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旅立ちの魔女 アディー
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王都を出てから身軽な馬で走ること7日間。ゴツゴツとした岩肌が剥き出した山脈の間には一つの村がありました。
羊やヤギの放牧が印象的なその村は、春の終わりの時期になると、山間を走る風に揺られて金色の小麦の穂がさわさわと揺れています。村人はその景色を目にすることで、季節の移り変わりを感じるのです。
さて。そんなのどかな村の中を一人の少女が歩いています。少女は一面に広がる金色の小麦畑には目もくれず、かといって前だけを向いてキビキビと直進しているわけでもありません。ときには左に、ときには右に寄れながらゆっくりゆっくりと歩みを進めています。それには理由がありました。決して深いものではありません。むしろ、しごく単純です。
少女はすっかりと見慣れた木製の扉に向かって、大きく声を出しました。
「母さん! 玄関の扉、開けてもらっていい? 荷物が多すぎて無理なの!」
そんな少女の悲鳴から数秒後、扉はギーーーと音を立ててゆっくりと開きました。扉の向こうから現れたのは少女の母親です。
母親は少女を見るなり、眉を潜めてこう言いました。
「たくさん贈り物をもらったのね、アディー」
「あはは……これでもほんの一部だよ。教会に荷物を預かってもらってるの」
「嬉しい悩みだこと。 ――さあ、荷物を置いてきなさい。それと準備の方もね」
少女改めアディーは、自分の背よりも高く積み上げられた品々を食卓へドンと置きました。そしてすぐに奥の部屋へと行ってしまいます。なぜなら準備があるからです。
準備とはいっても、そのほとんどは昨晩までの間に済ませてしまっています。自室にある小さなゆりかご椅子には、大きなバッグが載せられていました。質の良い牛革を加工して作られたソレの中には、これから始まる長い旅路に必要な道具や保存食が詰め込まれています。
「よし、大丈夫」
バッグの中身をザッと確認したアディーは一つ頷きました。そして普段着ている母手製の服から、多くの人が見慣れていないだろう少々珍しい服へと袖を通します。
それは夜の空よりも真っ黒なローブと、先端が折れ曲がりとがった三角帽子です。華美な装飾はあまり身につけていません。せいぜい、首からぶら下がった月をモチーフにしたネックレスくらいでしょうか? アディーは今しがた着替えた自身を姿見へと映しました。そして、再び一つ頷きました。
「アディー、準備は出来たの?」
「うん! 今行く!」
母親の声が聞こえてきました。アディーはゆりかご椅子の上にあるバッグをタスキにかけると、自室の扉へと手をかけました。
――かけて、アディーはそこで固まってしまいました。
「……」
胸の中に何かがつっかえた感覚がありました。アディーがそれに気がつくと、胸のつっかえは全身へと大きく広がってゆきました。痛くはありません。でも、確かに存在はしているのです。
「大丈夫、大丈夫」
胸に手を添えながら、アディーは自分に言い聞かせるようにそう唱えます。大丈夫、大丈夫、大丈夫……。何度も何度も唱えた後、アディーはやっと扉を開きました。
「ごめん母さん、自分の可愛さに思わず見惚れちゃってたの」
えへへ、と笑いながらそんなことを言ったアディーに、母親は目をパチクリとさせました。
「ふーん、言うようになったわね? 田舎娘のくせに。 ……でも、本当に似合っているわ」
「あはは! ありがと!」
「忘れ物は大丈夫? 昨日の夜と同じようにもう一度確認する?」
「もう、それは大丈夫だって。昨日何回も見たから平気だよ!」
アディーが頬を膨らませながらそう言うと、母親は「それもそうね」と笑みを浮かべました。
「……でも、まさか15の娘が旅に出てしまうなんて。この家も寂しくなるわね」
「それは仕方ないよ。私は魔女だから。魔女ゆえに世界を旅する必要があるんだよ、母さん」
山間にひっそりと構えるこの村には、古くから続く“しきたり”がありました。「この村で生まれた魔女は、15歳から少なくとも3年間世界中を観て回る必要がある」というものです。
魔女は魔法という力が使えます。魔法はとても強力なものゆえに乾きを潤す雨へも、豊稔を殺す毒へも成り得る……先代の村人はそのように考えました。
正しく魔法を使ってもらいたい。そのためにはまず、魔法がどのようなものなのかを知る必要がある。何が安全で、何が危険なのか己の力でそれを見極めなさい。 ……つまり、旅をしろということなのです。
「魔法を正しく使うだけだったら、別にこの村でも出来ると思うんだけどなぁ」
アディーは一つだけそうぼやくと、手のひらを天井に向けて広げました。身体から余分な力を抜いて意識を集中させると、手のひらの上には白色の光が溢れ始めました。アディーが光に向かって息を吹きかけると、たんぽぽの綿毛のようにふわふわと昇っていきます。明かりを灯す小さな魔法です。
「間違っていることを知ることも勉強の内なのよ、アディー」
「そういうものなの?」
「ええ、そういうものよ。 ――さあ、そろそろ出発の時間よ。麓まで降りる馬車を用意してくださっているのだから、遅れたら大変」
「分かってるって! もう、母さんは過保護なのだから」
ローブの皺を伸ばし、三角帽子をかぶり直したアディーは玄関の扉に手をかけます。 ……やはりこのときにも襲われたのは胸の中に広がる違和感です。しかも、それは先ほどのものより大きくて苦しいほどです。
アディーは再び唱えます。今度は心の中で。大丈夫、大丈夫、大丈夫……
「アディー」
ふと、後ろから名前が呼ばれました。アディーは後ろを振り向こうとしましたが、それは阻かれてしまいました。母親が後ろからアディーを抱きしめたのです。
「ちょっと母さん、どうしたの? これじゃあ外に出られないよ」
「……やっぱり。アディーは私に似て臆病なのね」
「え?」
アディーが困惑の声を上げると、抱きしめられていた母親の両手が解かれました。アディーはゆっくりと振り返ります。そこには柔らかな笑みを浮かべた母親が立っていました。
「アディー、旅に出る前に一つだけ聞いてほしいことがあるのよ」
「……うん」
アディーがゆっくりと首を縦に振ると、母親は華奢な人差し指をピンと立てました。アディーはその動作を何度も見たことがあります。母親がアディーの行いを注意する時にしばしば見せたものです。
母親はゆっくりと、まるで言い聞かせるようにこう言いました。
「いい? アディーが生まれたこの村はとても優しい人ばかりで、とても居心地が良かったと思うわ。 ……でもね、世界はそんなに綺麗なものばかりじゃない。アディーが思っているよりもずっと汚いものよ」
「……それって、今から旅に出る娘に対して言うこと?」
「当然よ。あなたの母親だから言うのよ。希望だけを胸に抱いて生きられるほど、人間は強くないもの」
「でも、私は魔女だよ。魔法を使えるから、みんなより速く走られるし、みんなより力だって強い」
「バカおっしゃい。母さんからしてみれば、あなたは魔女である前に、大事な大事な愛娘よ」
母親は再びアディーのことを抱きしめました。温かなその感触に、アディーは心地よさを覚えます。
「耐えきれないほどの辛いことがあればいつでも帰っていらっしゃい。抱えきれないほどの喜びがあればいつか聞かせてちょうだい。母さんはあなたの部屋をいつでも綺麗にして待っているわ」
母親の言葉がじんわりとアディーの胸を温めます。それと同時に、胸の中を満たしていた違和感はすっかりと消えてしまいました。不思議なものです。たった一つの言葉がこんなにもアディーの心を動かしたのですから。
アディーは思います。まるでこれは魔法のようだ、と。
「……うん。私、たくさんのことを知ってくるね。あとは魔法もたくさん練習する! いつか必ず母さんに見せてあげるよ!」
アディーは再び玄関の扉に手をかけます。今度は簡単に扉を開くことができました。扉の隙間からは暖かな陽光が差し込み、アディーが首からかけた月を金色に光らせました。
母親が穏やかな声色でアディーへと言いました。
「いってらっしゃい、アディー」
満面の笑みでアディーは答えました。
「いってきます! 母さん!」
――それが魔女アディー・プレッツの旅立ちでした。
羊やヤギの放牧が印象的なその村は、春の終わりの時期になると、山間を走る風に揺られて金色の小麦の穂がさわさわと揺れています。村人はその景色を目にすることで、季節の移り変わりを感じるのです。
さて。そんなのどかな村の中を一人の少女が歩いています。少女は一面に広がる金色の小麦畑には目もくれず、かといって前だけを向いてキビキビと直進しているわけでもありません。ときには左に、ときには右に寄れながらゆっくりゆっくりと歩みを進めています。それには理由がありました。決して深いものではありません。むしろ、しごく単純です。
少女はすっかりと見慣れた木製の扉に向かって、大きく声を出しました。
「母さん! 玄関の扉、開けてもらっていい? 荷物が多すぎて無理なの!」
そんな少女の悲鳴から数秒後、扉はギーーーと音を立ててゆっくりと開きました。扉の向こうから現れたのは少女の母親です。
母親は少女を見るなり、眉を潜めてこう言いました。
「たくさん贈り物をもらったのね、アディー」
「あはは……これでもほんの一部だよ。教会に荷物を預かってもらってるの」
「嬉しい悩みだこと。 ――さあ、荷物を置いてきなさい。それと準備の方もね」
少女改めアディーは、自分の背よりも高く積み上げられた品々を食卓へドンと置きました。そしてすぐに奥の部屋へと行ってしまいます。なぜなら準備があるからです。
準備とはいっても、そのほとんどは昨晩までの間に済ませてしまっています。自室にある小さなゆりかご椅子には、大きなバッグが載せられていました。質の良い牛革を加工して作られたソレの中には、これから始まる長い旅路に必要な道具や保存食が詰め込まれています。
「よし、大丈夫」
バッグの中身をザッと確認したアディーは一つ頷きました。そして普段着ている母手製の服から、多くの人が見慣れていないだろう少々珍しい服へと袖を通します。
それは夜の空よりも真っ黒なローブと、先端が折れ曲がりとがった三角帽子です。華美な装飾はあまり身につけていません。せいぜい、首からぶら下がった月をモチーフにしたネックレスくらいでしょうか? アディーは今しがた着替えた自身を姿見へと映しました。そして、再び一つ頷きました。
「アディー、準備は出来たの?」
「うん! 今行く!」
母親の声が聞こえてきました。アディーはゆりかご椅子の上にあるバッグをタスキにかけると、自室の扉へと手をかけました。
――かけて、アディーはそこで固まってしまいました。
「……」
胸の中に何かがつっかえた感覚がありました。アディーがそれに気がつくと、胸のつっかえは全身へと大きく広がってゆきました。痛くはありません。でも、確かに存在はしているのです。
「大丈夫、大丈夫」
胸に手を添えながら、アディーは自分に言い聞かせるようにそう唱えます。大丈夫、大丈夫、大丈夫……。何度も何度も唱えた後、アディーはやっと扉を開きました。
「ごめん母さん、自分の可愛さに思わず見惚れちゃってたの」
えへへ、と笑いながらそんなことを言ったアディーに、母親は目をパチクリとさせました。
「ふーん、言うようになったわね? 田舎娘のくせに。 ……でも、本当に似合っているわ」
「あはは! ありがと!」
「忘れ物は大丈夫? 昨日の夜と同じようにもう一度確認する?」
「もう、それは大丈夫だって。昨日何回も見たから平気だよ!」
アディーが頬を膨らませながらそう言うと、母親は「それもそうね」と笑みを浮かべました。
「……でも、まさか15の娘が旅に出てしまうなんて。この家も寂しくなるわね」
「それは仕方ないよ。私は魔女だから。魔女ゆえに世界を旅する必要があるんだよ、母さん」
山間にひっそりと構えるこの村には、古くから続く“しきたり”がありました。「この村で生まれた魔女は、15歳から少なくとも3年間世界中を観て回る必要がある」というものです。
魔女は魔法という力が使えます。魔法はとても強力なものゆえに乾きを潤す雨へも、豊稔を殺す毒へも成り得る……先代の村人はそのように考えました。
正しく魔法を使ってもらいたい。そのためにはまず、魔法がどのようなものなのかを知る必要がある。何が安全で、何が危険なのか己の力でそれを見極めなさい。 ……つまり、旅をしろということなのです。
「魔法を正しく使うだけだったら、別にこの村でも出来ると思うんだけどなぁ」
アディーは一つだけそうぼやくと、手のひらを天井に向けて広げました。身体から余分な力を抜いて意識を集中させると、手のひらの上には白色の光が溢れ始めました。アディーが光に向かって息を吹きかけると、たんぽぽの綿毛のようにふわふわと昇っていきます。明かりを灯す小さな魔法です。
「間違っていることを知ることも勉強の内なのよ、アディー」
「そういうものなの?」
「ええ、そういうものよ。 ――さあ、そろそろ出発の時間よ。麓まで降りる馬車を用意してくださっているのだから、遅れたら大変」
「分かってるって! もう、母さんは過保護なのだから」
ローブの皺を伸ばし、三角帽子をかぶり直したアディーは玄関の扉に手をかけます。 ……やはりこのときにも襲われたのは胸の中に広がる違和感です。しかも、それは先ほどのものより大きくて苦しいほどです。
アディーは再び唱えます。今度は心の中で。大丈夫、大丈夫、大丈夫……
「アディー」
ふと、後ろから名前が呼ばれました。アディーは後ろを振り向こうとしましたが、それは阻かれてしまいました。母親が後ろからアディーを抱きしめたのです。
「ちょっと母さん、どうしたの? これじゃあ外に出られないよ」
「……やっぱり。アディーは私に似て臆病なのね」
「え?」
アディーが困惑の声を上げると、抱きしめられていた母親の両手が解かれました。アディーはゆっくりと振り返ります。そこには柔らかな笑みを浮かべた母親が立っていました。
「アディー、旅に出る前に一つだけ聞いてほしいことがあるのよ」
「……うん」
アディーがゆっくりと首を縦に振ると、母親は華奢な人差し指をピンと立てました。アディーはその動作を何度も見たことがあります。母親がアディーの行いを注意する時にしばしば見せたものです。
母親はゆっくりと、まるで言い聞かせるようにこう言いました。
「いい? アディーが生まれたこの村はとても優しい人ばかりで、とても居心地が良かったと思うわ。 ……でもね、世界はそんなに綺麗なものばかりじゃない。アディーが思っているよりもずっと汚いものよ」
「……それって、今から旅に出る娘に対して言うこと?」
「当然よ。あなたの母親だから言うのよ。希望だけを胸に抱いて生きられるほど、人間は強くないもの」
「でも、私は魔女だよ。魔法を使えるから、みんなより速く走られるし、みんなより力だって強い」
「バカおっしゃい。母さんからしてみれば、あなたは魔女である前に、大事な大事な愛娘よ」
母親は再びアディーのことを抱きしめました。温かなその感触に、アディーは心地よさを覚えます。
「耐えきれないほどの辛いことがあればいつでも帰っていらっしゃい。抱えきれないほどの喜びがあればいつか聞かせてちょうだい。母さんはあなたの部屋をいつでも綺麗にして待っているわ」
母親の言葉がじんわりとアディーの胸を温めます。それと同時に、胸の中を満たしていた違和感はすっかりと消えてしまいました。不思議なものです。たった一つの言葉がこんなにもアディーの心を動かしたのですから。
アディーは思います。まるでこれは魔法のようだ、と。
「……うん。私、たくさんのことを知ってくるね。あとは魔法もたくさん練習する! いつか必ず母さんに見せてあげるよ!」
アディーは再び玄関の扉に手をかけます。今度は簡単に扉を開くことができました。扉の隙間からは暖かな陽光が差し込み、アディーが首からかけた月を金色に光らせました。
母親が穏やかな声色でアディーへと言いました。
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