4 / 34
第1章 夏
4
しおりを挟む
チャイムが鳴る。
「今日は、ここまでにしよう」
今日「は」?ここ「まで」?
次回あるんですか?
「ありがとな、村瀬!」
「どういたしまして……?」
そういえば、先輩の名前しらない。
「ん、おかえり」
教室に帰ると、創太くんに言われた。
「ただいま」
返す。
ふと無言。
「えっとあの
「唯」
僕の言葉は、創太くんの無表情な声に遮られる。
「川島さんと付き合っとーと?」
川島さん……?
あの先輩、川島さんっていうのか。
「うん」
「それ、あんまおすすめせんけん」
おすすめしない?
「なんで?」
「いや、なんて言うか……」
「よくない噂あるとか?」
「そうじゃないっちゃけど、」
創太くんは何かを考える。
あの人、川島さんはいい人だと思うけど。
「とにかく、おすすめはできんかな」
「そうなの?」
困惑。
納得できてない僕の顔を見て、
「やっぱいいや。忘れて」
創太くんは無理な笑顔を作って、言う。
混乱が深くなる。
チャイム。
「唯、授業」
創太くんは、何かを隠しているみたいだった。
それが何なのかは、知らない。
「今日は、ここまでにしよう」
今日「は」?ここ「まで」?
次回あるんですか?
「ありがとな、村瀬!」
「どういたしまして……?」
そういえば、先輩の名前しらない。
「ん、おかえり」
教室に帰ると、創太くんに言われた。
「ただいま」
返す。
ふと無言。
「えっとあの
「唯」
僕の言葉は、創太くんの無表情な声に遮られる。
「川島さんと付き合っとーと?」
川島さん……?
あの先輩、川島さんっていうのか。
「うん」
「それ、あんまおすすめせんけん」
おすすめしない?
「なんで?」
「いや、なんて言うか……」
「よくない噂あるとか?」
「そうじゃないっちゃけど、」
創太くんは何かを考える。
あの人、川島さんはいい人だと思うけど。
「とにかく、おすすめはできんかな」
「そうなの?」
困惑。
納得できてない僕の顔を見て、
「やっぱいいや。忘れて」
創太くんは無理な笑顔を作って、言う。
混乱が深くなる。
チャイム。
「唯、授業」
創太くんは、何かを隠しているみたいだった。
それが何なのかは、知らない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる