3 / 38
第三話 味わえなかった日常
しおりを挟む
食事も終わり一段落し、暫しの休息の後、この河原のそばで野宿の準備する。ここは年中暖かい気候で、野宿は比較的旅人は行っているらしい。
魔獣とかその他の危険はないのか聞いたが、日中出くわしたディストラ級魔獣はまず滅多にでないし、山賊、盗賊は存在はするが、このあたりにはいないそうだ。
というのもこのあたりは龍国のテリトリーのため。龍国は龍を守護神として強力な騎士、兵士が国を守っている。世界で一番秩序も治安も守られている国だそうだ。
時間をみて迅は、魔獣を倒した何かについて、いろいろ試してみた。
言葉を発したりポーズを決めたり、念じてみたり、そのほか思い付くことをしてみた。かなり恥ずかしい思いだったが、埒が明かず、エルフのマーナと蛇種族のレンカに相談してみる。
「正直、俺にはわからないんだけどわかります ? 魔法の一種ですかね」
レンカが応える。
「ジーンさん、魔法じゃないよ。人種族は魔法使えないから」
「えっ」
「うん。マナないから。人種族以外はあるけどね。だからキクリの能力に近いんじゃないかしら」
と、エボルート人であるか確認するかのように、深紅の瞳でジッと迅の目を凝視する。
「違うかっ」
とウインク。心臓が高鳴り、たまらず目を逸らす。惚れやすいんだからやめてくれ!
マナと呼ばれる魔力の元が人種族にはないらしい。
「魔法が使えない代わりに、エボーを利用してるってことですか? 」
次にマーナが応えてくれた。
「それもあるのかもしれませんが、人族には『カヤク』と『ナマリ』があります。その『カヤク』は人族以外にはつかえません。私たちが使おうものなら爆発します」
迅は頷きながら思う。なるほど。恐らく火薬、鉛はそのままの意味だろう。マナを電気みたいなものと仮定するなら触るなり近づくなりで静電気で引火する。そんな感じだろうか。
「そして『ナマリ』はエボーの力を封じます」
「エボーの力って何です? 」
「よく知られていません。見えないチカラとしか」
マーナに続いてレンカが呟く
「その人種族の武器がやっかいなんだよねぇ。ウチらも苦労したわ」
「えっ何です? 」
「んっまぁいいや、今度ね」
と、またウインクをし、レンカは野宿の準備に向かう。
チビッコ達はすでに眠りについていた。レンカもそれを確認するなり寝床に着く。
「おやすみ~ 」
迅もマーナに、ブランケットのような物を借り、寝ることにした。
「何してんですか」
見るとマーナの手のひらから、小さな光がいくつも舞い上がって迅たちの寝床の上を見守るように飛んでいく。
「精霊です。何かあったら知らせてくれます。ゆっくり休んで大丈夫ですよ。おやすみなさい」
蛍のように舞う精霊が神秘的で、異世界に来たんだと実感して迅は眠りについた。
◇
「うっ」
迅は突然襲う痛みに、おもわず体をくの字にする。
明け方であろう目を開けると、獣人ミクルがうさぎのように目の前を跳ねていく。
あの猫、腹踏んでいきやがった。
迅が苦悶に満ちた顔でみていると
「んっ」
と振り向き目が合うなり手を前で交差させ
「シャーっ」
と毛を逆立て威嚇してきた。
なんだそれ。なにごともなかったように向こうへ駆けていく。
なんだったんだ、と腹を押さえながら起き上がると今度はいつの間にか目の前に鬼人ラオがいた。
「トーウっ」
迅の腹めがけ正拳突きを放つ。
みぞおちっ。と思うがいなやそれは見事に腹部にヒットした。
恨めしそうな表情でつぶやく
「くっこのガキども」
ラオはやるべきことを果たした満足感を醸し出しながら、『ウっス』と両手を小さなガッツポーズのようにして、そのまま大股で去っていく。
昨日までよそよそしかった距離を一気に縮めてきやがった。
恐るべし子供のコミュ力。
「ふぅーっ」
と深呼吸して背伸びしていた。その時。小走りする音がしたと思ったら、それはまたしても起こった。いや起こるべくして起こった。
すでに目の前にいるそれは、軽くジャンプし迅の腹に頭突きをかましてきた。
先程からのやりとりをみて、それは自分も参加したい衝動に駆られていたのだろう。
それは微動だにしていなかった。それは微動だにしていなかったのように見えた。
実際は上半身を固定し、手も首も振らず足先だけで近寄る高等な歩法。無表情も加えて完全なる距離把握能力を麻痺させられ、認識出来た時には時すでに遅し、不可避の攻撃。ただそれを無情にも受け入れるしかなかった。
油断だ。完全なる油断。まさかキクリまでとは思わなんだ。
おもわず爺いがいいそうなことばが頭に浮かぶ迅だったが、そのまま後方にもんどりうって尻もちをつく。
「キクリっなにやってんの」
その声の方へ振り向いたキクリは、逃げるよう足早に軽快に走り出しレンカの太もも辺りに抱きついていき、そのあとクルっとレンカの後ろに回りこみ、そこから顔だけ出しジト目で俺をみていた。
「ジーンさん、おはよっ。大丈夫? 」
レンカが、どこか薄ら笑いしたいのを我慢しているのが伺える感じで、声をかけてくれた。
「ははっ 大丈夫っす」
苦笑いをしつつ 土を払いながら起き上がり、コントのような幕開けで朝が始まる。
◇
ひんやりとした風が暖かくかわるころ。
朝の支度も終わり皆でまったりの時間。
河原の横が、拓けた草原になっていて青々と広がっていく。その草原と、その奥に並ぶ山々を迅はぼんやり眺めている。
前の世界の、あの殺伐とした毎日は何だったのだろう。あくせく仕事していたのが嘘のようだ。
ふとマーナ、レンカを見ると、木陰で手頃な岩と木で作った即席カフェテラスのようなものを作って、お茶でも準備しているようだった。
さすが、あの二人にはオシャレな感じがよく似合う。そう思っていると、ミクルが『あそぼ』と寄ってくる。草原で遊んでいると、ラオもまざりプロレスごっこが始まる。
「うおーっ! 」
迅はミクルの脚を両脇で抱え、体を回転させる。
「ジャイアントスイングだーっ」
「きゃはははっ」
笑い声がこだまする。
それに気を良くし、更に回転の勢いを増すと両脇からミクルの脚がすっぽ抜ける。
「あっ やばっ」
体重の軽いミクルは、びっくりするくらい飛んで転がっていく。ある起点で忍者が着地するかのような姿勢で踏ん張ると、こちらに向かって手を交差させ『シャーっ』と威嚇するさまを見せていた。と同時に
「とりゃっ」
との掛け声とともに、迅の死角からとび蹴りを向けてきたラオだったが
「あまいわっ」
と片手で軽くいなす。
いなしてもいなしても、これでもかってくらい二人は飛び掛かってくるので、かまわず振り回してぶん投げる。
「キクリもいっておいで」
レンカがキクリを突っつく。側でジッと見ていたキクリもウズウズしていたのか、迅に向かって走り出した。やりとりを横目で見ていた迅が、
「うん。きたな縮地使い。前のようにはいきませんっ」
とばかりにキクリの背後に回り込むと
「ほりゃ」
とキクリを持ち上げ
「合体っ! 」
と叫び肩車にする。
「きゃっ」
と小さく反応したキクリだが、目の前がいつもより高く広がった視界に高揚したのだろう。
「わあぁっ」
と声を漏らし、ミクル、ラオを指差し
「ジン……やっつけて」
迅も負けじと
「おうっ! はっはっはっ。もうお前たちに勝ち目はない」
と、ミクル、ラオに向かって叫んでいた。
なにいってんだ俺。と自らに突っ込みを入れつつ追いかけまわす。
笑い声のこだまは輪をかけ大きくなっていった。
「もうだめだ。限界! 休憩! 」
しばらくすると地面にへたり込む迅。
まだまだいける雰囲気の、無尽蔵な子供達の体力に白旗をあげる。
「はーい。おやつだよー」
レンカから声がかかる。
助かったおもいで、ぐったり地面に仰向けになった。
おやつの声に反応したチビッコ達は、一目散にレンカのもとへ駆け寄っていく。
「はあ、平和だ」
「はい迅さんお疲れ様ね」
見るとマーナが果物をもってきてくれた。相変わらずの微笑みに『綺麗過ぎる』と、すぐに惚れてしまう性分を押し殺し
「ふっ。ありがとうございます」
と平然とやってのけた。
魔獣とかその他の危険はないのか聞いたが、日中出くわしたディストラ級魔獣はまず滅多にでないし、山賊、盗賊は存在はするが、このあたりにはいないそうだ。
というのもこのあたりは龍国のテリトリーのため。龍国は龍を守護神として強力な騎士、兵士が国を守っている。世界で一番秩序も治安も守られている国だそうだ。
時間をみて迅は、魔獣を倒した何かについて、いろいろ試してみた。
言葉を発したりポーズを決めたり、念じてみたり、そのほか思い付くことをしてみた。かなり恥ずかしい思いだったが、埒が明かず、エルフのマーナと蛇種族のレンカに相談してみる。
「正直、俺にはわからないんだけどわかります ? 魔法の一種ですかね」
レンカが応える。
「ジーンさん、魔法じゃないよ。人種族は魔法使えないから」
「えっ」
「うん。マナないから。人種族以外はあるけどね。だからキクリの能力に近いんじゃないかしら」
と、エボルート人であるか確認するかのように、深紅の瞳でジッと迅の目を凝視する。
「違うかっ」
とウインク。心臓が高鳴り、たまらず目を逸らす。惚れやすいんだからやめてくれ!
マナと呼ばれる魔力の元が人種族にはないらしい。
「魔法が使えない代わりに、エボーを利用してるってことですか? 」
次にマーナが応えてくれた。
「それもあるのかもしれませんが、人族には『カヤク』と『ナマリ』があります。その『カヤク』は人族以外にはつかえません。私たちが使おうものなら爆発します」
迅は頷きながら思う。なるほど。恐らく火薬、鉛はそのままの意味だろう。マナを電気みたいなものと仮定するなら触るなり近づくなりで静電気で引火する。そんな感じだろうか。
「そして『ナマリ』はエボーの力を封じます」
「エボーの力って何です? 」
「よく知られていません。見えないチカラとしか」
マーナに続いてレンカが呟く
「その人種族の武器がやっかいなんだよねぇ。ウチらも苦労したわ」
「えっ何です? 」
「んっまぁいいや、今度ね」
と、またウインクをし、レンカは野宿の準備に向かう。
チビッコ達はすでに眠りについていた。レンカもそれを確認するなり寝床に着く。
「おやすみ~ 」
迅もマーナに、ブランケットのような物を借り、寝ることにした。
「何してんですか」
見るとマーナの手のひらから、小さな光がいくつも舞い上がって迅たちの寝床の上を見守るように飛んでいく。
「精霊です。何かあったら知らせてくれます。ゆっくり休んで大丈夫ですよ。おやすみなさい」
蛍のように舞う精霊が神秘的で、異世界に来たんだと実感して迅は眠りについた。
◇
「うっ」
迅は突然襲う痛みに、おもわず体をくの字にする。
明け方であろう目を開けると、獣人ミクルがうさぎのように目の前を跳ねていく。
あの猫、腹踏んでいきやがった。
迅が苦悶に満ちた顔でみていると
「んっ」
と振り向き目が合うなり手を前で交差させ
「シャーっ」
と毛を逆立て威嚇してきた。
なんだそれ。なにごともなかったように向こうへ駆けていく。
なんだったんだ、と腹を押さえながら起き上がると今度はいつの間にか目の前に鬼人ラオがいた。
「トーウっ」
迅の腹めがけ正拳突きを放つ。
みぞおちっ。と思うがいなやそれは見事に腹部にヒットした。
恨めしそうな表情でつぶやく
「くっこのガキども」
ラオはやるべきことを果たした満足感を醸し出しながら、『ウっス』と両手を小さなガッツポーズのようにして、そのまま大股で去っていく。
昨日までよそよそしかった距離を一気に縮めてきやがった。
恐るべし子供のコミュ力。
「ふぅーっ」
と深呼吸して背伸びしていた。その時。小走りする音がしたと思ったら、それはまたしても起こった。いや起こるべくして起こった。
すでに目の前にいるそれは、軽くジャンプし迅の腹に頭突きをかましてきた。
先程からのやりとりをみて、それは自分も参加したい衝動に駆られていたのだろう。
それは微動だにしていなかった。それは微動だにしていなかったのように見えた。
実際は上半身を固定し、手も首も振らず足先だけで近寄る高等な歩法。無表情も加えて完全なる距離把握能力を麻痺させられ、認識出来た時には時すでに遅し、不可避の攻撃。ただそれを無情にも受け入れるしかなかった。
油断だ。完全なる油断。まさかキクリまでとは思わなんだ。
おもわず爺いがいいそうなことばが頭に浮かぶ迅だったが、そのまま後方にもんどりうって尻もちをつく。
「キクリっなにやってんの」
その声の方へ振り向いたキクリは、逃げるよう足早に軽快に走り出しレンカの太もも辺りに抱きついていき、そのあとクルっとレンカの後ろに回りこみ、そこから顔だけ出しジト目で俺をみていた。
「ジーンさん、おはよっ。大丈夫? 」
レンカが、どこか薄ら笑いしたいのを我慢しているのが伺える感じで、声をかけてくれた。
「ははっ 大丈夫っす」
苦笑いをしつつ 土を払いながら起き上がり、コントのような幕開けで朝が始まる。
◇
ひんやりとした風が暖かくかわるころ。
朝の支度も終わり皆でまったりの時間。
河原の横が、拓けた草原になっていて青々と広がっていく。その草原と、その奥に並ぶ山々を迅はぼんやり眺めている。
前の世界の、あの殺伐とした毎日は何だったのだろう。あくせく仕事していたのが嘘のようだ。
ふとマーナ、レンカを見ると、木陰で手頃な岩と木で作った即席カフェテラスのようなものを作って、お茶でも準備しているようだった。
さすが、あの二人にはオシャレな感じがよく似合う。そう思っていると、ミクルが『あそぼ』と寄ってくる。草原で遊んでいると、ラオもまざりプロレスごっこが始まる。
「うおーっ! 」
迅はミクルの脚を両脇で抱え、体を回転させる。
「ジャイアントスイングだーっ」
「きゃはははっ」
笑い声がこだまする。
それに気を良くし、更に回転の勢いを増すと両脇からミクルの脚がすっぽ抜ける。
「あっ やばっ」
体重の軽いミクルは、びっくりするくらい飛んで転がっていく。ある起点で忍者が着地するかのような姿勢で踏ん張ると、こちらに向かって手を交差させ『シャーっ』と威嚇するさまを見せていた。と同時に
「とりゃっ」
との掛け声とともに、迅の死角からとび蹴りを向けてきたラオだったが
「あまいわっ」
と片手で軽くいなす。
いなしてもいなしても、これでもかってくらい二人は飛び掛かってくるので、かまわず振り回してぶん投げる。
「キクリもいっておいで」
レンカがキクリを突っつく。側でジッと見ていたキクリもウズウズしていたのか、迅に向かって走り出した。やりとりを横目で見ていた迅が、
「うん。きたな縮地使い。前のようにはいきませんっ」
とばかりにキクリの背後に回り込むと
「ほりゃ」
とキクリを持ち上げ
「合体っ! 」
と叫び肩車にする。
「きゃっ」
と小さく反応したキクリだが、目の前がいつもより高く広がった視界に高揚したのだろう。
「わあぁっ」
と声を漏らし、ミクル、ラオを指差し
「ジン……やっつけて」
迅も負けじと
「おうっ! はっはっはっ。もうお前たちに勝ち目はない」
と、ミクル、ラオに向かって叫んでいた。
なにいってんだ俺。と自らに突っ込みを入れつつ追いかけまわす。
笑い声のこだまは輪をかけ大きくなっていった。
「もうだめだ。限界! 休憩! 」
しばらくすると地面にへたり込む迅。
まだまだいける雰囲気の、無尽蔵な子供達の体力に白旗をあげる。
「はーい。おやつだよー」
レンカから声がかかる。
助かったおもいで、ぐったり地面に仰向けになった。
おやつの声に反応したチビッコ達は、一目散にレンカのもとへ駆け寄っていく。
「はあ、平和だ」
「はい迅さんお疲れ様ね」
見るとマーナが果物をもってきてくれた。相変わらずの微笑みに『綺麗過ぎる』と、すぐに惚れてしまう性分を押し殺し
「ふっ。ありがとうございます」
と平然とやってのけた。
0
あなたにおすすめの小説
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる