14 / 85
第一章 ハーレムとは
第11話 弦の答え
しおりを挟む
――織理をちゃんと求めろ。
その言葉は深く胸を抉った。求めている、こんなにも織理が好きなのに。ただ、自分だけで織理の世界を閉ざしてしまうことが怖かった。
織理はもっと人から愛されるべき人間だ、愛され方を知るべき人間だ、と弦は思う。彼の中にある織理に対する愛は、情欲と庇護欲の二つを兼ねていた。
尤も庇護などと偉そうな事を言う自分には嘲笑しか浮かばなかったが。
――織理を求める、つまり自分を本命にして欲しいと伝える。本当にそれでいいのだろうか。
弦は何も付けていないモニターの前でただ思考する。織理はきっと全員が「俺を選べ」と言えば一人も選べなくなる。選べない彼のいく末は自分たちの前から消える事だろう。それは弦にとって避けたい現実だった。同棲を始める前から、織理の逃げ癖は分かっていた。洗脳と言う能力を持つ以上、本気で拒絶されれば痕跡もなく記憶にも残らず消えるだろう。
だから弦は選択させないために『三番目でもいいから』と言ったのだ。それは本心であるし、精一杯の譲歩でもある。1番になる意味がわからないし、織理を求めるが故に争うのもまた彼を傷つけるだろう。
「はぁ、だっさい。年下に説教されちゃった」
一人、部屋で呟く。――あの子はすごい、織理に彼のような親友がいて本当に良かった。でも願わくば俺はあれになりたかった。辛い時に頼られて、たわいもない話で笑って。
だが情欲を覚えてしまった時点でその資格も無くなった。
織理を抱きしめたくて、恋人にしたくなってしまった。ずっと俺のものにしたくて、本当は二人で誰も知らない土地へ飛びたいくらいに。
それをはじめに伝えられたら違ったのかな。弦はそんな事を考えたが、これを選択したくなかった。本能的な欲求、そんなものに絆されて織理の選択を奪いたくなかった。
こう考えるほどに自分の中には二つの欲望がある。だからどっちつかずなんだ、自嘲して顔を手で覆う。天井をそのままぼーっと見ながらただ頭を整理する。自分の在り方について。
手元のスマホで織理へメッセージを送る。ただ……いつ帰ってくるのか、と伝えたいことがあるとだけ。――これだって怖いだろうな、怒られるかのように思うかもしれない。でも行動しなければ織理が苦しみ続けるだけだと、そう言い聞かせて。
織理が帰宅したのはその1時間後だった。
――「話したいことがある」、その言葉ほど怖いものはない。嫌われたのか、怒られるのか、弦に限ってそんなことはないと思いつつも織理は重い足取りで弦の部屋を叩く。
「帰りました、弦……さん?」
「おかえり、織理……ごめんね、呼び出しちゃって」
弦は織理を部屋に上げた。ソファへ座るように促して、扉を閉めた。
「織理……俺今から自分勝手な事を言うけど、嫌だったら逃げてね」
その声色は優しく、織理はきょとんとした顔をする。――その顔も可愛い。そんな考えを飲み込み、一呼吸おいて口を開く。
「……俺は織理の一番になりたい。お前が欲しいものも全部あげる、織理が何も分からなくなるなら……全部俺が指示したっていい。だから、俺と付き合ってください」
――格好の良い告白の言葉なんて浮かばなかった。だからこれは全部本心、でもその本心は今までだって見せてきたつもり。けれど、こうしてあらためて言葉にしなければならなかった。
「お、れなんかで良ければ……? でも、攪真と在琉は……?」
「他の男の名前なんて出すなよ……なんて言わないけど、そうだねぇ、織理があいつらを好きなら断ってくれていいんだよ。もしくは……3人に可愛がられる覚悟があるなら続けるけど」
そう言ってしまえば織理は俯く。彼は選べない、けれど本心はどこかにあるはずだ。
――別にこのまま織理を共有し続けたって良い。俺は最初からそれを望んでたんだから。ただ織理が耐えられないと言うならばどれか一つを選ぶか、全てを断って逃げるかしかない。断った時だけは罪悪感に苛まされるだろうが、自分の決断で断ったとなればいずれは気持ちの整理もつくだろう。
だからこれは賭けだ。
「弦さんの事、俺も……好きです。歩調を、合わせてくれて……面倒見てもらって……でも、ひとり、だけ選ぶのは……俺、どうしたら……」
「……泣かないでよ織理。好きって言ってくれてありがとう。良いんだよ、俺を切り捨てても。別にたいしたことできてないし」
「そんな事ない!! そんな事……ない、です……弦さんと離れるのは……嫌……」
「織理……」
織理は本当に悩んでいるのだろう。その底にあるのは申し訳ないと言う罪悪感だろうけど。どうせ、何も返せてないのに……そのあたりだろうか。多少の好意はあるだろうけど、他を捨てるほどではない。正直な子だと思う。
「織理って以外と傲慢だよね」
「ご、傲慢?」
「人のことを考えすぎるのは美徳だけど、全てに返さなきゃって考え方……それって返せると思ってるから思うんだろ? 今このタイミングが一番けりをつけるのに最適なのに、そこでも迷ってる。傲慢なのにチャンスをモノにできないから自尊心は満たされない」
少しひどいことを言っている自覚はある。けれど発破を掛けるにはこれくらい言わないと彼は分からない。このまま壊れるくらいなら嫌われたって良いから選ばせなければいけない。
「……弦さんは、そうやって俺を人にしようとしてくる。きっと俺は変わらない、ずっと悩んで貴方に何も返せない……」
「別に勝手にしてるから返す必要ないけどね。だから最初に言った。都合のいい男にしてくれて構わないって、あれ本心だから。使い捨てていいよ、それで俺は幸せな時間を買うんだから」
織理のそばへと体を寄せる。そしてそのまま抱きしめた。
「嫌なら突き放して。そばに置いとくならこのまま少し抱きしめさせて」
「弦さん……本当に、いいんですか……? 俺は、貴方を……幸せには」
「やっぱり傲慢だね。勝手に幸せになるから何も気にしちゃダメだよ。あの二人はともかくとして、俺は好きな人のために献身する自分に酔えるから」
「ふ、ふふ……何ですかそれ……まだうまく整理できないけど……弦さんの好きにしてください。きっと俺もそれが居心地いい、から」
唇に何か当たる、それが織理からのキスだと気がつくのに少し時間がかかった。この子が?
「前に言ってた……やりたいようにしていいって……だから……」
「嬉しいよ、織理……じゃあ俺からもね」
弦は彼を引き寄せ、唇を重ねる。拙いけれど確かなもの、互いに離れるのが惜しくてそこからしばらく重なり続けた。
その言葉は深く胸を抉った。求めている、こんなにも織理が好きなのに。ただ、自分だけで織理の世界を閉ざしてしまうことが怖かった。
織理はもっと人から愛されるべき人間だ、愛され方を知るべき人間だ、と弦は思う。彼の中にある織理に対する愛は、情欲と庇護欲の二つを兼ねていた。
尤も庇護などと偉そうな事を言う自分には嘲笑しか浮かばなかったが。
――織理を求める、つまり自分を本命にして欲しいと伝える。本当にそれでいいのだろうか。
弦は何も付けていないモニターの前でただ思考する。織理はきっと全員が「俺を選べ」と言えば一人も選べなくなる。選べない彼のいく末は自分たちの前から消える事だろう。それは弦にとって避けたい現実だった。同棲を始める前から、織理の逃げ癖は分かっていた。洗脳と言う能力を持つ以上、本気で拒絶されれば痕跡もなく記憶にも残らず消えるだろう。
だから弦は選択させないために『三番目でもいいから』と言ったのだ。それは本心であるし、精一杯の譲歩でもある。1番になる意味がわからないし、織理を求めるが故に争うのもまた彼を傷つけるだろう。
「はぁ、だっさい。年下に説教されちゃった」
一人、部屋で呟く。――あの子はすごい、織理に彼のような親友がいて本当に良かった。でも願わくば俺はあれになりたかった。辛い時に頼られて、たわいもない話で笑って。
だが情欲を覚えてしまった時点でその資格も無くなった。
織理を抱きしめたくて、恋人にしたくなってしまった。ずっと俺のものにしたくて、本当は二人で誰も知らない土地へ飛びたいくらいに。
それをはじめに伝えられたら違ったのかな。弦はそんな事を考えたが、これを選択したくなかった。本能的な欲求、そんなものに絆されて織理の選択を奪いたくなかった。
こう考えるほどに自分の中には二つの欲望がある。だからどっちつかずなんだ、自嘲して顔を手で覆う。天井をそのままぼーっと見ながらただ頭を整理する。自分の在り方について。
手元のスマホで織理へメッセージを送る。ただ……いつ帰ってくるのか、と伝えたいことがあるとだけ。――これだって怖いだろうな、怒られるかのように思うかもしれない。でも行動しなければ織理が苦しみ続けるだけだと、そう言い聞かせて。
織理が帰宅したのはその1時間後だった。
――「話したいことがある」、その言葉ほど怖いものはない。嫌われたのか、怒られるのか、弦に限ってそんなことはないと思いつつも織理は重い足取りで弦の部屋を叩く。
「帰りました、弦……さん?」
「おかえり、織理……ごめんね、呼び出しちゃって」
弦は織理を部屋に上げた。ソファへ座るように促して、扉を閉めた。
「織理……俺今から自分勝手な事を言うけど、嫌だったら逃げてね」
その声色は優しく、織理はきょとんとした顔をする。――その顔も可愛い。そんな考えを飲み込み、一呼吸おいて口を開く。
「……俺は織理の一番になりたい。お前が欲しいものも全部あげる、織理が何も分からなくなるなら……全部俺が指示したっていい。だから、俺と付き合ってください」
――格好の良い告白の言葉なんて浮かばなかった。だからこれは全部本心、でもその本心は今までだって見せてきたつもり。けれど、こうしてあらためて言葉にしなければならなかった。
「お、れなんかで良ければ……? でも、攪真と在琉は……?」
「他の男の名前なんて出すなよ……なんて言わないけど、そうだねぇ、織理があいつらを好きなら断ってくれていいんだよ。もしくは……3人に可愛がられる覚悟があるなら続けるけど」
そう言ってしまえば織理は俯く。彼は選べない、けれど本心はどこかにあるはずだ。
――別にこのまま織理を共有し続けたって良い。俺は最初からそれを望んでたんだから。ただ織理が耐えられないと言うならばどれか一つを選ぶか、全てを断って逃げるかしかない。断った時だけは罪悪感に苛まされるだろうが、自分の決断で断ったとなればいずれは気持ちの整理もつくだろう。
だからこれは賭けだ。
「弦さんの事、俺も……好きです。歩調を、合わせてくれて……面倒見てもらって……でも、ひとり、だけ選ぶのは……俺、どうしたら……」
「……泣かないでよ織理。好きって言ってくれてありがとう。良いんだよ、俺を切り捨てても。別にたいしたことできてないし」
「そんな事ない!! そんな事……ない、です……弦さんと離れるのは……嫌……」
「織理……」
織理は本当に悩んでいるのだろう。その底にあるのは申し訳ないと言う罪悪感だろうけど。どうせ、何も返せてないのに……そのあたりだろうか。多少の好意はあるだろうけど、他を捨てるほどではない。正直な子だと思う。
「織理って以外と傲慢だよね」
「ご、傲慢?」
「人のことを考えすぎるのは美徳だけど、全てに返さなきゃって考え方……それって返せると思ってるから思うんだろ? 今このタイミングが一番けりをつけるのに最適なのに、そこでも迷ってる。傲慢なのにチャンスをモノにできないから自尊心は満たされない」
少しひどいことを言っている自覚はある。けれど発破を掛けるにはこれくらい言わないと彼は分からない。このまま壊れるくらいなら嫌われたって良いから選ばせなければいけない。
「……弦さんは、そうやって俺を人にしようとしてくる。きっと俺は変わらない、ずっと悩んで貴方に何も返せない……」
「別に勝手にしてるから返す必要ないけどね。だから最初に言った。都合のいい男にしてくれて構わないって、あれ本心だから。使い捨てていいよ、それで俺は幸せな時間を買うんだから」
織理のそばへと体を寄せる。そしてそのまま抱きしめた。
「嫌なら突き放して。そばに置いとくならこのまま少し抱きしめさせて」
「弦さん……本当に、いいんですか……? 俺は、貴方を……幸せには」
「やっぱり傲慢だね。勝手に幸せになるから何も気にしちゃダメだよ。あの二人はともかくとして、俺は好きな人のために献身する自分に酔えるから」
「ふ、ふふ……何ですかそれ……まだうまく整理できないけど……弦さんの好きにしてください。きっと俺もそれが居心地いい、から」
唇に何か当たる、それが織理からのキスだと気がつくのに少し時間がかかった。この子が?
「前に言ってた……やりたいようにしていいって……だから……」
「嬉しいよ、織理……じゃあ俺からもね」
弦は彼を引き寄せ、唇を重ねる。拙いけれど確かなもの、互いに離れるのが惜しくてそこからしばらく重なり続けた。
19
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新するかもです。
BLoveさまのコンテストに応募するお話に、視点を追加して、倍くらいの字数増量(笑)でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
祖国に棄てられた少年は賢者に愛される
結衣可
BL
祖国に棄てられた少年――ユリアン。
彼は王家の反逆を疑われ、追放された身だと信じていた。
その真実は、前王の庶子。王位継承権を持ち、権力争いの渦中で邪魔者として葬られようとしていたのだった。
絶望の中、彼を救ったのは、森に隠棲する冷徹な賢者ヴァルター。
誰も寄せつけない彼が、なぜかユリアンを庇護し、結界に守られた森の家で共に過ごすことになるが、王都の陰謀は止まらず、幾度も追っ手が迫る。
棄てられた少年と、孤独な賢者。
陰謀に覆われた王国の中で二人が選ぶ道は――。
オメガだと隠して魔王討伐隊に入ったら、最強アルファ達に溺愛されています
水凪しおん
BL
前世は、どこにでもいる普通の大学生だった。車に轢かれ、次に目覚めた時、俺はミルクティー色の髪を持つ少年『サナ』として、剣と魔法の異世界にいた。
そこで知らされたのは、衝撃の事実。この世界には男女の他に『アルファ』『ベータ』『オメガ』という第二の性が存在し、俺はその中で最も希少で、男性でありながら子を宿すことができる『オメガ』だという。
アルファに守られ、番になるのが幸せ? そんな決められた道は歩きたくない。俺は、俺自身の力で生きていく。そう決意し、平凡な『ベータ』と身分を偽った俺の前に現れたのは、太陽のように眩しい聖騎士カイル。彼は俺のささやかな機転を「稀代の戦術眼」と絶賛し、半ば強引に魔王討伐隊へと引き入れた。
しかし、そこは最強のアルファたちの巣窟だった!
リーダーのカイルに加え、皮肉屋の天才魔法使いリアム、寡黙な獣人暗殺者ジン。三人の強烈なアルファフェロモンに日々当てられ、俺の身体は甘く疼き始める。
隠し通したい秘密と、抗いがたい本能。偽りのベータとして、俺はこの英雄たちの中で生き残れるのか?
これは運命に抗う一人のオメガが、本当の居場所と愛を見つけるまでの物語。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年BLです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる