206 / 246
#204 怪獣島を脱出せよ!⑪
しおりを挟む
どしん!
猛烈な衝撃に、私=初子はひっくり返った。
高速道路で渋滞中、10トントレーラーに追突された軽自動車にでもなった気分だった。
必死で身をよじり、仰向けになる。
エロドータスの巨体が、のしかかってきていた。
ゾウの眼みたいにちっこい目玉が、怒りに燃えている。
亀にとって、でんぐり返しにされることは、ほかの何よりも屈辱的な行為なのだ。
だから、怒り心頭に達したあまり、その巨体で私=初子を押しつぶし、ついでにあわよくば強姦でもしようという魂胆なのだろう。
スカートの中にエロドータスのペニスが入り込むのが、太腿に当たる感触でわかった。
亀のくせに、ヒト型戦闘兵器に欲情するとは、まったくもってとんでもない変態だ。
しかも、もう1本のペニス型の鼻を、私=初子の口に突っ込もうとしているのはどういうわけだ。
「ちょ、ちょっと、女神さん、なんとかならないの? このままじゃ、無理やりフェラチオさせられちゃいそうなんですけど」
エア・フェラチオならまだなんとか我慢できる。
でも、本物を口に含むのはごめんこうむりたい。
せめて、相手がイケメンの男性とか、好きな男の子ならまだしも、亀というのはどうなのだ?
それじゃ、あまりに私が可哀相すぎるぢゃないか。
と、高村高太郎の『ぼろぼろな駝鳥』テイストで思った時である。
-しかたありませんね-
ため息交じりに女神がつぶやいた。
-今まで、役に立たないごみ魔法だと判断して、あえて習得リストにも載せていなかったのですが、あれを使うしかないかもですー
「そんなのあんたが勝手に判断しないでよ! だって覚えたのは私なんでしょ!」
女神の身勝手な行いに、ついつい語調が荒くなる。
-それはまあそうですが…私としては、あまりに魔法の種類が多いもので、ついー
「で、なんなのよ? 使えそうな、そのごみ魔法って」
「名付けて、”オルガムズムズ”。ネーミングからして、くだらないですよねー
オルガ、ムズムズ…?
確かに、くだらない。
親父ギャグにもほどがある。
でも、そんなこと言ったら、エロ魔法の名前なんて、みんな親父ギャグみたいなものではないか。
「ま、いいや。それ、やってみる。で、どうすればいいの?」
気を取り直して、私は訊いた。
とにかく、この状況をなんとか打破しなければ。
-方法は、簡単です。エロドータスに、おフェラのご奉仕を行いながら、心の中で『オルガムズムズ!』と叫ぶ、ただそれだけですー
えー? 結局するのかよ!
仰天した、その時である。
私=初子の口の中に、太くて硬いものがズブズブと入ってきた。
そう。
”彼氏いない歴”19年の私の身にも、ついに、人生初の生オフェラの瞬間がやってきてしまったのである。
猛烈な衝撃に、私=初子はひっくり返った。
高速道路で渋滞中、10トントレーラーに追突された軽自動車にでもなった気分だった。
必死で身をよじり、仰向けになる。
エロドータスの巨体が、のしかかってきていた。
ゾウの眼みたいにちっこい目玉が、怒りに燃えている。
亀にとって、でんぐり返しにされることは、ほかの何よりも屈辱的な行為なのだ。
だから、怒り心頭に達したあまり、その巨体で私=初子を押しつぶし、ついでにあわよくば強姦でもしようという魂胆なのだろう。
スカートの中にエロドータスのペニスが入り込むのが、太腿に当たる感触でわかった。
亀のくせに、ヒト型戦闘兵器に欲情するとは、まったくもってとんでもない変態だ。
しかも、もう1本のペニス型の鼻を、私=初子の口に突っ込もうとしているのはどういうわけだ。
「ちょ、ちょっと、女神さん、なんとかならないの? このままじゃ、無理やりフェラチオさせられちゃいそうなんですけど」
エア・フェラチオならまだなんとか我慢できる。
でも、本物を口に含むのはごめんこうむりたい。
せめて、相手がイケメンの男性とか、好きな男の子ならまだしも、亀というのはどうなのだ?
それじゃ、あまりに私が可哀相すぎるぢゃないか。
と、高村高太郎の『ぼろぼろな駝鳥』テイストで思った時である。
-しかたありませんね-
ため息交じりに女神がつぶやいた。
-今まで、役に立たないごみ魔法だと判断して、あえて習得リストにも載せていなかったのですが、あれを使うしかないかもですー
「そんなのあんたが勝手に判断しないでよ! だって覚えたのは私なんでしょ!」
女神の身勝手な行いに、ついつい語調が荒くなる。
-それはまあそうですが…私としては、あまりに魔法の種類が多いもので、ついー
「で、なんなのよ? 使えそうな、そのごみ魔法って」
「名付けて、”オルガムズムズ”。ネーミングからして、くだらないですよねー
オルガ、ムズムズ…?
確かに、くだらない。
親父ギャグにもほどがある。
でも、そんなこと言ったら、エロ魔法の名前なんて、みんな親父ギャグみたいなものではないか。
「ま、いいや。それ、やってみる。で、どうすればいいの?」
気を取り直して、私は訊いた。
とにかく、この状況をなんとか打破しなければ。
-方法は、簡単です。エロドータスに、おフェラのご奉仕を行いながら、心の中で『オルガムズムズ!』と叫ぶ、ただそれだけですー
えー? 結局するのかよ!
仰天した、その時である。
私=初子の口の中に、太くて硬いものがズブズブと入ってきた。
そう。
”彼氏いない歴”19年の私の身にも、ついに、人生初の生オフェラの瞬間がやってきてしまったのである。
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる