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第9部 倒錯のイグニス
#50 基礎訓練⑲
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小百合固めー。
相手の片足を取り、思い切りねじ上げてマットに押さえ込む。
形だけ見ると、それは普通のサソリ固めと大差ない。
だが、違いはその目的だった。
サソリ固めは、相手の足腰にダメージを与えることを第一とする。
ところが、小百合固めはそうではなかった。
己の陰部を相手の陰部に密着させ、絶え間なく快感を与えると同時に自分もエクスタシーを味わうこと。
そこに重点が置かれているのだ。
すなわち、レズプレイでいうところの、”貝合わせ”である。
小百合は、それをひそかにレスリングの技に取り入れていたのだった。
小百合が左足をひねり上げ、体重をかけて腰を沈めてくるたびに、ぬるぬるに濡れた陰部同士がこすれ合い、奇妙に湿った音を立てた。
下半身にフィットしたパンツの布越しに、小百合の陰核も驚くほど硬くなっているのがわかる。
なぜなら、勃起した杏里の陰核に時折硬い豆のようなものがぶつかるからだ。
はあはあ荒い息を吐きながら、小百合が杏里の足の指を口に含んできた。
指を吸われ、指と指の間を舐められると、陰部への刺激と相まって、うねるような快感の波が杏里の神経中枢に押し寄せてきた。
「だめ、いや、そんなとこ…」
両手でマットを叩き、杏里がむせび泣く。
胸がマットに押しつけられ、レオタードが半ば脱げかけている。
まろび出た乳房が押し潰されて、勃起した乳首の先が硬いマットにこすれて疼く。
それにしても驚きなのは、小百合の耐久力だった。
普通の人間は、ほとんどの場合、杏里が絶頂に達すると同時に、自分もイッてしまう。
それが”死の衝動”=他己破壊衝動”を解放し、浄化が完了する。
なのに、小百合はまだ耐えている。
杏里が一度オルガスムスを感じ、潮まで吹いたというのに、いまだ浄化されずに、杏里に対してレスリングという名の疑似的性行為を続けている。
さすが一流のアスリート。
まさに、外来種以上の耐久力といってよかった。
激しくドアを連打する音が響いたのは、杏里が危うく2度目の絶頂を迎えようとした時だった。
「小谷先生! 何してるんですか? うちの生徒を勝手に私物化されては困ります!」
教頭の前原の声だった。
「くそ、いいとこだったのに」
小百合が動きを止め、杏里の脚を放した。
ガチャガチャと鍵を開ける音がして、バーコード頭の貧相な小男が入ってきた。
その後ろに控えているのは、案の定、璃子である。
「なんですか? 練習中に」
よそ行きの口調に戻って、小百合がたずねた。
声に、激しい怒りがにじんでいる。
「あのですね、いくら練習とはいえ、そういうやり方はどうかと…」
レオタードをはだけられ、片方の乳房をむき出しにして倒れている杏里を見て、前原が首まで赤くなる。
立ち込める匂いから、マットを変色させている液体の正体にも気づいたに違いない。
「璃子、またおまえか」
小百合が前原を無視して、その背後の璃子を睨んだ。
「あたしは、明日の予定を聞きに来ただけ。だって明日は土曜日ですよね? みんなに集合時間伝えないと。そしたらドアにカギかかってたんで、教頭先生に頼んで、一緒に来てもらったって、そういうわけ」
小百合に睨まれても、璃子はまるで物怖じする様子もない。
その璃子に、まくしたてるように小百合が言った。
「集合は午後からでいいわ。紅白戦のチーム分けを発表するから。そのあと、チームごとに分かれて練習よ。ただし、笹原には、午前中から特別メニューをこなしてもらう。受け身は身についてきたから、明日はフォールの特訓をする。ついでに言えば、あさっては練習はおやすみ。みんなそれぞれ、休養して英気を養うように。以上。これでどう?」
完全に無視された格好の前原は、仕方ないといった面持ちで、マットにの上の杏里に小声で話しかけてきた。
「なら、笹原君、ちょうどよかったね。動画の撮影、忘れないでね。あさっての、日曜日だから」
相手の片足を取り、思い切りねじ上げてマットに押さえ込む。
形だけ見ると、それは普通のサソリ固めと大差ない。
だが、違いはその目的だった。
サソリ固めは、相手の足腰にダメージを与えることを第一とする。
ところが、小百合固めはそうではなかった。
己の陰部を相手の陰部に密着させ、絶え間なく快感を与えると同時に自分もエクスタシーを味わうこと。
そこに重点が置かれているのだ。
すなわち、レズプレイでいうところの、”貝合わせ”である。
小百合は、それをひそかにレスリングの技に取り入れていたのだった。
小百合が左足をひねり上げ、体重をかけて腰を沈めてくるたびに、ぬるぬるに濡れた陰部同士がこすれ合い、奇妙に湿った音を立てた。
下半身にフィットしたパンツの布越しに、小百合の陰核も驚くほど硬くなっているのがわかる。
なぜなら、勃起した杏里の陰核に時折硬い豆のようなものがぶつかるからだ。
はあはあ荒い息を吐きながら、小百合が杏里の足の指を口に含んできた。
指を吸われ、指と指の間を舐められると、陰部への刺激と相まって、うねるような快感の波が杏里の神経中枢に押し寄せてきた。
「だめ、いや、そんなとこ…」
両手でマットを叩き、杏里がむせび泣く。
胸がマットに押しつけられ、レオタードが半ば脱げかけている。
まろび出た乳房が押し潰されて、勃起した乳首の先が硬いマットにこすれて疼く。
それにしても驚きなのは、小百合の耐久力だった。
普通の人間は、ほとんどの場合、杏里が絶頂に達すると同時に、自分もイッてしまう。
それが”死の衝動”=他己破壊衝動”を解放し、浄化が完了する。
なのに、小百合はまだ耐えている。
杏里が一度オルガスムスを感じ、潮まで吹いたというのに、いまだ浄化されずに、杏里に対してレスリングという名の疑似的性行為を続けている。
さすが一流のアスリート。
まさに、外来種以上の耐久力といってよかった。
激しくドアを連打する音が響いたのは、杏里が危うく2度目の絶頂を迎えようとした時だった。
「小谷先生! 何してるんですか? うちの生徒を勝手に私物化されては困ります!」
教頭の前原の声だった。
「くそ、いいとこだったのに」
小百合が動きを止め、杏里の脚を放した。
ガチャガチャと鍵を開ける音がして、バーコード頭の貧相な小男が入ってきた。
その後ろに控えているのは、案の定、璃子である。
「なんですか? 練習中に」
よそ行きの口調に戻って、小百合がたずねた。
声に、激しい怒りがにじんでいる。
「あのですね、いくら練習とはいえ、そういうやり方はどうかと…」
レオタードをはだけられ、片方の乳房をむき出しにして倒れている杏里を見て、前原が首まで赤くなる。
立ち込める匂いから、マットを変色させている液体の正体にも気づいたに違いない。
「璃子、またおまえか」
小百合が前原を無視して、その背後の璃子を睨んだ。
「あたしは、明日の予定を聞きに来ただけ。だって明日は土曜日ですよね? みんなに集合時間伝えないと。そしたらドアにカギかかってたんで、教頭先生に頼んで、一緒に来てもらったって、そういうわけ」
小百合に睨まれても、璃子はまるで物怖じする様子もない。
その璃子に、まくしたてるように小百合が言った。
「集合は午後からでいいわ。紅白戦のチーム分けを発表するから。そのあと、チームごとに分かれて練習よ。ただし、笹原には、午前中から特別メニューをこなしてもらう。受け身は身についてきたから、明日はフォールの特訓をする。ついでに言えば、あさっては練習はおやすみ。みんなそれぞれ、休養して英気を養うように。以上。これでどう?」
完全に無視された格好の前原は、仕方ないといった面持ちで、マットにの上の杏里に小声で話しかけてきた。
「なら、笹原君、ちょうどよかったね。動画の撮影、忘れないでね。あさっての、日曜日だから」
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