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第5章 見えない侵略者
#9 びくびく阿修羅
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「そうか、意外に簡単だったな」
むっくり起き上がると、なぜか阿修羅はガタガタ震えている。
「はあ? おまえ、何びびってるんだよ? 相手はたかが一寸法師だろ」
意外だった。
あのアンアンにも負けないスーパーパワーの持ち主が、そのイケメンすぎる顔を恐怖にひきつらせて、僕の腕にしがみついているのだ。
「言わなかったか? 実は、男になると俺はとことん非力になる」
口元をわななかせて、阿修羅が言った。
「女阿修羅は鬼のように強いのだが、第二人格の俺は、人間並みに弱いのだ。ほら、よく言うだろう? やさ男、金と力はなんとかって」
「だったら、女阿修羅に戻ればいいじゃないか」
「いやだ。女物のパンツがない。オンナに戻ってオトコのパンツ穿くなんて変態じみたこと、俺のプライドが許さない」
「どんなプライドだよ!」
呆れて怒鳴ってしまった。
「いいから行くぞ。捕まえた一寸法師はどうする? トイレにでも流すか、火あぶりの刑か」
「ま、待て。実はことはそう簡単にはいかないのだ」
阿修羅が恐ろしそうに言った。
「あん? まだなんかあるのかよ」
「聞いて驚くな。10個の罠、すべてに一寸法師がかかっている。一寸法師は、一匹じゃなかったんだ」
「な、なんだって?」
謎の展開だった。
一寸法師が、1匹じゃない?
10匹ってか?
そんな日本昔話、聞いたことがないぞ。
「えさがおいしすぎて、分裂したのかもしれん」
深刻な表情で、阿修羅がつぶやいた。
「しかも、だまされたと知って、10匹とも牙を剥き出して怒っている」
「牙があるのか? それってもう、一寸法師とはいえないんじゃ…?」
ぞっとしない話だった。
「武器を持っていこう」
阿修羅が箒と塵取りを手にした。
「しょうがないな」
僕も、フライパンと亀の子だわしで武装する。
「まずは1階の5つを点検だ」
そっとふすまを開けると、キイキイという耳障りな声が聞こえてきた。
「あれが一寸法師だ」
おぞましそうに、阿修羅が言った。
「な、むちゃくちゃ怖いだろう?」
むっくり起き上がると、なぜか阿修羅はガタガタ震えている。
「はあ? おまえ、何びびってるんだよ? 相手はたかが一寸法師だろ」
意外だった。
あのアンアンにも負けないスーパーパワーの持ち主が、そのイケメンすぎる顔を恐怖にひきつらせて、僕の腕にしがみついているのだ。
「言わなかったか? 実は、男になると俺はとことん非力になる」
口元をわななかせて、阿修羅が言った。
「女阿修羅は鬼のように強いのだが、第二人格の俺は、人間並みに弱いのだ。ほら、よく言うだろう? やさ男、金と力はなんとかって」
「だったら、女阿修羅に戻ればいいじゃないか」
「いやだ。女物のパンツがない。オンナに戻ってオトコのパンツ穿くなんて変態じみたこと、俺のプライドが許さない」
「どんなプライドだよ!」
呆れて怒鳴ってしまった。
「いいから行くぞ。捕まえた一寸法師はどうする? トイレにでも流すか、火あぶりの刑か」
「ま、待て。実はことはそう簡単にはいかないのだ」
阿修羅が恐ろしそうに言った。
「あん? まだなんかあるのかよ」
「聞いて驚くな。10個の罠、すべてに一寸法師がかかっている。一寸法師は、一匹じゃなかったんだ」
「な、なんだって?」
謎の展開だった。
一寸法師が、1匹じゃない?
10匹ってか?
そんな日本昔話、聞いたことがないぞ。
「えさがおいしすぎて、分裂したのかもしれん」
深刻な表情で、阿修羅がつぶやいた。
「しかも、だまされたと知って、10匹とも牙を剥き出して怒っている」
「牙があるのか? それってもう、一寸法師とはいえないんじゃ…?」
ぞっとしない話だった。
「武器を持っていこう」
阿修羅が箒と塵取りを手にした。
「しょうがないな」
僕も、フライパンと亀の子だわしで武装する。
「まずは1階の5つを点検だ」
そっとふすまを開けると、キイキイという耳障りな声が聞こえてきた。
「あれが一寸法師だ」
おぞましそうに、阿修羅が言った。
「な、むちゃくちゃ怖いだろう?」
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