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#90 中ボス戦②
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ーちんぼ、くさい!
ーちんぼ、くさい!
罵声のようなエールの嵐の中、ソフィアが駆けた。
青光りするチェストアーマーから伸びたカモシカのような脚が、大地を蹴った。
ボトムはマイクロミニなみに短いスカートだけど、レギンスを穿いているのでパンチラも大丈夫。
「おおりゃあ!」
その大剣が今しもチンポ男の顔面に振り下ろされそうになった瞬間、それが起こった。
ふいにソフィアの身体が宙に固定されたかと思うと、天井高くふわりと浮かび上がったのである。
まるで目に見えない蜘蛛の糸にでもからめとられたかのような感じだった。
「く、くそ! どうなってる?」
宙づりにされ、脚をばたつかせてソフィアがもがく。
「ふはははは、こしゃくな小娘めが」
見ると、怪人が両手を頭上に伸ばして哄笑していた。
「あいつ、魔導士なのか」
私の傍らでラルクがうめいた。
そうか。
そうだったのか。
ソフィアは念力みたいなもので宙づりにされているというわけだ。
「ただの魔導士じゃないみたいだぞ」
天井近くのソフィアを見上げながら、一平がつぶやいた。
「ほら」
なるほど。
一平の言う通りだった。
ソフィアの様子がおかしい。
空中で悶えている。
剣がその手を離れ、乾いた音を立てて床に落ちる。
「あう…」
アーマーを脱ぎ出した。
「あはん…」
目がうつろになっている。
「ちょっと、ソフィアったら、なにやってんの?」
あっけに取られて私はつぶやいた。
「わからないのか?」
一平が言った。
「あれはエロ魔法だ。あいつ、翔子と同じエロ魔導士なんだよ」
「え?」
私は絶句した。
「エロ魔導士? あのチンポ男が?」
なんということだ。
ここで私が出て行けば、エロ魔導士VSエロ魔導士なる、前代未聞の戦いが始まるというわけか。
「そうとわかったら、ここは翔子、悪いが頼む」
したり顔でラルクが言った。
「どっちがエロいか、俺たちに見せてくれないか」
ーちんぼ、くさい!
罵声のようなエールの嵐の中、ソフィアが駆けた。
青光りするチェストアーマーから伸びたカモシカのような脚が、大地を蹴った。
ボトムはマイクロミニなみに短いスカートだけど、レギンスを穿いているのでパンチラも大丈夫。
「おおりゃあ!」
その大剣が今しもチンポ男の顔面に振り下ろされそうになった瞬間、それが起こった。
ふいにソフィアの身体が宙に固定されたかと思うと、天井高くふわりと浮かび上がったのである。
まるで目に見えない蜘蛛の糸にでもからめとられたかのような感じだった。
「く、くそ! どうなってる?」
宙づりにされ、脚をばたつかせてソフィアがもがく。
「ふはははは、こしゃくな小娘めが」
見ると、怪人が両手を頭上に伸ばして哄笑していた。
「あいつ、魔導士なのか」
私の傍らでラルクがうめいた。
そうか。
そうだったのか。
ソフィアは念力みたいなもので宙づりにされているというわけだ。
「ただの魔導士じゃないみたいだぞ」
天井近くのソフィアを見上げながら、一平がつぶやいた。
「ほら」
なるほど。
一平の言う通りだった。
ソフィアの様子がおかしい。
空中で悶えている。
剣がその手を離れ、乾いた音を立てて床に落ちる。
「あう…」
アーマーを脱ぎ出した。
「あはん…」
目がうつろになっている。
「ちょっと、ソフィアったら、なにやってんの?」
あっけに取られて私はつぶやいた。
「わからないのか?」
一平が言った。
「あれはエロ魔法だ。あいつ、翔子と同じエロ魔導士なんだよ」
「え?」
私は絶句した。
「エロ魔導士? あのチンポ男が?」
なんということだ。
ここで私が出て行けば、エロ魔導士VSエロ魔導士なる、前代未聞の戦いが始まるというわけか。
「そうとわかったら、ここは翔子、悪いが頼む」
したり顔でラルクが言った。
「どっちがエロいか、俺たちに見せてくれないか」
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