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#439話 妖怪探偵局⑤
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「行くぜ」
スロットル全開で飛び出すと、化け物たちに十分差をつけてから、あたしは急角度でスピンをかけた。
「うは! お、落ちるって!」
一平が乳房をぎゅんづかみして叫んだ。
バイクを止めると、下半身のない女の悪霊たちが、両腕を風車のように回転させてものすごい勢いで迫ってくるところだった。
これがテケテケ?
列車に飛び込んで自殺した女たちの悪霊ってか?
「どうすんだよ? こんなとこで止まっちゃってさ? 逃げないとやばいよ」
一平はほとんど半泣きである。
「逃げてもらちが明かないさ。ああいうのは、元を絶たないと」
「だから、どうやって」
「あたしが悪役令嬢だってこと、忘れたか」
「い、いや、別に、忘れてないけど」
「悪役令嬢に、不可能の文字はない」
あたしはやにわにセーラー服をたくし上げ、ブラに包まれた巨乳をあらわにした。
「な、何してんだよ? テケテケに色仕掛けは効かないぜ。だってあいつら、女なんだしさ」
「秘密兵器だよ」
言うなりあたしはブラを引き下げた。
ぼよんと飛び出すロケットおっぱい。
両脚でバイクを支え、両手を下乳に添えて、乳首を敵に向けてやる。
「秘密兵器って…?」
一平が訊いてきた。
その言葉をかき消すように、私は叫んだ。
「これぞ、悪役令嬢の奥義。究極の必殺技」
照準を定め、カチっと音がするまで奥歯のスイッチをかみしめた。
「くらえ! おっぱいビーム!」
ふたつの乳首から、めくるめく光の奔流がほとばしる。
ぎゃあ。
絶叫しながら丸焼けになっていく悪霊たち。
「すげえ」
すべてが終わった時、放心したように一平がつぶやいた。
「恐るべし、悪役令嬢…」
「ふん」
ブラに元通り乳房を押し込みながら、私は鼻で笑ってやった。
「なんのこれしき。まだまだこんなの序の口さ」
スロットル全開で飛び出すと、化け物たちに十分差をつけてから、あたしは急角度でスピンをかけた。
「うは! お、落ちるって!」
一平が乳房をぎゅんづかみして叫んだ。
バイクを止めると、下半身のない女の悪霊たちが、両腕を風車のように回転させてものすごい勢いで迫ってくるところだった。
これがテケテケ?
列車に飛び込んで自殺した女たちの悪霊ってか?
「どうすんだよ? こんなとこで止まっちゃってさ? 逃げないとやばいよ」
一平はほとんど半泣きである。
「逃げてもらちが明かないさ。ああいうのは、元を絶たないと」
「だから、どうやって」
「あたしが悪役令嬢だってこと、忘れたか」
「い、いや、別に、忘れてないけど」
「悪役令嬢に、不可能の文字はない」
あたしはやにわにセーラー服をたくし上げ、ブラに包まれた巨乳をあらわにした。
「な、何してんだよ? テケテケに色仕掛けは効かないぜ。だってあいつら、女なんだしさ」
「秘密兵器だよ」
言うなりあたしはブラを引き下げた。
ぼよんと飛び出すロケットおっぱい。
両脚でバイクを支え、両手を下乳に添えて、乳首を敵に向けてやる。
「秘密兵器って…?」
一平が訊いてきた。
その言葉をかき消すように、私は叫んだ。
「これぞ、悪役令嬢の奥義。究極の必殺技」
照準を定め、カチっと音がするまで奥歯のスイッチをかみしめた。
「くらえ! おっぱいビーム!」
ふたつの乳首から、めくるめく光の奔流がほとばしる。
ぎゃあ。
絶叫しながら丸焼けになっていく悪霊たち。
「すげえ」
すべてが終わった時、放心したように一平がつぶやいた。
「恐るべし、悪役令嬢…」
「ふん」
ブラに元通り乳房を押し込みながら、私は鼻で笑ってやった。
「なんのこれしき。まだまだこんなの序の口さ」
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