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第一話 いきなりのイベント
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知らないうちにイベント真っ最中だった。
白い光に包まれ雷のような音とともに迅は放り出された。
気が付くと目の前に複数の人。先頭のコはこちらに弓を向けている。
振り返ると今にもこちらを襲わんばかりの怪物。
考える間もなくすでに眼前には怪物の大きく開けた顎が迫り、迅は目を見開いた。
「「きゃあああ」」
瞬間、迅の下から何かが突きあがる。
突きあがったそれは鈍い音を立てすぐに残像だけを残して消え、一瞬遅れで衝撃波のようなものが全身を叩きつけた。
時間が止まったように静止した怪物は、巨大な頭を、不思議そうに傾けるように落とした。
切り離された胴体からは、おびただしい血が噴き出し、体は地響きとともに、しぼむ様にその場にうずくまった。
迅には見えた。それがなにかを。
速過ぎて恐らく周りの者には光の線のようにしか見えなかっただろう。
何がなんだかわからない。
とりあえず、先程の者たちの脅威は去った。
迅の頭の中をある言葉が駆け巡る。
もしかしてだが、もしかしてなのか? ウソだろーっ
っと思い切り叫びたい。 が、そんな迅の都合などお構いなしに問い詰める声が響く。
「ななな、何ですかあなたは。誰ですか。一体どこから。それにななな何ですか今の」
と、こちらさんも興奮気味に整理のつかない言葉をかけてきた。
先頭にいた女性だ。
弓矢を下げるわけでもなく鏃が右いったり左いったりしている。こわいって……
「助けてくれたのですか? 」
少し間の後、落ち着きを取り戻してきたのか、声も穏やかなものにかわり弓矢も下げてくれた。
言葉が通じるようなので、声を掛けながら歩み寄っていった。
「いやいやいや、あっぶなかったなぁ。大丈夫ですか。お互い無事みたいで良かったですね。ははっ。俺は高梨迅っていうものです」
迅は営業って培ったスキルで笑顔で話しかけ歩み寄る。若干この状況ににふさわしくない軽いノリでの声掛けだが、緊張を和らげるため、あえてそうした。
お調子者の高梨迅はブラック企業に勤め残業に追われる毎日。仕事に追われ、たまの休みも疲弊しきった体を癒すことに費やす、高卒上がりの低所得者二十代後半だ。
毎日営業先へは赴き、頭を下げ、愛想笑いをし、過剰なリアクションで取引相手のご機嫌をとる。その後は深夜まで書類整理。
不満はあるが現状を変えてみる決断力もなかった。日々流されていくことに、心身共に慣れてしまっていた。
今朝も会社を出発し、途中、自販機でコーヒーを買いカフェインを補充し、テンション上げてから営業先へと向かおうとしていた時のことだった。
迅は声をかけるとともに、様子をみてみる。
かなり交戦していたのか、皆泥や土まみれで怪我をしているものもいる。
怪我の程度も気にかかるが、五人の安堵する表情から誰も大事にまでは到っていないのだろうと判断した。
それよりも驚いたのは五人のうち三人が小さな子供なのだ。顔を泥だらけにしつつも涙の後が残っていた。
が、今は残り二人の頼れる女性に安心の笑顔を見せていた。
そして近くで見ると似てはいるが人ではないことがハッキリとわかり、やはり。と迅は自分に納得させた。
それにしても。と、迅が周りを見ると、いたるところ木々が倒れ、抉れた地面と、焦げた臭い。
それと、改めて確認した怪物の死体の大きさが尋常ではなく、怪物が通ったであろう跡が川のように残されており、相当な修羅場であったことが想像でき、なんかわからんけど間に合ってよかった。と思うのだった。
「助けていただき、ありがとうございます」
あらためて五人から揃って一礼された。三人の子供達は二人の女性に見習ってという感じで。
結果的には助けたことになるが、実際自分の力によるものかも今はわからず、お礼に対し歯痒い気持ちの迅だった。
それと、先程から疑問なのが、自分が助けたとして、あの場で現れなければ、五人は死んでいたかもしれない。そう考えると、この現状は、あのコたちに何か関係があるのだろう。
そのあと、皆、血や泥の汚れを落とすことと、一旦落ち着く為、近くにあるという河原に移動することにした。
河原に向かいながら迅は、確かに流行りもののこの手の物は読んでたけどなぁ。まさか現実にって。それとあの怪物みたいなのを倒したあれは……と独り言も交えて考えていると先程の弓矢のコ、エルフのマーナが話しかけてくる。
「それでタカナシジンさんはどこから来たんですか」
「迅でいいですよ。うん。異世界だと思います」
ここで濁らすべきか迷ったが、先に面倒事は伝えることにした。
「どこです? 」
聞きなれない言葉からか、今一度訊き返してきた。
「ここではない世界です。何故かわかんないですけどね。ははっ」
想像がつかないのであろう、困惑気味の表情で迅をみている。
「マーナさんでしたよね。この世界のこと色々教えてもらえますか? あとその前にみんなの紹介いいですか」
マーナだけは先に紹介を受けていたので、他の四人についても訊いてみる。
「あっすみません。まだでしたね。このコは蛇種族のレンカです」
マーナのやや前方を歩いている女性に手を向けながらいった。
「どーもー。よろしく~」
こちらに振り向き、ウインクしつつ手を振っていた。
それが『チャーオ』ってセリフがぴったりな印象と、ウエーブのかかった髪に透き通るような白い肌。二重瞼に濃い赤い目が特徴の美貌の持ち主だ。
蛇といっても足は二本あり腰には剣を携えている。
それと……んんっ。かなりグラマラスだ。
「あの子が獣人のミクルで、隣が鬼人のラオ」
そのレンカの前に、並んで歩いている子供達を差しながら紹介を続ける。
ミクルが女の子。ケモミミにしっぽがあり愛嬌のある顔立ちだ。マーナの声に気付くと、こちらに向かって手を前に交差させ
「シャーッ」
と威嚇してきた。まぁこのコなりの挨拶なんだろうか。上がっている口角が明るい性格を思わせる。
ラオは男の子。どこか大股気味に歩くさまが何とも可笑しい。おでこの上部から小さい角が生え赤黒い髪がなびいている。
「おい、ラオ。へへっ」
ラオもこちらを向くなり挨拶してきた。
「レンカのそばにいるのがキクリです。それで……」
とマーナがレンカに何やら目配せをする。
レンカが頷くとマーナがやや間をあけ
「エボーです……」
この間は? エボー? なんだろ。人とかわらんが。
レンカの服の裾を掴みながらキクリはジッとこちらを見つめていたが、迅と目が合うと逸らされた。
人より一回り大きめな青い目が印象的だが、それ以外は大人しい子供という感じだ。
このチビッコ達は園児くらいの年だろうか。
そしてマーナは細身で長身。長く艶のある髪は後ろで一つに束ねられ、尖った耳と整った顔立ち。意思の強さが伺える強い目力。かと思えばみんなに向ける微笑みは、全てを包み込む母の様で、話す言葉も常に丁寧だ。
最初に会った時のあたふたした感じも今は無く、その差が実に……可愛らしい。
見た目はレンカと同じ二十代位なのだが、実際いくつだろうと思わせる貫禄だ。
エルフのマーナによると、ここの世界は大きく五つの国にわかれているらしい。
四つはそれぞれの種族の国で、もう一つはあらゆる種族が混在する国のようだ。
人種族、エルフ、亜人、龍種、と大きく四つにわかれるが、エルフ国には妖精とか精霊も含まれるし亜人国も獣人から鬼人 龍種国は龍、龍人、蛇種族も含まれ、多種族存在するとのこと。
魔獣、魔人、魔王 そして魔法も存在する。
ただ 勇者とか召喚という話は聞いたことがないらしい。
日光を遮っていた木々が拓けてきた。川の水音が聞こえてくると、チビッコ達は走り出し河原に向かい、到着するなり水浴びも兼ね体を洗い始める。
迅も先程から鬱陶しかった上着を脱ぎ、ネクタイを弛め、顔を洗い、その辺の岩に腰掛ける。革靴で足が……
さっきまで半ベソ描いていたチビッコ達がはしゃいでいるのを見て、迅の顔は自然と緩んでいた。
近くにいるエルフのマーナと蛇種族のレンカも、それぞれがチビッコ達に声を掛けながら微笑んでいる。
意図してはいないが、迅に会話が聞こえてくる。
「マーナ姉ちゃん ミクルのしっぽ洗って! 」
「はいはい」
「あの人すっごいねっ。人種族始めて見ちゃった」
「うん。そうね。すごい人だね。でもねミクル。迅さんは特別でほかの人種族には絶対気をゆるしてはダメよ」 ゜『ん? 』
「ほーい」
「マー姉 迅さんに惚れた? んなわきゃないか! 早すぎっ! 」
「あんたなにいってんのよ。バカっ。死ぬとこだったんだよ、うちら」
「だよね! でも生きてるから。なんか嬉しくって。みんなも一緒だし」
「レンカ、ミクルにも言ったけど……」
「わかってるって、いつもあのコみてるんだもん」 『んん? 』
蛇種族のレンカが、テンションアゲアゲでマーナをからかう。
てか聞こえてますよ。ハハッと迅は賑やかな雰囲気に親しみを覚えた。
白い光に包まれ雷のような音とともに迅は放り出された。
気が付くと目の前に複数の人。先頭のコはこちらに弓を向けている。
振り返ると今にもこちらを襲わんばかりの怪物。
考える間もなくすでに眼前には怪物の大きく開けた顎が迫り、迅は目を見開いた。
「「きゃあああ」」
瞬間、迅の下から何かが突きあがる。
突きあがったそれは鈍い音を立てすぐに残像だけを残して消え、一瞬遅れで衝撃波のようなものが全身を叩きつけた。
時間が止まったように静止した怪物は、巨大な頭を、不思議そうに傾けるように落とした。
切り離された胴体からは、おびただしい血が噴き出し、体は地響きとともに、しぼむ様にその場にうずくまった。
迅には見えた。それがなにかを。
速過ぎて恐らく周りの者には光の線のようにしか見えなかっただろう。
何がなんだかわからない。
とりあえず、先程の者たちの脅威は去った。
迅の頭の中をある言葉が駆け巡る。
もしかしてだが、もしかしてなのか? ウソだろーっ
っと思い切り叫びたい。 が、そんな迅の都合などお構いなしに問い詰める声が響く。
「ななな、何ですかあなたは。誰ですか。一体どこから。それにななな何ですか今の」
と、こちらさんも興奮気味に整理のつかない言葉をかけてきた。
先頭にいた女性だ。
弓矢を下げるわけでもなく鏃が右いったり左いったりしている。こわいって……
「助けてくれたのですか? 」
少し間の後、落ち着きを取り戻してきたのか、声も穏やかなものにかわり弓矢も下げてくれた。
言葉が通じるようなので、声を掛けながら歩み寄っていった。
「いやいやいや、あっぶなかったなぁ。大丈夫ですか。お互い無事みたいで良かったですね。ははっ。俺は高梨迅っていうものです」
迅は営業って培ったスキルで笑顔で話しかけ歩み寄る。若干この状況ににふさわしくない軽いノリでの声掛けだが、緊張を和らげるため、あえてそうした。
お調子者の高梨迅はブラック企業に勤め残業に追われる毎日。仕事に追われ、たまの休みも疲弊しきった体を癒すことに費やす、高卒上がりの低所得者二十代後半だ。
毎日営業先へは赴き、頭を下げ、愛想笑いをし、過剰なリアクションで取引相手のご機嫌をとる。その後は深夜まで書類整理。
不満はあるが現状を変えてみる決断力もなかった。日々流されていくことに、心身共に慣れてしまっていた。
今朝も会社を出発し、途中、自販機でコーヒーを買いカフェインを補充し、テンション上げてから営業先へと向かおうとしていた時のことだった。
迅は声をかけるとともに、様子をみてみる。
かなり交戦していたのか、皆泥や土まみれで怪我をしているものもいる。
怪我の程度も気にかかるが、五人の安堵する表情から誰も大事にまでは到っていないのだろうと判断した。
それよりも驚いたのは五人のうち三人が小さな子供なのだ。顔を泥だらけにしつつも涙の後が残っていた。
が、今は残り二人の頼れる女性に安心の笑顔を見せていた。
そして近くで見ると似てはいるが人ではないことがハッキリとわかり、やはり。と迅は自分に納得させた。
それにしても。と、迅が周りを見ると、いたるところ木々が倒れ、抉れた地面と、焦げた臭い。
それと、改めて確認した怪物の死体の大きさが尋常ではなく、怪物が通ったであろう跡が川のように残されており、相当な修羅場であったことが想像でき、なんかわからんけど間に合ってよかった。と思うのだった。
「助けていただき、ありがとうございます」
あらためて五人から揃って一礼された。三人の子供達は二人の女性に見習ってという感じで。
結果的には助けたことになるが、実際自分の力によるものかも今はわからず、お礼に対し歯痒い気持ちの迅だった。
それと、先程から疑問なのが、自分が助けたとして、あの場で現れなければ、五人は死んでいたかもしれない。そう考えると、この現状は、あのコたちに何か関係があるのだろう。
そのあと、皆、血や泥の汚れを落とすことと、一旦落ち着く為、近くにあるという河原に移動することにした。
河原に向かいながら迅は、確かに流行りもののこの手の物は読んでたけどなぁ。まさか現実にって。それとあの怪物みたいなのを倒したあれは……と独り言も交えて考えていると先程の弓矢のコ、エルフのマーナが話しかけてくる。
「それでタカナシジンさんはどこから来たんですか」
「迅でいいですよ。うん。異世界だと思います」
ここで濁らすべきか迷ったが、先に面倒事は伝えることにした。
「どこです? 」
聞きなれない言葉からか、今一度訊き返してきた。
「ここではない世界です。何故かわかんないですけどね。ははっ」
想像がつかないのであろう、困惑気味の表情で迅をみている。
「マーナさんでしたよね。この世界のこと色々教えてもらえますか? あとその前にみんなの紹介いいですか」
マーナだけは先に紹介を受けていたので、他の四人についても訊いてみる。
「あっすみません。まだでしたね。このコは蛇種族のレンカです」
マーナのやや前方を歩いている女性に手を向けながらいった。
「どーもー。よろしく~」
こちらに振り向き、ウインクしつつ手を振っていた。
それが『チャーオ』ってセリフがぴったりな印象と、ウエーブのかかった髪に透き通るような白い肌。二重瞼に濃い赤い目が特徴の美貌の持ち主だ。
蛇といっても足は二本あり腰には剣を携えている。
それと……んんっ。かなりグラマラスだ。
「あの子が獣人のミクルで、隣が鬼人のラオ」
そのレンカの前に、並んで歩いている子供達を差しながら紹介を続ける。
ミクルが女の子。ケモミミにしっぽがあり愛嬌のある顔立ちだ。マーナの声に気付くと、こちらに向かって手を前に交差させ
「シャーッ」
と威嚇してきた。まぁこのコなりの挨拶なんだろうか。上がっている口角が明るい性格を思わせる。
ラオは男の子。どこか大股気味に歩くさまが何とも可笑しい。おでこの上部から小さい角が生え赤黒い髪がなびいている。
「おい、ラオ。へへっ」
ラオもこちらを向くなり挨拶してきた。
「レンカのそばにいるのがキクリです。それで……」
とマーナがレンカに何やら目配せをする。
レンカが頷くとマーナがやや間をあけ
「エボーです……」
この間は? エボー? なんだろ。人とかわらんが。
レンカの服の裾を掴みながらキクリはジッとこちらを見つめていたが、迅と目が合うと逸らされた。
人より一回り大きめな青い目が印象的だが、それ以外は大人しい子供という感じだ。
このチビッコ達は園児くらいの年だろうか。
そしてマーナは細身で長身。長く艶のある髪は後ろで一つに束ねられ、尖った耳と整った顔立ち。意思の強さが伺える強い目力。かと思えばみんなに向ける微笑みは、全てを包み込む母の様で、話す言葉も常に丁寧だ。
最初に会った時のあたふたした感じも今は無く、その差が実に……可愛らしい。
見た目はレンカと同じ二十代位なのだが、実際いくつだろうと思わせる貫禄だ。
エルフのマーナによると、ここの世界は大きく五つの国にわかれているらしい。
四つはそれぞれの種族の国で、もう一つはあらゆる種族が混在する国のようだ。
人種族、エルフ、亜人、龍種、と大きく四つにわかれるが、エルフ国には妖精とか精霊も含まれるし亜人国も獣人から鬼人 龍種国は龍、龍人、蛇種族も含まれ、多種族存在するとのこと。
魔獣、魔人、魔王 そして魔法も存在する。
ただ 勇者とか召喚という話は聞いたことがないらしい。
日光を遮っていた木々が拓けてきた。川の水音が聞こえてくると、チビッコ達は走り出し河原に向かい、到着するなり水浴びも兼ね体を洗い始める。
迅も先程から鬱陶しかった上着を脱ぎ、ネクタイを弛め、顔を洗い、その辺の岩に腰掛ける。革靴で足が……
さっきまで半ベソ描いていたチビッコ達がはしゃいでいるのを見て、迅の顔は自然と緩んでいた。
近くにいるエルフのマーナと蛇種族のレンカも、それぞれがチビッコ達に声を掛けながら微笑んでいる。
意図してはいないが、迅に会話が聞こえてくる。
「マーナ姉ちゃん ミクルのしっぽ洗って! 」
「はいはい」
「あの人すっごいねっ。人種族始めて見ちゃった」
「うん。そうね。すごい人だね。でもねミクル。迅さんは特別でほかの人種族には絶対気をゆるしてはダメよ」 ゜『ん? 』
「ほーい」
「マー姉 迅さんに惚れた? んなわきゃないか! 早すぎっ! 」
「あんたなにいってんのよ。バカっ。死ぬとこだったんだよ、うちら」
「だよね! でも生きてるから。なんか嬉しくって。みんなも一緒だし」
「レンカ、ミクルにも言ったけど……」
「わかってるって、いつもあのコみてるんだもん」 『んん? 』
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てか聞こえてますよ。ハハッと迅は賑やかな雰囲気に親しみを覚えた。
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