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第5部 ヒバナ、インモラルナイト!
エピローグ
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白鶴公園の中には、極楽湯を内在する八幡古墳のほかに、市立の中央図書館がある。
歴史を感じさせる、3階建ての煉瓦色の建物である。
その玄関ホールへ上がる階段の中ほどに、ひずみは座っていた。
8月最後の日曜日の午後。
受験勉強中の高校生たちが絶え間なく行き来するなか、細い足を投げ出して、空を見上げている。
紺のタンクトップにブルージーンズ。
上に薄いパーカーを羽織り、野球帽をかぶっている。
地下鉄の出入り口から、細身の娘が姿を現した。
セーラー服風の白い上着に、ずいぶん思い切りのいいカットが目立つ、白のショートパンツ。
ヒバナだった。
ヒバナを目に留めると、ひずみは階段を2段飛びに跳び下りた。
一時の異常なほどの暑さはかげをひそめていたが、まだまだ蒸し暑い一日だった。
だから、露出度の高い"戦闘服”に身を包んだヒバナも、さほど目立たない。
「少し、歩こうか」
前に立ち、ヒバナを見上げると、パーカーのポケットに両手を突っ込み、ひずみが言った。
公園内の噴水や池の周りを、肩を並べてゆっくりとめぐっていく。
歩きながら、ひずみは、幸が元気になったこと、でも、幸には自分がクシナダヒメの生まれ変わりだという自覚がまったくなく、玉子のことも知らないらしいこと、などをヒバナに話して聞かせた。
「常世の国が滅びてこの人間界に逃れてきてから、転生を何度も繰り返してるうちに、神様たちってみんな記憶をなくしてっちゃうんだね。ツクヨミも一時的にそうだったみたいだし、幸も、"彼女”も、そう」
考え考え、ひずみは言った。
転生なんて、意味があるのだろうか。
今回の事件をきっかけに、ひずみは強くそう思うようになった。
永遠に生きるため?
でも、自分を失くしたまま人生を繰り返したところで、そこにいったい何の意味があるというのだろう?
「彼女って?」
ひずみの最後の一言が気になって、ヒバナはたずねた。
幸以外に、まだ誰かいるというのだろうか。
転生を繰り返して、記憶を失くしている者が。
「ヒバナ」
と、ふいにひずみが立ち止まった。
2人は、ふたつめの噴水の前まで来ていた。
気持ちのいい霧のような水がしぶき、ひずみとヒバナの間に束の間、虹がかかる。
ひずみの瞳が、猫の目のように細くなり、ヒバナを射た。
「緋美子先輩のこと、好きでしょ」
「え?」
ヒバナは返答に窮し、声を詰まらせた。
「友達としてとか、そういう意味じゃない。ヒバナ、先輩に恋してる」
ひずみは目を外らそうとしない。
「違う?」
ヒバナは耐え切れず、視線を噴水のほうに流した。
脳裏に、目を閉じて喘ぐ美しい顔と、汗ばんだ白く艶かしい肢体が、一瞬踊って、消えた。
体の中心に残る、鈍い痛みに似た快感が、おぼろげに蘇る。
「隠さなくてもいいよ」
ひずみが言った。
「あたしもヒバナのこと、そういう意味で好きだから、よくわかるの」
「ひずみ、ちゃん・・・」
ヒバナには、返す言葉がない。
いつか、ひずみにこんなことを言われる日が来る。
そんな予感はしていた。
が、いざそのときが来てみると、。ヒバナには目を逸らすことしかできないのだった。
「でもね、もうヒバナのこと、恨んでないよ」
ひずみは怒ったような顔をしている。
見ようによっては泣き顔にも見える、そんな複雑な表情だ。
「この前のオロチのときも、ちゃんと助けに来てくれたし、やっぱりヒバナはヒバナなんだって、今でも思うから」
「・・・ごめんね」
言葉が見つからず、ヒバナはかろうじて、それだけを口にした。
「あやまらないでよ」
ひずみの瞳に怒りの炎が点火した。
「あたしをもっとみじめにする気?」
声が険を帯びた。
「それに、あたし、あきらめたなんて、まだ一言も言ってないんだから」
目尻から頬にかけて、一筋、涙が伝った。
「明日から学校が始まる。受験まであと半年だよ。だから、とりあえず入試が終わるまでは、休戦ってことにする。きょうは、それだけ言いたかったの。あたしは、負けない。たとえ相手が、"女神様"でもね」
負けん気の強い、ひずみらしい台詞だった。
「女神さま?」
ヒバナは混乱した。
ひずみの気迫に押されたのも確かだったが、またひっかかる言葉が出てきたのだ。
「そうか。ヒバナはまだ知らないんだったね」
ひずみの瞳が、きらりと光る。
そして、一呼吸置くと、短く言い放った。
「緋美子先輩は、転生して記憶をなくした天照大神」
「アマテラス・・・?」
眉をひそめるヒバナ。
コンタクトをはずしたときのように目を細めて、ひずみをじっと見つめた。
緋美子が、アマテラスの生まれ変わり・・・?
そんなこと、ありえるだろうか。
確かに緋美子は"アマテラスの弓"の御霊を、"みたまうつし"できた。
それは、本来の持ち主だからこそ、可能だったということなのか。
でも、あのひみちゃんが、常世の神のひとりだったなんて・・・。
「幸も神様、先輩も神様、どっかの新興宗教みたいで、なんか笑っちゃうよね。しかも、みんなわざわざ記憶を失くしてまで、こんなどうしようもない世界で転生を繰り返してる・・・。転生なんて、何の意味があるのかって思うよ。いくらチートな力を持っていたって、こんな世界じゃ、ただ、苦しい人生を繰り返すだけじゃない」
幼少のとき親に捨てられ、親戚の家をたらいまわしにされた挙句、児童養護施設に放り込まれて育ったひずみ。
どこへ行っても、虐待の嵐だったという。
そんなひずみにとって、この世界は相変らず『どうしようもない』ところ、ということになるのだろう。
そこまではいかないにせよ、ヒバナにも、この人生、あまりいい思い出はない。
存在感のない少女として、周囲から無視されて過ごした十数年は、充分に長かったと思う。
「そうだね」
長い沈黙の後、ヒバナはうなずいた。
今更謝っても、仕方のないことだった。
ひずみのことは、好きだ。
大事な親友であり、戦友だと思っている。
「でも、わたしは」
言おうかどうしようか、迷った。
が、結局、小声で、つぶやいていた。
「この世界で、ひみちゃんに会えたことを、神様に感謝してる」
「言ってくれるじゃない」
ひずみが、受けたダメージを受け流すように、無理矢理っぽく。笑った。
だがヒバナの目を見つめる瞳は笑っていない。
今度は、ヒバナも視線を外らさなかった。
自分自身に言い聞かせるように、言葉を継いだ。
「彼女の正体が、女神でもウルトラマンでも、そんなのは何でもいいんだ」
そうなのだ。
緋美子が女神だからといわれて、わたしに何ができるだろう。
身分が違いすぎるから、身を引く?
そんなの、ありえない。
ヒバナの顔に、あの夏の花が開くような、明るい笑みが広がった。
「それに、わたしだって、もう人間じゃ、ないみたいだし」
屈託のない口調に戻って、言った。
「ひみちゃんは、いつだって、ひみちゃんだから」
今更のように、ヒバナは思う。
そう、わたしはもう、人間とは呼べないだろう。
もちろん、神様でもないけれど。
わたしはただ、人にあらざる者。
人外少女なのだ。
女神に恋する人外少女に、未来はあるの?
その疑問に答えてくれるのは、誰なのか。
八百万の神を創造した神の中の神?
ヒバナはその"根源的存在”に、一度会ってみたいと思った。
会って、聞いてみたかった。
なぜ、わたしを創ったの?
ヒトでもない、竜でもない、神でもない、こんな、へんてこりんなわたしを?
fin
歴史を感じさせる、3階建ての煉瓦色の建物である。
その玄関ホールへ上がる階段の中ほどに、ひずみは座っていた。
8月最後の日曜日の午後。
受験勉強中の高校生たちが絶え間なく行き来するなか、細い足を投げ出して、空を見上げている。
紺のタンクトップにブルージーンズ。
上に薄いパーカーを羽織り、野球帽をかぶっている。
地下鉄の出入り口から、細身の娘が姿を現した。
セーラー服風の白い上着に、ずいぶん思い切りのいいカットが目立つ、白のショートパンツ。
ヒバナだった。
ヒバナを目に留めると、ひずみは階段を2段飛びに跳び下りた。
一時の異常なほどの暑さはかげをひそめていたが、まだまだ蒸し暑い一日だった。
だから、露出度の高い"戦闘服”に身を包んだヒバナも、さほど目立たない。
「少し、歩こうか」
前に立ち、ヒバナを見上げると、パーカーのポケットに両手を突っ込み、ひずみが言った。
公園内の噴水や池の周りを、肩を並べてゆっくりとめぐっていく。
歩きながら、ひずみは、幸が元気になったこと、でも、幸には自分がクシナダヒメの生まれ変わりだという自覚がまったくなく、玉子のことも知らないらしいこと、などをヒバナに話して聞かせた。
「常世の国が滅びてこの人間界に逃れてきてから、転生を何度も繰り返してるうちに、神様たちってみんな記憶をなくしてっちゃうんだね。ツクヨミも一時的にそうだったみたいだし、幸も、"彼女”も、そう」
考え考え、ひずみは言った。
転生なんて、意味があるのだろうか。
今回の事件をきっかけに、ひずみは強くそう思うようになった。
永遠に生きるため?
でも、自分を失くしたまま人生を繰り返したところで、そこにいったい何の意味があるというのだろう?
「彼女って?」
ひずみの最後の一言が気になって、ヒバナはたずねた。
幸以外に、まだ誰かいるというのだろうか。
転生を繰り返して、記憶を失くしている者が。
「ヒバナ」
と、ふいにひずみが立ち止まった。
2人は、ふたつめの噴水の前まで来ていた。
気持ちのいい霧のような水がしぶき、ひずみとヒバナの間に束の間、虹がかかる。
ひずみの瞳が、猫の目のように細くなり、ヒバナを射た。
「緋美子先輩のこと、好きでしょ」
「え?」
ヒバナは返答に窮し、声を詰まらせた。
「友達としてとか、そういう意味じゃない。ヒバナ、先輩に恋してる」
ひずみは目を外らそうとしない。
「違う?」
ヒバナは耐え切れず、視線を噴水のほうに流した。
脳裏に、目を閉じて喘ぐ美しい顔と、汗ばんだ白く艶かしい肢体が、一瞬踊って、消えた。
体の中心に残る、鈍い痛みに似た快感が、おぼろげに蘇る。
「隠さなくてもいいよ」
ひずみが言った。
「あたしもヒバナのこと、そういう意味で好きだから、よくわかるの」
「ひずみ、ちゃん・・・」
ヒバナには、返す言葉がない。
いつか、ひずみにこんなことを言われる日が来る。
そんな予感はしていた。
が、いざそのときが来てみると、。ヒバナには目を逸らすことしかできないのだった。
「でもね、もうヒバナのこと、恨んでないよ」
ひずみは怒ったような顔をしている。
見ようによっては泣き顔にも見える、そんな複雑な表情だ。
「この前のオロチのときも、ちゃんと助けに来てくれたし、やっぱりヒバナはヒバナなんだって、今でも思うから」
「・・・ごめんね」
言葉が見つからず、ヒバナはかろうじて、それだけを口にした。
「あやまらないでよ」
ひずみの瞳に怒りの炎が点火した。
「あたしをもっとみじめにする気?」
声が険を帯びた。
「それに、あたし、あきらめたなんて、まだ一言も言ってないんだから」
目尻から頬にかけて、一筋、涙が伝った。
「明日から学校が始まる。受験まであと半年だよ。だから、とりあえず入試が終わるまでは、休戦ってことにする。きょうは、それだけ言いたかったの。あたしは、負けない。たとえ相手が、"女神様"でもね」
負けん気の強い、ひずみらしい台詞だった。
「女神さま?」
ヒバナは混乱した。
ひずみの気迫に押されたのも確かだったが、またひっかかる言葉が出てきたのだ。
「そうか。ヒバナはまだ知らないんだったね」
ひずみの瞳が、きらりと光る。
そして、一呼吸置くと、短く言い放った。
「緋美子先輩は、転生して記憶をなくした天照大神」
「アマテラス・・・?」
眉をひそめるヒバナ。
コンタクトをはずしたときのように目を細めて、ひずみをじっと見つめた。
緋美子が、アマテラスの生まれ変わり・・・?
そんなこと、ありえるだろうか。
確かに緋美子は"アマテラスの弓"の御霊を、"みたまうつし"できた。
それは、本来の持ち主だからこそ、可能だったということなのか。
でも、あのひみちゃんが、常世の神のひとりだったなんて・・・。
「幸も神様、先輩も神様、どっかの新興宗教みたいで、なんか笑っちゃうよね。しかも、みんなわざわざ記憶を失くしてまで、こんなどうしようもない世界で転生を繰り返してる・・・。転生なんて、何の意味があるのかって思うよ。いくらチートな力を持っていたって、こんな世界じゃ、ただ、苦しい人生を繰り返すだけじゃない」
幼少のとき親に捨てられ、親戚の家をたらいまわしにされた挙句、児童養護施設に放り込まれて育ったひずみ。
どこへ行っても、虐待の嵐だったという。
そんなひずみにとって、この世界は相変らず『どうしようもない』ところ、ということになるのだろう。
そこまではいかないにせよ、ヒバナにも、この人生、あまりいい思い出はない。
存在感のない少女として、周囲から無視されて過ごした十数年は、充分に長かったと思う。
「そうだね」
長い沈黙の後、ヒバナはうなずいた。
今更謝っても、仕方のないことだった。
ひずみのことは、好きだ。
大事な親友であり、戦友だと思っている。
「でも、わたしは」
言おうかどうしようか、迷った。
が、結局、小声で、つぶやいていた。
「この世界で、ひみちゃんに会えたことを、神様に感謝してる」
「言ってくれるじゃない」
ひずみが、受けたダメージを受け流すように、無理矢理っぽく。笑った。
だがヒバナの目を見つめる瞳は笑っていない。
今度は、ヒバナも視線を外らさなかった。
自分自身に言い聞かせるように、言葉を継いだ。
「彼女の正体が、女神でもウルトラマンでも、そんなのは何でもいいんだ」
そうなのだ。
緋美子が女神だからといわれて、わたしに何ができるだろう。
身分が違いすぎるから、身を引く?
そんなの、ありえない。
ヒバナの顔に、あの夏の花が開くような、明るい笑みが広がった。
「それに、わたしだって、もう人間じゃ、ないみたいだし」
屈託のない口調に戻って、言った。
「ひみちゃんは、いつだって、ひみちゃんだから」
今更のように、ヒバナは思う。
そう、わたしはもう、人間とは呼べないだろう。
もちろん、神様でもないけれど。
わたしはただ、人にあらざる者。
人外少女なのだ。
女神に恋する人外少女に、未来はあるの?
その疑問に答えてくれるのは、誰なのか。
八百万の神を創造した神の中の神?
ヒバナはその"根源的存在”に、一度会ってみたいと思った。
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