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#240 最終決戦④
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「ソフィア…」
私は呆然とつぶやいた。
確かに格納庫には、いつも初子の隣に弐号機の姿があった。
それがこんな形で現実世界に現れるとは…。
「オオオ、せーらー服ダ」
「ウオオオオ、女子高生ダ」
魔王たちが初子を解放し、一斉に弐号機のほうに向き直った。
「まずいよ、女神ちゃん、あいつら、きっとロリコンだよ!」
はっと我に返って、私は叫んだ。
「それに、ソフィアはエロ魔導士になったばかりなんでしょ? ひょっとして、レベルは…」
「もちろん、『1』ですね」
あっさりと答えが返ってきた。
まずい。
やばい。
これが焦らずにいられようか。
レベル1のエロ魔導士なんて、なんの魔法も持っていないのだ。
一度レイプでもされない限り、能力的には人間と変わらないのである。
なのに、魔王たちは私=初子をそっちのけで、弐号機のほうへとにじり寄っていく。
アダルトな初子より、初々しい夏服のセーラー服の弐号機のほうにぐいぐい引き寄せられているようなのだ。
「どうしたらいいの? このままじゃ、ソフィア、あいつらに輪姦されてズタズタになっちゃうよ」
「そうですね…」
女神が考え込む気配。
「ひとつだけ、方法があります」
「方法って、どんな?」
レベル1のエロ魔導士が、危機を脱出する方法。
もちろん、レベル80超えの私だって、できることはなんでもやるつもりだ。
「翔子は、昔ヒットした『サインはV』というドラマ、覚えていますか」
「もちろんリアルでは見てないけど、ネットで見た覚えはあるかな」
『サインはV』って、昭和40年代くらいに放映されたスポコンものじゃなかったっけ?
バレーボールに賭ける女の子の青春を描いたみたいな…。
「で、それがどうしたの?」
「そのなかに、主人公たちの必殺技として、X攻撃というのが出てくるのです。ネット際でアタッカーがふたりジャンプして、空中で回転しながらスパイクを放つという…。当然、敵にはふたりのうちどっちがスパイクを打ったかわからず、球を拾うことができません」
「ああ、それ、ユーチューブで見たかも。でも、しょせんトクサツだよね。現実には無理だもの」
だいたい、トランポリンじゃあるまいし、人間にネットより高くジャンプするなんて不可能だ。
「人間には無理でも、ビッチファッカーには可能です」
「は?」
私はぽかんと口を開けた。
「初子と弐号機で、そのX攻撃をしろとでも?」
「そうです」
あっさりと答える女神さま。
「けど、これ、バレーボール、関係なくない? 相手は魔王ふたりで、私とソフィアはエロ魔導士なんだよ?」
「もちろん、わかっています」
呆れる私に、噛んで含めるように女神が言った。
「X攻撃ではなく、セックス攻撃。あなたたちふたりが行うべき必殺技は、それです」
私は呆然とつぶやいた。
確かに格納庫には、いつも初子の隣に弐号機の姿があった。
それがこんな形で現実世界に現れるとは…。
「オオオ、せーらー服ダ」
「ウオオオオ、女子高生ダ」
魔王たちが初子を解放し、一斉に弐号機のほうに向き直った。
「まずいよ、女神ちゃん、あいつら、きっとロリコンだよ!」
はっと我に返って、私は叫んだ。
「それに、ソフィアはエロ魔導士になったばかりなんでしょ? ひょっとして、レベルは…」
「もちろん、『1』ですね」
あっさりと答えが返ってきた。
まずい。
やばい。
これが焦らずにいられようか。
レベル1のエロ魔導士なんて、なんの魔法も持っていないのだ。
一度レイプでもされない限り、能力的には人間と変わらないのである。
なのに、魔王たちは私=初子をそっちのけで、弐号機のほうへとにじり寄っていく。
アダルトな初子より、初々しい夏服のセーラー服の弐号機のほうにぐいぐい引き寄せられているようなのだ。
「どうしたらいいの? このままじゃ、ソフィア、あいつらに輪姦されてズタズタになっちゃうよ」
「そうですね…」
女神が考え込む気配。
「ひとつだけ、方法があります」
「方法って、どんな?」
レベル1のエロ魔導士が、危機を脱出する方法。
もちろん、レベル80超えの私だって、できることはなんでもやるつもりだ。
「翔子は、昔ヒットした『サインはV』というドラマ、覚えていますか」
「もちろんリアルでは見てないけど、ネットで見た覚えはあるかな」
『サインはV』って、昭和40年代くらいに放映されたスポコンものじゃなかったっけ?
バレーボールに賭ける女の子の青春を描いたみたいな…。
「で、それがどうしたの?」
「そのなかに、主人公たちの必殺技として、X攻撃というのが出てくるのです。ネット際でアタッカーがふたりジャンプして、空中で回転しながらスパイクを放つという…。当然、敵にはふたりのうちどっちがスパイクを打ったかわからず、球を拾うことができません」
「ああ、それ、ユーチューブで見たかも。でも、しょせんトクサツだよね。現実には無理だもの」
だいたい、トランポリンじゃあるまいし、人間にネットより高くジャンプするなんて不可能だ。
「人間には無理でも、ビッチファッカーには可能です」
「は?」
私はぽかんと口を開けた。
「初子と弐号機で、そのX攻撃をしろとでも?」
「そうです」
あっさりと答える女神さま。
「けど、これ、バレーボール、関係なくない? 相手は魔王ふたりで、私とソフィアはエロ魔導士なんだよ?」
「もちろん、わかっています」
呆れる私に、噛んで含めるように女神が言った。
「X攻撃ではなく、セックス攻撃。あなたたちふたりが行うべき必殺技は、それです」
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