。ねこじょんねめき

風枝ちよ

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第3章 冬

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「もうこんな時間なん?」

気づくと、窓の外は暗い。

「もう帰らん?」
「うん」

創太くんが立つ。
今日は結構集中してた、と思う。
疲れてる。僕は座ったまま、伸びをする。
天井を見る。
と。
創太くんの顔が、不意に近づく。
急すぎて反応できない。

「……っ!!」

唇と。
唇が。
一瞬くっついて、離れる。
え。
今。創太くんは。

「創太、くん……?」

創太くんの方を見る。
その顔は、僕よりも赤かった。なんで。

「ごめん、もうせんけん!まじ忘れて」

なんで赤いの??

「俺、なんでしたっちゃろ……?」

混乱。僕、なんでされたの?

「そろそろ閉館なので……」

司書の先生が言う。助かる。

「じゃ、じゃあ、俺ら、帰ります、ね」

ぎこちなさ。
図書館を出る。急な冷気。
階段を降りる。

「創太くん、」
「ん?」
「さっきさ、キス
「ごめん、まじごめんって!!」
「いやその、ちょっと、」

昇降口。靴を履き替える。
校舎から出る。風が痛い。

「嬉しかった、よ?」
「そうなん?」
「うん、ちょっとはね」
「じゃあもっかい
「しないよ?」
「なんで?」
「恥ずかしいもん」

明日からはテスト。
いつもより頑張れる気がする。
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