激甚のタナトス ~世界でおまえが生きる意味について~【激闘編】

戸影絵麻

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第10部 姦禁のリリス

#100 対決⑳

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 もうひとりの杏里の登場に、零はすっかり心を奪われてしまったようだった。
「そんなに言うなら、まずはおまえから料理してあげる」
 小麦色の少女の乳房に爪を立てると、握りつぶさんばかりに力を込めた。
 豊かな両の乳房を鷲掴みにされ、少女の表情が変わった。
 そこに浮かび上がったのは、苦痛ではなく、明らかに恍惚とした愉悦の色だ。
 杏里は床から身を起こすと、絡み合うふたりを迂回して、倒れ伏した由羅のもとまで這った。
 仰向けになった由羅の腹は皮膚が破れ、弾けた筋肉の間から折れた脊柱の先端が飛び出している。
 その傍らにはルナがうずくまり、両手で顔を押さえていた。
「ふたりとも、しっかりして」
 零に届かぬよう、杏里は小声で話しかけた。
「今、応急処置をするから、気をしっかり持って」
 まずは、比較的負傷の程度の軽いルナからだ。
 ルナの手をはずさせると、血で汚れた顔が現れた。
 片目にぽっかり穴が開き、中が真っ赤な血だまりになっている。
「ルナ・・・痛かったよね。よくがんばったね」
 涙声で話しかけながら傷口に顔を寄せると、杏里はその血だまりにそっと唇を押しつけた。
 舌を伸ばして血をすくい取りながら、代わりに唾液を注入していく。
「ああ・・・いい気持ち・・・痛みが、うそみたいに引いていく」
 後ろ手に床に両手をつき、ルナが上体を反らして杏里を見た。
「時間はかかるかもしれないけど、きっと元に戻るよ。だから、今は無理しないで」
 ルナの見えるほうの眼のまぶたに軽くキスをすると、杏里は由羅に向き直った。
 さっきまでしゃべっていたのに、この傷ではさすがの由羅も消耗が激しいらしい。
 今は固く眼を閉じ、半ば口を開いてはあはあ息を喘がせている。
「由羅、ごめんね。いつも私のために」
 由羅の腹の上にまたがり、杏里は濡れそぼった性器を傷口に近づけた。
 突き出た骨の先端を膣口で咥え込み、おもむろに身体を上下させ始める。
 これまで味わったことのない異様な快感に、躰の芯からマグマが湧き上がる。
 いったん湧出を再開したマグマは、熱い奔流となって由羅の折れた脊柱を伝い下り、深い傷口に呑み込まれる。
「くそう・・・いったい何が起こってるんだ」
 意識を取り戻し、由羅がうめいた。
「動かないで。今楽にしてあげるから」
 由羅の上から降り、骨を右手で掴んだ。
 これ以上折れないように、ゆっくりと傷口の中に戻していく。
 躰の中で水平にしたところでかすかな手ごたえがあり、骨がそれ以上動かなくなった。
 折れた部分がつながったのだ。
 それを確かめると、杏里はもう一度、由羅の腹の上にまたがった。
 今度は腰を善後に動かし、性器で傷口全体を撫でていく。
 水をたっぷり含んだスポンジのように、杏里の肉襞から熱いエキスが溢れ出す。
 仰向けになった由羅が下から両手を伸ばし、今にもこぼれ落ちそうな杏里のたわわな乳房を掴んだ。
「あん・・・」
 乳首と同時に乳房全体をこね回され、杏里は甘い息を吐く。
 自分がひどく欲情し始めていることがわかる。
 その原因のひとつは、視界に映る奇怪な光景だ。
 もうひとりの自分が、今しも零の手にかかり、ズタズタに切り裂かれようとしているのだ。
 杏里そっくりの小麦色の肌の少女は、零に片方の乳房をもぎ取られ、恍惚とした表情を顔に刻んで喘いでいる。
 零はというと、その肉片をくちゃくちゃ咀嚼しながら少女のもう一方の乳房を容赦なく捩じ切ろうとしている。
 少女が外見だけでなく、機能的のも杏里そのものであるらしいことは、その反応の仕方からも明らかだった。
 彼女は痛みを感じていない。
 いや、痛みを快感に転換して、性の歓びに浸っているのだ。
 逃げるなら、零が残虐行為に没頭している今をおいてほかはない。
「みんな、今のうちにここを出て」
 壁際に固まった百足丸とりつ、そしていずな。
 戸口に突っ立ったままの小田切と冬美を見回して、杏里は言った。
「ルナと由羅が動けるようになったら、すぐに私も行くから」 

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