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第6部 淫蕩のナルシス
#60 杏里の戦闘服
ごちゃごちゃした狭い店には試着室などはなく、杏里は奥の従業員部屋みたいなところで着替えをさせられた。
「あたし的にはやっぱりこれなのよね」
とっかえひっかえいろいろな衣装を引っ張り出してきたもっくんだったが、最終的に選んだのは黒い革のボディスーツである。
かなりのハイレグなのが気になるものの、露出度は思ったほど高くない。
ノースリーブで袖はないが、その代わりに喉のあたりまでファスナーがきていて、ずいぶんと気密性が高い。
それでももちろん体にぴったりフィットしているから、杏里自慢の曲線美はそのまま忠実に保たれている。
「なんだ、思ったより大人しい格好なんだね」
ヤチカたちのところに戻ると、少しがっかりしたように重人が言った。
「僕、もっとこう、貝殻ビキニみたいなの着て出てくるかと思ってたよ」
「ばーか」
その一言に、唇を尖らせる杏里。
「そんなんじゃ、外歩けないじゃない」
「なるほど、ボンテージ風ときたか。なかなか似合うね。駆け出しのSM女王様って感じかな」
もっくんにうなずき返すと、ヤチカが芸術作品を鑑賞するように、目を細めて杏里を見た。
「このボディスーツには、仕掛けがあってね。ほら」
言いながら、もっくんが杏里の胸のあたりに手を伸ばした。
「ここがこんなふうに、取れちゃうんだよ」
ふいに胸の圧迫感がなくなった。
杏里は息を呑んだ。
自分の目が点になるのがわかった。
ボディスーツの胸に丸い穴がふたつ開き、そこから絞り出されるようにして丸い乳房が飛び出ている。
もっくんの手には、お椀のようなカップがふたつ。
なんと、このスーツ。
カップの部分が着脱式にできているのだ。
「うは、これはエロいな」
重人がドン引きしてタジタジとなり、ズズッと後ろに下がった。
「素晴らしい。黒いスーツに杏里ちゃん特有の乳白色の地肌が引き立って見えるし、なにより緊迫感がたまらないね。むりやり絞り出された乳房が限界まで張り切って、ピンクの乳首がサクランボみたいになって見事に上を向いている。さすがもっくん。見立てがうまいよ」
ヤチカが嘆息とともに言う。
「この子の魅力はなんといっても、このおっぱいでしょ? 身体はこんなにちっちゃいのに、おっぱいはホルスタインばりに大きくて、しかもマリリンモンロー並みに形が綺麗。これを外にさらさないでおく理由はないわ」
もっくんは厚い胸板の前で、自慢げに刺青の入った太い腕を組んでいる。
「ちょ、ちょっと、待って」
慌てたのは杏里だった。
これでは貝殻ビキニのほうがましではないか。
いくら露出度低めでも、肝心な部分がむき出しだなんて…。
「驚くのはまだ早いのよ」
うろたえる杏里を尻目に、もっくんが言った。
杏里の前にしゃがみこむと、
「ここ、ファスナーになってるでしょ? これを開けておくの。こんなふうにね」
股間のファスナーを、へそ下あたりまで引き上げた。
股の間が楽になり、同時に涼しくなる。
今度はなに?
己の下腹を見下ろした杏里は、思わず絶句した。
「え?」
股の間から、恥丘がはみ出している。
薄いピンクの肉の唇が、ボディスーツの股間に空いた隙間から、ぷっくり顔をのぞかせてしまっているのだ。
なまじ恥毛が一本も生えていないだけに、他に類を見ない猥褻さだった。
「決まりだね」
感心したように、ヤチカが言った。
「これじゃ、まるで、歩く猥褻物だ」
重人が身も蓋もない感想を述べた。
「僕、杏里と一緒に歩くの、やだな」
「ひどい…」
杏里は震え出した。
顔が真っ赤になっているのがわかる。
こんなのって、ない。
これじゃ、ただの裸より。恥ずかしい…。
「いや、いいと思うよ。その衣装なら、由羅って子も、きっと喜ぶよ」
屈辱に震える杏里を力づけるように、ヤチカが言った。
「だって彼女、ドがつくほどのMなんだろう? 今の杏里のスタイルこそ、まさにご主人様にふさわしいじゃない」
「私が、由羅の、ご主人様…?」
杏里は目をしばたたかせた。
ヤチカが、ハンサムな顔でにやりと笑う。
「そうさ。君は、敵の手に落ちた可愛い奴隷を救出に行く、勇敢でセクシーな女主人だよ」
それを聞いて、杏里はふと思った。
そのイメージ、ちょっと、いいかも…。
「あたし的にはやっぱりこれなのよね」
とっかえひっかえいろいろな衣装を引っ張り出してきたもっくんだったが、最終的に選んだのは黒い革のボディスーツである。
かなりのハイレグなのが気になるものの、露出度は思ったほど高くない。
ノースリーブで袖はないが、その代わりに喉のあたりまでファスナーがきていて、ずいぶんと気密性が高い。
それでももちろん体にぴったりフィットしているから、杏里自慢の曲線美はそのまま忠実に保たれている。
「なんだ、思ったより大人しい格好なんだね」
ヤチカたちのところに戻ると、少しがっかりしたように重人が言った。
「僕、もっとこう、貝殻ビキニみたいなの着て出てくるかと思ってたよ」
「ばーか」
その一言に、唇を尖らせる杏里。
「そんなんじゃ、外歩けないじゃない」
「なるほど、ボンテージ風ときたか。なかなか似合うね。駆け出しのSM女王様って感じかな」
もっくんにうなずき返すと、ヤチカが芸術作品を鑑賞するように、目を細めて杏里を見た。
「このボディスーツには、仕掛けがあってね。ほら」
言いながら、もっくんが杏里の胸のあたりに手を伸ばした。
「ここがこんなふうに、取れちゃうんだよ」
ふいに胸の圧迫感がなくなった。
杏里は息を呑んだ。
自分の目が点になるのがわかった。
ボディスーツの胸に丸い穴がふたつ開き、そこから絞り出されるようにして丸い乳房が飛び出ている。
もっくんの手には、お椀のようなカップがふたつ。
なんと、このスーツ。
カップの部分が着脱式にできているのだ。
「うは、これはエロいな」
重人がドン引きしてタジタジとなり、ズズッと後ろに下がった。
「素晴らしい。黒いスーツに杏里ちゃん特有の乳白色の地肌が引き立って見えるし、なにより緊迫感がたまらないね。むりやり絞り出された乳房が限界まで張り切って、ピンクの乳首がサクランボみたいになって見事に上を向いている。さすがもっくん。見立てがうまいよ」
ヤチカが嘆息とともに言う。
「この子の魅力はなんといっても、このおっぱいでしょ? 身体はこんなにちっちゃいのに、おっぱいはホルスタインばりに大きくて、しかもマリリンモンロー並みに形が綺麗。これを外にさらさないでおく理由はないわ」
もっくんは厚い胸板の前で、自慢げに刺青の入った太い腕を組んでいる。
「ちょ、ちょっと、待って」
慌てたのは杏里だった。
これでは貝殻ビキニのほうがましではないか。
いくら露出度低めでも、肝心な部分がむき出しだなんて…。
「驚くのはまだ早いのよ」
うろたえる杏里を尻目に、もっくんが言った。
杏里の前にしゃがみこむと、
「ここ、ファスナーになってるでしょ? これを開けておくの。こんなふうにね」
股間のファスナーを、へそ下あたりまで引き上げた。
股の間が楽になり、同時に涼しくなる。
今度はなに?
己の下腹を見下ろした杏里は、思わず絶句した。
「え?」
股の間から、恥丘がはみ出している。
薄いピンクの肉の唇が、ボディスーツの股間に空いた隙間から、ぷっくり顔をのぞかせてしまっているのだ。
なまじ恥毛が一本も生えていないだけに、他に類を見ない猥褻さだった。
「決まりだね」
感心したように、ヤチカが言った。
「これじゃ、まるで、歩く猥褻物だ」
重人が身も蓋もない感想を述べた。
「僕、杏里と一緒に歩くの、やだな」
「ひどい…」
杏里は震え出した。
顔が真っ赤になっているのがわかる。
こんなのって、ない。
これじゃ、ただの裸より。恥ずかしい…。
「いや、いいと思うよ。その衣装なら、由羅って子も、きっと喜ぶよ」
屈辱に震える杏里を力づけるように、ヤチカが言った。
「だって彼女、ドがつくほどのMなんだろう? 今の杏里のスタイルこそ、まさにご主人様にふさわしいじゃない」
「私が、由羅の、ご主人様…?」
杏里は目をしばたたかせた。
ヤチカが、ハンサムな顔でにやりと笑う。
「そうさ。君は、敵の手に落ちた可愛い奴隷を救出に行く、勇敢でセクシーな女主人だよ」
それを聞いて、杏里はふと思った。
そのイメージ、ちょっと、いいかも…。
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