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一章
出会いと.…
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昼下がりのちょっとしたビル街は風が吹き乱れゴォゴォと音を轟かせる。そんなビルの屋上に震える男が一人。
「ゔぅぅもう無理だ。死んでやる。死んでやるんだ。あんなやつ…忘れたい死にたい」
男は柵によじ登り、ブツブツと話す。情緒が不安定なのか感情の起伏が激しくとうとう泣き始めた。精神科医をおすすめする。
「…ぐっぅッッ…………っやっぱりダメだ。無理だ。しっ死にたくない。死にたくない。あんな奴のために死んで何になるんだ。ただの会社の上司だ。パワハラだ。訴えれば..それなのにごわい…怖い。なんでなんだ…つらい、つらい!!誰かッッ!!!」
「うんうんそうですよねぇ。なんでそんな奴のためにってねぇ~わかりますよぉ~俺も~ていうかお兄さんすっごい独り言大きいですね」
「へっ?」
声のする真横を見ると青年が柵の上で立っていた。その瞬間、風が先ほどより強く吹き、男はそのままビルから真っ逆さまに落ちていく。
「はっ……ぁぁぁぁぁあおうああああ!!!」
「お兄さん落ち着いて、ただ落ちてるだけです!だから大丈夫!落ちだけに!!」
「……………はいぃぃぃい????」
good job!!と親指を立てて一緒に落ちていく青年。
「なっなんで..君さっき上にいましたよね???」
「いや、そりゃあ一緒に落ちたからに決まってますよ??何言ってるのお兄さん??」
「いやそっくりそのまま返しますよ。ていうか落ちるの長くないですか???」
「まぁまぁそこはほら、ご都合がよろしい次元ですから…ね?」
「うぅ~とんでもない闇を見た気が…」
「とりあえずそこは一旦忘れて………」
パチンッ
青年が指を鳴らし周りが暗点する。
「うわっなんだ???………ってあれ?俺立ってる。地面に?」
「そう!お兄さんは立ってます。ようこそ|山崎 一真さん。俺の世界 へ!」
「もうわけがわからない、ここどこだ。俺夢見てるのか…えっ、名前教えましたっけ??」
「そのままの意味ですよ。ここは俺が作り出した仮想空間。周りは真っ暗ですよね?どこに行ってもここは終わりが無い世界です。そして、名前をなぜ知っているかは社員証を見たから」
山崎は確認のため自分の胸元を見る。
「あっ....」
「さぁ山崎さん、あなたには二つの選択肢があります。一つは死なずに済む方法。もう一つは死ぬ方法」
「死なずに済む方法一択でお願いします。」
「まだ説明があります。もし死なずに済む方法を選ぶと今後のあなたの運は急激に下がり、来世は見込めないでしょう。死ぬと来世まで安泰です。さぁどうします?」
「どういうことですか?運って具体的にどんな??来世は見込めないって…」
「山崎一真さん、一ついいことをお教えします。この世界は一部の神が人の生死を決めている。例えばさっきみたいな強風とかね?」
「はい?」
「ね?自然でしょ??そう、神様ってそう言う次元なんです。いろんな死に方ありますよね。殺人、事故、災害で言うと地震や水害etc..」
「それが全部神様の?」
「そう!ただし、一部の神様です!」
「あの、俺強めの宗教勧誘されても入らないんで。普通に帰してもらえませんか?せっかくの恩人にすごく失礼ですけど..」
「まぁ、そう思いますよね。それじゃあ実際に見せてあげますよ。悪い神様を」
パチンッ
指を鳴らし目の前にモニターを出す。映し出されたのは映画の始まり方と全く同じ、今話題映画の宣伝や映画泥棒などが映し出される。最後に『西宝』と四角の枠で囲まれた某映画会社と似た演出で上映された。
「これ自作ですか?」
「えぇ、すごい自信作です。ちょっと真似ました」
「..そうですか」
ダカダカダン!!
ダカダカダカカカカン!!
大きなBGMと共に映し出されたのは真っ白な空間とそこに真っ黒な人の形をした影が立っている。まるで実験室のようだ。
「????」
「まぁまぁ!ここからです」
すると、真っ黒な人型の影がゆらっと左右に揺れこちらに向かって走ってくる。
「えっ!?」
「大丈夫です。映画ですから」
人型の影は目の前に張られているのであろう、ガラスに体当たりをし壊そうとしている。映画とは言ったものの、本当に自分たちがそれを監視しているようだ。
「おい、影武者ども!いずれお前たちは神殺しの罪で裁かれるだろう、わたしのような崇高な神を殺した時お前たちに天罰が降る!!死に損ないのお前達なんぞそんなものよ!!!」
「あの、これって」
「そう、これが悪い神様です」
「真っ黒ですけど?」
「邪の心を持つとこう真っ黒になるんですよね。俺たち影武者と言う組織はこう言う神のことを邪神と呼んでます。」
「なるほど?..これがその邪神として、今どう言う状況なんですか?閉じ込めてるのはわかりますけど」
「今から分かりますよ。ほら!あれ!俺です!!」
青年が指差す方向には確かにスクリーンに姿が写っている。邪神はその姿を見るやいなや、腕を鋭い刃物のような形に変え青年へ襲いかかる。
「死ね影武者!!」
「..いけませんね」
スクリーンの青年は片手で刃物を受け流し、そのまま邪神の腹を殴りつける。
「うぐっ..」
「大人しくしてもらわないと困るんですよ。邪神..神名 大平尊。あなたは、まだ寿命がある人間を10人殺しましたね?さぁ、吐いてもらいましょうか??」
その言葉を皮切りに、大平尊は蹴り上げられ天井に宙吊りとなった。
「あの、あれって尋問というよりもう拷問では??」
「いやいや、人殺しに悠長な事言ってらんないんで。それにまだ生きてるし」
「はあ..?」
「ほら、まだ続きますから」
見ていない間に大平尊は青年に右足で踏みつけられていた。
「あなた、なぜ10人も殺した。しかもみんな女性。全て連続殺人事件で奇妙な死に方をしている。一つは頭だけしか見つからなかったり、全て遺体が溶かされていたり、犬で噛み殺した殺人もあったな...趣味か?変態。人間操って人殺させて満足か??」
「いらない人間を減らして何が悪い??今は人がゴキブリのようにいる。女から減らして何が悪い!増えすぎているのだ。それに神は殺し方など自由だ。殺す人間も自由。何人殺そうがな。何の不満がある??この大平尊に口出しするな!!影武者ごときがぁあ!!」
ジタバタと暴れ出す大平尊。青年の足に一層力が入る。
「やかましんだよ!!最初に言ったよなぁあ??寿命が有る人間を10人殺したってよぉ!!知っての通りそれは神罪だ。七福神の名の下に神名 大平尊、お前を断罪する」
その言葉と同時に一体が金色に光る。映像からでも伝わる青年の気迫と金色の画面はまるで映画そのものだ。映像の中の青年は空中に浮いた光の輪に腕を入れ、中から刀を取り出す。柄を掴み鞘から刀を抜き、大平尊へ刃を向ける。
「そんな話があるか!!何かの間違いだ!七福神様方が影武者に着くはずが..」
「まだ分からないのか??七福神様方からの直々のオファーだ。お前のような邪神はいらないとな!!!」
「クソッ..」
「神名 大平尊、神々の縁を絶ち座を返してもらう!!『絶』」
大平尊に刀を刺した青年は、金粉になっていく亡骸をじっと眺めていた。
『END』
「.....?」
「いや~いいお話でしたね!」
「B級映画にもならない映画でしたよ?」
「意外と言いますね」
「最後結構雑でしたし。眺めるだけって」
「次回、乞うご期待」
「2作目作んないでください」
「まあまあ、とりあえずわかったと思うんですけど俺こう言う仕事してるんですよね!そして、邪神が人を勝手に殺してます。信じてもらえないかもしれないですけど。でも、山崎さんにはこの仕事に就いてもらいたいです!」
「はい???」
「俺たち影武者は簡単に言うと神直属の暗殺部隊なんです。所属できるのは邪神に殺されそうになった人でかつ能力がある人が対象です。
最初の話に戻りますけど、山崎さんには2つの選択肢があります。このまま死ねば来世まで安泰。生きれば来世は見込めません。このまま死ぬことを選択した場合、今後働く職場は影武者一択となります。来世をより良く過ごすため神様から依頼された事をこなし、徳を貯められることができます。簡単に言えば来世への貯蓄?って感じです。貯金って大事ですよね」
「来世とか運とか端的に言われてもよくわからないんですけど、来世行けなかったらどこいくんですか?運ってどういう?あと、俺には能力なんてないですよ。」
「うーん、そうですね。一つ一つ説明しますね。
まず運とは、言えば人生の運そのものです。たまに、「やった!ラッキー!」って思うときや「運ないな」って思うことあると思いますけどそう言う事ですね。
そして能力については、今まで知らなかったのは当然です。死ぬ間際になって初めて能力は発現するので。能力に関しては影武者に入ってくださるのであれば後ほど説明します。
さて、この運と能力の説明も踏まえて来世へ行けなかった場合はどうなるのかを説明します。
まず、生きてしまったことにより能力が暴走し運が下がります。そして何かしらの盗みや殺人の犯してしまい地獄行きになります。この運命は確定です。地獄で拷問に遭いながらずっと仕事を続けることになるでしょう。ですが仕事にも限りがあります。仕事が終わればその場で消滅します。」
「死んでも仕事って本当に俺社畜なんだな…それだったら痛くない方をお願いします。」
「決まりですね。地獄よりは良いと思います。では、運を影武者で掴んで行きましょう!YES徳積む!さっ、一緒に!!」
「YES徳積む」
「さぁ!もっと大きな声で!!YES徳積む!!」
「YES徳積む!!!」
「よし、それでは決まりですね。YES徳積む、これはうちの格言なんで覚えておいてください。あなたを影武者の一員に招待します」
「ありがとうございます。影武者に就くともう死んだことになるんですよね??」
「そうです。誰かに言い残すことはありますか?」
「.....いえ」
「そうですか」
青年は右手で大きくその場に円を書き、金色の道を作る。
「それでは、黄泉へようこそ」
「ゔぅぅもう無理だ。死んでやる。死んでやるんだ。あんなやつ…忘れたい死にたい」
男は柵によじ登り、ブツブツと話す。情緒が不安定なのか感情の起伏が激しくとうとう泣き始めた。精神科医をおすすめする。
「…ぐっぅッッ…………っやっぱりダメだ。無理だ。しっ死にたくない。死にたくない。あんな奴のために死んで何になるんだ。ただの会社の上司だ。パワハラだ。訴えれば..それなのにごわい…怖い。なんでなんだ…つらい、つらい!!誰かッッ!!!」
「うんうんそうですよねぇ。なんでそんな奴のためにってねぇ~わかりますよぉ~俺も~ていうかお兄さんすっごい独り言大きいですね」
「へっ?」
声のする真横を見ると青年が柵の上で立っていた。その瞬間、風が先ほどより強く吹き、男はそのままビルから真っ逆さまに落ちていく。
「はっ……ぁぁぁぁぁあおうああああ!!!」
「お兄さん落ち着いて、ただ落ちてるだけです!だから大丈夫!落ちだけに!!」
「……………はいぃぃぃい????」
good job!!と親指を立てて一緒に落ちていく青年。
「なっなんで..君さっき上にいましたよね???」
「いや、そりゃあ一緒に落ちたからに決まってますよ??何言ってるのお兄さん??」
「いやそっくりそのまま返しますよ。ていうか落ちるの長くないですか???」
「まぁまぁそこはほら、ご都合がよろしい次元ですから…ね?」
「うぅ~とんでもない闇を見た気が…」
「とりあえずそこは一旦忘れて………」
パチンッ
青年が指を鳴らし周りが暗点する。
「うわっなんだ???………ってあれ?俺立ってる。地面に?」
「そう!お兄さんは立ってます。ようこそ|山崎 一真さん。俺の世界 へ!」
「もうわけがわからない、ここどこだ。俺夢見てるのか…えっ、名前教えましたっけ??」
「そのままの意味ですよ。ここは俺が作り出した仮想空間。周りは真っ暗ですよね?どこに行ってもここは終わりが無い世界です。そして、名前をなぜ知っているかは社員証を見たから」
山崎は確認のため自分の胸元を見る。
「あっ....」
「さぁ山崎さん、あなたには二つの選択肢があります。一つは死なずに済む方法。もう一つは死ぬ方法」
「死なずに済む方法一択でお願いします。」
「まだ説明があります。もし死なずに済む方法を選ぶと今後のあなたの運は急激に下がり、来世は見込めないでしょう。死ぬと来世まで安泰です。さぁどうします?」
「どういうことですか?運って具体的にどんな??来世は見込めないって…」
「山崎一真さん、一ついいことをお教えします。この世界は一部の神が人の生死を決めている。例えばさっきみたいな強風とかね?」
「はい?」
「ね?自然でしょ??そう、神様ってそう言う次元なんです。いろんな死に方ありますよね。殺人、事故、災害で言うと地震や水害etc..」
「それが全部神様の?」
「そう!ただし、一部の神様です!」
「あの、俺強めの宗教勧誘されても入らないんで。普通に帰してもらえませんか?せっかくの恩人にすごく失礼ですけど..」
「まぁ、そう思いますよね。それじゃあ実際に見せてあげますよ。悪い神様を」
パチンッ
指を鳴らし目の前にモニターを出す。映し出されたのは映画の始まり方と全く同じ、今話題映画の宣伝や映画泥棒などが映し出される。最後に『西宝』と四角の枠で囲まれた某映画会社と似た演出で上映された。
「これ自作ですか?」
「えぇ、すごい自信作です。ちょっと真似ました」
「..そうですか」
ダカダカダン!!
ダカダカダカカカカン!!
大きなBGMと共に映し出されたのは真っ白な空間とそこに真っ黒な人の形をした影が立っている。まるで実験室のようだ。
「????」
「まぁまぁ!ここからです」
すると、真っ黒な人型の影がゆらっと左右に揺れこちらに向かって走ってくる。
「えっ!?」
「大丈夫です。映画ですから」
人型の影は目の前に張られているのであろう、ガラスに体当たりをし壊そうとしている。映画とは言ったものの、本当に自分たちがそれを監視しているようだ。
「おい、影武者ども!いずれお前たちは神殺しの罪で裁かれるだろう、わたしのような崇高な神を殺した時お前たちに天罰が降る!!死に損ないのお前達なんぞそんなものよ!!!」
「あの、これって」
「そう、これが悪い神様です」
「真っ黒ですけど?」
「邪の心を持つとこう真っ黒になるんですよね。俺たち影武者と言う組織はこう言う神のことを邪神と呼んでます。」
「なるほど?..これがその邪神として、今どう言う状況なんですか?閉じ込めてるのはわかりますけど」
「今から分かりますよ。ほら!あれ!俺です!!」
青年が指差す方向には確かにスクリーンに姿が写っている。邪神はその姿を見るやいなや、腕を鋭い刃物のような形に変え青年へ襲いかかる。
「死ね影武者!!」
「..いけませんね」
スクリーンの青年は片手で刃物を受け流し、そのまま邪神の腹を殴りつける。
「うぐっ..」
「大人しくしてもらわないと困るんですよ。邪神..神名 大平尊。あなたは、まだ寿命がある人間を10人殺しましたね?さぁ、吐いてもらいましょうか??」
その言葉を皮切りに、大平尊は蹴り上げられ天井に宙吊りとなった。
「あの、あれって尋問というよりもう拷問では??」
「いやいや、人殺しに悠長な事言ってらんないんで。それにまだ生きてるし」
「はあ..?」
「ほら、まだ続きますから」
見ていない間に大平尊は青年に右足で踏みつけられていた。
「あなた、なぜ10人も殺した。しかもみんな女性。全て連続殺人事件で奇妙な死に方をしている。一つは頭だけしか見つからなかったり、全て遺体が溶かされていたり、犬で噛み殺した殺人もあったな...趣味か?変態。人間操って人殺させて満足か??」
「いらない人間を減らして何が悪い??今は人がゴキブリのようにいる。女から減らして何が悪い!増えすぎているのだ。それに神は殺し方など自由だ。殺す人間も自由。何人殺そうがな。何の不満がある??この大平尊に口出しするな!!影武者ごときがぁあ!!」
ジタバタと暴れ出す大平尊。青年の足に一層力が入る。
「やかましんだよ!!最初に言ったよなぁあ??寿命が有る人間を10人殺したってよぉ!!知っての通りそれは神罪だ。七福神の名の下に神名 大平尊、お前を断罪する」
その言葉と同時に一体が金色に光る。映像からでも伝わる青年の気迫と金色の画面はまるで映画そのものだ。映像の中の青年は空中に浮いた光の輪に腕を入れ、中から刀を取り出す。柄を掴み鞘から刀を抜き、大平尊へ刃を向ける。
「そんな話があるか!!何かの間違いだ!七福神様方が影武者に着くはずが..」
「まだ分からないのか??七福神様方からの直々のオファーだ。お前のような邪神はいらないとな!!!」
「クソッ..」
「神名 大平尊、神々の縁を絶ち座を返してもらう!!『絶』」
大平尊に刀を刺した青年は、金粉になっていく亡骸をじっと眺めていた。
『END』
「.....?」
「いや~いいお話でしたね!」
「B級映画にもならない映画でしたよ?」
「意外と言いますね」
「最後結構雑でしたし。眺めるだけって」
「次回、乞うご期待」
「2作目作んないでください」
「まあまあ、とりあえずわかったと思うんですけど俺こう言う仕事してるんですよね!そして、邪神が人を勝手に殺してます。信じてもらえないかもしれないですけど。でも、山崎さんにはこの仕事に就いてもらいたいです!」
「はい???」
「俺たち影武者は簡単に言うと神直属の暗殺部隊なんです。所属できるのは邪神に殺されそうになった人でかつ能力がある人が対象です。
最初の話に戻りますけど、山崎さんには2つの選択肢があります。このまま死ねば来世まで安泰。生きれば来世は見込めません。このまま死ぬことを選択した場合、今後働く職場は影武者一択となります。来世をより良く過ごすため神様から依頼された事をこなし、徳を貯められることができます。簡単に言えば来世への貯蓄?って感じです。貯金って大事ですよね」
「来世とか運とか端的に言われてもよくわからないんですけど、来世行けなかったらどこいくんですか?運ってどういう?あと、俺には能力なんてないですよ。」
「うーん、そうですね。一つ一つ説明しますね。
まず運とは、言えば人生の運そのものです。たまに、「やった!ラッキー!」って思うときや「運ないな」って思うことあると思いますけどそう言う事ですね。
そして能力については、今まで知らなかったのは当然です。死ぬ間際になって初めて能力は発現するので。能力に関しては影武者に入ってくださるのであれば後ほど説明します。
さて、この運と能力の説明も踏まえて来世へ行けなかった場合はどうなるのかを説明します。
まず、生きてしまったことにより能力が暴走し運が下がります。そして何かしらの盗みや殺人の犯してしまい地獄行きになります。この運命は確定です。地獄で拷問に遭いながらずっと仕事を続けることになるでしょう。ですが仕事にも限りがあります。仕事が終わればその場で消滅します。」
「死んでも仕事って本当に俺社畜なんだな…それだったら痛くない方をお願いします。」
「決まりですね。地獄よりは良いと思います。では、運を影武者で掴んで行きましょう!YES徳積む!さっ、一緒に!!」
「YES徳積む」
「さぁ!もっと大きな声で!!YES徳積む!!」
「YES徳積む!!!」
「よし、それでは決まりですね。YES徳積む、これはうちの格言なんで覚えておいてください。あなたを影武者の一員に招待します」
「ありがとうございます。影武者に就くともう死んだことになるんですよね??」
「そうです。誰かに言い残すことはありますか?」
「.....いえ」
「そうですか」
青年は右手で大きくその場に円を書き、金色の道を作る。
「それでは、黄泉へようこそ」
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