異世界転生して謎のリングをアソコに装着したらエロ魔導士になりましたとさ

戸影絵麻

文字の大きさ
91 / 246

#90 中ボス戦②

しおりを挟む
ーちんぼ、くさい!

ーちんぼ、くさい!

 罵声のようなエールの嵐の中、ソフィアが駆けた。

 青光りするチェストアーマーから伸びたカモシカのような脚が、大地を蹴った。

 ボトムはマイクロミニなみに短いスカートだけど、レギンスを穿いているのでパンチラも大丈夫。

「おおりゃあ!」

 その大剣が今しもチンポ男の顔面に振り下ろされそうになった瞬間、それが起こった。

 ふいにソフィアの身体が宙に固定されたかと思うと、天井高くふわりと浮かび上がったのである。

 まるで目に見えない蜘蛛の糸にでもからめとられたかのような感じだった。
 
「く、くそ! どうなってる?」

 宙づりにされ、脚をばたつかせてソフィアがもがく。

「ふはははは、こしゃくな小娘めが」

 見ると、怪人が両手を頭上に伸ばして哄笑していた。

「あいつ、魔導士なのか」

 私の傍らでラルクがうめいた。

 そうか。

 そうだったのか。

 ソフィアは念力みたいなもので宙づりにされているというわけだ。

「ただの魔導士じゃないみたいだぞ」

 天井近くのソフィアを見上げながら、一平がつぶやいた。

「ほら」

 なるほど。

 一平の言う通りだった。

 ソフィアの様子がおかしい。

 空中で悶えている。

 剣がその手を離れ、乾いた音を立てて床に落ちる。

「あう…」

 アーマーを脱ぎ出した。

「あはん…」

 目がうつろになっている。

「ちょっと、ソフィアったら、なにやってんの?」

 あっけに取られて私はつぶやいた。

「わからないのか?」

 一平が言った。

「あれはエロ魔法だ。あいつ、翔子と同じエロ魔導士なんだよ」

「え?」

 私は絶句した。

「エロ魔導士? あのチンポ男が?」

 なんということだ。

 ここで私が出て行けば、エロ魔導士VSエロ魔導士なる、前代未聞の戦いが始まるというわけか。

「そうとわかったら、ここは翔子、悪いが頼む」

 したり顔でラルクが言った。

「どっちがエロいか、俺たちに見せてくれないか」




しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

夫婦交錯

山田森湖
恋愛
同じマンションの隣の部屋の同い年の夫婦。思いの交錯、運命かそれとも・・・・。 少しアダルトなラブコメ

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...