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第287話 穢れた英雄⑤
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こうなったら、喰うしかない!
サトシは手づかみで中身を引きずり出すと、死ぬ気でそれを口に突っこんだ。
うええっ。
こみあげる吐き気、にじむ涙。
く…くうう…。
こ、これ、腐ってる!
まるで、腐った魚のはらわたをアンモニアで煮しめたような味だった。
「それは腐敗処理していない食品なの。腐敗発酵食品と言ってね。だから日本では缶詰として認められてない」
遠くからお龍の解説が聴こえてくる。
くそお! これが終わったら、おまえ、絶対レイプしてやる!
サトシはスク水姿のお龍を犯す妄想だけを心の支えにして、腐敗したニシンを貪り食った。
それはもはや小学生の域を超えた、阿修羅の思考といってよかった。
2缶めで、早くも腹が鳴り出した。
3缶で脱糞が起こり、サトシの肛門から更に臭い液体があふれ出す。
力まなくても、とめどなく液状の糞便が肛門から漏れてくるのだ。
10缶すべてを制覇した時には、サトシはすでに己の排せつ物にまみれ、青息吐息の状態だった。
「うぎゃあっ! くっさあい! し、死ぬぅ!」
薄目を開けて声のした方を見ると、スク水姿のお龍がのたうちまわっていた。
「お、お龍…だ、大丈夫か」
瀕死のサトシはお龍に向かって這い進んだ。
「こ、こないで! それより、今よ、サトシ、そのうんちを食べるの!」
「え?」
「うんちを食べてこそ、あなたはうんちマンになれる。それを忘れたの?」
「こ、これを…?」
サトシは、目の前に広がるカレー色の液体を両手ですくった。
「これを、食べろというのか? 世界一臭い食べ物より臭い、このうんちを…?」
「フェラチオでもパイずりでもなんでもしてあげる! だから!」
フェラチオ…パイずり…。
それは、毛の生えかけた小学生にとって、夢のような単語だった。
ぶわっと股間がふくれあがるのがわかった。
「うおおおおおっ!」
そうしてサトシは食べた。
史上最強に臭い、己の腐敗した大便を。
廃工場の屋根を吹っ飛ばし、サトシは立ち上がった。
身長は50メートルを超えている。
文字通り、うんちマン最終形態だ。
身体じゅうから腐敗ガスが噴出しているのがわかった。
サトシが歩き出すと、街路樹が白い煙を吐いて枯れ出した。
犬が死に、猫が死んだ。
建物の中に避難していた人間たちも、次々に窒息死していく始末だった。
踏切を挟んで、サトシはX星人のラスボスと向かい合った。
「よ、寄るな」
X星人は明らかに怯んでいた。
「お、おまえ、スーパーヒーローにしては、臭すぎる。それ、ただのうんちの臭いじゃないだろ?」
「地球上のすべての生き物の糞便にかけて」
サトシは跳躍した。
「糞に代わって、お仕置きだあ!」
落下するなり、抱きついた。
「うぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃあっ! 臭い! 息ができん! なんだこれは! は、放せ! 放すんだあ!」
X星人の断末魔の悲鳴が、夕焼け空をつんざいた。
そして、X星人の体内で自爆装置が作動しー。
サトシは粉微塵に砕け散った。
サトシは手づかみで中身を引きずり出すと、死ぬ気でそれを口に突っこんだ。
うええっ。
こみあげる吐き気、にじむ涙。
く…くうう…。
こ、これ、腐ってる!
まるで、腐った魚のはらわたをアンモニアで煮しめたような味だった。
「それは腐敗処理していない食品なの。腐敗発酵食品と言ってね。だから日本では缶詰として認められてない」
遠くからお龍の解説が聴こえてくる。
くそお! これが終わったら、おまえ、絶対レイプしてやる!
サトシはスク水姿のお龍を犯す妄想だけを心の支えにして、腐敗したニシンを貪り食った。
それはもはや小学生の域を超えた、阿修羅の思考といってよかった。
2缶めで、早くも腹が鳴り出した。
3缶で脱糞が起こり、サトシの肛門から更に臭い液体があふれ出す。
力まなくても、とめどなく液状の糞便が肛門から漏れてくるのだ。
10缶すべてを制覇した時には、サトシはすでに己の排せつ物にまみれ、青息吐息の状態だった。
「うぎゃあっ! くっさあい! し、死ぬぅ!」
薄目を開けて声のした方を見ると、スク水姿のお龍がのたうちまわっていた。
「お、お龍…だ、大丈夫か」
瀕死のサトシはお龍に向かって這い進んだ。
「こ、こないで! それより、今よ、サトシ、そのうんちを食べるの!」
「え?」
「うんちを食べてこそ、あなたはうんちマンになれる。それを忘れたの?」
「こ、これを…?」
サトシは、目の前に広がるカレー色の液体を両手ですくった。
「これを、食べろというのか? 世界一臭い食べ物より臭い、このうんちを…?」
「フェラチオでもパイずりでもなんでもしてあげる! だから!」
フェラチオ…パイずり…。
それは、毛の生えかけた小学生にとって、夢のような単語だった。
ぶわっと股間がふくれあがるのがわかった。
「うおおおおおっ!」
そうしてサトシは食べた。
史上最強に臭い、己の腐敗した大便を。
廃工場の屋根を吹っ飛ばし、サトシは立ち上がった。
身長は50メートルを超えている。
文字通り、うんちマン最終形態だ。
身体じゅうから腐敗ガスが噴出しているのがわかった。
サトシが歩き出すと、街路樹が白い煙を吐いて枯れ出した。
犬が死に、猫が死んだ。
建物の中に避難していた人間たちも、次々に窒息死していく始末だった。
踏切を挟んで、サトシはX星人のラスボスと向かい合った。
「よ、寄るな」
X星人は明らかに怯んでいた。
「お、おまえ、スーパーヒーローにしては、臭すぎる。それ、ただのうんちの臭いじゃないだろ?」
「地球上のすべての生き物の糞便にかけて」
サトシは跳躍した。
「糞に代わって、お仕置きだあ!」
落下するなり、抱きついた。
「うぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃあっ! 臭い! 息ができん! なんだこれは! は、放せ! 放すんだあ!」
X星人の断末魔の悲鳴が、夕焼け空をつんざいた。
そして、X星人の体内で自爆装置が作動しー。
サトシは粉微塵に砕け散った。
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