17 / 60
疑心
真 side 2
しおりを挟む
いったい何がどうして、私がタイムスリップをしてしまったのかはわからない。それも美香が監禁された事件現場にだ。
こんな魔法が使えるとわかっていれば、美香が被害に遭うもっと前の時間に戻りたかったというのが本音だが、偶発的な現象に文句を言っても仕方がない。
今、美香は生きている。ならば私がすべきことはただ一つ。彼女と共に、この檻の中から脱出することだ。
一矢を報いるとしたら、それは犯人にとって不測の事態となっているだろう、この私しかいない。ずっと気になっていたことだ。ここに用意されている懐中電灯は六本。南京錠の数も六つ。しかし監禁された人数は私を含めて七だ。数が合わない。
もちろん、これだけで結論付けるのは早計だが、気になる点はもう一つある。それは目覚めた時、私だけが二階にいたことだ。もしも、私が二階にいた理由が、“いた”のではなく、急に現れたことによるものだとしたら、美香や他の彼らと別だった理由にも頷ける。
ところで犯人は、そんな私の存在に気づいているのだろうか? 気づいていないのだとすれば、今になるまで私を放っていることにも納得はいく。しかし気づいているのだとすれば、何もしてこないのはなぜなんだ? 拘束せずに複数人を監禁しているんだ。監視は必須だろう。まさか、この状況で一人くらい増えても、犯人にとって支障はないとでもいうのだろうか?
何にせよ、私は脱出の手立てを考えなければならない。当時、この中の一人が監禁場所からの脱出に成功している。それが誰なのかはわからないが、成功した事実があるなら希望が持てる。
ふと、美香を見下ろすと、ある違いに気がついた。美香は私と違って最初から白衣を着ている。当時の彼女は当たり前のように白衣を着ていたから、違和感がなかった。
この白衣は、犯人が着せたものだろうか? それは彼女の体には、ややぶっかりとしていて、サイズが合っていなかった。
ここまでされているんだ。着ている服以外の所持品は期待できないだろうが、確認するに越したことはない。
「美香。今着ている服以外に、何か持っているかい? スマホとか」
「スマホ……? ああ、スマートフォンね。それはそもそも持っていないけれど、携帯電話ならいつもポケットにしまっているわ」
美香の言葉にハッとする。今では当たり前となったスマートフォンが普及し始めたのは、十年ほど前の話だ。目の前の美香や他の連中が所持しているとしたら、スマートフォンではなく、ボタンを押して操作するタイプの携帯電話の方か。
また、あの頃は二つ折りが主流だったのに、記憶の中の美香は短いアンテナのついた細長い携帯電話を使っていた。剥き出しのボタンをカチカチと指で押していた頃が懐かしい。今じゃ、倍以上の画面の上で指を滑らせ操作している。時代の移り変わりの早さを改めて思い知らされた。
一方、白衣の胸ポケットの中に手を入れる美香は、そこでようやく着ている白衣が普段着用しているものではないことに気づいたらしい。「この白衣、私のものじゃないわ」と、動揺した様子を見せた。
「そっか……。襲われたのはそもそも仕事帰りだったから、白衣なんて着ているはずがなかったんだわ。はあ、嫌だわ……。サイズが合っていないことにも気づかないなんて」
「仕方ないさ。私たちの仕事着なんだから。一日の半分はこれで過ごしているんだ。違和感を抱かなくてもおかしくないよ。ところで、白衣の下に穿いているのはスカート?」
「そうよ」
「スカートのポケットの中には、何かない?」
私が尋ねると、美香は残念そうに首を振った。
「普段から穿いているスカートに、ポケットはないの。ほら、白衣を着ると今みたいにスカートが隠れちゃうから、意味がなくて」
そう言って自分の姿を見せるように、美香は腕を広げてみせた。確かに、サイズが合っていないとはいえ、着ている白衣は彼女の膝下までをすっぽりと覆うように隠している。そうなると普段からハンカチやティッシュの類は、白衣のポケットに入れていたということか。
続いて美香は、腰の両側にあるポケットの中に手を入れて、ゴソゴソと探った。
「普段の白衣にはハンカチ以外にも、ピルケースを入れていたのだけれど……やっぱりないわね」
「ピルケース? 何を服薬しているんだ?」
「ロキソニンよ。その……生理痛用に」
美香が恥ずかしそうに俯いた。しまった。人前で軽々しく聞くことではなかったな。
「す、すまない。ちなみに、今はその……生理は?」
「もう終わったから、大丈夫」
「そうか」
なら、今は手元になくとも、体調に響くことはないな。私は胸を撫で下ろした。
「あ……」
「どうした?」
「ピルケースはなかったけれど、リップクリームが入っていたわ」
美香は手のひらに出して私に見せた。
「それは自分のもの?」
「ええ。普段から持ち歩いているリップクリームだわ。ここのところ唇が裂けやすくって……。わざわざ持ち物の中からこれだけを入れてくれるなんて、犯人さんは変なところで親切なのね」
困った顔でそう言うと、美香は躊躇うことなくキャップを開け、顔まで近づけた手の甲にリップクリームを塗った。
「妙な臭いも刺激もない。これなら大丈夫かな」
彼女なりの用心が終わると、今度はぷっくりとした上唇にそれを塗ろうと、リップクリームの先を近づけたところで、私が止めた。
「刺激のない毒物という可能性もある。やめておいた方がいい」
「そんな……」
美香は信じられないといった様子でリップクリームを見つめた後、悲しそうにキャップを閉めてから、ポケットの中に戻した。
「捨てた方がいいんじゃないか?」
「他の誰かが拾ってしまったら危ないわ」
美香の言う通りだった。これはこのまま、彼女に任せよう。
クッキーのような甘い香りが、ふんわりと鼻腔を通り抜ける。リップクリームに香料がついているのか、この澱んだ空気に放たれる甘い香りは、幾分か心を落ち着かせた。
すると、ポケットから手を取り出した美香は「あと……」と、自身の左手首を内側にして、しげしげとそこを見つめた。
「これも取られなかったみたい。いつも身に着けているの」
そう言って、白衣の袖を少しずらしながら、腕時計の文字盤を私に見せてくれた。
女性用にしてはベルトが太く、文字盤も大きな無骨なデザインのそれは、美香の細い手首にしっかりと巻かれている。指し示す二つの針は、二時を少し過ぎていた。
「よかった……。家族からもらった、大切なものなの」
そう言って、美香は腕時計の文字盤を自分の額にそっと押し当てた。
その表情は、実に愛しそうだった。美香の両親は彼女が子どもの頃に離婚したと記憶している。デザインからして、おそらく父親が買い与えたのだろう。
ゆっくりと顔を離すと、美香は眉根を寄せて、ずっと聞きたかっただろう疑問を口にした。
「ねえ、真さん。ここにいる人たちも、私たちと同じ……なのね?」
「ああ。そうだ。ここにいるみんなが閉じ込められている」
美香の表情がたちまち強張り「そんな……」と口元を押さえた。薄明り越しの白磁のような肌が、一層白くなった気がした。
私は美香の両肩に手を乗せると、「大丈夫だ」と彼女を励ました。わかっている。こんな言葉は単なる気休めだ。大丈夫なことは何もない。
だが今は、私がいる。このタイムスリップには、何らかの意味がきっとあるはずなんだ。
「私が傍にいる。絶対に君を守ってみせるから」
そこへタイミングよく、のんびりとした声が割って入った。
「いや~、お熱いですね~。いいなあ。私も一度は言われてみたいです」
上から足音が聞こえていたから、そうだろうと思っていたが、姿を現したのはやはり鈴木だった。あの異様な空間を、もう調べ終わったのだろうか。やけに早い。
私は労いの言葉をかけた。
「お疲れ様。早かったな」
すると鈴木は顔の前で手を振った。
「全然ですよ。もう少し調べたかったんですけど、一人になると怖いです。あの階」
「ああ。わかるよ」
二階はともかく、あの三階だけは一人でいたくない。男二人でこれだ。女性陣、特に老年のあの女性は、三階に踏み入らせない方がいいのかもしれない。
「さて、どうします? なんだか登場人物は出揃った感じがしますし、ここらで一度、状況整理とでもいきませんか?」
ちょうど私も、そうしたいと思っていたところだった。鈴木の言うことに私は頷いた。
「賛成だ」
「じゃあ、このローテーブルを真ん中に動かして、ソファを囲むようにしましょうか」
鈴木の提案で、私たちは老年の女性の前にあるローテーブルを動かすと、そこを中心にぐるりと囲むように三台のソファを移動させた。
単独行動をしていたウルミも呼び、ソファに座ってそれぞれが得た情報を出し合うことになった。
席順は私から時計回りに、美香、老年の女性、鈴木、太った男性、ウルミ、初老の男性だ。ソファは本来三人掛けだろうが、太った男性が一台で二人分を占拠していることもあり、私と美香と老年の女性で一台、鈴木と太った男性で一台、ウルミと初老の男性で一台を使った。
「七人、か」と周囲を見渡しながら私。
「そうみたいですね」とスイッチを入れたままの懐中電灯を、ローテーブルの真ん中へ立てるように置きながら鈴木。
「七人もどうやって集めたのかしらね」と独り言のようにウルミ。
「わからない。だが、これだけ大掛かりなことを単独で行えるとは思えない。複数犯の可能性が高いと思う」とウルミに答えるように再び私。
「身代金目当てかしら……」と呟くように美香。
「人選的に金銭的価値があるようには見えないですけれどね。人身売買も同様です。はっきりしているのは、ここが宇宙船の中じゃないってことだけですよ」と美香に答えるように再び鈴木。
こんな魔法が使えるとわかっていれば、美香が被害に遭うもっと前の時間に戻りたかったというのが本音だが、偶発的な現象に文句を言っても仕方がない。
今、美香は生きている。ならば私がすべきことはただ一つ。彼女と共に、この檻の中から脱出することだ。
一矢を報いるとしたら、それは犯人にとって不測の事態となっているだろう、この私しかいない。ずっと気になっていたことだ。ここに用意されている懐中電灯は六本。南京錠の数も六つ。しかし監禁された人数は私を含めて七だ。数が合わない。
もちろん、これだけで結論付けるのは早計だが、気になる点はもう一つある。それは目覚めた時、私だけが二階にいたことだ。もしも、私が二階にいた理由が、“いた”のではなく、急に現れたことによるものだとしたら、美香や他の彼らと別だった理由にも頷ける。
ところで犯人は、そんな私の存在に気づいているのだろうか? 気づいていないのだとすれば、今になるまで私を放っていることにも納得はいく。しかし気づいているのだとすれば、何もしてこないのはなぜなんだ? 拘束せずに複数人を監禁しているんだ。監視は必須だろう。まさか、この状況で一人くらい増えても、犯人にとって支障はないとでもいうのだろうか?
何にせよ、私は脱出の手立てを考えなければならない。当時、この中の一人が監禁場所からの脱出に成功している。それが誰なのかはわからないが、成功した事実があるなら希望が持てる。
ふと、美香を見下ろすと、ある違いに気がついた。美香は私と違って最初から白衣を着ている。当時の彼女は当たり前のように白衣を着ていたから、違和感がなかった。
この白衣は、犯人が着せたものだろうか? それは彼女の体には、ややぶっかりとしていて、サイズが合っていなかった。
ここまでされているんだ。着ている服以外の所持品は期待できないだろうが、確認するに越したことはない。
「美香。今着ている服以外に、何か持っているかい? スマホとか」
「スマホ……? ああ、スマートフォンね。それはそもそも持っていないけれど、携帯電話ならいつもポケットにしまっているわ」
美香の言葉にハッとする。今では当たり前となったスマートフォンが普及し始めたのは、十年ほど前の話だ。目の前の美香や他の連中が所持しているとしたら、スマートフォンではなく、ボタンを押して操作するタイプの携帯電話の方か。
また、あの頃は二つ折りが主流だったのに、記憶の中の美香は短いアンテナのついた細長い携帯電話を使っていた。剥き出しのボタンをカチカチと指で押していた頃が懐かしい。今じゃ、倍以上の画面の上で指を滑らせ操作している。時代の移り変わりの早さを改めて思い知らされた。
一方、白衣の胸ポケットの中に手を入れる美香は、そこでようやく着ている白衣が普段着用しているものではないことに気づいたらしい。「この白衣、私のものじゃないわ」と、動揺した様子を見せた。
「そっか……。襲われたのはそもそも仕事帰りだったから、白衣なんて着ているはずがなかったんだわ。はあ、嫌だわ……。サイズが合っていないことにも気づかないなんて」
「仕方ないさ。私たちの仕事着なんだから。一日の半分はこれで過ごしているんだ。違和感を抱かなくてもおかしくないよ。ところで、白衣の下に穿いているのはスカート?」
「そうよ」
「スカートのポケットの中には、何かない?」
私が尋ねると、美香は残念そうに首を振った。
「普段から穿いているスカートに、ポケットはないの。ほら、白衣を着ると今みたいにスカートが隠れちゃうから、意味がなくて」
そう言って自分の姿を見せるように、美香は腕を広げてみせた。確かに、サイズが合っていないとはいえ、着ている白衣は彼女の膝下までをすっぽりと覆うように隠している。そうなると普段からハンカチやティッシュの類は、白衣のポケットに入れていたということか。
続いて美香は、腰の両側にあるポケットの中に手を入れて、ゴソゴソと探った。
「普段の白衣にはハンカチ以外にも、ピルケースを入れていたのだけれど……やっぱりないわね」
「ピルケース? 何を服薬しているんだ?」
「ロキソニンよ。その……生理痛用に」
美香が恥ずかしそうに俯いた。しまった。人前で軽々しく聞くことではなかったな。
「す、すまない。ちなみに、今はその……生理は?」
「もう終わったから、大丈夫」
「そうか」
なら、今は手元になくとも、体調に響くことはないな。私は胸を撫で下ろした。
「あ……」
「どうした?」
「ピルケースはなかったけれど、リップクリームが入っていたわ」
美香は手のひらに出して私に見せた。
「それは自分のもの?」
「ええ。普段から持ち歩いているリップクリームだわ。ここのところ唇が裂けやすくって……。わざわざ持ち物の中からこれだけを入れてくれるなんて、犯人さんは変なところで親切なのね」
困った顔でそう言うと、美香は躊躇うことなくキャップを開け、顔まで近づけた手の甲にリップクリームを塗った。
「妙な臭いも刺激もない。これなら大丈夫かな」
彼女なりの用心が終わると、今度はぷっくりとした上唇にそれを塗ろうと、リップクリームの先を近づけたところで、私が止めた。
「刺激のない毒物という可能性もある。やめておいた方がいい」
「そんな……」
美香は信じられないといった様子でリップクリームを見つめた後、悲しそうにキャップを閉めてから、ポケットの中に戻した。
「捨てた方がいいんじゃないか?」
「他の誰かが拾ってしまったら危ないわ」
美香の言う通りだった。これはこのまま、彼女に任せよう。
クッキーのような甘い香りが、ふんわりと鼻腔を通り抜ける。リップクリームに香料がついているのか、この澱んだ空気に放たれる甘い香りは、幾分か心を落ち着かせた。
すると、ポケットから手を取り出した美香は「あと……」と、自身の左手首を内側にして、しげしげとそこを見つめた。
「これも取られなかったみたい。いつも身に着けているの」
そう言って、白衣の袖を少しずらしながら、腕時計の文字盤を私に見せてくれた。
女性用にしてはベルトが太く、文字盤も大きな無骨なデザインのそれは、美香の細い手首にしっかりと巻かれている。指し示す二つの針は、二時を少し過ぎていた。
「よかった……。家族からもらった、大切なものなの」
そう言って、美香は腕時計の文字盤を自分の額にそっと押し当てた。
その表情は、実に愛しそうだった。美香の両親は彼女が子どもの頃に離婚したと記憶している。デザインからして、おそらく父親が買い与えたのだろう。
ゆっくりと顔を離すと、美香は眉根を寄せて、ずっと聞きたかっただろう疑問を口にした。
「ねえ、真さん。ここにいる人たちも、私たちと同じ……なのね?」
「ああ。そうだ。ここにいるみんなが閉じ込められている」
美香の表情がたちまち強張り「そんな……」と口元を押さえた。薄明り越しの白磁のような肌が、一層白くなった気がした。
私は美香の両肩に手を乗せると、「大丈夫だ」と彼女を励ました。わかっている。こんな言葉は単なる気休めだ。大丈夫なことは何もない。
だが今は、私がいる。このタイムスリップには、何らかの意味がきっとあるはずなんだ。
「私が傍にいる。絶対に君を守ってみせるから」
そこへタイミングよく、のんびりとした声が割って入った。
「いや~、お熱いですね~。いいなあ。私も一度は言われてみたいです」
上から足音が聞こえていたから、そうだろうと思っていたが、姿を現したのはやはり鈴木だった。あの異様な空間を、もう調べ終わったのだろうか。やけに早い。
私は労いの言葉をかけた。
「お疲れ様。早かったな」
すると鈴木は顔の前で手を振った。
「全然ですよ。もう少し調べたかったんですけど、一人になると怖いです。あの階」
「ああ。わかるよ」
二階はともかく、あの三階だけは一人でいたくない。男二人でこれだ。女性陣、特に老年のあの女性は、三階に踏み入らせない方がいいのかもしれない。
「さて、どうします? なんだか登場人物は出揃った感じがしますし、ここらで一度、状況整理とでもいきませんか?」
ちょうど私も、そうしたいと思っていたところだった。鈴木の言うことに私は頷いた。
「賛成だ」
「じゃあ、このローテーブルを真ん中に動かして、ソファを囲むようにしましょうか」
鈴木の提案で、私たちは老年の女性の前にあるローテーブルを動かすと、そこを中心にぐるりと囲むように三台のソファを移動させた。
単独行動をしていたウルミも呼び、ソファに座ってそれぞれが得た情報を出し合うことになった。
席順は私から時計回りに、美香、老年の女性、鈴木、太った男性、ウルミ、初老の男性だ。ソファは本来三人掛けだろうが、太った男性が一台で二人分を占拠していることもあり、私と美香と老年の女性で一台、鈴木と太った男性で一台、ウルミと初老の男性で一台を使った。
「七人、か」と周囲を見渡しながら私。
「そうみたいですね」とスイッチを入れたままの懐中電灯を、ローテーブルの真ん中へ立てるように置きながら鈴木。
「七人もどうやって集めたのかしらね」と独り言のようにウルミ。
「わからない。だが、これだけ大掛かりなことを単独で行えるとは思えない。複数犯の可能性が高いと思う」とウルミに答えるように再び私。
「身代金目当てかしら……」と呟くように美香。
「人選的に金銭的価値があるようには見えないですけれどね。人身売買も同様です。はっきりしているのは、ここが宇宙船の中じゃないってことだけですよ」と美香に答えるように再び鈴木。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる