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私が守りたいもの
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「お前達、何をやっているんだ!」
ヴィルドルフはすぐに駆け寄ると、オリバーケイルとロバートディークの腕を掴み少し離れた所で話し合いを始めた
「アリアン‥」
「ルドルフ様、私いけないことを言ってしまったのでしょうか?」
「いや‥‥ただアリアンは、今の誓いの意味を知っている?」
「いいえ。すみません」
「今のオリバーとロバートの誓いは、騎士にだけ許された禁術のような危険な誓いだ」
「危険な誓い?」
「ああ。未来永劫の誓いは、輪廻を何度も繰り返して、忠誠を誓った相手と何度も人生を共にする誓いだ。騎士が忠誠を誓う相手がそれを許可すれば成立してしまうんだ」
「輪廻?ですか?」
「はぁ‥‥順番待ちが増える」
「順番ですか?」
「アリアン!次は私の番だからね!覚えていて欲しい」
「ルドルフ様の番?」
「はぁ‥‥」
ルドルフ様はガックリと肩を落とし、見るからに落ち込んでいる
何なのか全く理解出来ない
輪廻?順番待ち?次の番?
一体どういう話なのか解らない
私の浅はかな返事が何か大きな問題を起こしているのだろうか
ルドルフ様がとても落ち込んでいるからきっと私が悪いのだろう‥‥
でもルドルフ様は何故騎士の誓いの事を知っておられるのだろう‥‥
~~~~~
「おい!オリバー、ロバート、どういうつもりだ!」
「殿下、未来永劫の誓いは騎士に許された権利ですよ。アリアン王女が許可してくださったのですから問題ありません」
「何を言う!俺のアリーだ」
「勿論、今世は殿下とアリアン王女を命を懸けてお守り致します。そのことに変わりありません」
「アリーはずっと俺のアリーだ」
「未来永劫を誓いましたので、来世以降はどうなるか解りません」
「ロバート!不敬であろう!俺の妃に惚れるなど許されない事だ」
「殿下、だからこそ護衛として誰よりも命を懸けてお守りする事をお誓い致します」
「はぁ‥‥」
ヴィルドルフもガックリと肩を落とした
「お前達二人が護衛騎士を申し出た時に嫌な予感がしていた。まさか未来永劫の誓いとは‥‥」
「殿下は騎士のみに伝えられているこの誓いをよくご存知なのですね」
「‥‥ん‥まぁな」
はぁと大きな溜め息を吐くと
「命を懸けてアリアンとアルンフォルトを守れよ」
「はっ。お任せください、ヴィルドルフ殿下。必ずお守り致します」
オリバーケイルとロバートディークはヴィルドルフの前に跪くと頭を下げた
~~~~~
馬車の中では、ヴィル様がルドルフ様と同じ様に肩を落として落ち込んでいた
「ヴィル様?私が勉強不足で申し訳ありません。ヴィル様を傷付けてしまいましたか?」
「アリー」
「はい‥‥ごめんなさい」
ヴィル様を悲しませてしまった
「アリーが可愛すぎる」
「へ?」
予想外の返答に思わず間抜けな声を出してしまった
「アリーが可愛すぎて辛い‥‥俺だけのアリーなのに」
何だか落ち込みすぎていて、どうしたらヴィル様に喜んでもらえるのか考えた
私は自分からヴィル様の隣に座るとギュッと手を握り、恥ずかしさを我慢してヴィル様の頬にそっと唇を押し当てた
「?」
ヴィル様はすごく驚いた顔をした
「ごめんなさい。ヴィル様に元気になってもらいたくて」
そう言うと強く抱き締められた
「心配を掛けてすまない。アリーは何も悪くないんだ。俺の心が狭いだけだ」
「私が愛しているのはヴィル様です」
「ありがとう‥‥大切なのは今だよな。愛しているよ、アリー」
「はい、私も」
私がもっとしっかりと愛を伝えていかなくては‥‥
守ってもらうだけの私は終わりにして、私が守りたいものを守っていく
私が守りたいのはヴィル様だ
ヴィル様の笑顔を守りたい
ヴィルドルフはすぐに駆け寄ると、オリバーケイルとロバートディークの腕を掴み少し離れた所で話し合いを始めた
「アリアン‥」
「ルドルフ様、私いけないことを言ってしまったのでしょうか?」
「いや‥‥ただアリアンは、今の誓いの意味を知っている?」
「いいえ。すみません」
「今のオリバーとロバートの誓いは、騎士にだけ許された禁術のような危険な誓いだ」
「危険な誓い?」
「ああ。未来永劫の誓いは、輪廻を何度も繰り返して、忠誠を誓った相手と何度も人生を共にする誓いだ。騎士が忠誠を誓う相手がそれを許可すれば成立してしまうんだ」
「輪廻?ですか?」
「はぁ‥‥順番待ちが増える」
「順番ですか?」
「アリアン!次は私の番だからね!覚えていて欲しい」
「ルドルフ様の番?」
「はぁ‥‥」
ルドルフ様はガックリと肩を落とし、見るからに落ち込んでいる
何なのか全く理解出来ない
輪廻?順番待ち?次の番?
一体どういう話なのか解らない
私の浅はかな返事が何か大きな問題を起こしているのだろうか
ルドルフ様がとても落ち込んでいるからきっと私が悪いのだろう‥‥
でもルドルフ様は何故騎士の誓いの事を知っておられるのだろう‥‥
~~~~~
「おい!オリバー、ロバート、どういうつもりだ!」
「殿下、未来永劫の誓いは騎士に許された権利ですよ。アリアン王女が許可してくださったのですから問題ありません」
「何を言う!俺のアリーだ」
「勿論、今世は殿下とアリアン王女を命を懸けてお守り致します。そのことに変わりありません」
「アリーはずっと俺のアリーだ」
「未来永劫を誓いましたので、来世以降はどうなるか解りません」
「ロバート!不敬であろう!俺の妃に惚れるなど許されない事だ」
「殿下、だからこそ護衛として誰よりも命を懸けてお守りする事をお誓い致します」
「はぁ‥‥」
ヴィルドルフもガックリと肩を落とした
「お前達二人が護衛騎士を申し出た時に嫌な予感がしていた。まさか未来永劫の誓いとは‥‥」
「殿下は騎士のみに伝えられているこの誓いをよくご存知なのですね」
「‥‥ん‥まぁな」
はぁと大きな溜め息を吐くと
「命を懸けてアリアンとアルンフォルトを守れよ」
「はっ。お任せください、ヴィルドルフ殿下。必ずお守り致します」
オリバーケイルとロバートディークはヴィルドルフの前に跪くと頭を下げた
~~~~~
馬車の中では、ヴィル様がルドルフ様と同じ様に肩を落として落ち込んでいた
「ヴィル様?私が勉強不足で申し訳ありません。ヴィル様を傷付けてしまいましたか?」
「アリー」
「はい‥‥ごめんなさい」
ヴィル様を悲しませてしまった
「アリーが可愛すぎる」
「へ?」
予想外の返答に思わず間抜けな声を出してしまった
「アリーが可愛すぎて辛い‥‥俺だけのアリーなのに」
何だか落ち込みすぎていて、どうしたらヴィル様に喜んでもらえるのか考えた
私は自分からヴィル様の隣に座るとギュッと手を握り、恥ずかしさを我慢してヴィル様の頬にそっと唇を押し当てた
「?」
ヴィル様はすごく驚いた顔をした
「ごめんなさい。ヴィル様に元気になってもらいたくて」
そう言うと強く抱き締められた
「心配を掛けてすまない。アリーは何も悪くないんだ。俺の心が狭いだけだ」
「私が愛しているのはヴィル様です」
「ありがとう‥‥大切なのは今だよな。愛しているよ、アリー」
「はい、私も」
私がもっとしっかりと愛を伝えていかなくては‥‥
守ってもらうだけの私は終わりにして、私が守りたいものを守っていく
私が守りたいのはヴィル様だ
ヴィル様の笑顔を守りたい
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