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第3章 美少女監禁
#3 座敷牢にて
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廊下の角部屋の引き戸を開けると、地下に続く階段がある。
壁のスイッチを入れて下を覗くと、急な階段の先にコンクリートの床が見えた。
母が上り下りすることを考慮に入れて階段の幅はかなり広めに作ってあるのだが、それでも獲物を地下に降ろすのはけっこう骨の折れる作業だった。
大柄な理沙が、思いのほか重かったせいもある。
母が理沙の脇に両手を入れて上半身を支え、私が足を持ってそろそろと下に降りた。
降り切ったところは狭い通路になっていて、奥の拷問部屋とは鉄格子で隔てられている。
私は理沙の足を地面に降ろすと、鉄格子の扉に下がった南京錠を太い鍵で開けた。
元座敷牢だった拷問部屋は更にふたつに仕切られていて、左側が住居スペース、右側がバスとトイレになっている。
母が理沙を引きずり込んだのは、右側のバスルームのほうだった。
バスルームはコンクリート打ちっ放しの、それこそ牢獄のような部屋なのだが、浴槽は大きく、部屋自体もやたらに広かった。
理由は単純で、気が向くと、母が獲物と一緒に風呂に入るからである。
「ほほう、なかなかいい身体してるじゃないか」
理沙を床に横たえ、服を脱がせにかかると、満足げに母が言った。
ミニドレスをはぎ取られた理沙は、淡い水色のブラとショーツを身に着けただけの格好で、床の上に仰向けになっていた。
なるほど、言われてみれば、杏里のものほどではないにせよ、ブラに包まれた乳房は歳の割に発達していて、ちゃんと胸の谷間まで刻まれているようだ。
「うーん、だけど、この下の毛はいただけないねえ。クンニする時、チクチクして集中できないんだよ。仕方ない。後で剃るかねえ」
下着を取っ払い、理沙を丸裸にすると、その下半身に目をやって母がぼやいた。
「大丈夫。剃刀と石けんなら、そこの棚に用意してあるから」
私が言うと、
「そうかい。おまえも気が利くようになったじゃないか」
言いながら、母がサリーを脱ぎ出した。
もとよりものぐさな母は、下着など身に着けていないから、サリーを脱ぐともう全裸だった。
私は目の前に現れた奇怪な裸体を見て、危うく吐きそうになった。
象の皮膚のようにざらついた厚い肌。
達磨落としのダルマのように、体には贅肉が何段にも積み重なっていて、溶けた蝋みたいに重苦しく下に垂れ下がっている。
乳房と腹の区別すらつかないそのぶよぶよした肉塊は、胴回りが1メートル以上あるため、近くにいるだけで、ものすごい圧迫感を見る者に感じさせる。
「よっこらせ」
母が、裸の理沙を抱え上げた。
湯気の立つ浴槽に向かって、のっしのっしと近づいていく。
浴槽には、さっき私の入れた50度のお湯が満々とたたえられている。
理沙を抱いたまま、母が浴槽の縁をまたいだ。
「おお、いい湯だねえ」
ざぶんと中に体を沈めると、津波のように母の身体と同じ体積のお湯があふれ出す。
「あつ!」
理沙が目を覚ましたのは、その時だった。
「何すんのよ! やめて! 熱いったら! やけどするじゃない!」
手足をばたつかせて、大声でわめいた。
無理もない。
50度のお風呂なんて、普通の人間に耐えられるものではないのだ。
母のように皮膚が特別に厚い者以外には、ほとんど釜茹で地獄と同義なのである。
「そんなに暴れるんじゃないよ。せっかくのお湯がこぼれるじゃないか」
面白そうに言って、母がぎゅうっと理沙を抱きしめた。
「や、やめて! やめて、ってば…」
理沙の声が次第に弱々しくなっていく。
「おお、若い娘の裸はいい。すべすべして、最高だよ」
母が長い舌を突き出して、べろべろ理沙の顔を舐め始める。
これでいい、と私は思った。
これで当分、母はこの座敷牢から出てこないだろう。
気を失った理沙を風呂から引きずり出すと、後は長いお楽しみタイムが始まるからである。
これまでの例からいって、おそらく今夜はオールナイトで理沙の肉体を弄び続けるに違いない。
杏里を呼び寄せるなら、今だった。
「じゃ、ママ、私、太郎のお散歩があるから」
理沙の裸体を湯船の底に組み伏せて、鼻唄を歌い出した母に向かって、私は言った。
「ふむ、そうだったね。じゃ、頼んだよ。散歩が終わったら、おまえも来るがいい」
「私は太郎と一緒に明日顔出すよ。テスト近いから、きょうは少し勉強しなきゃ。あ、それから、夕食届けるけど、今晩は何にする?」
「そうだね。またピザでいいよ。この子の分も一緒にね」
「OK。わかった。飲み物は冷蔵庫の中に用意してあるから、しばらくはそれで大丈夫だと思う」
とても拷問部屋の中とは思えない牧歌的な会話を交わすと、私は急いで外に出た。
階段を駆け上がり、角部屋の戸を閉めたところで、深呼吸をひとつして、スマホを取り出した。
杏里の番号をスタップすると、2コールで本人が出た。
「杏里、来て。いちばん可愛い格好で」
できるだけ手短に、私は言った。
「準備が完了したの。杏里を歓迎する準備が」
『いいよ』
杏里が答えた。
『勇次には、友だちの家にお泊りするって言っておけばいい?』
「察しがいいね」
私は笑った。
「そうだよ。今夜は帰さない」
『私たち、恋人同士みたい』
杏里の笑い声が聞こえてきた。
「これからなるんだよ、私たち」
ひと呼吸おいて、私はゆっくりと息を吐き出した。
「本当の恋人同士にね」
壁のスイッチを入れて下を覗くと、急な階段の先にコンクリートの床が見えた。
母が上り下りすることを考慮に入れて階段の幅はかなり広めに作ってあるのだが、それでも獲物を地下に降ろすのはけっこう骨の折れる作業だった。
大柄な理沙が、思いのほか重かったせいもある。
母が理沙の脇に両手を入れて上半身を支え、私が足を持ってそろそろと下に降りた。
降り切ったところは狭い通路になっていて、奥の拷問部屋とは鉄格子で隔てられている。
私は理沙の足を地面に降ろすと、鉄格子の扉に下がった南京錠を太い鍵で開けた。
元座敷牢だった拷問部屋は更にふたつに仕切られていて、左側が住居スペース、右側がバスとトイレになっている。
母が理沙を引きずり込んだのは、右側のバスルームのほうだった。
バスルームはコンクリート打ちっ放しの、それこそ牢獄のような部屋なのだが、浴槽は大きく、部屋自体もやたらに広かった。
理由は単純で、気が向くと、母が獲物と一緒に風呂に入るからである。
「ほほう、なかなかいい身体してるじゃないか」
理沙を床に横たえ、服を脱がせにかかると、満足げに母が言った。
ミニドレスをはぎ取られた理沙は、淡い水色のブラとショーツを身に着けただけの格好で、床の上に仰向けになっていた。
なるほど、言われてみれば、杏里のものほどではないにせよ、ブラに包まれた乳房は歳の割に発達していて、ちゃんと胸の谷間まで刻まれているようだ。
「うーん、だけど、この下の毛はいただけないねえ。クンニする時、チクチクして集中できないんだよ。仕方ない。後で剃るかねえ」
下着を取っ払い、理沙を丸裸にすると、その下半身に目をやって母がぼやいた。
「大丈夫。剃刀と石けんなら、そこの棚に用意してあるから」
私が言うと、
「そうかい。おまえも気が利くようになったじゃないか」
言いながら、母がサリーを脱ぎ出した。
もとよりものぐさな母は、下着など身に着けていないから、サリーを脱ぐともう全裸だった。
私は目の前に現れた奇怪な裸体を見て、危うく吐きそうになった。
象の皮膚のようにざらついた厚い肌。
達磨落としのダルマのように、体には贅肉が何段にも積み重なっていて、溶けた蝋みたいに重苦しく下に垂れ下がっている。
乳房と腹の区別すらつかないそのぶよぶよした肉塊は、胴回りが1メートル以上あるため、近くにいるだけで、ものすごい圧迫感を見る者に感じさせる。
「よっこらせ」
母が、裸の理沙を抱え上げた。
湯気の立つ浴槽に向かって、のっしのっしと近づいていく。
浴槽には、さっき私の入れた50度のお湯が満々とたたえられている。
理沙を抱いたまま、母が浴槽の縁をまたいだ。
「おお、いい湯だねえ」
ざぶんと中に体を沈めると、津波のように母の身体と同じ体積のお湯があふれ出す。
「あつ!」
理沙が目を覚ましたのは、その時だった。
「何すんのよ! やめて! 熱いったら! やけどするじゃない!」
手足をばたつかせて、大声でわめいた。
無理もない。
50度のお風呂なんて、普通の人間に耐えられるものではないのだ。
母のように皮膚が特別に厚い者以外には、ほとんど釜茹で地獄と同義なのである。
「そんなに暴れるんじゃないよ。せっかくのお湯がこぼれるじゃないか」
面白そうに言って、母がぎゅうっと理沙を抱きしめた。
「や、やめて! やめて、ってば…」
理沙の声が次第に弱々しくなっていく。
「おお、若い娘の裸はいい。すべすべして、最高だよ」
母が長い舌を突き出して、べろべろ理沙の顔を舐め始める。
これでいい、と私は思った。
これで当分、母はこの座敷牢から出てこないだろう。
気を失った理沙を風呂から引きずり出すと、後は長いお楽しみタイムが始まるからである。
これまでの例からいって、おそらく今夜はオールナイトで理沙の肉体を弄び続けるに違いない。
杏里を呼び寄せるなら、今だった。
「じゃ、ママ、私、太郎のお散歩があるから」
理沙の裸体を湯船の底に組み伏せて、鼻唄を歌い出した母に向かって、私は言った。
「ふむ、そうだったね。じゃ、頼んだよ。散歩が終わったら、おまえも来るがいい」
「私は太郎と一緒に明日顔出すよ。テスト近いから、きょうは少し勉強しなきゃ。あ、それから、夕食届けるけど、今晩は何にする?」
「そうだね。またピザでいいよ。この子の分も一緒にね」
「OK。わかった。飲み物は冷蔵庫の中に用意してあるから、しばらくはそれで大丈夫だと思う」
とても拷問部屋の中とは思えない牧歌的な会話を交わすと、私は急いで外に出た。
階段を駆け上がり、角部屋の戸を閉めたところで、深呼吸をひとつして、スマホを取り出した。
杏里の番号をスタップすると、2コールで本人が出た。
「杏里、来て。いちばん可愛い格好で」
できるだけ手短に、私は言った。
「準備が完了したの。杏里を歓迎する準備が」
『いいよ』
杏里が答えた。
『勇次には、友だちの家にお泊りするって言っておけばいい?』
「察しがいいね」
私は笑った。
「そうだよ。今夜は帰さない」
『私たち、恋人同士みたい』
杏里の笑い声が聞こえてきた。
「これからなるんだよ、私たち」
ひと呼吸おいて、私はゆっくりと息を吐き出した。
「本当の恋人同士にね」
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