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第7部 蹂躙のヤヌス
#73 凌辱と破壊⑥
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見れば見るほど、それは異様な眺めだった。
曲線美を誇る、エロチックな杏里の裸身。
そのむっちりした白い太腿の間に、仰向けになった格好で、全身疣だらけの化け物が合体している。
奇怪なのは化け物のその手足だ。
身体は仰向けになっているのに、関節が逆に曲がり、畳にしっかりと手のひらと足の裏を密着させている。
杏里の太腿を抱え込んでいるのは、腋の下辺りから伸びた短い三対目の前足である。
全身にフジツボが貼りついたような凸凹の体。
奇怪にねじ曲がった6本の足。
美里は明らかに人間を超越していた。
かといって、外来種というにも、あまりに醜すぎる。
しかも、信じがたいのは、身体中の”噴火口”から無数に生えたクラゲのそれを思わせる半透明の触手の存在だ。
由羅を連れてくるべきだった。
重人は激しく後悔していた。
敵がこんな化け物とわかっていたなら、迷わず由羅に助力を求めたのに…。
獲物に触れると実体化するらしく、触手たちは縦横無尽に杏里の肉体に絡みついている。
口に、耳の穴に、更には体の下をくぐってアナルにまで入り込んでいるようだ。
乳房は何本もの触手に根元から搾り上げられ、今や洋梨のような形に変形してしまっている。
それだけでなく、極細の触手がふたつの乳首にまで絡みついているため、杏里のピンク色のそれは、すでにはしたないほど硬く長く勃起してしまっているようだ。
そして、きわめつけは、前代未聞のスカル・ファック。
美里は鼻のあたりまで杏里の膣の中に顔をめり込ませていた。
かろうじて覗いた口からは、でっぷり太った気味の悪い舌が突き出て、杏里の局部を嬲っている。
美里の舌は、先が包茎の男性器のように細くすぼまっている。
そこは丸い口になっていて、その口が杏里のクリトリスをすっぽりとくわえ込み、音を立てて吸っているのだ。
それがよほど気持ちいいのだろう。
杏里は長く尾を引く悲鳴を断続的に上げていた。
「杏里…」
見ちゃいられない。
重人は震えている。
あの強くて美しい杏里が、こんなことになるなんて…。
重人を玩具のように弄び、心も体も奪ったあのコケティッシュな美少女が、今はまるでぼろ雑巾だ。
杏里、しっかりして。
ダメだよ、こんなこと…。
存分にクリトリスを責め立てて満足したのか、今、美里は次の行動に移ろうとしていた。
懸垂の要領で杏里の下半身を引き寄せ、更に奥まで潜ろうとしているのである。
身体の内側から杏里を舐め殺そうとでもいうのだろうか。
いったん舌を口の中に引っ込めると、ずぶりずぶりと頭をめり込ませていく。
杏里の股間は、今まさに血の滲むひとつの大きな穴と化していた。
それでも驚くべきはその”口”周辺の筋肉の伸縮性だ。
破れることなく、じわじわと巨大な異物を呑み込んでいく。
まるで、顎の関節を外して自分の口より大きい獲物を呑み込む大蛇のように。
間断なく白濁した液と薄桃色の泡が吹き出しているのは、少しでも摩擦を減らそうというタナトスの防御本能だろうか。
が、さすがに抵抗が大きいらしく、骨盤がぎしぎし軋みを上げ、美里の頭部は数ミリずつしか進まない。
「重人、何ボケっとしてるのよ」
気がつくと、いずなが肘をつかんで揺すっていた。
「まだ諦めちゃだめ。杏里は生きてる。生きてれば、なんとでもなる」
「で、でも、あの顔を見ろよ」
重人は泣き腫らした目をいずなに向けた。
「杏里、悦んでる。こんなにされても、エクスタシーを感じちゃってるんだよ」
ふたりは声を出して会話を交わしていた。
美里の耳はもう杏里の体内に入り込んでいて、どうせ外界の音は聞こえない。
そう判断したからだ。
恍惚とした杏里は、ほとんど痴呆状態に見える。
半ば白目を剥いて、口は半開きのままだ。
時折漏れる悲鳴混じりの喘ぎ声は、とても人間のものとは思えない。
「なんだか、イキすぎて、廃人にでもなっちまったみたいじゃないか」
「馬鹿ね。冷静になりなさいよ」
そういういずなは、重人とは対照的に、ずいぶんと怒っているようだった。
「よく見て、この状況。これ、杏里にとっては、逆にチャンスじゃない」
「チャンス?」
「そう。起死回生の大チャンス」
「…どういうこと?」
「いいから、杏里を起こして。あなたのテレパシーで。あとはあたしがやるから」
それだけ言い残すと、何を思ったか、だしぬけにいずなはその場に四つん這いになった。
そのまま、そろそろと合体したふたりに近づいていく。
いったい、どうしたというのだろう?
杏里を正気に返らせて、いずなは何をするつもりなのか?
「いずな…」
混乱した重人が、そう、名前を呼んだ時だった。
いずながキっと振り向いて、早口で叫んだ。
「何してるの? 早く! 早く杏里を起こすのよ!」
曲線美を誇る、エロチックな杏里の裸身。
そのむっちりした白い太腿の間に、仰向けになった格好で、全身疣だらけの化け物が合体している。
奇怪なのは化け物のその手足だ。
身体は仰向けになっているのに、関節が逆に曲がり、畳にしっかりと手のひらと足の裏を密着させている。
杏里の太腿を抱え込んでいるのは、腋の下辺りから伸びた短い三対目の前足である。
全身にフジツボが貼りついたような凸凹の体。
奇怪にねじ曲がった6本の足。
美里は明らかに人間を超越していた。
かといって、外来種というにも、あまりに醜すぎる。
しかも、信じがたいのは、身体中の”噴火口”から無数に生えたクラゲのそれを思わせる半透明の触手の存在だ。
由羅を連れてくるべきだった。
重人は激しく後悔していた。
敵がこんな化け物とわかっていたなら、迷わず由羅に助力を求めたのに…。
獲物に触れると実体化するらしく、触手たちは縦横無尽に杏里の肉体に絡みついている。
口に、耳の穴に、更には体の下をくぐってアナルにまで入り込んでいるようだ。
乳房は何本もの触手に根元から搾り上げられ、今や洋梨のような形に変形してしまっている。
それだけでなく、極細の触手がふたつの乳首にまで絡みついているため、杏里のピンク色のそれは、すでにはしたないほど硬く長く勃起してしまっているようだ。
そして、きわめつけは、前代未聞のスカル・ファック。
美里は鼻のあたりまで杏里の膣の中に顔をめり込ませていた。
かろうじて覗いた口からは、でっぷり太った気味の悪い舌が突き出て、杏里の局部を嬲っている。
美里の舌は、先が包茎の男性器のように細くすぼまっている。
そこは丸い口になっていて、その口が杏里のクリトリスをすっぽりとくわえ込み、音を立てて吸っているのだ。
それがよほど気持ちいいのだろう。
杏里は長く尾を引く悲鳴を断続的に上げていた。
「杏里…」
見ちゃいられない。
重人は震えている。
あの強くて美しい杏里が、こんなことになるなんて…。
重人を玩具のように弄び、心も体も奪ったあのコケティッシュな美少女が、今はまるでぼろ雑巾だ。
杏里、しっかりして。
ダメだよ、こんなこと…。
存分にクリトリスを責め立てて満足したのか、今、美里は次の行動に移ろうとしていた。
懸垂の要領で杏里の下半身を引き寄せ、更に奥まで潜ろうとしているのである。
身体の内側から杏里を舐め殺そうとでもいうのだろうか。
いったん舌を口の中に引っ込めると、ずぶりずぶりと頭をめり込ませていく。
杏里の股間は、今まさに血の滲むひとつの大きな穴と化していた。
それでも驚くべきはその”口”周辺の筋肉の伸縮性だ。
破れることなく、じわじわと巨大な異物を呑み込んでいく。
まるで、顎の関節を外して自分の口より大きい獲物を呑み込む大蛇のように。
間断なく白濁した液と薄桃色の泡が吹き出しているのは、少しでも摩擦を減らそうというタナトスの防御本能だろうか。
が、さすがに抵抗が大きいらしく、骨盤がぎしぎし軋みを上げ、美里の頭部は数ミリずつしか進まない。
「重人、何ボケっとしてるのよ」
気がつくと、いずなが肘をつかんで揺すっていた。
「まだ諦めちゃだめ。杏里は生きてる。生きてれば、なんとでもなる」
「で、でも、あの顔を見ろよ」
重人は泣き腫らした目をいずなに向けた。
「杏里、悦んでる。こんなにされても、エクスタシーを感じちゃってるんだよ」
ふたりは声を出して会話を交わしていた。
美里の耳はもう杏里の体内に入り込んでいて、どうせ外界の音は聞こえない。
そう判断したからだ。
恍惚とした杏里は、ほとんど痴呆状態に見える。
半ば白目を剥いて、口は半開きのままだ。
時折漏れる悲鳴混じりの喘ぎ声は、とても人間のものとは思えない。
「なんだか、イキすぎて、廃人にでもなっちまったみたいじゃないか」
「馬鹿ね。冷静になりなさいよ」
そういういずなは、重人とは対照的に、ずいぶんと怒っているようだった。
「よく見て、この状況。これ、杏里にとっては、逆にチャンスじゃない」
「チャンス?」
「そう。起死回生の大チャンス」
「…どういうこと?」
「いいから、杏里を起こして。あなたのテレパシーで。あとはあたしがやるから」
それだけ言い残すと、何を思ったか、だしぬけにいずなはその場に四つん這いになった。
そのまま、そろそろと合体したふたりに近づいていく。
いったい、どうしたというのだろう?
杏里を正気に返らせて、いずなは何をするつもりなのか?
「いずな…」
混乱した重人が、そう、名前を呼んだ時だった。
いずながキっと振り向いて、早口で叫んだ。
「何してるの? 早く! 早く杏里を起こすのよ!」
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