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#213 凌辱のプールサイド⑳
「へ、変なこと、言わないでください」
とっさに両腕で胸を隠して、琴子は言った。
忘却の境地から、ようやく我に返った感じだった。
仁美の言う通り、タクシーの中のベッティングがよすぎて、琴子は恍惚となってしまっていたのである。
久しぶりに、仁美の巧妙な愛撫に逝かされた感じだったのだ。
気を取り直すと、琴子の中に、目の前の大女に対する反発が芽生えてきた。
ここで言いなりになったら、おそらくこのチエミという女も、仁美同様、私を性奴隷扱いしようとするだろう。
初対面のくせに、失礼にもほどがある。
そう思ったのだ。
「そんなことありません。これはどうみても、普通の水着です」
琴子は言い張った。
チエミの指摘は大袈裟だ。
色がホワイトであるため、確かにうっすらと乳輪の輪郭や乳首の突起が、やや浮き上がって見えてはいる。
サイズが小さいため、鼠径部の下の若干の食い込みも否めない。
ただ、丸見えというほどではない。
そう思いたい。
太腿のつけ根あたりの切れ込みが深すぎるけど、このくらいのセクシーさはありだろう。
が、チエミは引かなかった。
「あら、そうかしら」
琴子の全身を、頭のてっぺんからつま先まで、じろじろ眺め回しながら、含みのある口調で言ったのだ。
「でも、プールというのは、必ず水に濡れるのよ。その水着、水分を吸ったら、どうなると思う?」
「そ、それは…」
琴子は絶句した。
その危険性からは、あえて意識を逸らしていたのである。
もちろん、プールに入っていったん濡れたら、この水着はおしまいだ。
ほとんど透明に近い状態になってしまうに違いない。
けれど、とすぐに思い直す。
なんのことはない。
プールの中に入らなければいい。
ただそれだけのことではないか。
私はふたりの”水遊び”を、ただプールサイドから眺めていればいいのだから・・・。
「お着替え、済みました?」
そこに、自分も水着に着替えた仁美がやってきた。
仁美は、グレーとブラックの横縞という、地味な柄のホルターネックのタンキニを身に着けている。
タンキニだから、ビキニに比べて露出度は低い。
なのに琴子がドキッとしたのは、その水着が、スレンダーながら出るところの出た仁美の体型をひどく強調しているからだった。
ガリガリといっていいほど痩せているのに、仁美はアンバランスなほど、バストとヒップが豊かなのだ。
だから、ブラトップとショーツの間にのぞく平らなお腹が異様にセクシーだ。
仁美はサラサラの長い髪を後ろで束ね、額の上に色の薄いサングラスを乗せている。
いつにも増して、アーモンド形の小顔に、切れ長の大きな眼が蠱惑的である。
「まあ、素敵。琴子さん、とってもよくお似合いよ。ムチムチの躰の線が強調されて、すっごくいい感じ!」
滑るように寄ってきて琴子の右肘を取ると、嬉しそうに仁美が言った。
「さ、早くシャワーを浴びて、プールサイドに出ましょうね」
「しゃ、シャワー?」
琴子は表情を曇らせた。
チエミがわざとらしく、コホンと空咳をするのが聞こえてきた。
とっさに両腕で胸を隠して、琴子は言った。
忘却の境地から、ようやく我に返った感じだった。
仁美の言う通り、タクシーの中のベッティングがよすぎて、琴子は恍惚となってしまっていたのである。
久しぶりに、仁美の巧妙な愛撫に逝かされた感じだったのだ。
気を取り直すと、琴子の中に、目の前の大女に対する反発が芽生えてきた。
ここで言いなりになったら、おそらくこのチエミという女も、仁美同様、私を性奴隷扱いしようとするだろう。
初対面のくせに、失礼にもほどがある。
そう思ったのだ。
「そんなことありません。これはどうみても、普通の水着です」
琴子は言い張った。
チエミの指摘は大袈裟だ。
色がホワイトであるため、確かにうっすらと乳輪の輪郭や乳首の突起が、やや浮き上がって見えてはいる。
サイズが小さいため、鼠径部の下の若干の食い込みも否めない。
ただ、丸見えというほどではない。
そう思いたい。
太腿のつけ根あたりの切れ込みが深すぎるけど、このくらいのセクシーさはありだろう。
が、チエミは引かなかった。
「あら、そうかしら」
琴子の全身を、頭のてっぺんからつま先まで、じろじろ眺め回しながら、含みのある口調で言ったのだ。
「でも、プールというのは、必ず水に濡れるのよ。その水着、水分を吸ったら、どうなると思う?」
「そ、それは…」
琴子は絶句した。
その危険性からは、あえて意識を逸らしていたのである。
もちろん、プールに入っていったん濡れたら、この水着はおしまいだ。
ほとんど透明に近い状態になってしまうに違いない。
けれど、とすぐに思い直す。
なんのことはない。
プールの中に入らなければいい。
ただそれだけのことではないか。
私はふたりの”水遊び”を、ただプールサイドから眺めていればいいのだから・・・。
「お着替え、済みました?」
そこに、自分も水着に着替えた仁美がやってきた。
仁美は、グレーとブラックの横縞という、地味な柄のホルターネックのタンキニを身に着けている。
タンキニだから、ビキニに比べて露出度は低い。
なのに琴子がドキッとしたのは、その水着が、スレンダーながら出るところの出た仁美の体型をひどく強調しているからだった。
ガリガリといっていいほど痩せているのに、仁美はアンバランスなほど、バストとヒップが豊かなのだ。
だから、ブラトップとショーツの間にのぞく平らなお腹が異様にセクシーだ。
仁美はサラサラの長い髪を後ろで束ね、額の上に色の薄いサングラスを乗せている。
いつにも増して、アーモンド形の小顔に、切れ長の大きな眼が蠱惑的である。
「まあ、素敵。琴子さん、とってもよくお似合いよ。ムチムチの躰の線が強調されて、すっごくいい感じ!」
滑るように寄ってきて琴子の右肘を取ると、嬉しそうに仁美が言った。
「さ、早くシャワーを浴びて、プールサイドに出ましょうね」
「しゃ、シャワー?」
琴子は表情を曇らせた。
チエミがわざとらしく、コホンと空咳をするのが聞こえてきた。
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