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#185 初子と怪獣大戦争⑫
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「それにしてもさ、この村、どうしてあんなに高い柵で囲まれてるんだと思う? なんだか妙に警戒厳重で、怪しい気がするんだけど」
ふと思いついて、私は言った。
そうなのだ。
村を取り囲む木製の柵の高さといったら、半端じゃない。
森林から伐り出してきた樹木の枝を払い、植物の蔦で縛り合わせた原始的なものだけど、見た感じ10メートル以上ありそうだ。
「島の守り神かなんかが近くにいてさ、そいつの襲撃をふせぐための防壁じゃね?」
一平の意見に、
「島の守り神かどうかはわかんないけど、怪獣除けじゃないかしら? だってここ、怪獣島でしょ? さっきのみたいなやつらがきっとほかにもうようよしてるんだよ」
ソフィアが真剣な表情でうなずいた。
「まあ、それはいずれわかるだろう。それより翔子、そろそろ始めてくれ。原住民たちの様子が変だ」
苦り切った顔でラルクが言うのも無理はない。
男たちのダンスがどんどん過激になっている。
腰を突き出し、股間から生えた角を誇張するように振りたくるさまは、明らかに疑似セックスのポーズだろう。
「やだ、こっちに来る」
ソフィアが悲鳴を上げた。
象牙のチンポコを振り立てながら、男たちの一団が私とソフィアを取り囲んだのだ。
鍋に放り込む前に、強姦でもするもりなのだろう。
全員、レイプ魔みたいに目が血走っている。
「OK。ここは任せて」
私は頭の中に魔法リストを浮かび上がらせた。
さすがにレベル60ともなると、覚えたエロ魔法の数もそうとうなものである。
一度も使ったことのないものもけっこうあるし、どんな魔法だったか忘れてしまったのも多かった。
何がいいだろう?
ここはやはり範囲魔法で敵を一網打尽にし、一気に活路を拓きたいところだった。
となれば、最初はやはりこれか。
パーティメンバーにも影響が出るけど、この際少し我慢してもらうしかない。
「吹け! エクスタシー・ハリケーン!」
後ろ手に縛られたまま、これ見よがしに巨乳を見せつけ、私は叫んだ。
「おおっと、いきなりそれかよ!」
一平が悲鳴混じりに叫んだ。
でも、その顔はなんとはなしにうれしそうでもあるようだ。
生暖かい風が巻き起こった。
ピンク色をした、淫風である。
とたんに、肌という肌が、静電気を帯びたようにぴりぴりし始めた。
「ケ?」
「コキ?」
「クハ?」
口々に意味不明の言葉を発し、立ち止まってキョロつく男たち。
「はあん」
その時、すぐそばで、ソフィアの悩ましげなあえぎ声がした。
ふと思いついて、私は言った。
そうなのだ。
村を取り囲む木製の柵の高さといったら、半端じゃない。
森林から伐り出してきた樹木の枝を払い、植物の蔦で縛り合わせた原始的なものだけど、見た感じ10メートル以上ありそうだ。
「島の守り神かなんかが近くにいてさ、そいつの襲撃をふせぐための防壁じゃね?」
一平の意見に、
「島の守り神かどうかはわかんないけど、怪獣除けじゃないかしら? だってここ、怪獣島でしょ? さっきのみたいなやつらがきっとほかにもうようよしてるんだよ」
ソフィアが真剣な表情でうなずいた。
「まあ、それはいずれわかるだろう。それより翔子、そろそろ始めてくれ。原住民たちの様子が変だ」
苦り切った顔でラルクが言うのも無理はない。
男たちのダンスがどんどん過激になっている。
腰を突き出し、股間から生えた角を誇張するように振りたくるさまは、明らかに疑似セックスのポーズだろう。
「やだ、こっちに来る」
ソフィアが悲鳴を上げた。
象牙のチンポコを振り立てながら、男たちの一団が私とソフィアを取り囲んだのだ。
鍋に放り込む前に、強姦でもするもりなのだろう。
全員、レイプ魔みたいに目が血走っている。
「OK。ここは任せて」
私は頭の中に魔法リストを浮かび上がらせた。
さすがにレベル60ともなると、覚えたエロ魔法の数もそうとうなものである。
一度も使ったことのないものもけっこうあるし、どんな魔法だったか忘れてしまったのも多かった。
何がいいだろう?
ここはやはり範囲魔法で敵を一網打尽にし、一気に活路を拓きたいところだった。
となれば、最初はやはりこれか。
パーティメンバーにも影響が出るけど、この際少し我慢してもらうしかない。
「吹け! エクスタシー・ハリケーン!」
後ろ手に縛られたまま、これ見よがしに巨乳を見せつけ、私は叫んだ。
「おおっと、いきなりそれかよ!」
一平が悲鳴混じりに叫んだ。
でも、その顔はなんとはなしにうれしそうでもあるようだ。
生暖かい風が巻き起こった。
ピンク色をした、淫風である。
とたんに、肌という肌が、静電気を帯びたようにぴりぴりし始めた。
「ケ?」
「コキ?」
「クハ?」
口々に意味不明の言葉を発し、立ち止まってキョロつく男たち。
「はあん」
その時、すぐそばで、ソフィアの悩ましげなあえぎ声がした。
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