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#76 夜這いの誘惑②
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初めは夢の続きかと思った。
が、闇に浮かび上がったそのマスクは、間違いなく和夫だった。
和夫がいつのまにか、掛布団をはだけて琴子の上に覆い被さっているのだ。
信じられなかった。
ここは夫婦の寝室なのだ。
いくら和夫が異常性癖の持ち主だからといって、こんなところまで忍び込んでくるなんてー。
「や、やめなさい! 何してるの?」
琴子はもがいた。
とっさに横目で正一のベッドを見た。
幸い、正一は高いびきで、目覚めた気配はない。
「いいだろ? 俺、もうがまんできないんだ」
和夫が剥き出しの琴子の乳房を揉んできた。
「だめだったら! とうさんが起きちゃうじゃない!」
声を押し殺して叱責するが、和夫はいっこうにやめようとしない。
「大丈夫だって。かあさんが静かにしてれば気づかれるもんか。それより、いいだろ」
息を切らしながら言って、和夫が琴子の乳首にむしゃぶりついてくる。
「だめよ、やめて」
懸命に身をよじってみたが、和夫は予想外に力が強かった。
強く抱きしめられ、逃げることはほぼ不可能だった。
「好きなんだよ、俺、かあさんのこと。ずっとこうしたかったんだ。もう、我慢できないんだ」
「昼間、お口と手でしてあげたじゃない。なのにまだ足りないっていうの?」
「かあさんこそ、あれからどこ行ってたんだよ。メスの匂い、ぷんぷんさせて帰ってきて。まさか浮気じゃないだろうね」
どきりとした。
正一だけでなく、息子の和夫にまで気づかれていたのか。
無理もない、と思う。
仁美と過ごした数時間は、それほど濃密だったのだ。
「馬鹿なこと言わないで。私はただ、お隣に用事があって・・・」
そこまで口にして、琴子はついに耐え切れず、言葉を切って小さく喘いだ。
和夫が左の乳首を音を立てて吸いながら、指で右の乳首を弄んでいる。
仁美のテクニックに比べればずいぶん稚拙だが、仁美とのレズプレイ以来感じやすくなっているらしく、両の乳首に痺れるような快感が走ったのだ。
「ああん・・・だめよ・・・」
拒絶の声が弱まるのが。自分でもわかった。
夫がすぐそばのベッドで寝ている。
そのスリルが嗜虐心のツボにはまったのか、琴子は次第に和夫の愛撫に身を任せ始めていた。
和夫はパンツ一枚の裸だった。
琴子も、寝る時は、キャミソールタイプのネグリジェの下は、ショーツ一枚である。
和夫の下着の前は、異常なほど硬く膨れ上がり、火傷するほどの熱を持っていた。
琴子の乳首を吸いながら、その大きな強張りを和夫が琴子の股間にすりつけてくる。
シンプルなデザインだが、極めて生地の薄いショーツは、和夫の興奮をダイレクトに琴子に伝えてくるようだ。
狂ったようにこすりあげられて、琴子は身体の芯で何かがほどけ、生暖かい汁となって滴るのを感じ、真っ赤になった。
「好きだよ・・・かあさん」
和夫の顔が、ずるずると琴子の下半身に向かって下がっていく。
両手で乳首をつまんだまま、腹を、へそをと、少しずつ下に向かって舌を這わせていく。
股を閉じようとしたが、すでに遅かった。
琴子のむっちりした太腿のつけ根に顔をうずめた和夫が、くぐもった声でささやいた。
「ああ、いい匂いだ・・・。かあさん、ここ、舐めるよ。いいだろう?」
が、闇に浮かび上がったそのマスクは、間違いなく和夫だった。
和夫がいつのまにか、掛布団をはだけて琴子の上に覆い被さっているのだ。
信じられなかった。
ここは夫婦の寝室なのだ。
いくら和夫が異常性癖の持ち主だからといって、こんなところまで忍び込んでくるなんてー。
「や、やめなさい! 何してるの?」
琴子はもがいた。
とっさに横目で正一のベッドを見た。
幸い、正一は高いびきで、目覚めた気配はない。
「いいだろ? 俺、もうがまんできないんだ」
和夫が剥き出しの琴子の乳房を揉んできた。
「だめだったら! とうさんが起きちゃうじゃない!」
声を押し殺して叱責するが、和夫はいっこうにやめようとしない。
「大丈夫だって。かあさんが静かにしてれば気づかれるもんか。それより、いいだろ」
息を切らしながら言って、和夫が琴子の乳首にむしゃぶりついてくる。
「だめよ、やめて」
懸命に身をよじってみたが、和夫は予想外に力が強かった。
強く抱きしめられ、逃げることはほぼ不可能だった。
「好きなんだよ、俺、かあさんのこと。ずっとこうしたかったんだ。もう、我慢できないんだ」
「昼間、お口と手でしてあげたじゃない。なのにまだ足りないっていうの?」
「かあさんこそ、あれからどこ行ってたんだよ。メスの匂い、ぷんぷんさせて帰ってきて。まさか浮気じゃないだろうね」
どきりとした。
正一だけでなく、息子の和夫にまで気づかれていたのか。
無理もない、と思う。
仁美と過ごした数時間は、それほど濃密だったのだ。
「馬鹿なこと言わないで。私はただ、お隣に用事があって・・・」
そこまで口にして、琴子はついに耐え切れず、言葉を切って小さく喘いだ。
和夫が左の乳首を音を立てて吸いながら、指で右の乳首を弄んでいる。
仁美のテクニックに比べればずいぶん稚拙だが、仁美とのレズプレイ以来感じやすくなっているらしく、両の乳首に痺れるような快感が走ったのだ。
「ああん・・・だめよ・・・」
拒絶の声が弱まるのが。自分でもわかった。
夫がすぐそばのベッドで寝ている。
そのスリルが嗜虐心のツボにはまったのか、琴子は次第に和夫の愛撫に身を任せ始めていた。
和夫はパンツ一枚の裸だった。
琴子も、寝る時は、キャミソールタイプのネグリジェの下は、ショーツ一枚である。
和夫の下着の前は、異常なほど硬く膨れ上がり、火傷するほどの熱を持っていた。
琴子の乳首を吸いながら、その大きな強張りを和夫が琴子の股間にすりつけてくる。
シンプルなデザインだが、極めて生地の薄いショーツは、和夫の興奮をダイレクトに琴子に伝えてくるようだ。
狂ったようにこすりあげられて、琴子は身体の芯で何かがほどけ、生暖かい汁となって滴るのを感じ、真っ赤になった。
「好きだよ・・・かあさん」
和夫の顔が、ずるずると琴子の下半身に向かって下がっていく。
両手で乳首をつまんだまま、腹を、へそをと、少しずつ下に向かって舌を這わせていく。
股を閉じようとしたが、すでに遅かった。
琴子のむっちりした太腿のつけ根に顔をうずめた和夫が、くぐもった声でささやいた。
「ああ、いい匂いだ・・・。かあさん、ここ、舐めるよ。いいだろう?」
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