あずみ、フィーバードリーム!

戸影絵麻

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#33 あずみ、自慢の美尻でヘタレ兄を尻に敷く⑤

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 僕は顔を巨大な肉球にはさまれ、目を白黒させていた。

 眼帯みたいな形のあずみのブラはいかんせんサイズが小さすぎるし、生地が薄すぎる。

 なんだか硬いポッチが突き出ていて、それが頬の肉に食いこんんだ。

「このっ! このっ! このっ!」

 怒り狂ったあずみがおっぱいを左右に振って僕の頬にビンタをかます。

「や、やめれ、く、苦しい」

 反射的にその柔らかな肉のマシュマロを両手で握って引き剥がそうとしたら、

「ああん…お兄ちゃん…」

 あずみが動きを止めて僕の肩にしなだれかかってきた。

「いいよ…もっと、して…。あずみ…気持ち…いい」

 とろんとした眼で僕を見る。

「やや、ち、違うんだ」

 火傷したようにあずみの乳房から手を放し、あわてて僕は尻で床の上を後退した。

「そういうつもりは毛頭ない。今のは弾みだ。魔が差したわけでもない。そんなことしたら、コースケに…」

「ん? コースケがどうしたの?」

 あずみの熱に浮かされたような表情が、そのひと言で急にシャキッとした。

「い、いや、なんでもない。それより今はもっと冷静になれ。俺の大発見を聞いてほしいんだ。おまえだって、一刻も早く美緒ちゃんを助け出したいんだろ?」

 つっこまれないようにと、必死で話題を変える。

 そうだ。

 まだ見たこともない佐々木の妹、美緒。

 佐々木があんなひどい死に方をした以上、早く見つけないと、手遅れになりかねない。

 究極少女隊の正体は不明だが、マネキンを操って襲わせたり、僕に陰惨な幻覚を見せたりと、どう考えてもやることがオカルトじみている。

「んもう、しょうがないなあ」

 あずみが長い髪を手で振り払って、居住まいを正した。

「とにかく、今日こそはちゃんと一緒に寝るんだからね。そう約束してくれるなら、聞いてあげないこともない」

「わかったよ、大人しく寝ればいいんだろ、寝れば。オセロや将棋なしで」

「そういうこと。わかればいいの、わかれば」

 あずみの顔に笑みが戻った。

 僕はため息をついた。

 長い夜になりそうだ。

 そう思うと、とたんにひどくやりきれなくなったのだ。

 地球を守るためには、あずみと肌をすり合わせて、何もしないで夜を明かさねばならない。

 それこそ、僕が一番恐れていたことだった。

 
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