13 / 38
#11 最初のバトル⑦
しおりを挟む
くらえ! スキル”切り裂き魔”!」
シャキーン!
って感じで、マキの両手にナイフが現れた。
俺は顔から音を立てて血の気が引いていくのを感じた。
おいおい、スキル切り裂き魔って、二刀流なのかよ。
そんなの、聞いてないっつーに!
マキがジグザグに走り出す。
まるでサッカーのドリブルみたいな走り方だ。
うは、はえー!
速すぎて見えないって!
ふと我に返ると、すでにナイフの刃はすぐそこだった。
熟れ過ぎたメロンみたいなGカップの爆乳が、今しも危険にさらされようとしていた。
「死にやがれ!」
シャキーン!
シャキーン!
疾風とともに、目の前で銀色の光がクロスする。
セーラー服が切り裂かれ、鮮血がほとばしるかと思いきや…。
「え?」
俺は目をぱちくりさせた。
何も起らない。
「ちっ!」
唾を吐いて、飛びすさるマキ。
「どうなってるの? また”かばう”?」
わけがわからず隣の游奈にたずねると、
「何言ってんの。予習スキルが発動したんでしょ」
ゴーグル少女からは、そんな意味不明の答えが返ってきただけだった。
「次はあたしね。じゃ、防御」
ラビがウサ耳を寝かせ、頭を抱えて座り込む。
「OK。私も防御でいこうかな」
続いて游奈も座り込んでしまった。
「ちょ、ちょっと、誰も攻撃しないの?」
俺は焦った。
なんだよ、それ。
防御防御って、それじゃまた俺がピンチに見舞われるちまうじゃんか!
「だからあんたがするんじゃない」
腕の間から目だけ出して、ラビが言った。
「”復習”のコマンドが残ってるでしょ。それを押してみて」
と、これは游奈。
確かに次は俺のターンである。
だけど、予習の次は復習だとか、そんな学校の先公みたいなこと言われたって、意味わかんねーって!
「おらおらおら! なにオタついてんだよ! このクソボケ! ビッチ!」
戦闘BGMに合わせてリズムをとりながら、マキが罵詈雑言を浴びせてくる。
相変わらず口の悪い雑魚モンスターである。
少しばかりムカッときたので、腹立ちまぎれに”復習”をクリックしてやった。
と。
信じられないことが起こった。
俺が両手に握っていたシャーペンと三色ボールペン。
それがいきなりナイフに変わったのである。
「予習成功だね!」
「よし、そのまま行っちゃえ行っちゃえ!」
ラビと游奈は小躍りして喜んでいる。
はあ? 何のこと?
疑問を口に出す前に、身体のがほう先に動いていた。
ナイフを握った両手を翼のように広げ、俺はマキめがけて稲妻のごとくダッシュしていた。
まるで彼女の運動神経が身体に乗り移ったような、そんな感じだった。
恐怖に歪んだマキの顔が、ぐんぐん近づいてくる。
「お、おまえ、”女子高生”か? くそっ、はかったな!」
その瞬間、俺の両腕が電光石火の早わざで交差した。
「ぐえっ!」
マキの顔面が十文字に切り裂かれ、真っ赤な血潮が飛び散った。
後ろ向きに、ゆらりとマキが倒れていく。
BGMが止み、代わりにファンファーレが鳴り響いた。
「か、勝った…」
俺は白い蒸気を吹き上げて溶けていく、かつてマキだったものを見下ろした。
ふと見ると、よう子とおたえの死体もなくなっている。
カシャカシャカシャ、チャリーン。
スーパーのレジみたいな音がして、視界の真ん中に、ドーンとでっかい数字が浮かび上がった。
LV.5
「おめーっ」
「おめでっとーん!」
ラビと游奈が駆けてくる。
3人でハイタッチした時、ようやく喜びが込み上げてきた。
やった。
マジで俺、戦闘で初勝利を収めたのだ。
シャキーン!
って感じで、マキの両手にナイフが現れた。
俺は顔から音を立てて血の気が引いていくのを感じた。
おいおい、スキル切り裂き魔って、二刀流なのかよ。
そんなの、聞いてないっつーに!
マキがジグザグに走り出す。
まるでサッカーのドリブルみたいな走り方だ。
うは、はえー!
速すぎて見えないって!
ふと我に返ると、すでにナイフの刃はすぐそこだった。
熟れ過ぎたメロンみたいなGカップの爆乳が、今しも危険にさらされようとしていた。
「死にやがれ!」
シャキーン!
シャキーン!
疾風とともに、目の前で銀色の光がクロスする。
セーラー服が切り裂かれ、鮮血がほとばしるかと思いきや…。
「え?」
俺は目をぱちくりさせた。
何も起らない。
「ちっ!」
唾を吐いて、飛びすさるマキ。
「どうなってるの? また”かばう”?」
わけがわからず隣の游奈にたずねると、
「何言ってんの。予習スキルが発動したんでしょ」
ゴーグル少女からは、そんな意味不明の答えが返ってきただけだった。
「次はあたしね。じゃ、防御」
ラビがウサ耳を寝かせ、頭を抱えて座り込む。
「OK。私も防御でいこうかな」
続いて游奈も座り込んでしまった。
「ちょ、ちょっと、誰も攻撃しないの?」
俺は焦った。
なんだよ、それ。
防御防御って、それじゃまた俺がピンチに見舞われるちまうじゃんか!
「だからあんたがするんじゃない」
腕の間から目だけ出して、ラビが言った。
「”復習”のコマンドが残ってるでしょ。それを押してみて」
と、これは游奈。
確かに次は俺のターンである。
だけど、予習の次は復習だとか、そんな学校の先公みたいなこと言われたって、意味わかんねーって!
「おらおらおら! なにオタついてんだよ! このクソボケ! ビッチ!」
戦闘BGMに合わせてリズムをとりながら、マキが罵詈雑言を浴びせてくる。
相変わらず口の悪い雑魚モンスターである。
少しばかりムカッときたので、腹立ちまぎれに”復習”をクリックしてやった。
と。
信じられないことが起こった。
俺が両手に握っていたシャーペンと三色ボールペン。
それがいきなりナイフに変わったのである。
「予習成功だね!」
「よし、そのまま行っちゃえ行っちゃえ!」
ラビと游奈は小躍りして喜んでいる。
はあ? 何のこと?
疑問を口に出す前に、身体のがほう先に動いていた。
ナイフを握った両手を翼のように広げ、俺はマキめがけて稲妻のごとくダッシュしていた。
まるで彼女の運動神経が身体に乗り移ったような、そんな感じだった。
恐怖に歪んだマキの顔が、ぐんぐん近づいてくる。
「お、おまえ、”女子高生”か? くそっ、はかったな!」
その瞬間、俺の両腕が電光石火の早わざで交差した。
「ぐえっ!」
マキの顔面が十文字に切り裂かれ、真っ赤な血潮が飛び散った。
後ろ向きに、ゆらりとマキが倒れていく。
BGMが止み、代わりにファンファーレが鳴り響いた。
「か、勝った…」
俺は白い蒸気を吹き上げて溶けていく、かつてマキだったものを見下ろした。
ふと見ると、よう子とおたえの死体もなくなっている。
カシャカシャカシャ、チャリーン。
スーパーのレジみたいな音がして、視界の真ん中に、ドーンとでっかい数字が浮かび上がった。
LV.5
「おめーっ」
「おめでっとーん!」
ラビと游奈が駆けてくる。
3人でハイタッチした時、ようやく喜びが込み上げてきた。
やった。
マジで俺、戦闘で初勝利を収めたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる