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#90 二重奴隷⑪
「運動したから、おなかが空いたでしょう? 少し早いけど、先にお昼にしましょうか」
4階のレストラン街まで上がると、仁美は一軒の店に琴子を誘った。
和洋折衷の、ブッフェ形式のレストランである。
空腹は感じていなかったが、歩かなくて済むだけありがたかった。
座り心地のいい椅子に身を沈めると、琴子はおしぼりで顔と首筋を拭いた。
がさつな中年男性みたいではしたないとは思ったが、汗だくで我慢できなかった。
ニット地のタンクトップには汗が染み、ひどく臭い立てている。
もっと心配なのは、下着だった。
小さなベージュのパンティは股間から広がった染みでべとべとになり、椅子に汁が滲みそうで怖かった。
スカートが短すぎるため、座ると裾がずり上がって下着が直に椅子についてしまうのだ。
「まだ、続けるの・・・?」
案内のウェイトレスが立ち去るのを待って、琴子はたずねた。
テーブルの真ん中にはしゃぶしゃぶ用の鍋が置かれ、その下で携帯燃料が青白い炎を上げ始めていた。
「琴子さんは、どうなんですか?」
立ち上る湯気の向こうから、仁美が逆に訊いてきた。
「こういうのは、お嫌なのかしら?」
仁美の前には、ローターのリモコンが置かれている。
リモコンには縦に目盛が刻まれていて、どうやら振動の強さを何段階にも切り替えられるようになっているらしい。
今、リモコンの赤い爪は、一番下で止まっている。
これでも『微弱』だということなのだろうか。
こんなにびりびりしてるのに・・・。
だいぶ慣れてきたとはいえ、いまだに疼くような快感は持続したままだった。
その証拠に、愛液の分泌が、いつまで経っても止まらない。
「確かに、気持ちがいいのは、認めます。でも、さっきみたいなのは、いくらなんでも、恥ずかしすぎます・・・」
地下鉄の中で乗客たちに全身をまさぐられ、欲情を押さえきれなくなった挙句、エスカレーターのべルトにしがみつき、狂おしく股間を押しつけ、悶えてしまったー。
しかも、他の買い物客たちが見ている前で・・・。
「恥ずかしさは、更なる快楽の入口です」
仁美が長い菜箸を取り上げた。
「見られるからこそ、快感は加速度的に膨れ上がり、女を美しくする・・・」
「でも・・・」
「そして、それはその気になれば、どこでも可能なのです。たとえば、ほら、こんなふうに」
両手に握った菜箸を伸ばし、仁美がいきなり箸の先で琴子のふたつの乳首を突いてきた。
ニット生地の上から正確に乳頭を捉えられ、
「あうっ」
鋭い快感に、琴子は椅子の上で思わずのけぞった。
「ちゃんとわかってるんですよ。今度は乳首がさびしいんでしょ?」
箸を握った指でリモコンの目盛をひとつ上げ、笑いを含んだ口調で仁美が言った。
4階のレストラン街まで上がると、仁美は一軒の店に琴子を誘った。
和洋折衷の、ブッフェ形式のレストランである。
空腹は感じていなかったが、歩かなくて済むだけありがたかった。
座り心地のいい椅子に身を沈めると、琴子はおしぼりで顔と首筋を拭いた。
がさつな中年男性みたいではしたないとは思ったが、汗だくで我慢できなかった。
ニット地のタンクトップには汗が染み、ひどく臭い立てている。
もっと心配なのは、下着だった。
小さなベージュのパンティは股間から広がった染みでべとべとになり、椅子に汁が滲みそうで怖かった。
スカートが短すぎるため、座ると裾がずり上がって下着が直に椅子についてしまうのだ。
「まだ、続けるの・・・?」
案内のウェイトレスが立ち去るのを待って、琴子はたずねた。
テーブルの真ん中にはしゃぶしゃぶ用の鍋が置かれ、その下で携帯燃料が青白い炎を上げ始めていた。
「琴子さんは、どうなんですか?」
立ち上る湯気の向こうから、仁美が逆に訊いてきた。
「こういうのは、お嫌なのかしら?」
仁美の前には、ローターのリモコンが置かれている。
リモコンには縦に目盛が刻まれていて、どうやら振動の強さを何段階にも切り替えられるようになっているらしい。
今、リモコンの赤い爪は、一番下で止まっている。
これでも『微弱』だということなのだろうか。
こんなにびりびりしてるのに・・・。
だいぶ慣れてきたとはいえ、いまだに疼くような快感は持続したままだった。
その証拠に、愛液の分泌が、いつまで経っても止まらない。
「確かに、気持ちがいいのは、認めます。でも、さっきみたいなのは、いくらなんでも、恥ずかしすぎます・・・」
地下鉄の中で乗客たちに全身をまさぐられ、欲情を押さえきれなくなった挙句、エスカレーターのべルトにしがみつき、狂おしく股間を押しつけ、悶えてしまったー。
しかも、他の買い物客たちが見ている前で・・・。
「恥ずかしさは、更なる快楽の入口です」
仁美が長い菜箸を取り上げた。
「見られるからこそ、快感は加速度的に膨れ上がり、女を美しくする・・・」
「でも・・・」
「そして、それはその気になれば、どこでも可能なのです。たとえば、ほら、こんなふうに」
両手に握った菜箸を伸ばし、仁美がいきなり箸の先で琴子のふたつの乳首を突いてきた。
ニット生地の上から正確に乳頭を捉えられ、
「あうっ」
鋭い快感に、琴子は椅子の上で思わずのけぞった。
「ちゃんとわかってるんですよ。今度は乳首がさびしいんでしょ?」
箸を握った指でリモコンの目盛をひとつ上げ、笑いを含んだ口調で仁美が言った。
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