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第10部 姦禁のリリス
#67 奪還②
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あたかも頭の中に渦巻いていた霧が、徐々に晴れていくかのような感覚だった。
厚い雨雲が切れて、その狭間から陽射しが差し込むように聞こえてきたのは、懐かしい重人の”声”。
その声に導かれて意識を取り戻すと、杏里は井沢に抱きしめられ、全裸で立ち尽くしているのだった。
身体じゅうが激しい情事の直後のように、火照りに火照っているのがわかる。
全身からオイル状のエキスが染み出し、乳首が石のように硬く勃起してしまっていた。
ぬるぬるに濡れた股間からは、今も愛液が溢れ出し、内腿を伝ってくるぶしまで垂れている。
が、性的興奮の残滓よりも強い感情が、杏里の心を捉えてしまっていた。
数十メートル先に大きなワンボックスカーが停まっていて、その前に3人の人影が見える。
真ん中の小柄な少年が重人で、向かって右側にパンクファッションの黒髪の少女、左側に水色のワンピースの金髪の少女が、こちらに背を向けて佇んでいる。
重人の”言葉”から、それが由羅とルナだということがわかったのだ。
ルナに会えたのもうれしかったが、何よりの驚きは、由羅だった。
本部でのトーナメント戦。
決勝で黒野零と対戦し、杏里を守るために血まみれの肉塊と化して死んだ由羅。
その由羅が、生きていた・・・?
が、その由羅をこの胸に抱くには、ひとつやらねばならないことがある。
-感傷に耽るのは後だよ。今君がしなきゃなんないのは・・・。
重人の言う通りだった。
井沢は杏里の首を左腕で抱き、その手をミラーグラスにかけている。
右手に握った拳銃は杏里のこめかみにめりこむほど強く押し当てられ、人差し指がトリガーにかかっている。
要は杏里を人質にして、ルナと由羅を邪眼で言いなりにしようというわけだ。
こんなところで仲間たちのお荷物になるのは嫌だった。
-わかってる。
重人にそう思念を返すと、杏里は両手を尻の後ろに回し、井沢のズボンのファスナーを一気に引き下ろした。
下着の間に指を差し入れ、ペニスを引きずり出す。
長い時間、杏里の裸の尻に密着していたため、井沢の”それ”は半ば以上勃起していた。
左手で竿を握ると、右手のひらを亀頭にかぶせ、全体を素早く撫で回す。
尿道口から粘液が滲み出すのに、大して時間はかからなかった。
「な、何をしている?」
さすがの井沢も度肝を抜かれたようだった。
呆れたような表情で、杏里を見下ろした。
その隙を、杏里は見逃さなかった。
薄く開けた口から、舌を突き出した。
美里のDNAから生じた、触手状の舌である。
井沢が口を閉じる寸前に、杏里の蛇のような舌がその隙間に飛び込んだ。
井沢の舌に杏里の舌が絡みつき、あふれるエキスで口腔内をいっぱいにする。
「うぐっ」
くぐもった声を上げ、井沢が硬直した。
杏里が腰を浮かせ、股を開いて、海棲動物のように濡れそぼった己の肉襞で、押し下げた井沢の勃起ペニスの先をぬるりと咥え込んだからだった。
「今だ!」
重人の叫び声が聞こえてきた。
その瞬間ー。
拳銃を持った井沢の右手が引きちぎれ、弧を描いて秋空高く舞い上がった。
厚い雨雲が切れて、その狭間から陽射しが差し込むように聞こえてきたのは、懐かしい重人の”声”。
その声に導かれて意識を取り戻すと、杏里は井沢に抱きしめられ、全裸で立ち尽くしているのだった。
身体じゅうが激しい情事の直後のように、火照りに火照っているのがわかる。
全身からオイル状のエキスが染み出し、乳首が石のように硬く勃起してしまっていた。
ぬるぬるに濡れた股間からは、今も愛液が溢れ出し、内腿を伝ってくるぶしまで垂れている。
が、性的興奮の残滓よりも強い感情が、杏里の心を捉えてしまっていた。
数十メートル先に大きなワンボックスカーが停まっていて、その前に3人の人影が見える。
真ん中の小柄な少年が重人で、向かって右側にパンクファッションの黒髪の少女、左側に水色のワンピースの金髪の少女が、こちらに背を向けて佇んでいる。
重人の”言葉”から、それが由羅とルナだということがわかったのだ。
ルナに会えたのもうれしかったが、何よりの驚きは、由羅だった。
本部でのトーナメント戦。
決勝で黒野零と対戦し、杏里を守るために血まみれの肉塊と化して死んだ由羅。
その由羅が、生きていた・・・?
が、その由羅をこの胸に抱くには、ひとつやらねばならないことがある。
-感傷に耽るのは後だよ。今君がしなきゃなんないのは・・・。
重人の言う通りだった。
井沢は杏里の首を左腕で抱き、その手をミラーグラスにかけている。
右手に握った拳銃は杏里のこめかみにめりこむほど強く押し当てられ、人差し指がトリガーにかかっている。
要は杏里を人質にして、ルナと由羅を邪眼で言いなりにしようというわけだ。
こんなところで仲間たちのお荷物になるのは嫌だった。
-わかってる。
重人にそう思念を返すと、杏里は両手を尻の後ろに回し、井沢のズボンのファスナーを一気に引き下ろした。
下着の間に指を差し入れ、ペニスを引きずり出す。
長い時間、杏里の裸の尻に密着していたため、井沢の”それ”は半ば以上勃起していた。
左手で竿を握ると、右手のひらを亀頭にかぶせ、全体を素早く撫で回す。
尿道口から粘液が滲み出すのに、大して時間はかからなかった。
「な、何をしている?」
さすがの井沢も度肝を抜かれたようだった。
呆れたような表情で、杏里を見下ろした。
その隙を、杏里は見逃さなかった。
薄く開けた口から、舌を突き出した。
美里のDNAから生じた、触手状の舌である。
井沢が口を閉じる寸前に、杏里の蛇のような舌がその隙間に飛び込んだ。
井沢の舌に杏里の舌が絡みつき、あふれるエキスで口腔内をいっぱいにする。
「うぐっ」
くぐもった声を上げ、井沢が硬直した。
杏里が腰を浮かせ、股を開いて、海棲動物のように濡れそぼった己の肉襞で、押し下げた井沢の勃起ペニスの先をぬるりと咥え込んだからだった。
「今だ!」
重人の叫び声が聞こえてきた。
その瞬間ー。
拳銃を持った井沢の右手が引きちぎれ、弧を描いて秋空高く舞い上がった。
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