過程で、色々ミナの遍歴を知っちゃったけど」
「ジャン王子が来たんですね……。ニア先輩は気付かなかったんですか?」
「ニアは鈍感だから……、後々バレて、やっぱりここに一緒に来たけどね」
ミラは並んでいる服の中から、白いワンピースを取り出した。やっぱり、美少女にはワンピースだろうか、それも白。
「さあ、ハンナ。いっぱい試着してみよう。今日は全部私がおごるからね」
「よ、よろしくお願いします?」
ハンナはよく分かっていなさそうだった。ニアにしょっちゅう着せ替え人形にされているミラとしては少々可哀そうだったが――一度でいいから着せ替える側に回ってみたかったから、ちょうどよかったかもしれない。ジャン王子はあまりここに一緒に来てくれないし。
店の外を出る頃にはお昼になっていた。試着室でハンナが着替えている最中に、中からお腹の鳴る音が盛大に聞こえてきて、初めてミラは気付いた。試着室から顔だけ出して、音が聞こえたのか確認してくるのは可愛かったけど、申し訳ない気持ちにもなった。
楽しいあまり、時間を忘れていた。全部とはいったが財布の事情もあるので、厳選した結果を購入し、近くのパスタ料理屋に来ていた。
注文を済ませ、新しく買った服に着替えたハンナが手に頬をあて、うっとりと言う。
「ミラ先輩に色々見られちゃいました……」
「こら、誤解しそうな言い方しないの」
「ふふっ、でも本当にいいんですか? 上から下まで。それにこれも」
ハンナに買ったのは、結局一番最初に選んだ、白のワンピースだった。腰を茶色いベルトで締め、黒のブーツを履いている。シンプルだが、彼女の可愛らしさと美しさを引き出していた。それにプラスして、もう一つ。
ハンナの白い腕にはシルバーのブレスレットが付けられていた。ミラとは少しだけ違うデザインのものだ。
――ただ、ブレスレットもゲームに存在していたものだった。ミラが持っているものと、性能も一緒のはず。ミラはここで買わなければ、という謎の使命感に駆られた。本来ならどういうルートで彼女が身に付けていたのかは不明だが、気に入っているようなのでいいだろう。
彼女が実際に身に付けているのを見て、パズルのピースがハマったような爽快感があった。
これだけでも収穫があったと言える。
「可愛いでしょー、そのブレスレット。私とお揃いよ」
ミラは自身の腕を振って見せる。ジャン王子に七歳の誕生日にもらったもの。ゲームと同じ性能があるのかは、今も不明だけど――そもそもそんな状況になったことがない――彼がこれをつけていると嬉しそうなので、いつも身に付けていた。
「お揃い……、微妙にデザインが違くありませんか?」
「いいの、細かいことは。不揃いのお揃いでもいいじゃない」
ハンナはミラの腕の隣に自身の腕も並ばせる。金と銀、微かに違うデザインの竜が相対する。
「まあ、そうですね。それに、双子の姉妹みたいに見えて可愛いですし」
「確かにそうね」
「ミラ先輩のこのブレスレットも、あそこのお店で買ったんですか?」
「お店はそうなんだろうけど、これは貰いものなの……、ジャン王子からの」
ミラの言葉にハンナの眉がピクっと動いた。ミラの腕を掴んで、じっとブレスレットを見てくる。
「……へえー、今度私も何か贈りますよ。何がいいですか?」
「え? いや、そんなの悪い――」
「贈ります。普段使いするものがいいですよね、指輪とかどうです?」
「ゆ、指輪? だめよ、そんなの。ジャンとニアに怒られちゃう。それに、私も他のものが――ってそうじゃない。誕生日でもないのに、贈られても困るって」
「誕生日ならいいんですか?」
「そりゃ、これだって七歳の誕生日に貰ったものだし。ニアも毎年なにかしらくれるから……」
「七歳の時にもらってずっと付けてるんですか?」
ハンナは驚いたようで、目を見開かせた。
「な、なによ。悪い?」
「あ、いえ。……誕生日になにかお渡ししますね。お返しも待ってます」
「お返しって……。ちゃっかりしてるわね、ハンナ」
「持ちつ持たれずですよ、ミラ先輩。その方が楽しいじゃないですか」
ハンナは楽しそうに笑った。
食事を済ませ、ハンナとは別れた。なので、午後早くには家に帰ってこられたのだが――ミラが家に帰ると、ニアが仁王立ちしていた。
近くには猛犬を宥める飼い主のごとく、彼女の首根っこ掴んでいるメイドのモナがいた。モナはミラを見ると、左右に首を振った。
それで、なんとなく状況を察する。
ハンナとお出かけをしたことがバレてしまったらしい。
「ミラー、お姉ちゃんともお出かけしてよー」
なんとも情けない声で、ニアが懇願してくる。いい加減妹離れ――されては困るが、もう少しベタベタしなくてもいいようになりたい。
「はぁー、ニア。もう十六歳なんだから、妹が後輩と遊んだからって、喚きすぎじゃない?」
ミラはモナに合図して拘束を解かせると、ニアが抱き着いてくる。この様子だと、ついてこなかっただけマシかも知れない。いつからこうなってしまったんだろう。ゲームとも全然違う。こんなキャラじゃなかった。
表向きはゲームと同じでカッコイイというのに。
「ミラ、全然遊んでくれないじゃない。それに、ハンナ・ロールは危険だから、心配なの」
「危険って、ただの後輩じゃん。しかも同性の」
「……あの娘は私と同類なの。だから、危険」
「ニアと大して変わんないけどなー」
「私は危険じゃない~~」
むくれながら甘えてくるという器用な真似をしてくるニアを宥めるため、午後は彼女が行きたがっていた演劇公演に行く羽目になってしまった。
ニアの甘えん坊加減が、外面のカッコよさと比例して増していくのを感じて、ジェイに頑張ってもらうようにしないと、とミラは思った。
どう頑張るのかは、分からないが。
「それで、ミラ先輩は手を出されているんですか?」
「……なにを言うの、ハンナ」
「だって、少ないだけで女の子にも手を出しているんですよね、あの人」
ハンナは受付に座ったミナに視線をやる。ミナはひらひらと手を振った。まったく、子供の頃に会った時は、あんな人だとは思わなかった。妙に色気があるなとは、思っていたけど。
「私はちゃんと断っているから大丈夫よ」
「誘われたことはあるんですね」
「気に入ったらすぐだから、あの人」
ミラはハンナを連れつつ、服を見て回る。
「まあ、でもジャンと一緒にここに来たら、諦めたみたい。その辺はしっかりしてるから。その過程で、色々ミナの遍歴を知っちゃったけど」
「ジャン王子が来たんですね……。ニア先輩は気付かなかったんですか?」
「ニアは鈍感だから……、後々バレて、やっぱりここに一緒に来たけどね」
ミラは並んでいる服の中から、白いワンピースを取り出した。やっぱり、美少女にはワンピースだろうか、それも白。
「さあ、ハンナ。いっぱい試着してみよう。今日は全部私がおごるからね」
「よ、よろしくお願いします?」
ハンナはよく分かっていなさそうだった。ニアにしょっちゅう着せ替え人形にされているミラとしては少々可哀そうだったが――一度でいいから着せ替える側に回ってみたかったから、ちょうどよかったかもしれない。ジャン王子はあまりここに一緒に来てくれないし。
店の外を出る頃にはお昼になっていた。試着室でハンナが着替えている最中に、中からお腹の鳴る音が盛大に聞こえてきて、初めてミラは気付いた。試着室から顔だけ出して、音が聞こえたのか確認してくるのは可愛かったけど、申し訳ない気持ちにもなった。
楽しいあまり、時間を忘れていた。全部とはいったが財布の事情もあるので、厳選した結果を購入し、近くのパスタ料理屋に来ていた。
注文を済ませ、新しく買った服に着替えたハンナが手に頬をあて、うっとりと言う。
「ミラ先輩に色々見られちゃいました……」
「こら、誤解しそうな言い方しないの」
「ふふっ、でも本当にいいんですか? 上から下まで。それにこれも」
ハンナに買ったのは、結局一番最初に選んだ、白のワンピースだった。腰を茶色いベルトで締め、黒のブーツを履いている。シンプルだが、彼女の可愛らしさと美しさを引き出していた。それにプラスして、もう一つ。
ハンナの白い腕にはシルバーのブレスレットが付けられていた。ミラとは少しだけ違うデザインのものだ。
――ただ、ブレスレットもゲームに存在していたものだった。ミラが持っているものと、性能も一緒のはず。ミラはここで買わなければ、という謎の使命感に駆られた。本来ならどういうルートで彼女が身に付けていたのかは不明だが、気に入っているようなのでいいだろう。
彼女が実際に身に付けているのを見て、パズルのピースがハマったような爽快感があった。
これだけでも収穫があったと言える。
「可愛いでしょー、そのブレスレット。私とお揃いよ」
ミラは自身の腕を振って見せる。ジャン王子に七歳の誕生日にもらったもの。ゲームと同じ性能があるのかは、今も不明だけど――そもそもそんな状況になったことがない――彼がこれをつけていると嬉しそうなので、いつも身に付けていた。
「お揃い……、微妙にデザインが違くありませんか?」
「いいの、細かいことは。不揃いのお揃いでもいいじゃない」
ハンナはミラの腕の隣に自身の腕も並ばせる。金と銀、微かに違うデザインの竜が相対する。
「まあ、そうですね。それに、双子の姉妹みたいに見えて可愛いですし」
「確かにそうね」
「ミラ先輩のこのブレスレットも、あそこのお店で買ったんですか?」
「お店はそうなんだろうけど、これは貰いものなの……、ジャン王子からの」
ミラの言葉にハンナの眉がピクっと動いた。ミラの腕を掴んで、じっとブレスレットを見てくる。
「……へえー、今度私も何か贈りますよ。何がいいですか?」
「え? いや、そんなの悪い――」
「贈ります。普段使いするものがいいですよね、指輪とかどうです?」
「ゆ、指輪? だめよ、そんなの。ジャンとニアに怒られちゃう。それに、私も他のものが――ってそうじゃない。誕生日でもないのに、贈られても困るって」
「誕生日ならいいんですか?」
「そりゃ、これだって七歳の誕生日に貰ったものだし。ニアも毎年なにかしらくれるから……」
「七歳の時にもらってずっと付けてるんですか?」
ハンナは驚いたようで、目を見開かせた。
「な、なによ。悪い?」
「あ、いえ。……誕生日になにかお渡ししますね。お返しも待ってます」
「お返しって……。ちゃっかりしてるわね、ハンナ」
「持ちつ持たれずですよ、ミラ先輩。その方が楽しいじゃないですか」
ハンナは楽しそうに笑った。
食事を済ませ、ハンナとは別れた。なので、午後早くには家に帰ってこられたのだが――ミラが家に帰ると、ニアが仁王立ちしていた。
近くには猛犬を宥める飼い主のごとく、彼女の首根っこ掴んでいるメイドのモナがいた。モナはミラを見ると、左右に首を振った。
それで、なんとなく状況を察する。
ハンナとお出かけをしたことがバレてしまったらしい。
「ミラー、お姉ちゃんともお出かけしてよー」
なんとも情けない声で、ニアが懇願してくる。いい加減妹離れ――されては困るが、もう少しベタベタしなくてもいいようになりたい。
「はぁー、ニア。もう十六歳なんだから、妹が後輩と遊んだからって、喚きすぎじゃない?」
ミラはモナに合図して拘束を解かせると、ニアが抱き着いてくる。この様子だと、ついてこなかっただけマシかも知れない。いつからこうなってしまったんだろう。ゲームとも全然違う。こんなキャラじゃなかった。
表向きはゲームと同じでカッコイイというのに。
「ミラ、全然遊んでくれないじゃない。それに、ハンナ・ロールは危険だから、心配なの」
「危険って、ただの後輩じゃん。しかも同性の」
「……あの娘は私と同類なの。だから、危険」
「ニアと大して変わんないけどなー」
「私は危険じゃない~~」
むくれながら甘えてくるという器用な真似をしてくるニアを宥めるため、午後は彼女が行きたがっていた演劇公演に行く羽目になってしまった。
ニアの甘えん坊加減が、外面のカッコよさと比例して増していくのを感じて、ジェイに頑張ってもらうようにしないと、とミラは思った。
どう頑張るのかは、分からないが。
0
あなたにおすすめの小説
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
逃げたい悪役令嬢と、逃がさない王子
ねむたん
恋愛
セレスティーナ・エヴァンジェリンは今日も王宮の廊下を静かに歩きながら、ちらりと視線を横に流した。白いドレスを揺らし、愛らしく微笑むアリシア・ローゼンベルクの姿を目にするたび、彼女の胸はわずかに弾む。
(その調子よ、アリシア。もっと頑張って! あなたがしっかり王子を誘惑してくれれば、私は自由になれるのだから!)
期待に満ちた瞳で、影からこっそり彼女の奮闘を見守る。今日こそレオナルトがアリシアの魅力に落ちるかもしれない——いや、落ちてほしい。
【完結】元悪役令嬢は、最推しの旦那様と離縁したい
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
「アルフレッド様、離縁してください!!」
この言葉を婚約者の時から、優に100回は超えて伝えてきた。
けれど、今日も受け入れてもらえることはない。
私の夫であるアルフレッド様は、前世から大好きな私の最推しだ。 推しの幸せが私の幸せ。
本当なら私が幸せにしたかった。
けれど、残念ながら悪役令嬢だった私では、アルフレッド様を幸せにできない。
既に乙女ゲームのエンディングを迎えてしまったけれど、現実はその先も続いていて、ヒロインちゃんがまだ結婚をしていない今なら、十二分に割り込むチャンスがあるはずだ。
アルフレッド様がその気にさえなれば、逆転以外あり得ない。
その時のためにも、私と離縁する必要がある。
アルフレッド様の幸せのために、絶対に離縁してみせるんだから!!
推しである夫が大好きすぎる元悪役令嬢のカタリナと、妻を愛しているのにまったく伝わっていないアルフレッドのラブコメです。
全4話+番外編が1話となっております。
※苦手な方は、ブラウザバックを推奨しております。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
〘完結〛ずっと引きこもってた悪役令嬢が出てきた
桜井ことり
恋愛
そもそものはじまりは、
婚約破棄から逃げてきた悪役令嬢が
部屋に閉じこもってしまう話からです。
自分と向き合った悪役令嬢は聖女(優しさの理想)として生まれ変わります。
※爽快恋愛コメディで、本来ならそうはならない描写もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる