博愛なる聖女様は反抗期に突入します

山美ハル

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聖女は空を飛んだ

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教会は燃え続ける、まるでその火は一人の聖女の信念のように燃えそれと同時に心の中の何かが燃え尽きたようだ

「結局ノルンさんとコルンさんは何者なんです?」

言いあいをしていたノルンとコルンは言いあいを止めロザリーの方を見る

「ノルンさん悪魔ですよね?」

「そうよ」

ノルンは笑顔を見せる

「私たちは本当は一つの存在だったんだけどね・・貴方の母親に封印を解かれたのよ」

「封印?」

コルンが答える

「俺とノルンは神が人間たちを守り導き裁きを与える為に生み出された存在だ」

「本当は100年前に一度、裁きを与えようと考えたが・・」

「人間たちにチャンスを与える為にしばらく眠りにつくことにしたのよ」

ノルンが話に加わる

「もしかしてその眠りを起こしたのがアマノス様?」

「そうだ」

「そうよ」

二人は同時に答える

「アマノス様と仲が良かったんですね」

「しばらく三人で旅をしたり、暮らしたりしたからな」

コルンは少し寂しそうに答える

「アマノス様は殺されてしまったんです」

ロザリーは今にも涙を流しそうな表情で二人に話かけた

「知ってるわ」

ノルンは言葉を出しながらめロザリーを後ろから抱きしめる

「何で知っているんですか?」

「私たちは止めたのよ、もしかしたら罠かもしれないってね」

「仲間を信じるっていってたなアマノスは」

「仲間って悪い人達ですよね?」

「・・・」

二人は何も言わなかった

「どうして止めなかったですか?」

「二人が無理やり止めてくれたらアマノス様は死なずに済んだんじゃないんですか!!」

ロザリーは大きな声で叫んだ、二人が自分の大切な人を殺した気がしたから

「そうね 無理やり止めればよかったわね」

「すまない」

「はぁはぁ」

聖女としてあまり強い言葉を使いたくないロザリーは普段からも感情をこめて話す事は少ない

「アマノス様はアマノス様は・・・」

「アマノスは言っていたは・・」

ノルンは静かに話し始めた

「もし何かあれば私の娘のロザリーをお願いねって」

「アマノス様が?」

「あぁそうだ」

悲しい顔をしながらコルンも話す

「もし何かあれば守って欲しい」

コルンの目から涙がこぼれる

「アマノス様・・」

「教会が燃えている」

「誰がやったんだ?」

町の住人たちが教会が燃えているのに気づき集まってきている

「隠れましょう」

ノルンはロザリーをひっぱり草むらに入る

「あのロザリーがやったんだ!!!」

「そうだ あいつは悪の仲間だ」

「男爵様の復讐だ 見つけろ」

「そうだ そうだ」

町の住人は手に鍬や小刀を持っている、もしこの場にロザリーがいれば問答無用で襲いかかったに違いない

「町の人は騙されてるんだ」

草むらから出ていこうとするがノルンとコルンが止める

「話してください」

「だめ 今でていけばあなた殺されるわよ」

「あいつらはもう救いがない」

「そんな・・アマノス様の事を話せばきっと」

ロザリーは二人に抑え込まれている身体を必死に動かす

「何か物音がするぞ」

「やばいわ 逃げましょう」

黒い羽根と白き羽が空に見える

「とりあえず個々を離れましょう」

「そうだな」

ノルンの背中にロザリーは必死につかんでいる、この高さから落ちたら一巻の終わりである

「あそこに使われていない教会があります」

背中の上からロザリーが古い教会を指さす、新しい教会が作られてからは誰も通うことがなくなったが、この三人からすればいい避難先である

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