異世界転生して謎のリングをアソコに装着したらエロ魔導士になりましたとさ

戸影絵麻

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#158 魔王軍基地潜入計画⑱

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 船の後尾に近い船長室。
 そのだだっ広いベッドを借りて、私はソフィアとむつみ合っていた。
 お互いの股間をなめ合う、いわばシックスナインの体勢である。
 ソフィアは久しぶりのレズプレイがよほどお気に召したらしく、先程から幾度となく絶頂を迎えていた。
 エロ魔法を使う必要もないほど、勃起してびんびんに立った乳首や、洪水を起こしたように濡れそぼっている桜貝をなめなめしてやるだけで、
「はひいっ!」
 とあられもない声で叫んでひとり勝手にイッテしまうのである。
 問題は、私のほうだった。
 もちろん、気持ちよくないと言えばうそになる。
 ソフィアは何といっても元姫君候補だ。
 輝くばかりに可愛いし、未成熟ながら、スタイルも悪くない。
 しかも、性的好奇心旺盛なため、色々な技を試しては、私を喜ばそうとしてくれるのだ。
 なのに今一つ気分が乗ってこないのには、理由があった。
 MPの溜まり具合が、かんばしくないのである。
 レベルが50を超えて最大値がうなぎ上りに上がってしまった結果、これまでのやり方では遅々として上昇率がMAX値に追いついていかないのだ。
 ディープ・キスはもちろん、おっぱい舐め、パイ合わせ、貝合わせ、指攻め、思いつくことは何でもやってみた。
 しかし。
 始めてから2時間以上たっているのに、MPはまだ半分もたまっていない始末だった。
「だめだね」
 観念して、私はソフィアの濡れそぼった股間から顔を上げた。
「どうしたの?」
 下になっているソフィアが、くぐもった声でいぶかしむように訊いてくる。
「MPの溜まりが悪いの。これじゃ、島に着くまでに、満タンにはなりそうもないわ」
「え? どうして? こんなに激しく愛しあってるのに」
「レベルが上がっちゃったんで、天井が高くなってるの。まるで、柄杓で風呂桶に水を溜めるようなものね」
「そっか」
 ソフィアが身を起こした。
 汗で光った乳房は、小ぶりながら、さすがにいい形をしている。
「つまり、あれだね。通常のセックスでは、もう物足りないと」
 猫のように瞳をきらめかせて、意地悪く微笑んだ。
「わ、私は別に、行為としては、これで大満足なんだけどね」
「でも、仕方ないよ。それは、エロ魔導士の悲しい性なんだから」
「さが?」
「そう。エロ魔導士は、レベルが上がるほど、通常の性行為では物足りなくなるの。つまり、だんだんと、過激なセックスを求めるようになる」
「過激な、セックス…?」
 嫌な予感がした。
 そして、その予感は、当たった。
 しれっとした顔で、ソフィアが言ったのだ。
「つまり、アブノーマルな行為でないと、燃えなくなる。そういうことなのよ」
 
 

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